留学41日目、最近何人かの方から「ブログ読んでます」という便りをいただいた。基本的には自己満足で書いているブログだが、やはり読んでくれている方から連絡をいただくと励みになる。おそらくみなさんそれぞれの立場、環境で頑張っていらっしゃるのだと思う。
清明節最終日、今日は髪を切ろうと決めていた。私ははっきり言ってお洒落ではないがそれなりに身なりには気を使う方だと自覚している。日本にいた時も床屋ではなく美容院に通っていた。東京にいた時にいつも切ってもらっていた中野坂上のカリスマ美容師Oさんに、中国の美容院事情を知らせる約束をしていたので今日は中国での初の散髪を完全リポートしたい。
同じクラスの日本人I君が散髪に失敗した話はこれで3回目だ。いきなりバリカンを入れられたと憤っていた。半年間の留学経験があり言葉が流暢なI君でこれでは、私はどんな髪型にされてしまうのだろう?不安になった私はファッションには詳しいであろう女性のS先生に相談した。S先生はわざわざ人に訪ねてくれて理髪店をいくつか紹介してくれた。先週汪さんと下見に行った話はすでにこのブログでも書いたとおりだ。本当は東財の近くにも理髪店はあるのだが、S先生からお勧めの理髪店を紹介いただいたのと、ついでに行きたいところもあったので、少し離れた大連中心地にある理髪店に行くことにした。
大学前でバスに乗り目的の理髪店を目指した。場所は先週汪さんと下見をしてきたのでばっちりである。3連休最終日ということもありバスはかなり込み合っている。途中若者がおばあさんに席を譲る姿を見かけた。お年寄りに席を譲るという行為は世界共通なのだろう。私も機会があったら譲ってみよう。
バスに揺られること20分弱、目的の理髪店が入っている百貨店に辿り着いた。美容院は百貨店の地下にあった。大学近くの理髪店より高級そうだ。店に入りフロントでカットの料金を確認すると、前回案内された通り今はセール中で30元(約510円)とのこと。
荷物をロッカーに預け待合室を通りシャンプールームに案内された。初めに髪を洗ってから切るのは日本の美容院と同じだ。しかしこのシャンプー台、首のすわりがいまいちでちょっと痛い。おまけにシャンプーしてくれるお姉さんの爪が長くてどうも気になる。つけ爪なのか自分の爪なのかは分からないがシャンプーには明らかに爪は邪魔だと思う。おまけに何故かシャワーがなく、いちいちお湯桶からお湯を継ぎ足してゆすぐため結構時間がかかった。
シャンプーが終わるとカットする場所に案内された。どうやら髪を洗う人と切る人は分かれているらしい。美容師さんは結構イケメンのお兄さんだ。I君と同じ轍は踏むまいと汪さんに聞いた「少しずつ切ってください(想剪短一点)」「もう少しきってください(再剪短一点)」「軽くしてください(想打薄点)」「前髪(刘海儿)」のカンペをポケットに忍ばせていざセット椅子に腰かけた。
「どのくらい切りますか?」的なことを聞かれたので「少しずつ切ってください」と答えた。どうやら様子を見て切りたいという思惑を察してくれたようだ。本当に少しずつカットが進んでいく。美容師さんは長春の出身らしい。どうやらこの店の経営者は日本人らしく昨日まで社長が来ていたみたいなことを言っていた。「日本では美容師は国家資格が必要だが中国では資格がいるのか?」と聞いてみたが「聞き取れないし理解できない」と苦笑いされた。
カットは本当に慎重に進んでいく、もっとざっくりやってほしいのになぁと思ったがなかなか表現が難しい。何度か「もう少し短くしてくれ」を繰り返しそれなりの長さになってきた。前髪を途中一気に切られたので「前髪はもういい」を使い止めてもらった。シミュレーションはばっちりである。全体的に重かったので「軽くしてください(すいてください)」を使い軽くしてもらった。美容師さんが言うには「軽くする」いわゆる「すく」という技術は日本人は好むが、中国人はあまり好まないらしい。
とここで急にシャンプー台へ案内されそうになった。私としてはもっと短くしてもらいたかったので「もう少し短くしてくれ」と言ってはみたが、これ以上は切れないと言われてしまった。客がもっと切ってくれと言っているのに拒否されるのは日本では考えられない。まぁ最初だし失敗するよりいいかと思いそのまま引き下がった。
全体的な総評をすると値段を考えるとまぁ及第点というところだろう。やはり日本と比べるとどうしても一つ一つの粗さが目立ってしまう。やはり日本のサービスの質は抜群に高い。どうやったらお客さんが気持ちよくなるかを相手の目線に立って考え尽くしている。カットの技術は日本に劣らないのかもしれないが、ことサービスと言った部分では日本に追いつくのにあと半世紀はかかりそうだ。そもそもこの分野で追いつく気はないのかもしれないが。
という感じで中国初の散髪リポートは終わります。Oさんこんな感じでどうでしょうか。
PS:ではどんな髪型になったかって?それは内緒です。後ろは美容師さんです。
清明節最終日、今日は髪を切ろうと決めていた。私ははっきり言ってお洒落ではないがそれなりに身なりには気を使う方だと自覚している。日本にいた時も床屋ではなく美容院に通っていた。東京にいた時にいつも切ってもらっていた中野坂上のカリスマ美容師Oさんに、中国の美容院事情を知らせる約束をしていたので今日は中国での初の散髪を完全リポートしたい。
同じクラスの日本人I君が散髪に失敗した話はこれで3回目だ。いきなりバリカンを入れられたと憤っていた。半年間の留学経験があり言葉が流暢なI君でこれでは、私はどんな髪型にされてしまうのだろう?不安になった私はファッションには詳しいであろう女性のS先生に相談した。S先生はわざわざ人に訪ねてくれて理髪店をいくつか紹介してくれた。先週汪さんと下見に行った話はすでにこのブログでも書いたとおりだ。本当は東財の近くにも理髪店はあるのだが、S先生からお勧めの理髪店を紹介いただいたのと、ついでに行きたいところもあったので、少し離れた大連中心地にある理髪店に行くことにした。
大学前でバスに乗り目的の理髪店を目指した。場所は先週汪さんと下見をしてきたのでばっちりである。3連休最終日ということもありバスはかなり込み合っている。途中若者がおばあさんに席を譲る姿を見かけた。お年寄りに席を譲るという行為は世界共通なのだろう。私も機会があったら譲ってみよう。
バスに揺られること20分弱、目的の理髪店が入っている百貨店に辿り着いた。美容院は百貨店の地下にあった。大学近くの理髪店より高級そうだ。店に入りフロントでカットの料金を確認すると、前回案内された通り今はセール中で30元(約510円)とのこと。
荷物をロッカーに預け待合室を通りシャンプールームに案内された。初めに髪を洗ってから切るのは日本の美容院と同じだ。しかしこのシャンプー台、首のすわりがいまいちでちょっと痛い。おまけにシャンプーしてくれるお姉さんの爪が長くてどうも気になる。つけ爪なのか自分の爪なのかは分からないがシャンプーには明らかに爪は邪魔だと思う。おまけに何故かシャワーがなく、いちいちお湯桶からお湯を継ぎ足してゆすぐため結構時間がかかった。
シャンプーが終わるとカットする場所に案内された。どうやら髪を洗う人と切る人は分かれているらしい。美容師さんは結構イケメンのお兄さんだ。I君と同じ轍は踏むまいと汪さんに聞いた「少しずつ切ってください(想剪短一点)」「もう少しきってください(再剪短一点)」「軽くしてください(想打薄点)」「前髪(刘海儿)」のカンペをポケットに忍ばせていざセット椅子に腰かけた。
「どのくらい切りますか?」的なことを聞かれたので「少しずつ切ってください」と答えた。どうやら様子を見て切りたいという思惑を察してくれたようだ。本当に少しずつカットが進んでいく。美容師さんは長春の出身らしい。どうやらこの店の経営者は日本人らしく昨日まで社長が来ていたみたいなことを言っていた。「日本では美容師は国家資格が必要だが中国では資格がいるのか?」と聞いてみたが「聞き取れないし理解できない」と苦笑いされた。
カットは本当に慎重に進んでいく、もっとざっくりやってほしいのになぁと思ったがなかなか表現が難しい。何度か「もう少し短くしてくれ」を繰り返しそれなりの長さになってきた。前髪を途中一気に切られたので「前髪はもういい」を使い止めてもらった。シミュレーションはばっちりである。全体的に重かったので「軽くしてください(すいてください)」を使い軽くしてもらった。美容師さんが言うには「軽くする」いわゆる「すく」という技術は日本人は好むが、中国人はあまり好まないらしい。
とここで急にシャンプー台へ案内されそうになった。私としてはもっと短くしてもらいたかったので「もう少し短くしてくれ」と言ってはみたが、これ以上は切れないと言われてしまった。客がもっと切ってくれと言っているのに拒否されるのは日本では考えられない。まぁ最初だし失敗するよりいいかと思いそのまま引き下がった。
全体的な総評をすると値段を考えるとまぁ及第点というところだろう。やはり日本と比べるとどうしても一つ一つの粗さが目立ってしまう。やはり日本のサービスの質は抜群に高い。どうやったらお客さんが気持ちよくなるかを相手の目線に立って考え尽くしている。カットの技術は日本に劣らないのかもしれないが、ことサービスと言った部分では日本に追いつくのにあと半世紀はかかりそうだ。そもそもこの分野で追いつく気はないのかもしれないが。
という感じで中国初の散髪リポートは終わります。Oさんこんな感じでどうでしょうか。
PS:ではどんな髪型になったかって?それは内緒です。後ろは美容師さんです。