ユーマ×ゼストです。
R指定のないものになります……。
以前のブログをオリジナルに設定の上、此所は願望のたまり場と化します。
痛いR指定でもゼストが愛されていけばいいですっ←
満月の夜は胸が騒ぐ。
そう、ゼストと再会するからだ……。
「ゼスト、こんな所にいたんだ?」
満月を見渡せる丘にゼストは立っていた。
「消えたときは死んだと思ったけど、転移だけで良かったよ」
「はははっ!お前らに殺されるほど俺は弱くねぇよ?」
そして、ゼストは満月を見上げる。
「君と会う日は必ず、満月が綺麗だね……それは、君が月に似ているから?」
「月は影。そして、光でもある……俺の故郷ではそう言われていた」
納得するかのようにゼストは頷いた。
「ゼスト、君は……前から気になっていたんだけど、どうしてそんなに儚い瞳で笑うの?」
「へっ……?」
キョトンとするゼストをユーマは真っ正面から見つめた。
「僕は、君が笑いながらも悲しそうにしているように見えるんだ……それも月のせい?」
「俺は本来なら日に当たらない存在だった……故郷を滅ぼされてからは……」
その言葉にユーマは手を握りしめた。
自然だった。
本当は背後から抱き締めたかった。
しかし、それはゼストは望んではいない……。
「俺だって、戦った……そして、今も生き恥を晒してこうしても生きている……」
「……ゼスト……」
「なんて、情けねぇ奴だ。俺って奴は……」
「けど、ゼストの心でしょ?それが、ね?」
ゼストの抱える闇は深い。
ユーマには痛々しいほど分かる。
彼を癒すものは『強さ』それをユーマ達が断ち切った。
そして、呆然とする彼をおいてその場を立ち去った。
あの時、声さえかけれていれば何か変わっていたんだろうか……?
「帝国に来てから他人との交渉の術も手に入れた。1人でもいても平気だった。強かった……から……」
震える声。
「君は本当は優しい人間なんだよ?」
「……俺が?」
微かにゼストが振り返る。やっぱり、満月は綺麗だ。
「俺は故郷も家族も裏切った……1人、生き残ったんだ……抵抗しても、己を造った流れは長く大きい……」
「けど、君が生き残ったのには理由があるんじゃないかな?」
故郷の記憶だけを抱いて……。
彼だけ、生き残って。
「君の両親はきっと優しい人だったんだね。僕にはよく分からないことだけど……良い家族じゃないか?」
「しかし、俺だけ生き残ったっ!不名誉に生きているっ!!」
「生きること、それもまた君の道だ……そうご両親は言うんじゃないかな?」
「……ッ!!!どうして……そんな?あっ……」
「どうしたの?」
「なんで、俺……泣いて、いるんだ?故郷が滅ぼされたときだって、そんな泣かなかった……のに……」
ポロポロと涙がこぼれてくる。
自分の意志じゃ止められないぐらいに……。
「君が、変わったからだよ……」
「俺が変わった……?ううっ……俺の、馬鹿……こんな時に泣くなんて、もっとあの時……素直に泣いていれば良かったのに……」
「思いっきり泣いて良いんじゃないかな?君は変われたんだから……」
月は神秘的だ。
光にして影……太陽が存在していなければ意味がない。
月は一つでは輝けないもの……。
僕が、君の太陽になれたらいいのにね、とユーマは思った。
僕は君が好きだから……。
そんなこと言ったら、殺されかけないけど、太陽に……なりたいな。