しゅさいのブログ

コメディ作家で、劇団ZIPANGU Stage主宰の今石のブログです。
稽古日記や、スポーツ観戦記などなど。
お気軽にお立ち寄りくださいませ。

酒場でダバダご来場御礼と2月と

さて、いつの間にやら2月となりましたね。

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先のワークショップ公演『酒場でダバダ』上演の際には、沢山のご来場をいただきましてありがとうございました。お蔭様にて大好評のうちに千秋楽を迎えることができました。

田畑響01
















今回が初舞台の役者さんも、おそらくは大変なプレッシャーと戦いながらも、お客様の笑い声に助けられ、私が思っていた以上にのびのびと舞台を務めていたと思います。コメディって、本当にお客様あってのモノで、我々がどんなに稽古場で積み上げてきたとしても、最後のピースはお客様に観ていただいて初めて完成するんだなってことを、私もまた改めて感じた舞台でした。

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ママさん山崎01JPG


















ご来場いただいた全てのお客様と、関わってくれたスタッフさんやお手伝いさん等全ての方に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。


さて、2月となりまして、お知らせを二つほど。

ひとつめは今月より、劇団ホームページのアドレスが変更となりました。念願だった独自ドメイン。新アドレスは、
http://zipangustage.com
となっております。いやはや、短くていいですね(笑)。今までの、なんか長かったですからね。旧アドレスについては既に削除されておりまして、ご面倒ですが登録いただいていた方は上記に修正をお願いできれば幸いなのです。今後とも劇団ホームページをよろしくお願いいたします。

そして来る5月の本公演に向けて、今月と来月にオーディションワークショップを開催いたします。公演に出演ご希望の役者さんのみのワークショップとなりますが、我々の培ってきたコメディ演劇というものに、がっつり浸っていただく内容となっております。(詳細は上記ホームページをご覧ください)ご参加を心よりお待ちいたしております。


ひとつ公演が終わって、また次の公演へ。20年以上も前から繰り返してきたことですが、今後もまた、その繰り返しなのですね。変わらない流れの中で、より面白いコメディを追及していきたいと思っております。皆様、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

役者さんたちのこと

dabada2017-03さて、気がつけば本番までほぼ1週間、なのだなぁ。

今月に入って(つまりは年明けから)本格的な公演稽古になり、もはやワークショップ公演の稽古だか普通の公演稽古だか分からない日々となっております(笑)。まあ、どんな公演だろうとも、それがコメディである限りは、最低限お客様を楽しませなきゃならないワケでして、まあ当たり前のことですね。いつの間にやらどっぷりと、役者さんには過酷な稽古の日々。稽古日程が短い分、いつもの公演よりも過酷かもしれない。まあ、演出家は本公演ほどは厳しくないですよ。たぶんだけど(笑)。

今回はワークショップ公演なので、なるべく今回初めて参加してくださった役者さんのための稽古をしたいとは思うのだけど、なぜだか(いや、なぜかは明らかなのだけど)気がついたら金さん(佐土原)とか世古さんの稽古をしていて、いかんいかんと我に返る瞬間があるのだ(笑)。残された時間は少ないのだけれど、本番に向けて、お客様を最大限に楽しませることと、ワークショップ参加者の方々に沢山稽古していただくことの両方を達成しなきゃならんのです。演出家にとっても過酷だ(笑)。世古や金さんに時間をかけてる場合じゃないのだ。分かっちゃいるのだけどさ。
今回はうちの常連客演のコヤさん(でこぼこギア)とか、そのでこぼこギアさんの看板女優さんであるところの北川純子さんにも来ていただいているので……お芝居初めての方もいるのだけれど、役者さんの相対的な潜在能力としては、いつもの本公演にも遜色ないと私は思っているのです。そして、今回が初舞台の二人についても、(後述するけど)大変な潜在能力を秘めてると思う。良い人に集まってもらえたなぁと素直に思えて、良い公演になりそうで楽しみなのです。セコと金さんさえ、普通に力を発揮してくれれば、なのだけど(笑)。二人とも、力みさえしなければ良い役者なのになぁ。それがまあ、いつも迷走した結果、力むのです。うーん、これ何とかならんのか(笑)。

……気を取り直して(笑)、今回のワークショップに参加してくれた役者さんの紹介を。

まずは、北川純ちゃん。
この人は本当に……ものすごいコメディエンヌ(コメディ女優)になれる潜在力を持ってる女優さんだと思う。まずは積んでるエンジンがでかいです。ちょっと他の人には出せないパワーを出せる人で、それってすごいアドバンテージだと思うのです。頭も良い役者さんなので、台本の要請とか演出家の要請にもその場で答えを出せるしね。ただ……
時に、そのエンジンのでかさを、シチュエーションの要請抜きにして出しちゃう時があって、そういうのが惜しい。今回、純ちゃんにやっていただくのは、ある意味大人の女性でして、その人がそこで叫ぶかどうかよりも、自分の内面の声に押されて、つい叫んじゃったり。でもね、オレは純ちゃんはすごく魅力的な大人の女性をやれると思っているのです。大人の女性ってさ、時にズルかったり、時に自分に惚れてる男を利用したりもするさ。だって大人の女性だからさ。でもそういう大人が、それこそ時に、ポロっと本音が漏れちゃう瞬間とかがあって、その時にこそ、純ちゃんが持ってるでかいエンジンのパワーを使ってくれれば……
これは相当凄いことになる気がするのですね。うん、楽しみだ。あとは演出家(つまりは私)が、それをうまく引き出せるかどうか。

峰子さん。(瀬戸さん、なのだけど、うちの世古と紛らわしいので稽古場ではそう呼ばれています)
この方は自分で映像作ったりする方なので、まあ頭は良いし、お芝居のカンも良いです。そして、ヘラヘラ笑ったりする演技の表情がとても良い。役者さんとして、とても大切な素養であるところの、観た人に愛される何かを、もともと持ってらっしゃる。今回が演技者として表に立つの初めてなのにね。凄いなぁと素直に思わされるよ、毎日。
でも、当然だけど、その演技は訓練された役者さんのそれとは違うので、表現力、というモノにはまだ欠けてしまうのです。声を大きくする、というところから始めなければならなくて、それが時にもどかしい。内面のパワー……それを言葉に発するだけの最低限のパワーではなくて、その100倍くらい大きい内面のパワーから言葉を発すれば、一体どういうことになるのか。
今回演じていただくのは、もうコメディならでは、なんて役です。専門用語でいえば、コメディリリーフでして、つまりは笑いのためだけに存在する人物。当然、初めての方には相当難しいと思うのだけど、
峰子さんならできるなぁ。最初は結構オレもどの役にするか悩んだのだけど、もともとコメディ大好きな彼女がせっかくコメディのワークショップに来てくれたので……
今回は、こんな役です。本番でお客様の前で彼女がどうなっていくのか、それが目下のところのワタシの楽しみでもあります。

ミーナちゃん。
この子はまあ、天然です(笑)。天然というよりは不思議ちゃんかしら。良い意味で、天真爛漫。この子もお芝居自体は初体験。ただ、もともと声優さんの養成所にいた方なので、声の表現力だけはしっかり訓練されています。それが時に、お芝居という現場では邪魔になる時もあるのだけれど、それは、それとして。
素敵な声の持ち主なので、それを生かしてあげたいと思いながらも、ただどうしても声優さんにありがちな、声だけでお芝居してしまう部分がある。セリフありきで、所作とか表情とかが二の次になってしまいがち。でもお芝居だとそれじゃ、勿体ない、ですよね。
やっていただく役も、ある意味、ヒロインみたいな役です。ただし、ちょっとヘンなところのあるヒロイン。ミーナちゃんが、時々、役とかお芝居であることすら忘れて、(まあつまりはセリフであることすら忘れて)発する言葉はとても魅力的です。子役と動物と天然には、なかなか普通の人は勝てません(笑)。
そのミーナちゃんに、板の上で魅力的になっていただくのが私(演出家)の仕事ですね。うーん、大変だけど(笑)……でも私にとってもとても楽しい作業です。

常連客演のたっくさんを含めて、本当に良いメンツに集まっていただけたと、これは素直にそう思うよ。このメンツでどこまでもどこまでも、より面白いコメディ目指してやっていきたいなぁというのが、今現在のワタシの偽らざる本音なのです。本番まであと一週間。

謹賀新年2017

17劇団年賀状


















皆様、明けましておめでとうございます。
本年もZIPANGU Stage並びに今石を、どうぞご贔屓に(笑)。

てなワケでして今年は年頭から、はや月末に迫ったワークショップ公演に向けての稽古・準備が始動しておりまして、なにやら慌ただしい日々が始まっております。公演情報のコーナーを更新しておりますので、是非こちらもご覧になってみてください。
ZIPANGU Stage公式サイト

目下絶賛ご予約受付中でございます。サイト内の公演情報ページから専用フォームでどうぞ。
初舞台の人も出演するワークショップ公演ではありますが、さりげにうちの役者も4人出演しますし、昨今常連客演になったコヤタカフミさん、そのコヤさんの劇団であるでこぼこギアの看板女優で、昨秋の協会お披露目公演にも出演した北川純子さんも出演します。こうしてみると、結構豪華キャストなのです。
そして今回の劇場は、ステージカフェ下北沢亭さん。その名の通り、ここはお芝居観ながらお酒も飲めるという、ちょっと珍しい劇場さんです。酒場が舞台のお芝居観ながら一杯、なんていう珍しくておつな体験が楽しめます。どうぞご予約ご検討ください。

そして来る5月の本公演に向けまして、来月からワークショップオーディションを開催いたします。
うちの5月公演に出演希望の役者さん限定のワークショップとなりますが、ワタシらが培ってきたコメディ演劇というやつに、どっぷり浸っていただくワークショップにしたいと思っております。奮ってご応募ください。
(詳細は上記、劇団公式サイトをご覧ください)

17猫年賀状最後に、最近毎年作っている猫友達限定猫年賀状(笑)。
猫さんたちも揃って元気に年越ししたのでした。

酒場でダバダ

さて気がついたらクリスマスも過ぎて……もはや、どっぷりと年末ですね。なにかと慌ただしい年の瀬ですが、
年明け早々の1月下旬には、劇団のワークショップ公演がありますのでご案内させてください。

今回お届けするのは、『ラッキー・ガイ』という名の酒場の一夜を描いた、劇団では名物シリーズとなった一連の作品群の第一作。タイトルは『酒場でダバダ』と申します。
(詳細の公演情報はこちらをご覧ください)

NO-92











写真は初演時のモノです。
店主に不運がある時、客の誰かに幸運が訪れるという噂のBAR『ラッキー・ガイ』。その名とは真逆にいつも不運でさえない店主と、その店主には不似合いの出来たママさんが営む店です。そこの一癖も二癖もある常連客たちを交えて巻き起こる一夜の珍騒動(?)を描いた作品となります。初演は、なんと97年2月ですから、ほぼほぼ20年前の作品でして、その後、2008年に劇団15周年記念作品のひとつとして再演してますから、まあ都合3度目の、それもほぼ10年毎に再演されるという、自分事ながら不思議な縁のある作品なのですね。

今回は、ワークショップに参加していただいた若い役者さんたちを中心とした公演となります。ワタシがまだ30代になったばかりの頃に書いた戯曲を、その頃の私よりも更に若い役者さんたちに演じていただくコトになるワケでして、どんなコトになるやら、自分としてもとても楽しみなのです。どうぞご期待ください。


さて、過行く2016年。個人的に振り返ってみれば、今年はいろんな公演に関わらせていただいた一年でした。
2月、文鳥舎さんのプレゼンツでの朗読劇『ごろうまるの行方』を皮切りに、4月にはその朗読劇と、村上晃一さん矢野武さんとのトークライブのコラボイベント『あの日、ブライトンで』。
5月は自分ところの劇団本公演『笑う数学者』、9月にはキム木村さんが演出した吹澤信子事務所公演『カサ・ノワール』に、脚本提供と舞監の一人として関わりました。そして11月の日本コメディ協会『お披露目〜お金編』の総合演出。劇団の公演は一本のみでしたが、こうしてみると割合一年中切れ目なく、いろんな所の稽古場にお邪魔し続けていた気がします。そしてまた来年1月に向けた稽古が既に始まっていて……まあ毎年のコトではありますが、お芝居に明けて暮れる一年でした。全てのお客様と、公演や稽古場でお世話になった全ての皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

お披露目〜お金編〜裏話的なこと

IMG_0845はや2週間ほど前になりますが、
日本コメディ協会
お披露目〜お金編〜
無事千秋楽の幕を降ろすことができました。
ご来場いただきました全てのお客様に、
まずは厚く御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。







IMG_0850本当に良い美術ですね。
シチュエーションコメディにあたって、必要にして十分。美術の小林さんの素晴らしい仕事ですね。
今回の美術は、過去の2度のお披露目公演と違って、完全具象セット。実はこれ、5月くらいに4本の脚本のプロットが出てきた段階で私が判断したコトでして、今回は具象でいけるんじゃないかと、まあたまたまですが集まった4本のプロットが全て一般家屋のリビングでのお話でしたので、そう決めたんですけど、そこからまあ、小林さん始めとするスタッフさんたちの全ての苦労と戦いが始まったワケです。


IMG_0851『つまらないものですか?』

実はこの作品が、具象美術にするにあたって最大の難関でした。
この作品、家のリビング以外にも、トイレという、極めて重要な場がありまして、これを具象のセットでどう表現するか、演出の遠藤さんとも何度も打ち合わせをしつつ、最終的にはあの、衝立で囲った装置に行きついたのだけど、
実は脚本を担当した、まるかど企画の田島さんの台本が、当初は抽象美術を想定されて書かれたものなのですね。(脚本依頼の段階では、まだ美術がどうなるかは決まってませんでした)
例えばですが、暗幕を周囲に張っただけの美術だとしたら、この脚本は何の問題もなく成立するのだけれど、それを具象の美術でやるとなると、かなりの力技でしたから……結果的に台本の一部修正を余儀なくされて、もしかしたら田島さんには不本意だったかもしれません。
それでも、遠藤さんの演出と、スタッフさんたちの試行錯誤の結果、なんとも楽しくてちょっと切ない作品になったと思います。最終的には遠藤さんは『バラエティコメディ』という言葉を使ってましたが、言い得て妙ですね。
4本全部面白かったけど、これが一番好き、という感想も少なくはなかったです。


IMG_0852『リピートするのに遺産はいらない』

いろんなところで言われてる通り、脚本の竹田さんと演出の一宮さんのコンビが素晴らしかったと思います。
ここは舞台奥中央に置かれた柱時計が極めて重要な小道具になってますから、そのモノだけは妥協せずに徹底的にこだわりました。結果、時計の借用・調達にかかった費用が、実は4座組全ての小道具代の半分くらい(半分は大げさかもですが、借用小道具代の3分の1くらい?)を占めていたかも(笑)。
ゴーン、ゴーンと時計が鳴る都度に、物語が一段階上のテンションを獲得していって……いやはや、何度観ても面白かったよ。毎回毎回ワタシが一番笑ってたんじゃないかな。


IMG_0854『うちにお金はありません。』

佐藤史久さんのライトでウエルメイドな脚本を吉岡さんが爽やかに演出された作品です。
ここは実は装置的な仕掛けが一番多い一本でして、前の作品で普通に出入り口として使っていた奥の襖が、この作品になると突然『押し入れ』になっていたり、下手前の壁にしか見えない場所が突然『隠し扉』になっていたり。
その押し入れと隠し扉を達成するために、美術の小林さんとは何度も何度も打ち合わせました。予算に限度があるので、その度に方法を練り直したり。最終的に全ての装置を生かしてくださった吉岡さんの演出にも感謝です。物語の終わりに、その押し入れから姿を現す国立さん(社長秘書役)の晴れやかな笑顔が、なんとも印象的でした。


IMG_0855『家族の森』

佐藤竜さんの骨太な物語。最後の一本に相応しいよう、演出の祝さんが後味の良いコメディに仕上げてくださいました。
写真には写っていないのだけれど、実は舞台の上下(かみしも)の脇に、それぞれ木をあつらえたパネルが飾られております。木・愛(き、あーい)が重要なモチーフになっているこの作品のために、美術の小林さんがあえて作ってくださったモノです。
4作品共通の美術ですから、この木は実はお芝居始まる最初から両脇にあったワケですが、そこにスタッフさんのマジックがありまして、小林さんは敢えてこの木のパネルの色を黒にしていたのですが、当初ワタシには何故木が黒なのかが正直ちょっと分からなかったのです。ところが……
照明の龍野さんは、敢えて1作品めから3作品めまではこの黒の木パネルに明かりを当てず、最後のこの作品の時だけ下からのアップライトをあてていました。それがどういうことかというと、1〜3作品までは誰もそこに木があるとは気づかずに、この作品のある場面で突然舞台の両脇に木が浮かびあがるという……
いやはや、凄いの一言です。美術の小林さんと照明の龍野さんの頑張りには、私は何度も泣きそうになっていましたね。脚本が凄く評価された作品でしたけれども、そこには、スタッフさんたちの試行錯誤の汗が滲んでいたのですね。


4作品のオムニバスなのに、具象美術。
その困難さは分かってはいたものの、正直予想以上でした。同じ一般家屋のリビングが舞台なれど、田舎の民家あり、金持ちの屋敷あり、貧乏長屋あり、そして森に囲まれた一軒家もありで、本当に設定は様々でしたから。どうすれば良いのか、小林さんと、舞台監督の大友さん、金子さんとも何度も議論しました。
なるべく色目を使わず、どんな家屋にも見えるように作ってくださった小林さんと、各作品ごとに4作品の全ての地明かりを別々に仕込んでくださった龍野さん。金持ち設定の作品にはあえて少し白っぽい明かりをあてて、貧乏長屋の人情コメディには、温かみのある色目にしてと……ワタシには本当にスタッフさんが仕掛けたマジックにしか思えませんでした。本当に凄い!

そして、各作品ごとに音楽とSEを、最後までとことんこだわってくださった音響の竹下さん。4作品全ての座組の稽古に足を運んでくださり、綿密な打ち合わせを最後まで4人の演出家さんとしていた竹下さんには、本当に頭が下がりました。そしてまあ、その音の綺麗でクオリティが高いことと言ったら!

なんとも至らないワタシを何度もフォローしてくださって、かつ最高の仕事をしてくださった、舞台監督の大友さん、金子さん。
一番タイヘンで地味な『制作』という部分を、ご自身すごく忙しい中で担当してくださった浅海さん。
当日運営についてくださって、私たちの細かい要望にことごとく応えてくださった、すわさん。
そして、いろんな分野で身を粉にしてくださった、沢山のお手伝いさん。
全てのスタッフさんにも心からの感謝を。

お蔭様にて、本当に評判も上々の公演になりました。正直、結果はワタシの想像以上だったのですが、
これは勿論、4座組全ての役者さんの、少しでもより面白いコメディにすべく稽古場で流した汗と、
そして、作家さん演出家さん含めた、全てのスタッフさんの、最後まで絶えまぬ戦いの結果なのです。
こういう公演をやると、ほんと、改めて芝居っていいなぁと思いますね。

今週木曜日からコメディ協会〜お披露目お金編

さて、早いモノで、今週木曜日から公演が始まるのです。
(公演の詳細については協会HPをご覧ください)

公演の概要とかコンセプトが決まって、作家さんへの脚本依頼等の、企画運営が実質スタートしたのが今年の2月くらいのことです。そこから協会の理事の皆さんとか、演出担当になった方々と、ああでもないこうでもないの日々が始まって……そして、全座組のメンバーが決まって全体顔合わせをしたのが9月のアタマ。それすらも既に2か月くらい前のことで、それから各座組の稽古が始まって、何回かの合同通し稽古を経て、そして今。

総合演出という名の、企画のヘッド(くどいけど、実質は各座組の調整係なのですが)を任されて、まあ私なりにどうすれば全体がより面白くなるかを考えて、考え続けてきた日々も残り僅か。正直、自分とこの公演だってこんなには、ってほどに考えて考えて、その日々があと僅かだと思うと、感慨深いモノがあります。普段、フツーに座組の演出をしてる時だって、本番近くなればなるほど、できることはどんどん少なくなっていって、最後は役者さんに、「頼んだぞ、がんばれ」と、客席で祈るしかなくなるのですが、(公演本番はね、役者さんとお客様で創るモノですから)、それがまあ、今回は特に、どの座組の演出をしてるワケでも脚本を書いてるワケでもないので……やはりというか、本番が近くなればなるほど、残されたやるべきことすら、どんどん少なくなっていく。それがまあ、時に切なくもあったりするワケでして、嗚呼、本当に因果な役割になっちまったなぁ。(笑)

明日が最後の合同通し稽古。明後日にはもう、小屋入りです。
総合演出としての役割は実質そこで終わらなきゃならないと思っています。あとは、各ポジションの人に、「頼んだぞ、がんばれ」と祈るしかない。それがまあ、ちょっと切ない(笑)。4つの座組は日を追うごとにどんどん良くなって来ていて、それを心から喜びながらも、本当にはその渦中にいられない自分が、恨めしいし、役者さんやら演出家さんに嫉妬もしているのです。嗚呼、創造の現場に直接関わってるのって、本当に羨ましいなぁって……もちろん、やってる側は苦しかったり、いろいろなんだけど、その渦中にいられることって、なんてすばらしいことなのか、と。

このまま公演全部が超面白くなって、それを客席で観たら、羨ましすぎて死んじゃうかもしれんなあ、
なんてことを思いながら、でも、もしそうなったら、それこそが総合演出としてのワタシの勝利なんだろうなぁと、思うのです。今週木曜日から、日本コメディ協会お披露目〜お金編〜
是非に。




お披露目〜お金編〜のみどころ、のようなもの

さて、早いモノでして、公演本番まで残すところ2週間ほどとなりました。

先日、4座組の初めての合同通し稽古というのがありまして、まあ、各座組が初めてお互いに手の内を見せあう、みたいな感じになったのですけど、これがなかなか……ワタシらコンクールやってるワケじゃないんで、張り合う必要はないハズなのに、こうして並べて見られるとなると、そうは言ってもお互い意識しないワケはないですからね。良い緊張感が稽古場に生まれ、まだまだ今の時期ですから当然ながらセリフや段取りのおぼつかない役者さんも少なからずいたハズなのに、4座組ともに相当楽しませていただきました。いやはや、お披露目公演ってこういうとこがいいなぁ。普段、自分ところの公演やってても絶対にこの緊張感は味わえないですし、しかも座組は違えど共にひとつの作品をつくる同志ですから……例によって終わった後は各演出家さんたちとの意見交換があって、問題点を解決するためのアイディアや、更に面白くするためのアイディアがいろんなところから出て来るワケで、こういうのって、ホント楽しいです。自分の座組ないのが相当、悔やまれますね(笑)。

てなワケで、毎年恒例(?)となっております、今石による、全然コメディ協会公認ではない、すこぶる個人的な各座組の見どころ紹介。今年はワタシ、総合演出なんて立場ではありますけど、文責は協会には全くなくて全てワタシ個人の感想です。では、ちゃん、ちゃん。

episode.1 『うちにお金はありません。』
【作】佐藤史久(マグズサムズ) 【演出】吉岡克眞(劇団皇帝ケチャップ)
【出演】竹田紫月/小野紀子/景浦大輔(パワー・ライズ)/城市のび太(劇団SHOW&GO FESTIVAL)/
岩井美菜子(劇団人間嫌い) /コヤタカフミ(でこぼこギア)

マグサムの佐藤さんの台本は毎年のことながら、楽しいのです。一昨年の『離陸前リリック』や昨年の『キャンピング・デッド』を書いた方だと紹介すれば、膝を打たれる方も多いのではと思います。なんともド直球なシチュエーション・コメディなのに、ほとんど頭を使うことなく、ただその世界に浸っていれば気持ちよく笑わせてくれるのです。
その佐藤さんの台本を、皇帝ケチャップの吉岡さんが、主に若い役者さんを使って、更に瑞々しく爽やかに演出されております。ホント、良質のラノベを読んでいるようで、問題なくオススメできる一本ですね。
ちなみにここには、昨年『キャンピング・デッド』で主役を演じたパワーライズの景浦さんが今年も主演クラスの役で出演していまして、今年も大いに笑わせてくれるかと。あと、うちの劇団ファンならお馴染みのコヤタカフミ(でこぼこギア)さんも出てます。うちの時とはまた違った、おそらくは彼にしては珍しい役どころにチャレンジしていますので、こちらもどうぞお楽しみに。


episodel.2 『つまらないものですか?』
【作】田島聖也(まるかど企画) 【演出】遠藤隆之介(ファルスシアター)
【出演】鈴木タカラ/ニュームラマツ(劇団鋼鉄村松)/新行内啓太(劇団半開き)/北川純子(でこぼこギア)/
シュガー・ドラゴン(無知のち晴れ)/永瀬まっぷ(ファルスシアター)

昨年協会員になられたばかりの、まるかど企画の田島さん。まだまだお若い方なのですが、筆の方はさにあらず。お話の筋立てはわりあいコント仕立てのような楽しい作品なのだけど、登場人物たちがさりげなく交わす会話が、なんか良いのですね。お金を巡るドタバタコメディが、そのドタバタをただ笑っているうちに、なんだか良質の恋愛ドラマにも思えてくる。若いクセに、といったら失礼なのだけど、なかなかに老獪な職人さんが書いたような台本なのです。
それを演出するのが、我らが協会・会長の遠藤さん。もうこの方はコメディの全てを知り尽くした(?)方ですから……ドタバタは思い切りドタバタに、切ない部分は誰もがキュンとくるように、それこそ老獪な職人演出をされています。毎年見てくださってるお客様にとっても、ちょっとした発見があるかもです。
ここには……はい、おなじみシュガードラゴンこと佐藤竜さんが出演します。そしてまあ、たいへんな暴れん坊ぶり(?)を見せてくれます。ファン必見ですね。そしてシュガーさんのみならず、良い役者さんが揃ってまして、安定した完成度も期待できるかと。どうぞお楽しみに。


episode.3 『リピートするのに遺産はいらない』
【作】竹田哲士(電動夏子安置システム) 【演出】一宮周平(パンチェッタ)
【出演】荒川真琴/大崎優花/小舘絵梨/白土裕也/三上剛/渡邉晋(鉄骨ボレロ)

今年も出ました、電夏の竹田さんの作品。ネタバレになっちゃうので詳しいことが書けないのがとても残念なのだけど、今年も期待を裏切らず、すごいです。昨年の『リバースするのに遠慮はいらない』をご覧になった方であれば、今年はそうきたか、と膝を打つこと疑いナシ。例によって見ようによっては難解な作品ですが、おそらく
は竹田作品が初めての方でも、そこに仕組まれたロジカルな仕掛けに気が付く瞬間があって、そこがたまらなく醍醐味だと思うのですね。そしてまあ、そういった仕掛けの部分を抜きにしても、今年のお話は、かなり良い話です。
演出は、これもおそらくですが、協会内で一番竹田作品の好きなパンチェッタの一宮さん。ここだけはワタシ、総合演出権限(?)使ってでも、作演出はこの組み合わせにしたかったのです。昨年『キャンピング・デッド』を演出された一宮さんが、その本領を遺憾なく発揮するのがこういう作品だとワタシは思っているのですね。どうぞご期待ください。


episode.4 『家族の森』
【作】佐藤竜(劇団さしすせそ) 【演出】祝しょーご(劇団SHOW&GO FESTIVAL)
【出演】行田裕哉/前田勝/布袋田雅代(ThreeQuarter)/吉田知生/本居真優/黒森こけ。

近年、脚本家としても注目を集めている佐藤竜さん。昨年は『先生と私』という、それこそファルス(笑劇)の王道のような作品を書かれていますが、今年はコメディ作品としてはその対極とも言える脚本を書かれてきました。無理に笑いをとろうとするワケではなく、でもそのやりとりがどこか優しくて可笑しくて、そして過ぎ行く時間がなんとも愛おしくなる。もちろんコメディですから、作中いろいろなコトが起こるし決して退屈なワケではないのだけれど、眼目なのはむしろ、そこを流れる時間なのだなぁとワタシは思う。そこには兄弟だったり親子だったり夫婦だったり、おそらく人として生きていれば当然感じるハズの感情が時とともに流れていく。良いハナシです。
演出するのは協会理事でもある祝しょーごさん。ここは佐藤さんの台本と祝さんの演出の化学反応が一番楽しみな座組でもあります。協会一の職人演出家、祝さんが、この台本をどんなふうに料理していくのか。私としてもとても楽しみな作品なのです。
昨年のZIPANGUの公演『BARに灯ともる頃』にもご出演いただいた布袋田さんが出演しています。今回もお母さん役……というよりは(娘はいる設定になってるけど出てこないので)妻の役ですね。これがなかなかいいです。どうぞご期待ください。

いやはや、本当に……同じコメディで同じテーマ(お金)で、しかも4本すべてが『家族』のお話なのに、ここまで
いろいろなんだなぁと、
私自身が合同通し稽古を見させていただいての、率直な感想なのでした。


発表公演付きワークショップのお知らせ

この度ZIPANGU Stageでは、2年ぶりとなります発表公演付きのワークショップを開催することとなりました。

これは例年私たちが行っている『コメディの創り方』と題するワークショップの拡大版となっておりまして、いつもよりは長いスパンでワークショップを行って、最後には実際に劇場を借りて一本のお芝居を創ってしまうという企画となります。過去の開催の模様を見ますと、

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2011年『ドラマの創り方』

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2012年『プロフェッサー・マイラブ』

全景04




2014年『幽霊探偵』

こうして振り返ってみても、参加してくださった役者さんは、その後いろんなところで活躍されてる方が多いなぁと思うのです。それこそ、それがご縁でうちに入っちまったヤツもおりますし。

最近いろんなところでワークショップをやらせてもらいながら、いつも思うのは、コメディってやっぱり教えるのも学ぶのも難しいってコトでして、もちろんいろいろと工夫してやってはいるけれどもやはり1日や2日では限界もある。コメディ演劇ってなんだろうと考えた時に、それはやっぱり、「お客様に笑ってもらって楽しんでもらう」ってコトが、ある意味全てなお芝居のことでして、だから、実際にお客様に笑ってもらって、楽しんでもらって初めて分かること、身につくことが多いのですね。

今回が劇団4回めの公演付きワークショップとなります。
募集の詳細は、下記劇団hpをご覧ください。

ZIPANGU Stage公式サイト

コメディが初めての役者さんから、いつもやってはいるけど基本をおさらいしたい役者さんまで……
コメディ大好きな役者さんならどなたでも参加可能です。
ご応募お待ちいたしております。

日本コメディ協会・お披露目〜お金編〜

お披露目お金編チラシ

さて、公演まで一月を切りましたので、改めましてご案内を。
私の所属しております日本コメディ協会が、年に一度、その総力を結集してお届けするお披露目公演です。
一作年の『浮気編』、昨年の『死体編』に続いて、今年は『お金編』。コメディの三大要素の中でも、一番身近でありながら、日常でもなにかとトラブルの絶えない『お金』というものにスポットを当てた、30分の短編×4本のオムニバス公演となります。同じテーマ、同じコメディでありながら、それぞれテイストがまるで違っていて、しかも総じてレベルの高い作品群……と、例年お客様にも驚かれるお披露目公演なのですが、今年は更に集大成として、クオリティの高い4作品をお届けできると思っております。チケットは好評発売中となっております。是非ともお早目のご予約、ご検討くださいませ。(公演詳細は以下をご覧ください)

日本コメディ協会公式サイト

今年はとうとう自分の座組を持たせてもらえず、今石は総合演出という名前だけは立派だけれどもその実は各座組の折衝担当という、どうにも縁の下感満載(笑)の役どころをいただいております。
まあ、ラインナップを見ても相当ワクワクする名前がずらり並んでおりまして、私なんぞが何もしなくとも勝手に面白くなってくれそうではあるのだけれど、みなさんがそのコメディパワーを遺憾なく発揮できるよう、私なりに縁の下で力を尽くしたいと思っております。毎年恒例(?)となっております各座組の見どころなんかは、また改めてここに書きますので、そちらもどうぞお楽しみに。




夏の終わりに

さて、8月も終わりですね。

今さらながらの、リオ五輪総括。
逆転のリオ……と言ってしまうのもナンなのですが、そんな印象のオリンピックでした。いやはや、面白かったです。レスリング3人娘の同日トリプル金メダルは圧巻でしたね。しかも3人共に、残り時間が30秒を切ってからの逆転劇でした。(伊調と登坂に関しては、残り10秒切ってからの逆転!)なんだかワケのわからん流れがあって、次ももしかしたら、と思っていたら案の定って感じで、いやはや……。そしてまあ、バドミントン女子ダブルスのファイナルセットがまた……16−19とリードされた段階で、もうダメかなと正直思ったのだけど、そこからの二人は、『黒子のバスケ』で言うところのゾーンに入ったのかと思わされるほどに……あれよあれよとポイントを重ねての逆転。スポーツにたまにある、この『流れ』みたいなモノの正体が、ワタシには分からないのだけど、こうなった時のスポーツは、面白いのです。フィクションでこれをつくるのはかなり難しいなぁと思うよ。だって、ホントに出来過ぎだもの。思い返せば、テニスの錦織の順々決勝も、同じように最終セット追いつめられてからの逆転だったし、男子体操の個人総合の内村も最終演技で、ほぼ不可能と思われた点差を逆転しての金。リアルというのは、時にこういうことを引き起こすのだなぁ。そして最後の、いわゆる4対、男子陸上100m×4人のリレーがまた……これは逆転というワケではないかもしれないけど、短距離のリレーで最終走者が、一瞬とはいえ、ボルトと並んで走るとは……。最後は流石のボルトに突き放されてしまいましたが、アメリカに先着しての銀メダルは、お見事の一言。いやはや、興奮したなぁ。

グッドルーザー、という言葉を改めて考えさせられた五輪でもありました。銀メダルでも銅メダルでも喜べない柔道って、なんだかツラい競技だなぁと思うよ。「金メダル以外は負けなので」って、判で押したように皆さん仰るのだけれど、そしてまあ、そういう意気込みで取り組まない限りは金はないかもしれないのだけど、でも、それでも。対戦競技というのはどちらかが勝てばどちらかは負けるワケで、そしてどちらも勝利を目指して競技するワケです。互いに死力を尽くしての結果であるなら、勝った相手をリスペクトするコトも、時にあっても良いのかなと思うのです。競技全体で、負けて喜ぶのを禁じてる感じが、なんか、やなのですよ。そして、女子レスリングの、まさかまさかの吉田の銀メダル。号泣する吉田の「自分の力を出し切れませんでした」という言葉が、私にはなんか、……うーん。
相手の選手、強かったですよ。現に準決勝では、ここ数年の世界選手権で吉田と決勝を争った世界2位の選手も破ってまして、どんなに強い吉田でも、負ける時はこういうものだとも思うのです。ここ一つ負けたからと言って吉田の凄さは全く色あせることはないと思うし。でも、その吉田でも、最後に勝った相手をリスペクトすることは難しいんだなぁ、と。
負けて号泣する吉田を、観客席で見ている登坂が子供のように号泣している姿が映し出されて、私はそれに感動したのです。金メダルを取った選手を子供みたいなファンにしてしまう吉田。凄いなあと、改めて思ったよ。だから吉田には、胸を張ってもらいたい。それが難しいことは分かるのだけど。

オリンピックって面白いなぁと、改めて思ったオリンピックでした。リオが終わり……夏もそろそろ終わりですね。
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