しゅさいのブログ

コメディ作家で、劇団ZIPANGU Stage主宰の今石のブログです。
稽古日記や、スポーツ観戦記などなど。
お気軽にお立ち寄りくださいませ。

今週末、下北沢亭にて、ワ・ラ・カ・ル・ト

さて、もはやまな板の上の鯉(笑)なのです。公演情報のページを劇団HPにもつくりましたので、よろしければご覧くださいませ。
劇団HP

でまあ、先日恒例の全座組の合同通し稽古というヤツがありましたので、これも恒例(?)によって、今石による、コメディ協会公認でもなんでもない、すこぶる個人的な見どころをご紹介。

『ある妹とその弟』
【作】渡邉晋(鉄骨ボレロ)
【演出】遠藤隆之介(ファルスシアター)

ジャンルは、敢えて言えばコントでしょうか。鉄骨ボレロの渡邉さんの作品を、ご存知遠藤会長が存分にご自分の味を添えて演出されております。いつもの協会公演の作品だと、だいたいが作家と演出家が別々の人になるのですが、今回は、(落語を除くと)作と演出が違うのはこの作品だけになってまして、それだけに、違ったテイストの二人の化学変化が醍醐味な作品なのです。渡邉さんの今回のホンは、ちょっと人を食ったようなナンセンスな展開でして、最初は単純にゲラゲラ笑っていたのですけど、徐々に、根底に誰もが一度は味わったコトがあるような感覚が見え隠れしてきます。でたらめな展開、のハズなのに最後には、そのでたらめな人々がどこかせつなくかわいく思えてくるのです。ここらへんは遠藤さんのテイストが滲んでるような気がしますね。あまり詳しく書くとネタばれになっちゃうのでアレですが、家族って、こういうものかもしれないなぁ、てなことを観終わった後に、ふと考えたたりしました。『ある妹』の役に、うちにも去年客演していただいた小野寺佳七子さん。『その弟』役に、これも以前うちに2度ほど客演していただいた五十嵐雅史さん。うちのお芝居を観た方であれば、あの人観たことある、へー、こういう役もやるんだ、てなことに驚かれるかもしれません。お二人ともどこか不思議な役どころに正面から取り組んでらっしゃってて好印象なのです。どうぞお楽しみに。


<落語>
【出演】景浦大輔(パワー・ライズ)

協会公演ではお馴染みの役者さんで、テレビアニメ等の声優さんとしてもご活躍中の景浦大輔さんが、今回は落語をやられます。でまあ、ありがちな、役者さんや声優さんのなんちゃって落語ではなくて、この人の落語は本格派なのです。なにせ本筋の師匠からも、二つ目の実力は十分にあるとお墨付きをいただいた方ですから……何も知らずに観た方には本当の落語家さんと思われるに違いないです。そしてその手法というか演じ方についても、古典を正統にバッサリと。しかも玄人はだしなのです。あれあれ、っと言う間に落語の世界に誘われて、気がついたら声を出して笑っておりました。今回は3日間の8ステージで、いくつか違うネタをご披露していただけるそうなので、それもまた楽しみなのです。


<リーディング>
「四番目の証言」
【作・演出】今石千秋(ZIPANGU Stage)
【出演】滝沢久美(ZIPANGU Stage)/西垣俊作/キム木村(吹澤信子事務所)/盒教城(リベルタ)

とある事件の、四日間の公判を描いた法廷モノです。リーディングですが、ちょいとサスペンスチックなコメディとなります。事件の真実とは何なのか……ちょっとだけネタばれすると、四番目の証言とは果たして……てな部分を追いかけていただけると、より楽しめるかと思います。
リーディングですから当然なのだけど、ストーリーがそれだけでも面白いホンを、と意気込んで書いた作品です。そして、前にも書きましたが演じてくださる役者さんがホントに皆さんお上手なので、まあ、自画自賛でなんですけど(笑)、一番安心して楽しめる作品になっているかと思います。サスペンスなのでゲラゲラ笑うタイプの作品ではないですが、要所要所の仕掛けにクスクス笑っていただければ、ワタシとしてもとても嬉しいのです。
音がつくるドラマって、良質な作品は必ずそうなのだけど、そこにある世界がお客様の想像力の中で無限に広がるのです。その醍醐味を少しでもより多く伝えられるよう、最期までがんばります。


「Hana」
作・演出:一宮周平(パンチェッタ)

過去の協会公演で、『キャンピング・デッド』や『リピートするのに遺産はいらない』の2作品を演出し、『Romeio』の脚本を担当し、そしてまた先日行われたせんがわ劇場演劇コンクールでグランプリとオーディエンス賞と俳優賞をトリプル受賞した、パンチェッタの一宮さんの作品です。今回はご自身のパンチェッタ公演と同じく、短いモチーフのような短編を編み合わせて、それが結果全体として一つの作品となるような、氏のあざやかな手法をお楽しみいただけると思います。
一宮作品って、時にちと難解な芸術のようにもなりがちなのだけど、今回は比較的というか、彼の中ではかなり分かりやすい一連の作品郡になっていると思います。演じる役者さんも、協会公演には欠かせない小久保英明さんを始め、『Romeo』で乳母を好演した轟もよ子さん、以前うちの『笑う数学者』という作品に美貌の未亡人役でご出演していただいた野本蓉子さんなど、出演陣も豪華です。今をときめく一宮さんのワールドに、是非ご期待いただければ、と。


<日替わり芸人>
【出演】小石田純一(ニュースタッフプロダクション/※)(24日のみ)/
太田トラベル(ニュースタッフプロダクション)(25日のみ)/
おしんこきゅう(ニュースタッフプロダクション)(26日のみ)

今回は、協会員の小石田純一さんを始め、人気芸人さんが日替わりで華を添えてくださいます。プロの芸人さんのライブ(贅沢ですね)も、心行くまで味わっていただければと思っております。


さあ、書いていてなんだかワタシ自身がすごく楽しみになってきたぞ(笑)。
ワタシらにできるのは、最後の最後までより面白くを全員で。
皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。

総集編的な、珍迷言集

ロシアワールドカップ終幕から、はや一週間。

思い返すに、夢のような(笑)日々でしたね。日本の試合以外でも、こんなにテレビにかじりついた大会は、実は初めてかもしれない。いやはや、どの試合も大変面白うございました。てなワケで恒例(?)の、しゅさいのロシアワールドカップの珍名言集。

「めちゃくちゃ良いキーパーじゃないですか!」(by 乾)

ベルギーのゴールキーパー、クルトワを評しての乾の一言。ご存知のようにラウンド16のベルギー戦、乾はそのクルトワから見事なゴールを奪っているのだけれど……
これがなぜ面白いかというと、この発言は、その試合の際のモノではなくて、その後のラウンド8でベルギーがブラジルを破った試合を、乾が(おそらく)テレビで観ての発言だからなのです。スペインで活躍中の乾選手、実は他国リーグの選手は殆ど知らないんだとか。クルトワはイングランド・プレミアリーグの、超のつく凄いキーパー。199センチの長身で、でも動きは機敏で安定感もあって。同じくプレミアの吉田マヤとか以前マンUにいた香川らに、よくまあ、あんなすごいキーパーから得点できたね、って乾は言われたらしいのだけど、前述のように知らない選手だったので、あんまピンとこなかったらしいのですね。で、その次のブラジル戦を観て、びっくらこいて冒頭の発言となった次第、らしいです。
あのベルギー戦で乾が奪ったゴールは、大会ベストシュート集に選ばれるほどの見事な一撃でした。無回転で、計ったようにサイドネットに。でなければクルトワなら防いでしまったと思う。ホントにすごかったけど、もしかしたらそれ、知らなかった、からなのか?もし、乾がクルトワのすごさを試合前から知っていたら……撃つ瞬間に力んでしまって入らなかったかも、しれないのだなぁ。……。乾選手、実は天然説、がワタシの中で芽生えたのだった。まあ天才というのはすべからく天然、なのかもしれないのですが。


「手のひら返しでごめんなさい」(by 沢山の日本人のツイート)

まあ、開幕前にこれだけ期待されて、なかった日本代表は歴代初めてでしょうね。ハリル監督を電撃解任してからも、ガーナやスイスに全く歯が立たず(2試合で1点も取れず)、ほぼ2軍のパラグアイ相手にはなんとか勝利したものの、良くなる道筋が見いだせなかった我らが代表。正直に言ってしまえば、開幕前のワタシの予想も3戦全敗、もしくは、よくてひとつくらいは引き分けられるかもというネガティブなものでした。それがまあ、コロンビア戦に勝利して一夜明けたら……
ワタシを含めてほとんどの日本人が、ものの見事に手のひらを返したのだった。かくして突然、テレビの芸能コーナーまで全局サッカーの話題で持ち切りになってしまうという、開幕前には信じられなかったような状況が出現したのです。
ちなみにTwitterの姉妹作に「本田さんごめんなさい」というのもあります。開幕前には「本田は終わった」だの「本田のベストポジションはベンチ」だの、まあ散々な言われようでしたが(ワタシもそう思っていた(笑))いざ開幕するや、コロンビア戦で決勝点をアシストするは、セネガル戦では同点弾を決めてしまうは。さぞかし多くの人にTwitterで「ごめんなさい」とつぶやかせてしまったことでしょう。ワタシもつぶやいたけど(笑)。
更に言うなら、結果的に日本が敗れたラウンド16のベルギー戦も、あの最後のベルギーの高速カウンターの起点となってしまったのは、本田のコーナーキックをクルトワがキャッチしたところから。そういう意味では、本田で始まり本田で終わった、とも言える日本の今大会。そして、あくまで噂レベルではあるのだけれど、そもそもハリルホジッチ前監督の更迭のきっかけをつくったのが噂通り彼であるのだとしたら……
プロフェッショナル、ケースケホンダは、実はフィクサー? おそるべしは本田、なのだな。ご存知の通り、ベルギー戦後に代表からの引退を発表したのだけれど、今後二度とこういう選手は現れない、かもしれない、いろんな意味で。


「あんなドイツなら、日本でも勝てる」(by 滝沢久美)

まさかのグループリーグ敗退が決まったドイツ。まあこれも日本の津々浦々で似たような発言があったことでしょう。
ご存知ない方のために補足しておきますと、ワタシの劇団が5月に上演した『日の出政府のW杯』という作品の中で、劇中のテレビで行われている日本代表の試合の、架空の対戦国として選ばれていたのがドイツなのです。でまあ、お芝居の中でさんざっぱら、「相手は世界一の強豪、ドイツなんだ!」とかってセリフが出てきて、それはそれは強い、もう日本なんかが逆立ちしたって勝てっこない相手として、ドイツ代表が登場しております。現実の世界でも大会前の予想では優勝候補の筆頭だったハズで、日本が決勝トーナメントに進むことを予想した人に比べたって、ドイツの予選敗退を予想した人ははるかに少なかったハズ。それがまあ、初戦のメキシコ戦で苦杯をなめると、次のスウェーデン戦でも終了間際まであわや2戦目で敗退決定となるところまで追い込まれ、そして最終戦の韓国戦を0−2で敗れて、結果的にはグループ最下位でワールドカップを去ることになったのです。なにがどうしてどうなってこうなったんだか、ワタシも未だに分からないし、マスコミを含め、その理由をこれだとズバリ言い当てた人はいないと思う。なぜだか分からんうちにドイツは突然不調になり、滝沢さんに冒頭の発言をされるに至るのです。その理由に……実はワタシは気づいてしまったのだった。
うちの劇団の『日の出シリーズ』と呼ばれる作品群。今回は前述した通り、相手国はドイツだったのだけど、4年に一度のシリーズなので、その時々に対戦相手が、まあ当然ですが変わるのですね。ちなみにですが、4年前の『日の出銀行のW杯』の際、劇中の対戦相手としてワタシが選んだのはイングランドでした。そのお芝居が終わった一月後、そのイングランド代表は……グループリーグで敗退しました。8年前の『日の出温泉のW杯』、対戦相手はイタリアで……やはりグループリーグで敗退しております。……っていうコトは……
つまりは大会前に、ワタシが台本上で仮想の対戦相手として選んだ国は、ことごとく、現実のワールドカップではグループリーグで敗退しているワケです。いずれ劣らぬ強豪国、であったにも関わらず、ワタシが台本にその名を書きこめばグループリーグで……。これは「デスノート」ならぬ「デス脚本」なのか。あの強い強いドイツがグループリーグで敗退したのは、まさかのワタシのせい!? わー!ドイツの皆様、ごめんなさい!


「ケインがイングランドを牽引してますね」(by 中田浩二)

準決勝のクロアチア戦の前の、中継した某局のバラエティ(?)タイムでの、中田浩二氏の発言。スタジオは「あれ?」って空気に包まれておりました。いわゆるサッカー解説者の中で、ダジャレおじさんと言えばもう、誰もが認める早野さんでして、これが早野さんの発言であれば誰もがうつむいてただスルーするだろうし、ワタシもスルーする。でも、発言したのが、あの一見真面目そうな中田浩二さんなので……あれ? ナカタコさんて、そういうキャラでしたっけ?って、スタジオの皆さんもどうしていいかわからなかったようでした。もしかして、ネクスト早野を狙っているのかしらん。でもその道は……ご本人が想像するよりずっとずっと、険しい険しい道程(笑)だと思いますよ。


「あれ、たっくさんじゃん」(by 劇団員一同)

たっくさん、というのは、近頃うちの常連客演さんで、でこぼこギアという劇団を主宰している、コヤタカフミさんのことです。日本の初戦、コロンビア戦を劇団事務所で観戦会していた面々が、試合前の国歌斉唱の際の、とあるコロンビア選手を見ての発言です。これがどういうことかと言うと……

たっくさん
たっくさん01

カルロスサンチェス

似てるのは、髪型だけなんスけど(笑)。
実はこの人(カルロスサンチェス)、あのコロンビア戦で、香川のシュートを手で止めて日本にPKをくれたばかりか、レッドカードで一発退場になった選手なのでした。たっくさん、ありがとう。





で、そう思っていろいろ探しているうちに、ワタシ、気づいたのでした。似てるのは彼だけじゃなかったのだと。論より証拠。

たっくさん
たっくさん03
ムハメドサラー

まさか、あのエジプトの英雄にして、昨年のプレミアリーグ得点王まで、たっくさんだとは。
似てるのは、髪型と髭だけなんスけど(笑)
誰でもたっくさん、なのだなぁ。たっくさんがいっぱい。
長らくお付き合いいただいたのに、最期はこんなネタでごめんなさい。






フランス対クロアチアの決勝戦をフランスが制して、ロシアの幕は閉じたのでした。大会MVPはクロアチアのモドリッチ。新人賞はフランスのエムバペ。ベストゴールキーパーはベルギーのクルトワ。全て全く異議ナシなのです。余談だけど、今回こそ、トトカルチョやっておけばよかった(笑)。って、買わなかった馬券ほど当たるもので、まあ、ジンセイそうしたものではあるのですが。
4年後がはや、楽しみですね。




閑話休題(?)日本コメディ協会のワ・ラ・カ・ル・トとは何か

さて、ワールドカップも残すところ4試合。
いよいよ大詰め、との緊張感もあるのだけれど、ここまできちゃうと日程がスカスカ(笑)ですので、まあ世間ももはや終わったみたいな雰囲気にもなっているし、個人的にも少々寂しい気持ちにもなってくるのです。今日は準決勝のフランス対ベルギー。ワタシが個人的に優勝候補にあげていたフランスと、日本のみならず、あの強い強いブラジルまで倒してしまったベルギーの一戦。これ事実上の決勝戦、かもしれない。うーん、寂しがってる場合ぢゃないですね(笑)。

さて、閑話休題(笑)。
もはや来月に迫ってきているのだけれど、ワタシが劇団とは別に所属している、日本コメディ協会の公演が8月のお盆明けにあるのです。今回は、ちと今までの協会公演とは趣を変えて、コントあり、落語あり、短編コメディありの、いろんな『笑い』を一緒くたに詰め込んだ、夏のイベント的な公演です。今石も短編作品のリーディングを一本、作・演出として担当させていただきます。詳細はこちらから是非ご覧ください。

劇団ブログ

劇場は、もはやお馴染みの、ステージカフェ・下北沢亭です。あそこの良いところは、お客様に肩肘張らず、ドリンク片手に演目をお楽しみいただけるところでして、今回も是非、軽く一杯やりながら気軽に笑っていただければと思っております。人気芸人さんや落語家(?)さんも多数出演します。そしてまあ、ワタシが担当するパートの出演者が豪華なのです。リーディングにこの人は絶対欠かせない、うちの劇団員の滝沢久美さん。元劇団員で、以前のリーディング公演にも多数ご参加いただいている、キム木村さん。プロの声優さんで、うちのお芝居にも何度かご出演していただいた、西垣俊作さん。そして、先日の日の出政府の公演の際にも声のご出演をしていただいた、盒教城さん。詳細はまた改めてご案内しますが、ワタシ、ことリーディングであるならばこれ以上の布陣は考えられないんじゃないかとすら思っているのです。

まだまだ暑い夏の、暑さを吹き飛ばすイベント公演に、
どうぞご期待ください。


ワールドカップの行方

さて、日本代表ロスの痛みを乗り越えて(笑)……

今日からはワールドカップで一番面白い(と個人的に思っている)準々決勝が始まります。落ち込んでる場合じゃないです。ここからは強豪同士・優勝候補同士の生き残りゲーム。日本の試合しか観ないって方も、これをお読みになったら是非一試合だけでも観ていただきたいのです。ホンモノの戦い、が、そこにあります。多分(笑)。

まずは本日(6日)23時から、ウルグアイ対フランス。

共にグループリーグはトップ通過した上に、ラウンド16でもポルトガル、アルゼンチンといった優勝候補を倒したもの同士。共にハンパない攻撃力が売りのチームですから、激しい点の取り合いが予想されます。ただ、ウルグアイが誇る世界一のツートップの一人、カバーニが怪我で欠場という情報もあり、そうなると試合の方はフランス優位になるかと。まだ19歳のエムバペは既に大活躍していて、次世代のスター候補の筆頭。いやはや早いのなんのって。そしてスピードだけでなく、プレーの一つ一つに独創性も華もあって……この人を見るだけでも、この試合を観る価値はあります。これはマジで。


日付変わった朝の3時から、ブラジル対ベルギー。

ぅわあ、なんて豪華な組み合わせなんだ。これ決勝戦のカードでもいいんじゃね?と素直に思うよ。本来ならここに、日本の名前があがるハズだった、と思うと複雑な心境も沸くのだけれど、まあ日本が負けてしまったお蔭(?)で、こんな豪華な試合が観られることにもなったワケです。
グループリーグの初戦と2戦目こそ苦労したものの、その後は安定した強さを取り戻したブラジル。難敵メキシコを倒したラウンド16の戦い方は既に王国ブラジルでした。しり上がりに調子をあげているブラジルは現時点で優勝候補の最右翼と言って差し支えないと思う。対するベルギーは、言わずもがな。日本ときわどい試合をしたことで、本来の攻撃力にはますます磨きがかかることでしょう。ただ、その日本戦で見せたように、守備には若干の難のあるベルギー。対するブラジルは守備面でも、ここまで4試合合計で僅か1失点。ここも点の取り合いが予想されますが、ブラジルがやや有利か。


明日(7日)の23時から、スウェーデン対イングランド。

ここも本来ならばドイツがいたハズだと思うと、ちと寂しくはあります。でもそのドイツを競り落としたスウェーデンはかなり強いです。グループリーグ含めた4試合での失点合計は2点と、固い守備が持ち味で、かつグループリーグでブラジルと引き分けた難敵スイスを倒してもいて、現在得点ランキングでトップを走っているハリーケインを擁するイギリスとしても大量点は望めないでしょう。コロンビアとのラウンド16の戦いは結局はPK戦を制したモノの、試合自体は全体的には押されていたイングランド。若い選手も多いですし、うまく試合を運んで、ハリーケインの一発に賭ける、ような戦い方ができれば勝機はあります。ワタシとしてもそちらに賭けたい、かな。


日付変わった8日(日)の午前3時から、ロシア対クロアチア。

地元ロシアの勢いが止まらず、まさかスペインを破ってしまうとは。ラウンド16の一番のアップセット(番狂わせ)。まあPK戦は心理的には有利に戦えたと思うのだけど、延長含めた120分でスペインをオウンゴールの1点のみに押さえたのは立派でした。確かに終始押されてはいたけど、よく走って走って最後の砦を崩させなかった印象。あっぱれロシア。
ただクロアチアは、ここまで8得点2失点。あのアルゼンチンを3−0で撃破したことでもわかるように、実はタレントも揃った強い強いチーム。ラウンド16はデンマークの固い守備に苦しみましたが、グループリーグで経験しなかった競り合ったゲームを切り抜けたのは、むしろ好材料にも思えて、ここはクロアチアの勝ちと予想します。


さて、優勝の行方。
世間の予想で言えばブラジル、との声が多いのは確か。先にも書いたようにスター軍団がしり上がりに調子をあげているので、まあ普通に考えればそうなるだろうと私も思う。ただ、何が起こるか分からないのが一発勝負のトーナメントの醍醐味でもあるので……
決勝はフランス対クロアチアで、フランス優勝としておきます。うん、当初の予想通り、となるか?

さて今日から一番面白い、準々決勝。その1戦目が、間もなく始まるのです。果たして……

日本の終戦と、これからのことと

日本 2−3 ベルギー

立ち上がりのベルギーが思ったよりふわっと(?)していたことにまず驚く。今大会は強豪国でもなかなか先取点が取れないと苦しむケースがやたら目立っていましたから、最初からトップギアで先制点を取りに来ると思っていたのです。開始からしばらくは我慢の時間になると思っていた。でも、さにあらず。序盤はむしろ日本のペースで、香川の惜しいシュートがあったり、なんだよ、結構やれてるじゃんと思いながら観ていた。慎重に立ち上がったベルギー。日本相手ならそれで勝てると思っていたのだろうなぁ。まあ、実際結果だけ見ればその通りだったのだけど。

前半15分を過ぎた頃から、ベルギーの圧力が徐々に強くなって、ピンチの連続になる。しかしここではなんとかしのぐ日本。ベルギーのシュートがなかなか枠に飛ばず……少ないながらも日本のチャンスもありました。ひやひやしながらも前半は0−0で終わって一安心。でもなぁ、相手はベルギーなので、後半はもっと厳しい試合になるだろうと、この段階では思っていたのです。ところが……

後半3分。柴崎の素晴らしいスルーパスが原口に通って、それをきっちり原口が決めて日本の先制点。夢かと思ったよ(笑)。まさか先制できるとは。ベルギー相手に勝つためには、少ないチャンスで先制点を取るのが必須条件だと思っていて、それをまんまと取ってしまった。思いがけない、熱狂。
そしてその僅か4分後に、更なる熱狂を迎えることになるとは。乾の突破から香川がつないで、最期はまた乾! このシュートは、本当にワールドクラスでした。無回転で、でもコース自体が素晴らしかった。飛びついたベルギーのゴールキーパーの僅か指の先を抜けて、ゴールに突き刺さったのでした。マジか!? 日本が2−0でリードする、そんな試合展開はまさに想定外でして、ワタシも夢をみたよ。ベスト8になっちゃうのか、と。

さあ、どうするんだ、日本。まだまだ時間は35分以上あって……
先ほど想定外と書いたのだけど、おそらくは日本チームの誰しも、西野監督もスタッフも、そして選手たちにしても、想定外。1点差ならまだ想定してたと思うのです。その場合は、守りに行くために、こういう選手を入れて、こういうふうに時間を使って、とかのね。でもリードは2点になってしまったのです。そこから、日本がふわふわし始めた。これは無理からぬことかもしれない。私だってふわふわしたさ。3点目を決めれば、本当に試合はそこで終わり、だったので。

普段は後半15分とかに選手交代のカードを切るハズの西野監督が動けない。その後もルカクのシュートがなぜか枠にいかなかったりと、ツキもある、みたいな時間があって、でも後半20分過ぎに、ベルギーの、おそらくはシュートでもなんでもないヘディングが、それこそふわふわと日本のゴールを割って、そこから試合がまた別の顔になってしまったのです。

相変わらず交代のカードを切れない西野監督。ベルギーは日本の弱点をつくべく、上背のある選手を次々に前線に入れてきます。おい、何か手を打たなきゃ……これもう、このままじゃやばいんちゃう?と思っていた時間に、日本はついに同点ゴールを決められてしまうのです。

決勝点はね、あれは仕方ないとワタシは思う。2−2の状況で、チャンスのフリーキックやコーナーキックがもらえたら、そこに全てをかけて決勝点を取りにいくのは無理からぬこと。あそこで、同点のまま延長戦に入ったとしても、余力がなかったのは日本の方だと思うので、勝てた確率は限りなく低いと思う。つまりは同点に追いつかれた段階で、勝敗はほぼ決まったとワケで、交代のカードを効果的に切ったベルギーと、有効なカードを持っていず、しかも切れなかった日本との差。もともと、総合力には相当の差が、あったのだなぁ。分かっちゃいた、ハズなのだけれど。

正直に言えば、試合前は、勝てるとは全く思ってなかったです。
優勝候補とも言える強豪国との、負ければお終いの決勝トーナメントでのガチの勝負。そこで日本がどれだけやれるのか。もしかしたらボコボコにされるかもしれないけど、その経験が今後の日本にとって計り知れないモノになると思っていた。だってさ、相手は強い強いベルギーですから……どんな形で負けても心に傷を負わない、と思ってたのです。でも、2−0になっちゃえばさ、夢を見ちゃいますよね。そして2−0になったからこそ、その後の戦い方に対して、日本の課題やらなにやらが分かりやすく目に見える形で明らかになり、そしてワタシは自らの予想に反して、敗戦というものに、ざっくりと心に傷を負ったのでした。

例えば、ハリルホジッチであれば……
2−0にもしなったら、そこからは、おそらくは槙野だとか植田だとか、少しでも上背のある守備的な選手を次々に入れて、その2点を何が何でも守りに行ったと思う。それでベルギーから2点を守れたかどうかはともかく、守る時は守る。そういう戦術を取ったと、思う。それが正解かどうかは分からない。でも、あの状況から何も手を打てず、まんまと逆転されてしまうのは、それはチームとしてはあまりに、ウブではないか、とも思ってしまうのです。

おそらくは、今回の優勝候補に対する大善戦を、世界も日本も称賛すると思うし、それは間違いではないでしょう。本当にあの状況から……よくぞここまで、と私も思うよ。でも、それでも。

やはり今回のチームは急造チームで、それ故にチームがまとまって、それ故にサプライズも起こった。決勝トーナメントに進出し、ベルギーに対して一時は2−0の状況まで作り出した。そして……急造チームが故に、最後は逆転され、終わりを迎えたのだなぁ、と思う。

ここからが、本当に大事ですね。
長谷部も本田もこれが最後のワールドカップであるとの表明を出したそうです。
日本代表は世代交代の時期を迎え、この先に、監督をどうするのかを含め、どういうチームを目指していくのか。
いろんなことが、ここから変わっていく。
そんなコトまで考えさせられてしまった、日本の、最期の一戦、なのでした。

逃げるは恥だが、役にたつ?

日本 0−1 ポーランド

全くもって、いろいろな物議を醸す試合でした。なんせ、負けてた日本の方が、ロスタイムを含めた10分以上もの間、ただパスを回して時間をつぶすだけのサッカーをしたのだから。もちろん過去においても、グループリーグの3戦目には、強豪国はじめ、お互いのチームがこのままであればグループリーグ突破できるという状況になれば、この、ただボール回しをしてきたのです。それ自体は珍しいことでもない。でも、負けてるチームの方がこれをやるってのは、かなりレアです。ポーランドにしても、既にグループリーグでの敗退は決まっていたので……日本のこの時間つぶしに協力するメリットはなかったのだけど、1−0で勝つか、2−0で勝つかはさしたる問題もなく、ここに、お互いの利害が一致したところで、この、ただただボール回す試合が成立してしまったのです。

これ、日本にとっては、かなりのリスキーな選択であったことは間違いないことでして。そりゃそうだ。もし、別カードのセネガル対コロンビアで、セネガルが同点に追いついていたら……向こうも0−1の内容でしたから、残り時間、ロスタイムを含めて10分強あった時間で、セネガルが1点でも取れれば、日本は敗退が決まっていたワケですから。これはもう、賭けでしかないワケでして、結果的には、その賭けに勝った日本が、グループリーグ突破を決めたのです。『他力』とか、『アンフェア』とかいろいろ言われながらも、日本は、逃げた、ワケです。逃げるは恥だが、結果だけを見れば、確かに役にたちました(笑)。

それは、どういうことかと言うと……
日本は、グループリーグの最終戦でスタメンでこれまでと6人を入れ替えているワケです。これは、普通は2戦目までに決勝トーナメント進出を決めたチームの取る戦術です。疲れのたまるレギュラーを休ませ、控えの選手に試合勘をつませて。でも、まだ決まってないのに……日本は、これまでの殊勲選手であるところの大迫も香川も乾も、もっと言えば長谷部やら、原口、更には適格なカバーリングで日本の守備に安定をもたらした昌子をも控えに回した。まだ決まってないのに、これはもう、決勝トーナメントを見据えた決断としか思えない。正直、いいのかこれ、と思ったよ。

そして、前半良い試合をしながら先制点を取れず、後半早々に先制点を決められ、どうもこの試合は旗色悪いなぁ、もしかしたらここまで頑張ったのに、結局は決勝トーナメントにはいけないのか、と思い始めたその矢先に、裏の試合で、コロンビアが先制点を取ったという情報が入ってきた。現状0−1で負けてるのに、どっちの試合もこのままであれば、日本は先に進める状況になったワケです。

ここで、西野監督が決断します。
あと一枚残っていた交代カードを、攻撃の選手には切らず、今日は控えだった長谷部をピッチに送ります。それはもう、同点に追いつくとか逆転するとかではなくて、試合をこのまま終わらせるという明確な意思表示でした。えー!?

いやはや……
この後の10分強、いつ、「セネガル同点!」とかって一報が入ってくるんじゃないかと、ヒヤヒヤしどうしでした。嫌な時間だったなぁ。一点取れば自力で決勝トーナメントが確定するのに。でも、日本の戦術は、ただただパスを回して時間をつぶす。
そして、日本の試合は0−1での敗戦と決まり、その1分くらい後に、裏のカードもコロンビアが1点のリードを守り切って、日本の決勝トーナメント進出が確定したのだった。

なんて危ない橋を渡るんだ(笑)

繰り返しになりますが、これはただの賭けでしかない。明確なロジカルな可能性の高さ、とかないですよ。単に賭けに勝っただけ。裏の試合を後で観てみると、セネガルは終盤攻撃的な選手を何人もいれてパワープレーに望みをかけ、それこそ死に物狂いで1点を取りにきています。関係ないけど、シセ監督は格好よかったなぁ(笑)。

これでいいのか。
私も正直そう思いました。自力で勝ち上がらなくて、この先に胸を張っていけるのか、とかね。
でもね、
先に述べた通り、西野監督は、この三戦目が始まる前の段階から、決勝トーナメントを見据えていたのです。それが故に6人も先発メンバーを入れ替えた。
日本の決勝トーナメントの初戦の相手は、イングランドかベルギーと決まっていて……日本の試合の2時間後に行われた試合、そもそもその2チームは既に決勝トーナメント進出を決めてましたから、
なんと、お互い、9人、もの先発メンバーを入れ替えてその試合に臨んでいたのです。ルカクもアザールもデブロイネも、ハリーケーンも出てこない。純粋に控え同士の一戦。

もし、日本がこの試合に、今までのレギュラー全員を使ったとしましょう。よしんば勝てていたとしても、週に2戦というサッカーとしては過酷なゲームスケジュールを3戦して、すっかり疲弊した選手で、およそ全レギュラー選手を一週間休ませたベルギーかイングランドと戦わなければならなかったワケです。両チームとも超のつく強豪国でして、それはさすがに、勝つのは難しい、と思う。

翻って、西野ジャパン。先発メンバーを控え中心にするという賭けがあって、0−1で負けるという選択をするという賭けがあって、これはもう結果でしかないけれども、その両方の賭けに西野監督は勝っているワケです。
そして、もう一つの賭けが、ゴールキーパーの川島。批判続出で、キーパーだけ代えろとまで言われていた川島を、西野監督は、ゲームキャプテンに抜擢したのですね。6人も選手は代えるのに、おまえは、代えない、という確固たるメッセージでした。あの熱い川島が、意気に感じないワケがない。結果、第三戦では川島はファインセーブを連発し……近頃自信を無くしかけていた川島を蘇らせた。三つ目の賭けにも、勝ってるんだなぁ、西野監督。

日本が決勝トーナメントに進んだのはワールドカップ史上で3回目です。
過去2回についていえば、贔屓目に見ても、決勝トーナメントに進むことが目的で、その先を見据えたグループリーグの戦い、なんてしたことがない、ワケです。それが今回、初めて……

西野監督の采配は、全て、決勝トーナメントで勝つための戦術でした。そして幾つもの賭けをして、その全てに勝った。それだけは事実。逃げた、けど、恥かもしれないけど、実を取った。
ラウンド16。日本の相手はベルギーに決まりました。勝つのは相当難しいと、正直思う。でも、そこに、少なくともコンディションで負けない状況の中で、ガチンコの勝負が出来る。

西野監督、策士です(笑)。まあ、それはともかく、
少なくとも、ベルギーとの対戦を今は心から楽しみにできる。すごいなぁと素直に思うよ。


ロシアW杯前半

日本 2−2 セネガル

実は日本がグループリーグで戦う3チームのうちで、勝ち点を取るのが一番難しいんじゃないかと思っていたのがセネガルなのです。とにかくみんなデカくて強くて、かつフィジカルだけじゃなくて規律もあって。だから先制点を取られた時には、かなりやばいんじゃないかと思ったよ。いやはや、よく追いついた。乾、偉い!(笑)。そして、後半途中の日本が押している時間帯で、例によってシュートが決まらず、追加点を取られた時は、もはやこれまでかと思ったよ。いやはや、よくぞまた追いついた。本田、偉い!(笑)やはり持ってるぞ、本田。ごめんなさい、本田さん(笑)。正直に告白すると私も、本田のベストポジションはベンチだと思っていた。だってさ、プロフェッショナル、ケースケホンダなんですもの(笑)。

しかしまあ、いろいろあったけど、たくましくなったもんですね、日本。逆境は時にチームを強くするのだ。ずるずる大敗してもおかしくなかった試合展開の中での引き分けは大きい。そして3戦目を考えるに、この勝ち点1はとんでもない価値があるのです。3戦目の日本は、既に敗退が決まったポーランド相手に引き分け以上なら無条件でグループリーグは突破。よしんば負けても、セネガルがコロンビアに勝てば突破。コロンビアが勝った場合でも得失点差で可能性が残るのです。もともとグループ内で世界ランクが一番高い相手のポーランドですから、もちろん大敗すれば敗退が濃厚になるワケだし油断はできない。でも、それでも可能性としては……確かな、その先、が見えてきた、なぁ。相手は、ベルギーかイングランドか。くー、観たい、なぁ(笑)。
まだまだ油断はできない。でも、2戦終えて、1勝1分け。こんな状況、開幕前には思いもよらなかったのです。

アルゼンチン 0−3 クロアチア

先の展望でも書いたけど、今回のアルゼンチンにはかなり疑問符だったコトは事実。でも、それでも、まさか……まあ、正直、メッシはなんだかんだと、そこそこ活躍するとは思っていたのだけれど、2戦終わって、勝ち点は僅かに1。最終戦のナイジェリア戦に勝って始めて可能性が残るという、4年前の日本と同じような状況(笑)。メッシに調子が戻らず、更に言えば監督自らが、メッシを生かすシステムが見つかってない、と告白してしまう今の状況で、ナイジェリア相手に、果たして勝てるのか。
優勝候補とも言われながらグループリーグで敗退する例が、ワールドカップには、まま、ありますね。もしかしたら今回はアルゼンチンがそうなるかも。まあ、結局は勝って決勝トーナメントを決めてしまう、ような気もするのだけれど。

ドイツ 2ー1 スエーデン

そのアルゼンチン以上に苦労したのが(まだ突破が決まったワケではないけど)実はドイツで、本当に危うく、予選敗退が決まるところでした。なにせ、ロスタイムの、それもほぼほぼラストワンプレー(つまりはタイムアップ前の最後のプレー)で、まさかまさかの、クロースのゴールで勝利。もし、これが決まってなかったらドイツはグループリーグ敗退が決まっていたワケでして、なんという絶体絶命状態。いやあ、危なかったなぁ。クロースのシュートはホントすごかったけど。
せっかく日本が通過できそうなので、これはもう、準々決勝でぜひともドイツと当たりたい(笑)希望なのです。その前にドイツが敗退しなくてよかった。(上から目線?(笑))


実はブラジルもロスタイムになるまで引き分け濃厚な試合で相当危なかったし、スペインやポルトガルも最終戦は本当に苦労して苦労してのドローでなんとか突破しているのです。今回、こういうのがやたら多いなぁ。強豪国と中堅国の差が、以前ほどではなくなっているのか、あるいは、例のVARが強豪国寄りのジャッジを妨げてるのか(笑)。まあ、接戦が多い大会には間違いなくて、それは観てるこっちにとっては面白い大会、とも言えるのだけど。

勝ち点3を取って

いやはや……
夢、じゃないよね?(笑)

正直に言うと、初戦のコロンビア戦、勝てるとは全く思ってなくて、なんとか引き分けられねえかなあと思っていたのだけれど、それが、あの前半5分経ったか経たないかの、PKでガラリと変わってしまったのです。いえ、あのプレーで言えば、香川の縦パスは素晴らしかったし、それをなんとかマイボールにした大迫のボディバランスも素晴らしかった。大迫のシュートがキーパーに防がれて、こぼれ球に飛び込んだ香川のシュートも相手選手に弾かれて、ああっ、惜しいけど得点できない、またこのパターンかと思った矢先に、審判がペナルティスポットを指したのだった。そして、まさかまさかの、レッドカード。

VTRで観れば、レッドカードは正しい。飛び込んだ香川のシュートは正しく枠に行っていたし、コロンビアの選手は意図的に手を使っていたし、手を使わなければ決まっていたシュートでした。結果的にPKいただいたのは正当なのだけど、ここでコロンビアは、開始まだ10分も経たないうちに、なんと残り時間を全て10人で戦わなければならなくなってしまったのです。

いやはや……
こんなコトが起こるんだなぁ。コロンビアにとっては悪夢で、日本にとっては願ってもない展開。ツイッターで誰かが、西野監督、サマージャンボを当てましたね、とつぶやいていたけれど、まさに言いえて妙というか。これでコロンビアのゲームプランは完全に狂ったのです。

正直、こんな幸運が待ち構えているとは思ってなかったので……
いいのかこれは、と、何度も思ったよ。でも相手が10人になってからの展開は、なんだかぎくしゃくしていて、ここでもう一点とれればゲームはほぼ決まりなのに、決められない日本。ファルカオにも何度か危ない場面をつくられ、そして予想通りというか、前半終わりにフリーキックから同点に追いつかれて、分からなくなってしまった。

後半になって……
これも予想通り、温存していた、コロンビアのエース、ハメスロドリゲスが出てきて、いよいよ分からなくなったと、思っていたのだけれど、
ハメスロドリゲスは、温存されていた理由がちゃんとあったのです。替えられたキンテーロの方があきらかによかったもの。結果、その後は日本がほぼ9割がたゲームを支配できた。そこからあの、大迫の勝ち越し点が生まれ……
その後は、本当にハラハラしどうしでしたけれども、なんとかその1点を守り切った日本が、
ワールドカップ史上初めて、南米のチームを破ったのです。

何度も言うぞ。夢じゃ、ないよね。
前半5分のレッドカードを含めて、こんな幸運があっていいのかと思いながら、
でも、これ、現実なのです。

同じプールのもう一試合は、セネガルがポーランドを、2−1で破って、開幕2試合は共に波乱。
結果、このプールは明らかに混戦になったので、
やはり勝ち抜くためには、あと2試合で、少なくとも一つは勝たねばならないだろうと思う。
でも、それにしても。
分からない、ものですね。

ワールドカップ直前に監督を替えたチームが決勝トーナメントに進んだ例はないそうです。
あの、重苦しい、もう、どうにもならないんじゃないかと思っていた状況からの、初戦、勝ち点3。
これはもう、神様がくれたプレゼントです。
西野監督、サマージャンボだけじゃなくて、年末ジャンボも当ててくれ(笑)。

ロシアワールドカップ展望

さて、始まっちゃいましたね。ロシアワールドカップ。
パラグアイとの最後のテストマッチを勝利した日本代表にも、もちろん注目したいのだけど、おらが国ばかりではなくて、いろんな国のスーパーな選手や、スーパーなサッカーを観られるのもワールドカップ。てなワケで今日はしゅさいの、わかりやすい(?)ワールドカップ展望。

まずは優勝予想。
いろんなところで言われている通り、優勝候補の本命対抗は、ドイツとブラジル。
ドイツはね。前回王者でもあるし、レーブ監督のもたらす高次元のゾーンディフェンス(笑)は脅威だし、ミュラーやクロースを始めとするスタープレイヤーも満載。若手中心で挑んだ2年前のコンフェデも優勝して、まあ、ど本命と言っていいと思う。準々決勝でニッポンと当たるハズ(笑)なので、そこで負けがあるかもしれないのだけれど(笑)。直前のテストマッチでは苦戦していたようですが、まあ、ゲルマンの勇士たちは本番はきっちり仕上げてくるだろうなぁ。
対するブラジルも、4年前にそのドイツに1−7で敗れた雪辱を果たすべく、なんとも隙のないチームに仕上がってるようですぜ。南米予選を楽々と1位で通過した今回、間違いなく前回を上回る戦力になってると思います。攻撃面がどこかネイマール頼みだった前回とは違って、ジェズス、コウチーニョなど攻撃陣も絶好調。チッチ監督になってからはディフェンスにも穴がないブラジルはもちろん、優勝候補。

今回、面白そうなのがフランスなのです。19歳の快速ストライカーのムバッペ(正しくはエムバペという名前らしい)は、観てみたい選手の筆頭。瞬間最高速度はウサイン・ボルトなみだとか。フランスは若い選手が多いので、波に乗れるかどうかが鍵なのだけど、うまく勢いに乗れれば優勝まであるかも。

スペインは、ワールドカップ直前で、それこそ日本が監督変えるよりも遅いタイミングで監督が変わってるんですね。監督経験がまるでない、イエロ監督の采配。この決断が、どうでるか。
もちろん、タレントの数でいえば屈指だし、サッカーの方向性にはまるでブレがないスペインが優勝しても全然驚かないのだけれど、初戦のポルトガル戦は、ロナウドのハットトリックをくらって引き分け発信。もちろんグループリーグ突破だけならそれで充分なのだけど、優勝は今回は、ちと苦しい気がしますね。

アルゼンチンは、初戦をアイスランド相手に引き分け。相変わらずのメッシありきのサッカーは、メッシの調子次第。ワールドカップ期間中、ずっとメッシが好調でいられるとも思えず、どこかで足をすくわれそうな気が、しますね。
ポルトガルも同じように、ロナウド頼みなのがちと気になります。2年前のユーロを制しているポルトガルは、もちろん、優勝してもおかしくないチーム。でも、初戦を観た限りでは、ロナウドにダメな日があれば苦しい、なぁ。

ベルギーも面白そうですね。アザール、デブライネ、ルカク、等々、ここも個のタレントでは世界屈指。そのタレントたちがわりあい同世代で今まさに油がのっているのがベルギーの強さ。ワールドカップでの実績が今一つなので、ここも、うまく波に乗れるかどうか。台風の目になりそうな気はしています。

というワケで、ここからはしゅさいのすこぶる個人的な優勝予想。
優勝は、
フランス
と予想します。まあ、ちょいと穴狙いの予想です。うまく波に乗れれば面白いと思うので。

対抗馬はもちろんの、ドイツとブラジル。
さて、こんな強豪同士がぶつかりあうワールドカップなのです。
大いに楽しみましょう。

写真館(日の出政府のW杯)

さて、はや明日には開幕してしまうのだな、ロシアワールドカップ。我らが代表の躍進(?)も、大会全体の展望も気になるのだけれど、まずは先の公演の振り返りから。

20180516_ZIPANGU_0006まずはお芝居におけるポジションで言えば、中盤、ボランチのお二人。典型的なブン屋さん(新聞記者)風貌の、コヤタカフミさんと、どちらかっつーと近所のコンビニに買い物に来ているフリーター(?)みたいな金田唯里さん。実は古参と新米の新聞記者さんの役です。このお二人が、なぜだか騒動に巻き込まれていく形でお話は進んでいきます。そこに起こる事件に対してお客様が感じることを感じる役割。まさに物語の舵取り役。


20180516_ZIPANGU_0105今回のヒロイン役の官邸秘書を演じるのが、北川純子さん。所属劇団のでこぼこギアさんでは、飛び道具的なモノからいろんな役割を演じられてますけど、ワタシはこの人は王道のヒロインが出来る数少ない役者さんだと思っているのです。てなワケで、揺れるヒロインの心情、三連発(笑)。
20180516_ZIPANGU_0244
20180516_ZIPANGU_0345
先輩秘書(世古新)に密かな思いを寄せるのだが……

こいつは、国際的な事変の最中にも関わらず、サッカーを観るコトしか考えてないロクデナシなのです。どうにか彼をまっとうに戻そうと苦心するヒロイン。

でまあ、そのヒロインに横恋慕してるのがコヤさん演じる新聞記者なのです。
男はつらいよ、シリーズと同じく、日の出シリーズにはマドンナがいて、それに恋する男のドラマが必ずあるのだけれど、まあ、せつない物語がそこにはあるのです。ホントだよ(笑)。

20180516_ZIPANGU_0047







内閣総理大臣に、佐土原正紀(笑)。
最初、総理を佐土原にやらせようと思った時は、無能で何もできない、情けない総理にしてやろうと思っていたのだけれど、お話を組みあげてみたら、どうにもそれではうまくいかないコトが分かって、最終的には人間的ですこぶるかっこ良い総理になってしまったのだった。内閣の求心力であり、そこにいる人が、実は彼のためにそこに集まっていた、というような。
それでまあ、そんな役が果たしてヤツにできるのかという心配がそこから始まったワケですが……まあ、役割というのは人を成長させるのだなぁ。
20180516_ZIPANGU_0119こうして見ると、かっこよく、見えなくもないね(笑)。

20180516_ZIPANGU_0140総理の相棒役に、重役室長(じゅやくむろなが)さん。彼も普段の芸風はどちらかと言うとお茶目というか、ちょっとはしゃいでるキャラクターみたいなのですが、今回は内閣の要の官房長官です。サッカーで言えば守りの要のセンターバック。こういうどこか押さえたところがあってかつ人間的な役柄が、ワタシは重役さんにあってると思うのですね。



20180516_ZIPANGU_0139
防衛大臣、星河里奈さん。おそらく今回の一番人気のキャラでした。『防衛』大臣のクセして、守るのが嫌いで攻めるコトしか考えてなくて、でも実は誰よりも人情家で。
実は普段はかなりの天然さんの星河さんなのですが、魅力的な役者さんというのは、どこか天然気質を持ってるものだなぁと改めて。人の魅力、というものはまあ、永遠に謎です(笑)。
20180516_ZIPANGU_027520180516_ZIPANGU_0276


総理の秘書(世古新)をぶんなぐって、

官房長官に「君ぃ、暴力は……」と咎められても、

「私は防衛大臣稲田堤朋子です!」

いや、防衛大臣が殴ったら余計にマズいでしょ(笑)。

このシーンに音響の田島さんがつけてくれた殴る効果音が、ビシっ、とかバシっ、ではなくて、
ドゴーーン!
みたいな音で、それもまたおかしかった。
このシーンは、何度見ても、ワタシ自身が胸がすーっとしたモノです。こういうコトが出来る女優さんって、ホント、貴重だと思うよ。






20180516_ZIPANGU_0214政府の軍事顧問の役に、竹内悠人さん。この人実は結構イケメン(?)なハズなのに、普段はあまりそんなふうにも見えず(笑)、でも舞台の上ではちゃんとカッコよくなるという、まあ役者さんです。一見クール。でも実は内面は誰よりも熱い。
20180516_ZIPANGU_0318そしてまあ、シリーズ名物の観戦シーンでは誰よりも役にたってくれました。笑いをとる、という一点においても、今回のツートップは、防衛大臣と、軍事顧問でしたね。



20180516_ZIPANGU_0025
そしてまあ、全体を常に常に見渡しているのがこの人。カリスマ新聞記者役の滝沢久美。実は首相より権力持ってる影のドン?サッカーのポジションで言えばゴールキーパーかしら。反則的に一人だけ、手を使ってもよいプレイヤー。ともするとゴールの守りだけでなく、点を取りにも行ってたような(笑)。キーパーなのにフリーキックも蹴るという、伝説のチラベルト的な……って言ってもわかる人にしかわかりませんね。ごめんなさい。


20180516_ZIPANGU_0158
今回は20周年記念公演ということで、日替わりゲストを劇団ゆかりの役者さんたちにお願いしていたのだけれど、この日のゲストはファルスシアターの矢吹ジャンプさんでした。役柄は外務大臣。役名が、麻生田さんと言いまして、ジャンプさんは一番、あの方を意識した役作りをされていましたね。口癖が「あ、そーだ」って、これは元々の台本にはないのだけれど、そういう遊びがジャンプさんはうまいなぁ。

20180516_ZIPANGU_0356いろいろあって、物語は大団円。今回は台本も遅れたし、稽古の時からいろいろありすぎるくらいあったのだけど……
公演も最後には大団円となったのでした。いろいろいっぱい苦労をかけてしまった役者さんたち、本当にごめんなさい。そして心から感謝します。ありがとうございました。
(写真撮影山下裕之)

Profile

しゅさい

Twitter
Recent Comments
QRコード
QRコード
にほんブログ村

にほんブログ村 サッカーブログへ
にほんブログ村 演劇ブログへ
よろしければクリックを!
  • ライブドアブログ