年末になるとお正月に放送されるドラマやバラエティの撮影はどんどん進められていると思う。

「今年も見せます!鶴は千年、亀は万年」は1991年1月3日に放送された2時間半のドラマ。撮影は11月25日に始まった・・・
まあ、お正月らしい華やかなドラマ・・・だったのか。

主演は沢口靖子さん、気ごころが知れたと言うほど仲良い訳ではないけど、「さよなら李香蘭」というドラマで長く一緒だったので、すごくやり易かったのが、このドラマの唯一の救いで、かなり大変で胃が痛くなるような日々の連続だった、監督と合わない、という経験は初めてではないけど、本当に辛かった。

山岡久乃さんという女優さん、僕が子供の頃、良く見ていたホームドラマに出演されていて、打ち合わせとかでお話するたびに、子供の頃見た「ありがとう」なんかが思い出されて幸せな気分。声を聴いているだけでシアワセな感じ。

しかし、ドラマとしては、残念ながら面白いとは言い難い出来でした。

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保存してあった様々な資料を添付していきます、2時間半ドラマのおおまかな作り方が判ると思います。

まず、あまり見る事の無い納品基準の用紙、製作会社によって完成されたドラマは放送される日本テレビにこういう形で納品されました。

僕は日本テレビに納品をした事はありませんが、TBSも同じで、放送用と、バックアップ用の2本のテープは、必ず1本づつ編集所からタクシーで放送局まで運びました、もしテープに何かあれば、金銭的な損害だけでなく、放送に穴が空くとか、まあ取り返しのつかない状態になるので。

まず下は総合スケジュールです、この作品を何日で撮る、と決めるのはプロデューサー、監督。助監督は実務として、その期間で撮り終るスケジュールを組み立てます、でも、どうしても撮りきれないとかがあれば、日にちを伸ばすか、シーンをカットする提案とか、ロケをやめてセットにするとか、この俳優は忙しいから、もっと売れて無い俳優でいいんじゃないか・・・等々、様々な方法があります。

予算とスケジュールは密接で、この俳優でなかったら・・・とか、もう一日あれば・・・とか、悩みながら組み立てます。




以上は撮影前に組み立てられる総合スケジュールと呼ばれるものです。



撮影前にすべてのカット割りを決めている監督は始めてだった、決定稿と言われる台本の先に、すべてのシーンのカット割りが印刷されたコンテ台本が配られたのは初めてだった。









シナリオがあがって、総合スケジュールが決まる頃にはセットの図面も出来てくる、この図面を見ながらリハーサルなどを進めます。


そして下は毎日配られる一日毎のスケジュール。





どんなドラマもそうですが、エキストラも多くなるとちゃんと人数を決めて準備しておかないと、衣裳の必要があったり、弁当の必要があったり、すべて予算に関わってくるので、これもタイヘンです。




結婚式の場面などあったので祝詞なんかも・・・









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