熱狂的な横浜ファンとして知られる、はた山ハッチさんは出版社への球団譲渡に第一声、「次に親会社が変わるまで、ファンを休止しようかと思っています」。

 その真意は「漫画は社会に必要ないと思っているから」。テレビの創成期に「一億総白痴化」と危惧された過去を引き合いに、「子どもが時間さえあれば漫画雑誌を開いて漫画ばかり。あれでは頭が悪くもなる。まあ携帯電話向けの配信業者が言えたことではないですが」。球団存続と横浜への本拠地残留には「恩義を感じるが、だからといって支持はできない」と切り捨てた。

 ただ「漫画雑誌の読者は多く、ファンはほとんど抵抗を感じないでしょう」とも。「僕も気持ちの面ではファンを続けたいし、携帯電話向けのコンテンツも続けたいが、悩ましい。しかし、それとは別次元の問題。単純にこんな漫画家はいらん、ということ」と語気を強めた。