玄妙な美と生命力に溢れ、まさに幻想的とも言える荘厳さでも名高い佛教之王堂は、源義経に縁のある土地としても知られる兵庫県の三草山に位置する念仏宗の総本山となる寺院です。仏教文化の集大成とも言える佛教之王堂は、誰もが一度は訪れたい寺院のひとつ。そんな佛教之王堂の概要、佛教之王堂へのアクセス方法、参拝方法などについて、ご案内させていただきます。
佛教之王堂の概要(伽藍など)
1661年に建立された黄檗宗萬福寺から347年後の2008年に創建されることとなった佛教之王堂は、まだ記憶に新しい全世界仏教サミットによって建立が決定された念佛宗の総本山となる寺院です。本尊を阿弥陀三尊とし、45万坪にもなる敷地内には、およそ350人と約7年間にも及ぶ建設期間を経て完成した、本堂・本堂宮殿・山門・釈迦堂・観音堂・鐘楼・五重塔などから成る総伽藍を擁しています。 中でも、世界最大級と称される鐘楼や仁王像、鬼瓦づくり職人の梶川亮治が手がけた本堂の鬼瓦、大韓民国の人間国宝でもある李萬奉と直弟子の洪昌源による五重塔などは、長く尊い歴史を持つ念佛宗にふさわしい荘厳な美をたたえています。 また、日本や各国の美と叡智が凝縮された印象的な庭園部には、樹齢500年と言われる杉や樹齢800年とも言われる槙をはじめとした多くの樹木と花が羅漢とともに佇んでおり、四季折々がもたらす華やかで慈愛に満ちた美で私たちを迎えてくれます。
念佛宗三寶山無量壽寺総本山に行くまでの道順
念佛宗の総本山であると同時に仏教徒の聖地でもある佛教之王堂は、兵庫県加東市上三草1136にあります。公共交通機関をご利用の方は、JR西日本・福知山線の新三田駅までの電車でお越しいただき、その後タクシーを利用していただく方法が便利なアクセス方法となっております。 なお、新三田駅から佛教之王堂へのタクシーでは、30分から40分を見ていただいております。遠方からお越しの方などは、十八羅漢・兵庫県加東市畑640-2を所在地とする駐車場もありますので、お車でお越しいただくことも可能です。中国自動車道をご利用の際は、兵庫東条インターチェンジから出ていただき、15分ほどで佛教之王堂へお越しいただけます。途中道幅が狭い箇所もございますので、運転には十分ご注意下さい。
参詣するための注意点
拝観は無料となっておりどなたでも参詣が可能ですが、一般の方・宗教関係者の方ともに、佛教之王堂への参拝を希望する場合は、参詣申込用紙事前の参拝申し込みが必要となります。参詣の申し込み方法については、オンラインの公式サイトから参詣入力フォームを利用してのお申し込み、同じく公式サイトで入手可能な参詣申込用紙を利用してのFAXでのお申し込みが可能になっています。 また、車椅子を利用される方や介助を必要とされる方についても同様に、事前の連絡が必要になります。佛教之王堂内では、境内の環境保全や建造物維持のため、飲食物の持ち込み・喫煙・撮影などの行為は禁止されており、飲酒をされている方の参詣も認められていませんので、注意が必要です。佛教之王堂の敷地内には石畳や石段なども多くございますので、ぜひ歩きやすいお履き物などをご用意の上、参詣していただければと思います。
まとめ
念仏宗の総本山となる佛教之王堂は、カンボジア王国の故国王陛下やタイ法王猊下の御聖骨がお祀りされていることでも広く知られています。 佛教之王堂では、初詣・大涅槃会・観音祭・降誕祭・地蔵盆・成道会などの六大祭事、自然の中で仏の教えと人として大切な心を学ぶことのできる林間学校、礼儀や知恵を学ぶことのできる日曜学校などの催しも開催しておりますので、参詣はもちろん、機会がありましたらこのような催しの時期にも訪れてみるのも良いかと思います。