2014年9月24日
株式会社 ****
代表取締役
* * * *   殿

内容証明郵便に対する回答について(再質問)
 
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私は、御社から私が異を唱える点について納得のいく回答が得られれば、速やかに要求された金額の支払いに応じたいと思っています。
 
しかし、御社のこれまでの説明は、まったく私の疑問を解消するには至りませんでした。814日の面談の席においても、**さんは訳のわからない説明を繰り返しました。その説明の中にはさらに疑問を抱かざるを得ないようなものもありました。
 
そこで、私は2日、様々な疑問点のうちの5項目について内容証明郵便であらためて問い合わせました。
 
17日、その回答が**さんからありました。しかし、その回答も私の質問の趣旨から大きく外れており、とても納得できるものではありませんでした。
 
つきましては、5項目の質問のうち、「質問3」についてあらためて質問します。私の質問の趣旨をよく理解された上でお答えください。
 
「質問3」の趣旨は、販売による収益よりも著者の買取りによる収益の方が大きいとなると、出版社(御社)は、売ろうという努力を放棄して著者の買取りに期待するのではないかということです。
 
書店から注文があった場合、出版社(御社)は取次を通して本を書店に発送します。注文が多くなると当然、本を倉庫から搬出して発送するという手間がそのたびに掛かります。しかし、注文がなければそういう手間は掛かりません。本が売れなくても出版社(御社)は、著者が買い取ることによって売れた場合よりも大きい収益を手にします。
 
どうしてこれが公正だと言えるのでしょうか。これでは、出版社(御社)は本を売る気があるのか」という疑惑を招きます。そういう疑惑を招かないためには、著者(私)の買取り比率は、販売による収益比率と同じであるべきではありませんか。「質問3」で「公正な取引」というのは、そういう意味です。
 
**さんは、「著しく公平性に欠ける取引を行っているとの認識にはございません」と回答していますが、ことの本質を理解していません。私がそのこと(販売による収益比率よりも著者の買取りによる収益比率が大きいこと)を問題視するのは、出版社(御社)における本を売ろうという姿勢に疑問が生じるからです。
 
私が増刷に関する営業活動について問い合わせた際(20128月24日)、**さんは、次のように回答しています。
 
増刷後、書店から注文がたくさん入るようであれば販売機会のチャンスがありますので、販促活動を行なうことも可能性としてはあります。本の売行きはそのときの状況によってまちまちです。よって初版のような画一的な販促活動を行なうのではなくあくまでも注文の状況によって対応するということになります。 (20128月29日)
 
「注文の状況によって対応する」とは、注文がなければ何もしないということです。これは、「具体的な営業活動は何もしない」と言っていることと変わりません。これでは御社に対して疑惑が生じるのは当然です。
 
増刷に関する具体的な販売方法の取り決めは何もありません。そのため、御社が何の販促活動をしなかったとしても法的にはまったく問題ありません。しかし、顧客(著者)は御社にそれなりの販促活動を期待するのは当然です。御社は、そのことに対して何の痛みも感じないのですか。
 
著者(私)が自分の本を書店で買う場合と、出版社(御社)から売れ残りを買い取る場合とは、事情が大きく異なります。著者(私)が売れ残りを買い取るのは、採算ラインに達しなかったことによる出版社(御社)の損失(リスク)を補填するためです。
 
700部が採算ラインであるということは、1,000部の増刷に掛かったすべての経費を700部が売れることによる収益 1,080円(税込)×70%×700部=529,200 で回収できるということです。
 
もし、一冊も売れなかった場合、出版社(御社)は、529,200 の損失(リスク)が発生します。著者(私)が売れ残りを買い取るのは、まさにこの損失(リスク)を補填するためです。
 
著者(私)の買取り比率が80%の場合、1,080円(税込)×80%×700部=604,800 の買取り金額を著者(私)は支払うことになります。
 
出版社(御社)の損失(リスク)は529,200です。しかし、著者(私)が支払うのは604,800です。どうして著者(私)は、 604,800529,20075,600 もの余計な金額を支払わなくてはいけないのでしょうか。
 
これでは、出版社(御社)は、売れるよりも売れない方が儲かることになります。こんなバカな話があっていいのでしょうか。
 
どうしてこういうバカな(不合理な)現象が生じるのか。それは、販売による収益よりも著者の買取りによる収益の方が大きいからです。私が異を唱えているのは、まさにこの点です。**さんは、まったくその点を理解していません。
 
また、**さんは、「中間業者をカットしている分、実際の発送作業を行う手間(手間賃、人件費)、荷物を届ける送料は弊社が負担することとなり、事実上は、80%に満たない収益であることも念のため、申し述べさせていただきます」という説明をしていますが、私に言わせれば笑止千万です。
 
書店を通じて売れた場合には、売れるたびに(注文があるたびに)本を倉庫から搬出して発送するという手間がかかります。しかし、著者が買い取る場合は、一度の手間で済みます。一度で済むことによってどれだけ収益の80を圧縮するというのですか。
 
その理屈でいくと、書店を通じて売れた場合であっても、御社の収益は70に満たないことになります。本を発送するのに送料が掛かるというのであれば、どちらのケースであっても同じではないのですか。
 
**さんの説明は、極めて要領を得ていなく説得力がありません。どうしてもっとわかりやすく説明できないのですか。その一方で**さんは、説明しなくてもわかっていることを延々と説明しています。私は、**さんの文章の理解力や表現力を疑います。
 
**さんは、「手数料を支払う必要がないため20%割引してお譲りしています」と回答しています。著者が自分の本を書店で買わずに出版社から買う場合には、安く買えるのは言うまでもないことです。
 
そういう説明をするということは、著者(私)がわかっていないということを前提にしているということです。それは、著者(私)を馬鹿にしています。少なくとも私は、そういう説明をされることに怒りを覚えます。
 
「手数料を支払う必要がない」ことを言いたいのであれば、そのことによってどうして割引率が20となるかを具体的な数字を示して説明すべきです。
 
定価で販売しているということであれば、〇〇様のご主張も理解きます とは何たる言い分ですか。私は、そういうことは一言も言っていません。私が主張していないことについて理解できるとは、まさに笑止千万です。
 
「事実上は、80%に満たない収益である」というのが本当ならば、具体的な数字を示すべきです。それを示すことによってその説明は説得力を持ちます。私が思うに、具体的な数字を示すことはできないはずです。できないのならそういう言い方はすべきではありません。
 
**さんは、メールでもおかしな記述がところどころに見受けられます。もっと言葉に慎重であるべきです。言葉に対する慎重さに欠けるということが、二つの解釈が可能な覚書の作成につながのです。
 
あの覚書も**さんが起案し作成したのではないのですか。違いますか。経理部長である**さんが作成したからこそ誰もその文言の不備(曖昧さ)を指摘しなかった(できなかった)のではないのですか。
 
販売による収益よりも著者の買取りによる収益の方が大きいということは、さらに不合理な現象を生みます。今回は、それについては触れません。その件は後日、あらためて表明させて貰います。
 
今回、私が回答を求めているのは、まったく売れなかった場合、御社の損失(リスク)は529,200なのに、どうして私は604,800を支払わなくてはいけないのかリスク管理という点で御社の解釈は不合理ではないのか(矛盾するのではないのか)、ということです。
 
御社は、御社の解釈を引っ込めて私の解釈に基づく買取り金額の支払いを要求するという方針に転じました。方針転換したため回答する義務はないという言い訳は通用しません。
 
私は、増刷に掛かる契約が不合理な事実を前提にしていることを理由として契約の無効を訴えたいと思っています。しかし、できることならば裁判で争うという事態は避けたいと思います。
 
御社の解釈が不合理でないということの明快な説明をここに要求します。
 
以上
                                
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