ゼスト女体化。捏造在り。オリジナル要素アリ。
そんな三本槍が揃ったお話しです。

今朝の2時に書きました。
テンションが分からないでありんす……。
夜中のテンションの方じゃない方です(意味不
『無くした想い出・6』
~第三の歌姫~



ゼストは帝都に戻っていた。
今頃、ゲオルグは部下と共に最前線へと向かっているだろう。
「おや~?ゼストさんじゃないですか~???」
ゼストは出会った相手に嫌な顔をした。
「ヨアヒム……てめぇ、三本槍の方はどうなった?」
「ちゃあんっと調整しておきましたよ。それにしても、麗しい麗人ですね~?」
知っている。此奴は俺が女だと言うことを――……。
「……あんたには付き合いきれねぇよ、疲れたから部屋に帰る」
ヨアヒムがゼストの腕を掴んだ。
「騎士達に貴女が女性と言うことをばらしてもいいんですかぁ?皇女様やベアトリスにも……」
「……ッ!!」
ゼストは今にも攻撃しそうな勢いでヨアヒムを睨んだ。
しかし、ヨアヒムはすぐ傍の部屋に連れ込んだ。
そして――……ゼストの両腕を掴み、壁に叩きつける。
マスクを取り、舌なめずりしながらゼストを見る。
「俺なんかに情欲すんなよ?」
ゼストは軋む腕を無視してヨアヒムを睨んだ。
「ふふふっ……ゼストさん、ゲオルグが貴女のこと、どう思っているか知らないようですね~?」
「はぁぁああ?あいつにとって俺は駒だろうに?」
無自覚な中性的な美女を前にしてヨアヒムは悦の表情を浮かべた。
「あの人は貴女をあの人好みに育てていたんですよ?」
「俺がっ!?はっ……!変な冗談を言うもんだっ!!」
ゼストはヨアヒムに膝蹴りをした。
交わしたと同時に手が離れた瞬間に部屋を出る。
俺が彼奴の好みに育てられていただと!!!
そんなことはない、俺は彼奴は……憎むべき相手だ。
「王国へ向かったんじゃないの?」
気配を隠していたベアトリスが姿を現す。
ビクッとゼストの身体が震えた。
「あんたこそ、皇女さんとゲオルグの後を追ったんじゃねぇの?」
「……別に。遠征は無駄足になったわ」
ベアトリスは腕を組み、柱に寄りかかった。
「何があったんだよ?」
「王国と帝国で一時的休戦調停が行われるわ。早耳のあたしだから知っている情報だけどね?」
ゼストは別に驚く素振りのはなかった。
「俺には興味ねぇな?」
「竜に仇なす者の存在に第三の竜の存在。そして、ゼスト……もしかしてあなたは女?」
「……はぁ???」
ゼストはベアトリスが胸を凝視していることに一時停止した思考を慌ててフル回転した。
「ははははっ!俺が女の訳ねぇだろうかっ!?何言っているんだよっ!?」
しばしの沈黙。
痛々しい……とても、痛々しい……。
「女……でしょ?他の騎士やエクセラ様を騙せても……」
「男だっ!!」
「なら、なんで公用風呂場を使わないの?なんで舞踏会に参加しないの?なんで、露出した格好をしないの?」
「それはだなぁ……――!」
背後からの殺気。
振り向こうとしたときだった。
背後からヨアヒムがゼストの胸を揉んでいた。
「逃げないで下さいよ~?おや、ベアトリスさぁん?」
「やっ……!!!」
ゼストの声が一段と高くなる。
「変態変態っ!!死ねぇええええ!!!!」
ゼストがヨアヒムをぶん殴る。
幸せそうな顔をしながらスローモーションでヨアヒムが倒れ込む。
「……」
「……あ゛っ……」
ベアトリスの突き刺さるような視線。
※※※
王国と帝国の最前線で休戦調停儀式が行われていた。
ソニアはその様子を歯がゆくしくも見ていた。
エクセラの背後にはゲオルグとその部下の騎士達。
アルベール国王は調停書にサインを行っていた。
「仕方がねぇさ、ソニア。竜に仇なす者と第三の竜の存在だ」
アグナムがソニアの背中を叩いた。
もしかして、あの時……第三の竜を止めたのは帝国の歌姫・エクセラ?
その答えが知りたかった。
それはユーマも同じだった。
「暫しの間、竜に徒なす者と第三の竜の対策を同時に行う……よいな?ゲオルグ」
「ハッ!」
いつでも皇女・エクセラは切り捨てられる。
ゲオルグはその余裕の笑みのまま、ユーマを見ていた。
「あのっ……この、オルゴールを知らないかなっ!?」
輪を割って入った来たのはユーマだった。
「ユーマ!?」
ソニアが声を上げる。
「ソニア、別に構わないぞ?」
「むっ!?」
国王の隣でバロウズ団長が唸る。
「……オルゴール?知らんな?」
それはユーマにとって落胆の答えだった。
「それが一体どうしたというのだ?」
「ううん、この事は忘れていて……」
ソニアは思った。
でわ、ユーマの暴走を止めたのは誰なのか?
ユーマはオルゴールを見つめていた。
此所に居るドラグナーでもオリジナルの歌姫でも、帝国の歌姫でもない。
またもや第三の存在。
ゲオルグは思った。
ゼスト、奴はオリジナルの歌姫の一人だ。それを知るものは私しか知らない。
そして、私だけのモノだ……。
力も身体も歌声も。
不敵な笑みを浮かべたまま、ゲオルグはユーマを見ていた。
例え、煌竜を助けたとしても……。
奴は私のだけのモノだ……。
あの歌は一体、誰が歌ったの?心の奥底から沸き上がるスピードのある熱い歌。
ユーマは知らない。
「しかし、ユーマ。私は貴公を支配するのは諦めてはいないからな」
サインを書き終わり、エクセラはユーマを見た。
「……っ!」 
今は第三の存在を消すこと……その為に帝国と王国は手を組んだ。