しゅさいのブログ

コメディ作家で、劇団ZIPANGU Stage主宰の今石のブログです。
稽古日記や、スポーツ観戦記などなど。
お気軽にお立ち寄りくださいませ。

奇跡か必然か

「(試合中)すっごい吐きそうでした」(橋本勝也/車椅子ラグビー日本代表)

車椅子ラグビー準決勝。最終ピリオドで残り時間は15秒を切り、同点ながらもオーストラリアボール。当然のことながらギリギリまで時間を使っての得点を狙うオーストラリア。ここで狙い通りにトライを取られてしまっては、もはや反撃の時間も残っておらず……まさに、絶体絶命。もしワタシがオーストラリア人なら、これで勝ったなと、素直に思っていたと思うよ。一進一退の難しいゲームをオーストラリアはずっと支配して……それこそ99.9パーセントまできっちりミッションを成し遂げた、ハズ、だったのだけど。その瞬間、なぜかこぼれたボールをジャパンの池が拾い上げて……

日本 52‐51 オーストラリア

いやはや……
こんなのアリ?とジャパン贔屓のワタシですら思ったのです。タイムアップ間近での、奇跡(?)の同点トライ。そして延長戦、オーストラリアのパスを、またしても池がインターセプトして……。

「こんなのアリぃぃぃぃぃ(エコー)」(ワタシ(笑))

実はここまでパラリンピックでジャパンは、3大会連続で準決勝で敗れていたのですね。最も金メダルに近いとされていた前回東京大会でも、プール戦で優勝候補のオーストラリアを破りながら、準決勝では別プールの2位通過だったイギリスの、突然確変したかのようなプレーに圧倒されて……

準決勝には……魔物がいる

ジャパンの、呪いです。正直ワタシは今回も、「ああ、またなのか」と思ってしまいました。それがまさかの……まさか、こんな勝ち方をしてくれるとは。

今改めて思うと……
勝ち方そのものは、もう奇跡としか言いようがないです。どっかの三流シナリオライターだって、こんなシナリオは非現実的過ぎて書けない(笑)です。ただ……
それを実現させたのは奇跡ではないのです。その一つが、橋本の存在。ジャパン待望の若きハイポインター。3年前は代表に選ばれこそしましたが、ほとんどプレー時間もなく存在を示せずにいましたけど、今回はもう完全に主力の一人。池や池崎に頼りっぱなしだった過去と違って、ローテーションで彼らにも休む時間を作り、自らきっちりと得点を重ねていく。対するオーストラリアは、主力のハイポインターの選手が二人ともほぼ出ずっぱりで、延長は明らかに精度が落ちましたから。自分の成長で……これまで何度も突破できなかったジャパンの準決勝の壁を破りたい……それがまあ、冒頭に書いた橋本の試合中ずっと感じていた吐き気の正体、みたいなのですね。

こんな奇跡みたいな、でも実は奇跡ではない勝ち方を見せてもらったら、もはややり残したことは一つだけです。決勝戦、日本時間の今夜2時半から。NHK総合で生放送してくれるみたいです。皆様、是非ジャパンにエールを。

パリオリンピック・名(迷?)言集

パリオリンピック閉幕から、はや一週間。

お盆休みもあってちょっとブログをサボってたら、ホントにあっと言う間でした(笑)。
日本のメダルは、終盤のレスリング等の怒涛の積み上げもあって、結果的には金20個、金銀銅あわせると45個なんだそうです。ひゃー! 以前にも書きましたけど、オリンピック通じて金2個とか5個とかの時代が今は昔。こんなに取れてしまうと感動も、それなり(笑)で……もちろん取った人にとっては物凄い努力が実を結んだ瞬間なワケで、文句言う気持ちも筋合いもさらさらないのだけれど、決勝を勝った直後の選手の物凄いはしゃぎぶりに……例えば係員の静止を振り切って観客の知り合いの所に駆けこんで延々抱き合っていたりする姿なんかに……若干引いてしまった自分を発見して、あれれ?と思ったしゅさいなのでした。なんだかね、観客より自分が感動している舞台上の役者さんを観ている時のような……いいのか?まあ、スポーツなんだからいいのかもしれないが、うーん……ワタシもトシ、なのかなあ(笑)。

気を取り直して(笑)、
恒例の名(迷?)言集なのであります。チャカチャン♪


「お父様はウルトラマン・マラソンを走られてた方なんですね」(増田明美/NHK解説者)

……はて?(笑)
ウルトラマン・マラソン? それってどんなマラソン?……出走者全員が、怪獣の着ぐるみを着て走るレースなのか。それともマラソンなのに3分間経つとカラータイマーが点滅して全員がエネルギー切れを……競技が成り立たないぢゃないですか。
おそらく……ウルトラマラソン(距離が42.195キロを超えるマラソン競技)と、言いたかったんだとは思うのですが、そしてまあ迷言と言うよりは単なる言いまつがいかとも思うのだけど……なんとも、これ……面白すぎませんか? 相変わらず競技の解説よりも選手のプライベートのトリビアを喋りまくる増田さん、ワタシは嫌いではないです。


「君の(戦った)相手は、ティラノサウルスだったんだ」(フランスメディア)

柔道混合団体決勝。その本戦と決定戦の両方でリネールに敗れ、「日本に帰れない」と涙にくれる斎藤立に対して、フランスメディアがかけた言葉です。フランス人も時々気の利いた(?)ことを言いますね。そしてまあフランス人ぽい、プライドも垣間見えて。負けてもしょうがないことなんだよと慰めつつも、ちょいと自慢?上から目線?(笑)。まあ確かにリネール、めちゃくちゃ強かったですけどね。
立くんには4年後に是非、本人がティラノサウルスになってもらいたいと思います。


「ひとつ心残りがあるとすれば、名言を残せなかったこと」(北口榛花/やり投げ女子金メダリスト)

えーっと……名言を、残したかった、んですか?それは例えば「チョー気持ちいい!」とか「田村で金!谷でも金!」とか、古いですけど「巨人軍は永久に不滅です」的な?

フィールド種目で日本女子初の金メダルに輝いた北口。実はこの人、小学校の頃にバトミントンと水泳の両方で全国大会に出られたという、まあ運動神経バツグン、スーパーアスリートなのです。おそらくはどんな競技を選んでも超一流になれたでしょうに、よくぞやり投げを選んでくれたものだと思っていたんだけれど……
その修行で滞在しているチェコ。実はチェコ語が完璧すぎて現地メディアがビックリしたんだそうです。英語もペラペラ。今回、メディアのインタビューに際して、日本語、英語、チェコ語で対応してるうちに、言語が混ざりすぎて、名言が言えなかった……というのが冒頭の言葉の真意なんだとか。うーん……運動神経も語学センスも抜群なのに、不思議ちゃん疑惑が(笑)。
いいでしょう。名言、今からでも遅くないです。ワタシも考えてみます。こんなのはどうでしょう?

「ゆりあんに似てるけど金!」

失礼しました。


「飢えたジョコビッチだった」(アルカラス/テニス男子シングルス銀メダリスト)

今年の全仏オープン、ウインブルドンを連破して、もはや第一人者と言ってもいいアルカラス。決勝の相手は元世界一のジョコビッチ。なにせテニス界の4大タイトル、グランドスラムを24回も優勝していて、男子テニス界歴代最高峰の選手と言ってもいい方なのだけど、流石に30代後半の年齢となって最近はそのアルカラスやシナーなどの後塵を拝してしまっていたの、ですが……

決勝戦は歴史に残る素晴らしいゲームみたいでしたが、勝ったのは、ジョコビッチでした。これまで数々のタイトルを総なめにしてきた選手が、実はまだ取ったことなかったのがオリンピックの金メダルでして、表題は決勝で敗れたアルカラスの試合後のコメントです。うーん……飢えたジョコビッチは……想像するに、ものすごく、怖い(笑)です。そりゃ、誰も敵わないだろうなあと思うよ。


「あの小さな日本人をつぶせ」(スポーツクライミング競技委員会の偉い人)

嘘です。ごめんなさい。
でも、そんな噂がまことしやかにささやかれていたのは事実。スポーツクライミング女子のボルダリング&リードで、残念ながら4位に終わった、森秋彩(もりあい)選手。身長が154センチと、選手の中では極端に小柄で、そしてまあワタシに言わせれば、小さな世界一のクライマーなのです。……ヤンヤ・ガンブレットがいるから世界一は言い過ぎかもしれないが、まあ少なくとも普通にやれば二位は狙えるクラスの偉大な選手。それが今回……

準決勝も決勝も、リードはほぼ完ぺきでした。特に決勝はそのヤンヤガンブレットを含めて他の選手を圧倒しましたし。ところが、先に行われたボルダリングで、まさかの7位。それもそのハズで、決勝の4つの課題のうち、ワタシが見る限り3つまでもが、背の低い人には不利なルートになっていました。ジャンプしても物理的に手が届かない……背の高い(手足が長い)人なら足を伸ばせば届くポイントがジャンプしないと届かない……などなど。まあ競技の特性上、こういう有利不利はどうしたって出てきてしまうのですが、それにしてもちょいとあんまりじゃないかしら、と。てなワケでネット上には、森つぶしの陰謀論なんかが渦巻いたワケなんだけど。

でもまあ、事の真偽はともかく、それがまことしやかに言われてしまうというのが逆説的な森の凄さだとワタシは思っています。ボルダリングが不利でなければ……そういう夢を見させてくれる、小さな偉大なクライマー。メダルを逃しても、記憶に残る活躍だったと素直に思うよ。


てなワケでして、一応今回の連載は終わるのだけど……
たぶん来週から、パラリンピック、なんですよね(笑)。
また会いましょう(笑)。





勝負は、下駄を履くまで分からない

とは言いながら……
まあ、大抵の勝負事は下駄を履く前には分かっちゃうモノなのだけど、それでも時々そういうコトが起こってしまいますね。勝負が決まるその瞬間には、物凄いプレッシャーが……時にそれが考えられない逆転劇を生む、こともあるのです。それもオリンピックという4年に一度の競技会ならではの魅力なのかもしれません。

体操男子団体

全6種目中の5種目まで終わって、首位中国との点差は3点以上。これがまあどれだけ絶望的な差かは体操競技を一回でも観たことある人なら分かると思う。正直に言えばワタシは、なんとか銀は取ってくれよと思いながら観てました。ところが……

「絶対に諦めるな!」(萱和磨)

日本のキャプテン萱が競技中、何度も何度も叫んでましたね。何度も何度も得点で中国に離され、エースの橋本のまさかの鞍馬での落下もあって、でもなんとか食らいついて……そしてまあ、皆様ご存じの通り、鉄棒で中国選手の、まさかまさかの二度の落下があって……

「諦めたら、そこで試合終了ですよ」(安西先生/湘北高校監督)

久々に思い出した、某有名漫画の有名なセリフです(笑)。最後鉄棒で落下した中国の選手はいわゆる補欠選手で、正選手の怪我で急遽出場しました。まあ普通に、物凄いプレッシャーだったのかなあ、と。観ていた方は、「えーーっ、そんなコトある?」てな最後の展開でしたけど、それでも、最後まで諦めなかったらこそ、転がり込んだ金メダルなのでした。
「あっぱれ!」あげてください(笑)。


スケートボード男子ストリート・堀米雄斗

最後の試技を残して、堀米の順位は8人中7位。首位との得点差はなんと、96.98。そこまでの全選手のベストトリック最高点タイを出しても及ばない。まあ……追い詰められるだけ追い詰められた(笑)先の東京五輪の金メダリスト、なのでした。ところが……

「彼はプレッシャーキングだ」(ナイジャ・ヒューストン)

そこまでのトップで、結果的には銀メダルとなってしまったナイジャ選手の言葉通りに、最後の最後、堀米の出した得点は、97.08。物凄いプレッシャーがかかる場面に限って凄いトリックを出してしまう。実際これまでの世界選手権でもパリ五輪の予選大会でも、最後の逆転が何度もありましたし。

実は今回、メダルどころか日本の代表に選ばれるかどうかもかなり危うかった堀米。最後は大逆転でオリンピック2連覇を成し遂げてしまったのでした。お見事、プレッシャーキング!「あっぱれ!」あげてください(笑)。


柔道混合団体決勝

正直、フランスに対してはかなり分が悪いのかなあとは思ってましたが……
それでも、女子の最重量級で高山が重い重いディコを倒したりと、望外の結果もあって、6人が終わった段階で3勝3敗の五分。勝負は、抽選で階級を決める代表戦、へともつれ込んだワケです。そして運命のルーレットが回って……選ばれた階級は……

90キロ超級

まあ、よりによって、フランスの絶対王者・リネールがいる90キロ超級。抽選のルーレット、操作されてた?(笑)対する日本の同階級は斎藤立。あの、オリンピックを2連覇した斎藤仁さんの息子さんということで、注目も期待もしてきた選手なのですが、果たしてその試合は……

試合序盤からリネールの、負ける確率を時間と共に減らしていく王者の戦い方。もくろみ通りに早々に指導を二つ取られ、攻めなきゃならない斎藤のスタミナは時間と共に削られていって……まあ、なすすべもないままに……

下駄を履かずとも結果が分かることも……まあ、あります(笑)。
まだまだ若い斎藤立ですから、この敗戦からの更なる飛躍を信じたいと思います。192センチ160キロという、破格の体躯の持ち主。それでなくても体格に劣ることの多い最重量級にあって、まったく見劣りしない、どころか一番大きく見えるくらい。まだまだきっと強くなる。これからの期待も込めて……「喝!」あげてください(笑)。

ちなみにこの混合団体の4人目、登場したのは、先に当ブログでも紹介した48キロ級の角田夏実でした。相手は2階級も上の57キロ級の銅メダリスト、サラレオニー・シジク。なんとも最初から無茶な組み合わせで、さすがに厳しいのかなあと思ってましたが……
その二階級上のメダリストさえも、角田は必殺の巴投げでぶん投げてしまったのでした。凄過ぎるでしょう!
あっぱれ!(笑)

誤審、ではないのかもしれないが

さて、パリオリンピックもはや後半から終盤に差し掛かるところ。ここまで順調にメダルを積み重ねる日本ですが、いろいろと明暗分かれるオリンピックになってるなあという印象なのです。前半は球技(サッカー、バレー、バスケットボール)中心にテレビ観戦してましたので……この頃はなんだか毎日心が折れそうになっているしゅさいであります。観戦、フェンシング中心にすればよかった(笑)。

ビデオ判定の功罪

いろいろと疑惑の判定が続いた前半。もう判定は全てビデオ判定にすればいいんじゃないか、という意見まで溢れておりましたが……ハナシはそう単純ではないのです。判定をビデオで行う……これ、もはや時代の流れだとは思う。でもビデオにも得意分野と苦手分野があると思うのですね。

例えば、テニス。随分前からチャレンジという形でビデオ判定を導入してましたけど、テニスの判定は、その殆どが、インかアウトかなのですね。これはビデオの得意分野。ギリギリ入ったか入らなかったか、これは人間の目で判定するよりかなり精度が高くなると思う。なのでテニスのグランドスラム、全米オープンや全豪オープンなどは、インアウトは既に全てビデオの自動判定になっています。同じようにバレーのインアウト、サッカーでもゴールラインを越えたかどうかの判定は人間の目より、ビデオ判定が優先。これは正しいと思う。記憶に新しい先のサッカーワールドカップの三笘の1ミリなんかもビデオ判定でなければ得点にならなかったでしょうから。でも……

サッカー男子、準々決勝、日本対スペイン。細谷が相手ディフェンダーを背中で押さえてパスをもらい、反転からの素晴らしいゴールを決めたのですが、これがまさかのオフサイド判定。えーっ⁉、今ののどこがオフサイドなんだ? 何度か繰り返されたVTRのスロー映像を観てもさっぱりわからなかったのだけど……やがてVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の映像が出てきて、パスを出した瞬間にディフェンダーを押さえて踏ん張った足が、僅かにオフサイドラインを越えていたと……いうのですけど、これは……

先のワールドカップから導入された、オフサイドの半自動判定システム。あの時もいろいろ物議をかもしてました。明らかに相手ディフェンダーよりオンサイド側に身体があっても、伸ばした足のほんのつま先の先が、デイフェンスラインを越えていたのでオフサイド。うーん……。VTRのスロー映像を見ても、それオフサイドじゃないでしょう、てな事態が続出。結果としてオフサイドライン、ギリギリからの飛び出しを狙うプレーが激減して、これはもうサッカー競技の魅力を半減させるシステムと言わざるを得ないと、思うのですね。

そして今回の細谷のゴール。
断言しますけど、ビデオ判定でなければ、あれをオフサイドとジャッジするレフェリーや線審は、世界中探しても一人もいないと思う。誤審ではないかもしれないけれど……現行のルールで判定するなら、厳密に言えば確かにオフサイドなのかもしれないけれど……でもこのプレーをオフサイドとすることに、果たして広くサッカー界にとって、どんな利があるのかワタシにはさっぱり、分からない、です。

繰り返しになりますが、ビデオ判定にも、得意分野と苦手分野があると、ワタシは思います。そしてビデオの苦手分野に関しては自動判定にはせず、ビデオを参考にしても、レフェリー判断で最終的には判定するシステムが……(例えばラグビーでは、ビデオ専門の審判と主審副審がVTR観てから合議制で判定する制度があります)より望ましいと思う。そうでなければ……競技そのものの魅力が大きく失われてしまう危険性が、ビデオ判定にはあると思うのですね。

いやあ、功罪あるなあ、ビデオ判定。まあ、応援してたサッカー男子の日本代表が負けちゃったことへの、負け惜しみ、かもしれないですけど(笑)。

パリオリンピック開幕

お久しぶりでございます(笑)。

お前はワールドカップとオリンピックの時しかブログを書かないのか?これじゃ劇団しゅさいのブログじゃなくて、ただのスポーツおたくのブログじゃないかーという、しごく真っ当なご批判が聞こえてきそうなのですが、全くその通りなのでしょうがないのです。(時々、猫話も書くけどね)
てなワケで開き直って第一弾。五輪序盤の、すこぶる個人的なハイライトから。例によってスポーツライターでもなんでもない喜劇作家の書くモノなので、時におふざけが過ぎることもありますが、予めご容赦を。
ではいきます。チャカチャン♪

これは……本当に、日本?

サッカー男子
日本 5−0 パラグアイ

序盤から気持ちよくパスを繋ぐ日本。あれれ?このヒトたちにはオリンピック初戦の緊張とかないのかなぁとか思っていたら……いつの間にか気持ちよく先制しておりました。あれれ?
そもそも日本って南米のチームが苦手なハズだよな。しかもパラグアイは南米予選でブラジルとかアルゼンチンを押し退けて一位通過した超強豪のハズ、なんだけど。ファールでしか止められないパラグアイ、たまらず10番の選手が平河の足を踏んずけて退場になってしまうと、その後は……

これは……日本、なの?(笑)
流れの中で……カウンターで……セットプレーで、次々にゴールが、決まるのだった。なんなんだ、このうまいヒトたちは。ワタシの愛した、ナイーブでここ一番に滅法勝負弱い日本代表は……一体どこに行ってしまったのか。

日本 1−0 マリ

大勝したゲームの後って、得てして難しいゲームになりがちなのだけど、こういう試合もきっちり守りきってワンチャンスをモノにしてしまったのでした。この戦いぶりは、まるで強豪国ぢゃないですか(笑)。オーバーエイジを敢えて使わず22歳以下の選手のみで固めた今回、正直あまり期待していなかったのだけど、案外メダルまで行っちゃうかもですぜ。


必殺技があるって、いいなぁ

柔道女子48キロ級 角田夏実 金メダル

どんな競技であれ、だいたいにおいて得意技というのは相手も分かっているし研究もされるし、なかなかそれで決まることって実は少ないと思うのです。ところが……

巴投げ、からの、腕ひしぎ十字固め。

相手が分かっていても十分研究も警戒もしていても、それでも決まってしまうのだから、もう必殺技と言うしかないです。いやはや凄かったですね。ほとんどの試合をこのコンボで(あるいは巴投げだけで)決めてしまったのだから。そもそも巴投げって一頃はほとんど見られなかったし、最近は時々やる人もいますけど、それで一本が取れるような技かと言われると……
その巴投げを、とことん突き詰めたんだろうなあと想像します。おそらくは技への入り方から対策された時の変化の仕方まで。そして決まらなかった時にはすかさず腕を取って、と。いやあ、なんか凄い技を見せてもらったという、そういう見る者の満足感までお得な金メダルなのでした。あっぱれ!(笑)


一瞬の……隙

柔道女子52キロ級2回戦
阿部詩× ー 〇ディヨラ・ケルディヨロワ

その刹那……
何が起こったのか、詩ちゃん自身も分からない、なんだかポカンとした顔をしてましたが、おそらくはテレビを観ていたワタシも同じ顔をしてました。
試合開始から、どちらかと言えば安全に……一発の逆転技などを食らわないように慎重に試合をしていた印象でして、早々と相手に2度目の指導が行って(3度目をもらえば反則負け)、うまいこと技ありを一つ取って、順調な試合運びを重ねていって……つまりは、一瞬の隙など作らないように万全を期した試合をしていたように思う。それでも……

これはもう、勝ったケルディヨロワを褒めるしかないと、素直に思います。
実際彼女はその後金メダルを取ってますし、技ありのポイントを取られたのは全5試合通じて詩ちゃんにだけ。まあ事実上の決勝戦だったワケで、金メダリストを、あとポイント一つ、指導一つまで追い詰めたワケですから……惜しむらくはむしろそれが、敗者復活戦にも進めない2回戦の出来事だったことかな、と。

誰かが勝てば、誰かが負ける。

その号泣ぶりに、いろんなことを言うむきもあるようですけど、負けた時くらい思い切り泣いたらいいんじゃないかと思うよ。いろいろと難しいこともあるでしょうけど、胸を張って帰ってきて欲しいと……ワタシはそう思いますね。

ラグビーWCフランス大会閉幕

決勝
ニュージーランド 11 ― 12 南アフリカ

まあ、いろんな意味でタイヘンな試合でした。僅か1点差。ラグビーで1点差ってすごく珍しいと思うのだけど、南アはなんと準々決勝から3試合続けて1点差の勝利なのです。どうやったらそんな測ったように勝てるんだ(笑)。しかも……
この試合、いろんなタラレバがあったのですね。雨中でなくドライコンディションだったら……サム・ケインのレッドカードがせめてイエローなら……ニュージーランドのPGやコンバージョンがあと一本決まっていたら……まあ、そういうの全てひっくるめて最後には一点差で勝ってしまう南アフリカを褒めるしかないと、今は思います。準決勝で温存した(後半の最後の方だけ使いましたが)ポラードとデクラークをここだけはフル出場させ、交代のカード6枚のうち5枚をフォワードに使い、思惑通りのロースコアの勝負にして、最後は思惑通り競り勝つ。まあお見事と……言うしかない、なあ。
個人的なMVPは、4本のPGをパーフェクトに決めてみせたポラードですね。フル出場でも最後まで驚異的な運動量で暴れまくったデクラークも、最後まで走りまくったコルビも素晴らしかったけど、まあこの人がいなければ南アの上記戦略は成り立たなかったでしょう。オールブラックスはもとより、フランスやイングランドにだって勝てたか分からない。まさに、いてよかったポラード。……マルコム・マークスの怪我がなければいなかった、かもなのですが(笑)。


3位決定戦
アルゼンチン 23 ― 26 イングランド

正直、こんな僅差の勝負になるとは思ってませんでした。アルゼンチン、ホントに強いんだか弱いんだか分からない(笑)ですねえ。まあフィジカル勝負になりやすい相手の方が相性が良いんでしょうけど、でも、それにしても。
あとまあ、ジャパンとプールを戦ったこの2チームが、ここで戦ってることに、ある種の感慨を覚えた一戦でした。あの時ひとつ間違えたら……ひょっとして……ってまあ、それは次回のお楽しみにしときましょう(笑)。


さて今大会を振り返ってみると……
真の4強はクォーターファイナルで直接対決した、南ア、フランス、ニュージーランド、アイルランドでしたね。この四国はどこが優勝してもおかしくなかった。イングランドやアルゼンチン、フィジーは比べると少し差があって、更にその下のサードグループあたりに、ウェールズやオーストラリア、ジャパンなど。優勝を目標に掲げた我らがジャパンですが、さすがに最強4カ国に勝つイメージは……。かつてのサンウルブズのスーパーラグビー参戦のような劇薬(?)含めて、あと一歩を埋めていく強化を、どうかお願いします。しかし……

10年前のワタシに、10年後はジャパンがワールドカップでこんな活躍してると言ったら……まあ悪い冗談だと思われると思う(笑)。自国開催でもない大会でこの成績は立派で……改めて強くなったモノだなあというのが正直な実感なのです。面白くて楽しんだワールドカップでございました。

ワールドカップの行方

準々決勝

アイルランド 24 ― 28 ニュージーランド

凄い試合でした。今大会イチバンの、大会を代表するゲームだったんじゃないかと、素直にそう思ったですもん。前半終わって、24-25の僅か1点差で、最終スコアも僅か4点差。トライひとつでひっくり返る、どっちに転んでもおかしくない試合。そして最後の……アイルランドの37フェーズにも及ぶ長い長い激闘は大げさじゃなくスポーツ史に残ると思う。まさに、攻めに攻めたり、守りに守ったり。反則をせずに攻め続けるのはアイルランドでなければできなかったし、反則せずに守りきるのはオールブラックスでなければできなかった。素晴らしいスピードを誇る両チームが両方とも、最後の最後はなんだかスロー再生のようなプレー速度になってましたね。やがて力尽きたアイルランドがペナルティを取られ……倒れこむほぼ全ての選手がおそらくは極度の酸欠状態、いやあ出し切ったなあって感じでした。物凄いモノ……観ちゃいましたね。


フランス 28 ― 29 南アフリカ

凄い試合でした。今大会イチバンの、大会を代表するゲーム……をまた観ちゃったぞ(笑)と、素直にそう思ったのです。こっちはなんとフルタイムで僅か1点差。PG一本でひっくり返る、なんとも最後まで分からない試合でした。まあでもこのゲームの本当の凄さは主に前半でして、両チーム共に試合開始から思いっきりフルガスでしたね。攻撃が早い早い。あまりに目まぐるしくて見る方がちょっとついてけないくらいで、まあどっちの攻撃も止まらない、というか止めようがない。流石に後半はちょっと落ち着きましたけど、点差がまるでつかないシーソーゲームはなかなか息をつく暇もなかったです。最後は互いに、PGをもらいに行くようなプレーが増えてしまった(やたらレフェリー見てなんか訴えてましたね)のだけれど、それだけお互い疲労困憊だったのでしょうね。僅か1点をしたたかにしのがれてしまった、地元フランス。ホント強かったし良いチームでしたね。


ウェールズ 17 ― 29 アルゼンチン

アルゼンチン、強いな(笑)。
フルタイムのスコアだけ見ると差があるゲームにも思えますが、実は後半20分近くまでリードしていたのはウェールズの方でして、終盤見事にひっくり返して最後は突き放した、アルゼンチンの会心のゲームなのです。そして負け惜しみ(笑)だけど、もしジャパンがここにいたら……てなことをつい考えてしまうゲームでもありました。……。勝てたな(笑)。


イングランド 30 ― 24 フィジー

フィジー、強いな(笑)。
後半30分、一度は同点に追いついたフィジー。もしかしたらと誰もが思ったよね。そこからはしたたかにPGを重ねたイングランドでしたが、最後もうちょっとで……
まあ、なんだかんだと逆転を許さないイングランド、なのでした。苦しんだプール戦を経て、なんだか強くなってる気もしましたね。


準決勝

イングランド 15 ― 16 南アフリカ

なんと準々決勝に続き、2試合連続で1点差のゲームをモノにしてしまった南アフリカ、なのでした。ただこの試合、勝ちに値するラグビーをしたのはイングランドの方でして、オーエン・ファレルを始め、気合の入り方からしてすさまじかったですね。南アフリカ相手にフィジカルでも上回ってた印象でして、ラックで乗り越えられてボールを失う南アなんて、ワタシたぶん初めて見たよ。実際スコアでも後半30分近くまでは9点差で勝ってましたから……ゲームを支配して押しまくってた時間帯に、あと一つでもトライが取れてれば、南アも諦めてた、かもしれないです。しかし南ア、負けないですねえ。最後勝負を決めたのは、マークスの怪我で追加招集されたハンドレ・ポラードのPGでした。あれ、リボックだったら外してたかも(笑)とかつい思ってしまうワケですが。


アルゼンチン 6 ― 44 ニュージーランド

アルゼンチン、弱いな(笑)。
それともオールブラックスが強すぎるのかしら。最近ワールドカップの決勝トーナメントで、こんな大差になったゲームは記憶にないです。まあ正直プール戦4試合と準々決勝をやって、アルゼンチンは相当消耗してたのかなあって印象でして、対するニュージーランドは明らかにピークをここらへんに調整してたなあ、とも。4年前のジャパンも決勝トーナメント入って明らかに落ちてましたもんね。ここらへんが、超のつく強豪国との差なのかもしれません。しかしまあ、もしジャパンがここにいたら……たぶん、もっとぼこぼこにされてたかもしれない。それでも観たかったなあと言うのが素直な感想ではありますが。


さて、決勝の組み合わせは……

ニュージーランド対南アフリカ
となりました。
まさにラグビー界の両巨頭、ジャイアント対決ですな。
現状の両チームの調子を考えるに、オールブラックスかなあとは思いますが、まあ何が起こるかこのレベルになると全く分からないです。ロースコアの接戦になれば南アが、点の取り合いになればニュージーランドが優位、だとは思いますけど果たして……

日本時間の日曜朝4時、運命のキックオフなのです。

ジャパンの旅の終わりとクォーターファイナルと

日本 27 ー 39 アルゼンチン

一週間、気絶してました(笑)。
惜しかったなぁ。でも力負け。先行されては何度も追いすがるジャパンに対し、常に常に先手を取って、最後に突き放したアルゼンチンがやはり一枚上手でした。悔しいなぁ。でもこれがジャパンの現在地。前半終了間際の齋藤のトライで1点差に詰め寄ったシーン、後半27分にナイカブラのトライで2点差まで迫ったシーン、正直ワタシは夢を見たよ。なんかちょっと2015年の南アフリカ戦に似ている感じもしましたし。でもあの時の南アと違ってアルゼンチンは最後の詰めも誤らなかったですね。後半30分のカレーライス(失礼、カレーラスでした)がこの日3本めのトライを決め、後半35分にニコラス・サンチェスがPGをきっちり決めて、万事休す。……悔しいなぁ。まあ以前のジャパンを考えたら、アルゼンチン相手にこんな競ったゲームができること自体がドリームなんですけど、でも、それでも。

終わって振り返ってみても、決して勝てなくはなかったゲーム。何が勝負を決めたかと考えれば、やはりサモア戦で露呈したジャパンの欠点を、ジャパンは修正しきれず、アルゼンチンは抜け目なく攻めたってコトかなあと思うのですね。まずは密集(ラック等で大勢が集まった状態)の脇のディフェンス。サモアは後半、この近場を徹底してゴリゴリ押してきましたが、アルゼンチンも広く展開せず、密集脇に何度も強烈なランを仕掛けてきました。そして後半20分からの、ジャパンの魔の時間帯。後半入ってくる交代選手が大会通じて元気がなく、基本はフルガスで戦うジャパンがどうしても苦しくなる時間帯に、アルゼンチンに狙い通り突き放されています。まあある意味強豪国にプラン通りのゲームをされていて、そうなると流石に厳しいワケです。あと、試合開始早々のアルゼンチンの先制トライ、ワタシには奇襲にも思えたのだけれど、あれも今思えば絶対にジャパンに先制させないという、強い意思だったのかなぁ、とも。格下が格上を破るためにはやはり先制点が凄く大事で、ジャパンとしてはなんとか先制してプレッシャーを与えたかったハズ。そう考えれば、やはりトータルでの力負けと言わざるを得ず……何度も言うぞ。悔しいなぁ。負け惜しみも言うぞ。もう一回やったら勝てるんちゃう?(笑)

前回を上回るベスト4以上の目標は、てなワケで次回に持ち越しなのだけど、引き続き魅力的なジャパンが観られるよう祈っております。選手の皆様、本当にお疲れ様でした。実はちょっと心配してましたが、夢を見させてくれた本当に良いチームだったと思います。これはマジで。さて……

ワールドカップはいよいよクォーターファイナル(準々決勝)となります。いつも書いてますけど、サッカーでもラグビーでも、一番面白いゲームになることが多い4試合。ラインナップはといいますと……

ウェールズ vs アルゼンチン(日本時間15日0時 今夜です!)

アイルランド vs ニュージーランド(15日4時 明朝です!)

イングランド vs フィジー(16日0時)

フランス vs 南アフリカ(16日4時)

……。
なんて面子なのだ。ここにジャパンの名前があったら奇跡だなぁ、と。まあ勿論4年前にはその奇跡を起こしちゃってるワケなんだけど、でも、それでも。ちょっとサプライズなのがフィジーくらいでして、まあそのフィジーにジャパンはワールドカップ前に完敗してますからね。あとはまあ、超のつく強豪ばかり。特にアイルランド対ニュージーランドとかフランス対南アフリカは、これが決勝でも全くおかしくないです。どんなめくるめくゲームを見せてくれるのか。あまり普段ラグビー観ないんだけどの人にも是非ご覧になっていただければ、と。

決戦の日曜日

日本 28 ― 22 サモア

前半はこれまでで一番と言っていい立ち上がりでした。ディフェンスも攻撃も安定感があって、スクラムもガッチリ止めて、前半32分までに2トライ。今日は安心して観てられるなあ、なんて思っていたのだけれど、やはりそんな甘いもんじゃなかったのです。33分、堀江の不用意に高く入ってしまったタックルがイエローカードになって、そのペナルティキックを起点にサモアが怒涛のモールでトライ。いやあホントに要らん失点で、前半は17対8となりました。こういうので得てして流れが変わってしまうのですね。一人少ないジャパンは後半も開始直後から攻めに攻められ……ああ結局はこういう試合になってしまうのだなあ、と。ところが……

その堀江が戻った後半7分に、今度はサモアのベン・ラムがレッド・カードで一発退場に。直後の9分、今度はジャパンがモールでトライ。16分にはキック絶好調の松田がPGも決めて、スコアは25対8。ツートライでも追いつかれない点差になって、流石にこの時は決まったかな、と思ったよ。だいたいは過去のサモアならこれで切れてましたしね。あとはボーナスポイントが付く4トライめを待つばかりだなあ、とか呑気に思っていました。ところが……

その後のサモアがすさまじかったのです。一人少ないハンデを埋めるためにスクラムハーフのジョナサン・タウマテイネを下げて、展開のラグビーを敢えて封印して(だってパス出しできる人いないですから)近場ばかりをゴリゴリ攻めてきた。この苦肉の策にも思える戦法がめちゃくちゃジャパンには有効で、まあ押される、押される。切れるどころか、キレっキレのリアリーファノ中心にどんどん攻めてきて後半26分と38分にサモアのトライ。気がつきゃ点差は6点差になってまして、つまりはワントライで逆転可能。いやー、こんなにヒヤヒヤしたの、生まれて初めてよ(笑)。

結果的には切れないサモアをなんとか振り切っての勝利。ボーナスポイントは取れなかったけど、まあ取れるどころじゃなかったです、ハッキリ言って。結果的には、セルジオ越後さん風に言えば「勝ったことだけが収穫だよ」てな、危ういゲーム。まあ本当に、勝てて心からホッとしました、ワタシは。なにより……
後半20分以降のゲームは、近場のゴリゴリ戦法やら、交代選手の不出来も含めてジャパンはこうすれば倒せるという情報を、アルゼンチンにたっぷり与えてしまったとも思う。
果たしてこの短期間で修正はできるのか。まあJJ(ジャパン監督)も分かっちゃいると思うので何かしらの対策を考えてくる……とは思うのだけど。

さて、いよいよ本当の決戦、なのです。
プールDの2位アルゼンチンとの直接対決。ここまでの戦績は互いに2勝1敗で勝ち点も同じく9。ただ得失点差はだいぶ向こうが上なので、引き分けではダメ。ただ、勝てさえすればどんな勝ち方でも我らがジャパンの決勝トーナメントが決まるのです。チリやサモアと違って、普通にやっては勝てない格上相手ですが、2015年も19年も『何か』を起こしてきたのがジャパン。
期待しましょう。


決戦前夜なのだ

アルゼンチン 19 ― 10 サモア

雨中の決戦。ただこれ、正直言えばドライ・コンディションで観たかった試合でした。互いにミスの多い、ちょっと何だかなーなゲーム。互いに攻めに攻め、守りに守った実力伯仲の結果と言うよりは、そのコンディションも含めてうまくゲームを運んだアルゼンチンが、無理せず勝ちを拾いにいった印象、なのですね。晴れていたら全く違った結果になっていた、かもしれません。互いにトライは一つずつで、ペナルティキックの成否がそのまま点差になっています。サモアはリアリーファノが、あまり難しくない角度からのキックを2本外したのが痛かったですね。それを含めて……
やはりアルゼンチンの方が強い印象ですけど、差はそんなにはないなあとも。これからこの2チームと戦うジャパンなワケですが、おそらくだけど現状のジャパンはサモアとほぼ同格で、アルゼンチンはやや格上。2連勝は夢物語ではないけれど、連敗も十分あり得ます。まずはサモアに僅差でもいいので勝っていただいて、最後のアルゼンチン戦に挑む形にしたいですね。うーん、緊張するなあ(笑)。


イングランド 71 ― 0 チリ

チリもいいチームだと思ってたんですが、やはりここまで差がつくんだなあ。スタンドオフをオーウェン・ファレル(前の試合まで出場停止でした)に戻したイングランドは、アルゼンチン戦の時とはうって変わってPGやドロップゴールではなく得点は全てトライ。相手次第ではこういう勝ち方も、やはりできるのね。と言うワケで現状のプールDは……


1位 イングランド 3勝 勝ち点14 (残 サモア)
2位 サモア 1勝1敗 勝ち点5 (残 日本・イングランド)
3位 日本 1勝1敗 勝ち点5 (残 サモア・アルゼンチン)
4位 アルゼンチン 1勝1敗 勝ち点4 (残 チリ・日本)
5位 チリ 3敗 勝ち点0 (残 アルゼンチン)

イングランドの勝ち抜けはよっぽどのことがない限り(サモアとアルゼンチンが共に3勝1敗で並んで勝ち点でサモアに上回られ得失点差でアルゼンチンに及ばない……てなことホントにあり得るのかしら?)まあ確定に近いです。チリのグループ敗退は決まりました。てなワケで以前にも書きましたがこのグループは実質、日本、サモア、アルゼンチンの、もう一枠の争いになります。そして日本が残り2連勝すれば……他の勝敗や勝ち点に関わらず、グループ突破が決まるようなのですね。

まずは明朝のサモア戦。
繰り返しになりますが、ほぼ同格の相手です。完勝も大敗もどっちもあり得るとワタシは思っています。そしてまあ、この一戦をなんとか乗り越えられれば……
アルゼンチン戦は結構イケるんじゃね?とも。これはマジで。

がんばれ、ジャパン!
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