2013年01月

2013年01月20日

大政翼賛会と化した現代ニホンでは少数派に真実がある

 今週は東京の積雪の大混乱のニュースがあった(14日)が、ボクもその翌日の配達中にトラックが雪で動けなくなり、大変な目にあってしまった。1時間あまり悪戦苦闘する中、数々の人が助けてくれ、感謝の念でいっぱいになった。一方、助けてくれている人に向けてクラクションを鳴らして体に車をぶつけて平気で通過していく個人タクシーの運転手がいた(黒塗りのタクシーだった)。函館人気質の良い面と悪い面の両方を見た。

大鵬寄贈の献血車 昨日は、元横綱の大鵬さん死去のニュースがあった。左写真は、親父が入院中の病院に駐車していた献血車。車体に「寄贈 大鵬」と書かれていた。大鵬が献血車が不足していると聞いて寄贈したもので、全国に70台あるとのこと。そのうちの一台が函館にあり、たまたま見つけて7年前に撮ったもの。早いもので、今年は親父の七回忌だ。何も親孝行ができなかった。その親父の孫(ボクの甥っ子)は昨日今日センター試験に挑んだ。誰に似たのか毎年4、5人を北海道大学に送り込んでいる進学校で恒に学年トップをキープしていた。しかし、3年生になり塾に通う仲間たちに遅れをとり、苦戦中とのこと。甥っ子は、塾通いをせず3年生の途中まで陸上部のキャプテンを務めていた。第一志望の北海道大学に合格するように、毎日親父の仏壇にお祈りしていたが、親父、見守っていてくれたかな。頼もしい孫、がんばったよネ。

 さて、アルジェリアでの人質事件では日本外交の欧米依存がますます鮮明になった。アメリカと一緒になり「テロとのたたかい」を宣言。端的にいって、この事件の背景には欧米とイスラム世界との宗教対立があり、本来であれば日本が独自外交で、「テロとのたたかい」と言うのでなく、イスラム世界にくい込んで対立を治める役割を担う立場にあれねばならない。イスラム世界は、日本に好意的で、ヒロシマ・ナガサキの原爆投下のことを日本人以上に心痛めている。しかし、9・11以降とくに、日本はアメリカ支持を鮮明にして、自衛隊のイラク派兵などアメリカと一体とみなされつつある。

 これに異を唱えて、その日本の独自外交を展開しようとしたのが元首相の鳩山由紀夫。首相辞任後に、イランへ訪問した時には、野党はもとより、自民党野田派と化した与党民主党からも非難ごうごうだった。その鳩山由紀夫が、今度は今週中国に赴き、中国の要人と会談した。これも、与野党、新聞テレビは非難ごうごうだ。今朝のTBS系「サンデーモーニング」でも、田中秀征が中国訪問の鳩山を国賊のように非難していた。

 果たしてそうだろうか。非難されるべくは、鳩山を国賊あつかいする連中ではないのだろうか。たぶん、そういう鳩山由紀夫の動きに同調している現職議員の有力者は小沢一郎だと思う。小沢一郎の中国とのパイプは強固だ。また、対イスラム世界についても、かつて小沢一郎は党首討論で小泉純一郎に対して、「イスラムで抵抗する人たちはテロリストではなくレジスタンスではないのか」というような質問を投げかけていた。

 年末の違憲の総選挙は早くやり直りが必要だ。現有政治勢力は自公民+維新みんな、大きな違いはなく7月の参院選後は自公民維新みんなによる平和憲法の改定、さらなるアメリカ依存外交、消費増税、TPP、原発推進などなど、悪い流れがみえみえ。

 いまでも、円安によるガソリンや灯油価格の急上昇で、さらに生活が困窮している。今の職場でも、今後の重油やプラスチック用品、食用油などの値上げがますます経営を悪化させつつある。加えて、消費増税。テレビ新聞の報道をみていると円安を歓迎して、増税も推進姿勢。こうした庶民の生活や地方の中小企業の苦悩が見えないようだ。それどころか、年初のNHKの若者へ問う番組でNHKの解説委員が、これからは庶民に苦しいことを強いる政治が必要で、その覚悟が庶民には必要だ、みたいなことを話していてビックリした。

 年末の違憲の総選挙はそういう選択を有権者がしたことになるし、こうしたNHK解説者らの言葉に従順な国民ということになる。ますます北朝鮮化する日本といった感じだ。あちらの国も、国民は従順で報道機関は政府広報しかない。

 幸いなことに、まだネット規制がないニホンには、少数だが真実を書くサイトがある。選挙で不正があったことを報ずる説得力あるものもある。その集計に携わる業者が自民党に献金していると告発するものもある。戦後最低の投票率とされつつ、首都圏では2009年の時以上に投票所が混んでいたと異口同音に言うブロガーが多くいる。

 信憑性はそれぞれの判断として、それらの疑問を書くサイトをまず見てみることが必要ではないのだろうか。もうこの国は大政翼賛会と化していると認識する必要がある。その他、今週は画一的な振袖姿の成人式風景、画一的な回答を求めるマークシート方式のセンター試験など、つくづく画一的な国だなと、思いしらされる行事というか年次風景を意識させられた。なおさらに、こういう日本みたいな国では、少数派にこそ真実があるのではないかと思えた。

 明日も早朝仕事なので、次回以降それらのネット報道を少しずつ紹介して検証してみたい。


 年賀状はプリンターの故障ため2月の「寒中お見舞い」のお便りになります。すみませんです。

2013年01月13日

ヘビ年は「変革」の年。ものごとを良い方向でとらえてみる

 年末から神経をすり減らす仕事に追われ、年が明けてもそれが続いている。加えて、残業代は出ない。というよりも、残業代が支払われると即刻倒産に見まわれる会社。かといって、転職口もない。まさに八方塞(はっぽうふさがり)だ。
 こうして、体を酷使して安い人件費でつくられた安い商品がスーパーに並ぶ。大新聞テレビの富裕層に属するマスコミ人が、こうしたデフレスパイラルを嘆き、アベノミクスの期待感を述べているニュースを見るたびに、ため息が出る。この国は、中国、北朝鮮なみの情報閉鎖社会で、庶民が苦しめられている。そのことが決定的となったのが、先月16日の総選挙の結果だった。

函館クリスマスファンタジー(撮影2012年12月25日) 前回、「違憲」の中で行われたその投票日に書いたが、悪い方向へのお見事な選挙結果になった。大メディアが誘導した通りの自公大勝に、とてつもない無力感を感じた。それが日常的にも年が明けても続いている。もう、奴隷の心境で、早朝6時から午後3時頃まで働き、休みは日曜のみ(明日の祝日も出勤)、給料は10万円にも満たない。
 こうして、1ヵ月近く更新もできず、年賀状は未だに書けずにいる。というよりも、この間、プリンターが故障して、その修理に行く気力もないというのが現状…、トホホ。さらに、車も故障して、その修理代もかかり、さらに気力が萎えてしまっている
 さらに、酷寒が続き、函館としては3倍近くの約40センチの積雪にうんざりしている。ちなにみ、右写真は先月25日の函館クリスマスファンタジーに撮影したツリー。この時は、もう吹雪で、サンタ衣装のお姉さん方も緊急避難するほどだった。

 さて、新年早々から、トホホな自身の現状と嘆きのマクラとなったが、ここからが本題だ。ヘビ年生まれのボクとしてのその現状打破的な希望的展望を述べたい。
 それは、ヘビ年はボクにとって「変革」の年であったこと。まず1989年のヘビ年は上京した年であった。2001年は長年勤めた出版社を辞めて独立しようと思いたった年(実際に辞めたのは翌年9月)。

 ヘビは脱皮をくり返して成長する。ボクも成長したかは定かでないけれど、それぞれ激変を体験して失敗が多かったけれど、良い経験をしたと思っている。
 なんだか上手くいかないことが多いけれど、良い方向へ流れている気もする。

 そして、ボクの政治の見方も変わってきた。このところは、すっかり小沢一郎のファンになってしまった。かつては、大メディアや与野党の多くの政治家(共産党含めた政治家)同様にボクも嫌悪していた政治家だった。その小沢一郎がボクと同様、窮地に追い込まれている。
 先月の総選挙の時もそうだったけれど、変革を恐れず、民主党を離党後に自身が代表になった「国民の生活が第一」を解党して「日本未来の党」に合流、自公民に変わる受け皿を有権者に提供してくれた。結果は惨敗だったけれど、官僚政治の仕組みを打破して国民の手に政治を取り戻す「政治理念」の意図がわかった。

 どんな世界でも現状に安住して楽している人が多い中、政界も同様だが、小沢一郎は違う。脱原発、反TPP、反消費税増税、アメリカ支配からの脱却、そして、右へなびく政治の現状を憂えている稀有な保守政治家だ。

 情報閉鎖社会の日本では、今回の選挙結果で小沢一郎は終わった政治家と報道しているけれど、海外では違う。2009年の政権交代時の海外誌で、世界で影響力のある政治家に小沢一郎が日本の政治家では唯一ランキングしていて、たしか中国の胡錦濤主席よりも上だったはず。この時、日本国内では「政治とカネ」報道で攻撃されていたのだけれど、海外では真逆の評価であった。

 ところで、情報閉鎖社会の日本では、このところ2020年の東京オリンピック招致が大々的に報道されている。先日行われたロンドンでのその記者会見では、海外記者からの放射能問題への疑問が相次いだ。首都圏では、高線量のホットスポットがあり、東京湾には上流から流れてきた放射性物質が滞留していて、首都圏のゴミや被災地からのガレキ焼却による濃縮された放射性物質の灰がたまり、微量でも毒性の高いストロンチウムも飛んできている。本来であれば、首都圏のこうした現状、福島県内の住民の移住の促進等々に傾注する時なのに、東京オリンピック開催うんぬんは正気の沙汰ではない、というのがジャーナリズムの姿勢ではないのだろうか。

 小沢一郎にそうした認識があるのかは、1年くらい前に千葉に行き釣った魚を食べて安全性をPRしていたのを記憶しているので疑問だが、こうした現状を知れば、正面から受け止めてくれる政治家であると思う。脱原発のためにドイツ視察をして、金曜日の首相官邸前デモにも参加するくらい、現状を知れば変われる政治家だ。

 東アジアの外交でも、小沢一郎と呼応して、今週15日から鳩山由紀夫前首相が中国を訪問する。戦渦をいとわない安倍政権は不快感をあらわにしているが、大事な外交だ。日本国内メディアも、相変わらず中国が空から海から領空領海侵犯を続けている等々こと細かく報道して中国脅威の世論形成に熱心。

 さらに、公共事業中心に20兆円の支出、東電の勝俣会長が天下った日本原燃が原発停止中なのに各電力会社からカネをもらって何千億もの利益とか、庶民からしぼりとった税金や電力料金の使い込みにおとがめ無しの大メディア。貧富の差を拡大させた竹中平蔵をナントカ会議とかいう諮問機関の中心人物にすえて、再び新自由主義を推進させようとしたり、再び普天間から辺野古へ沖縄県内移設を推進させようとしたり、きわめつきは今年夏の参院選後の平和憲法の改変と国防軍の創設、戦前回帰の「愛国心」教育など、宣伝媒体の大メディアと一体となった改悪が目白押しだ…

 それらの大メディア一体の規定路線から、これ以上国民を苦しめない「変革」へボクも一助になれるよう、行動する年にしたい。