この映画は1991年9月14日に公開された。
柴門ふみさん原作の同名コミックの映画化で、1970年代に流行った「同棲時代」に対しての、「新」であり、1973年に公開された山根成之監督の「新・同棲時代 愛のくらし」とは、何の関係もない。

スケジュール表を見ると、最初の打ち合わせは3月11日に始まって、撮影開始は4月10日、撮影終了は5月10日、編集などを含めたダビング終了が6月13日。

かなりキッチリ、準備に1ヵ月、撮影1ヵ月、仕上げ1ヵ月のスケジュールで、低予算のワリにはそこそこ時間をかけた作品だと思う。

もし、この作品をDVDなど見る機会があれば、この97分の映画に3ヶ月かかったのだと、そして、それは、あの時代、ごく、普通の事だと思って下さい。

撮影に入る前、上のような、ザックリしたスケジュールがまず作られる、このスケジュールに合わせて、キャスティングやスタッフ編成などが決められていくのだ。

そして、ある程度まとまって来ると、もう少し細かい撮影スケジュールが組まれる。


色々と変更はあるけど、このような総合スケジュールに従って、各パートが準備する。美術さんには小道具の準備だったり、録音部さんには、ここではワイヤレスマイクが必要だとか・・・、助監督にとっては、それぞれの準備にモレは無いかの確認に、このような総合スケジュールはかかせない。

ちなみに僕はセカンド助監督だったので、衣裳やエキストラなどを担当していた。

そして、撮影が始まると、一日毎のスケジュールが配られる。



4月13日、撮影ナシ(準備日)



4月20日撮影休み。







4月26日 撮影休み




5月1日 撮影休み 撮影休日があるのは、当然、雨とか、なんらかの事情で撮影出来なかった時の予備日になるので、本当に休みになるのはマレだし、当然助監督は休めず、準備、確認の日になる。










照明の面倒なナイトシーンでは、カメラマンからあらかじめ撮影アングルの指示など出されていた。


今回の撮影ではカメラマンが先だって絵コンテを作っていて、僕はそれを台本に貼り込んで、段取りを先に考えていた、もちろん、コンテどうりに撮ることがすべてでは無いけど、これがあると、かなりラクである。

以下台本の一部。


以下、キャステイング表

この映画は3話からなるオムニバス映画で、すごくイイ映画とは言えない出来であり、その責任は助監督である僕の責任も、少し感じる部分がある。

オムニバス映画は難しいと思う。






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