しゅさいのブログ

コメディ作家で、劇団ZIPANGU Stage主宰の今石のブログです。
稽古日記や、スポーツ観戦記などなど。
お気軽にお立ち寄りくださいませ。

閑話休題(?)日本コメディ協会のワ・ラ・カ・ル・トとは何か

さて、ワールドカップも残すところ4試合。
いよいよ大詰め、との緊張感もあるのだけれど、ここまできちゃうと日程がスカスカ(笑)ですので、まあ世間ももはや終わったみたいな雰囲気にもなっているし、個人的にも少々寂しい気持ちにもなってくるのです。今日は準決勝のフランス対ベルギー。ワタシが個人的に優勝候補にあげていたフランスと、日本のみならず、あの強い強いブラジルまで倒してしまったベルギーの一戦。これ事実上の決勝戦、かもしれない。うーん、寂しがってる場合ぢゃないですね(笑)。

さて、閑話休題(笑)。
もはや来月に迫ってきているのだけれど、ワタシが劇団とは別に所属している、日本コメディ協会の公演が8月のお盆明けにあるのです。今回は、ちと今までの協会公演とは趣を変えて、コントあり、落語あり、短編コメディありの、いろんな『笑い』を一緒くたに詰め込んだ、夏のイベント的な公演です。今石も短編作品のリーディングを一本、作・演出として担当させていただきます。詳細はこちらから是非ご覧ください。

劇団ブログ

劇場は、もはやお馴染みの、ステージカフェ・下北沢亭です。あそこの良いところは、お客様に肩肘張らず、ドリンク片手に演目をお楽しみいただけるところでして、今回も是非、軽く一杯やりながら気軽に笑っていただければと思っております。人気芸人さんや落語家(?)さんも多数出演します。そしてまあ、ワタシが担当するパートの出演者が豪華なのです。リーディングにこの人は絶対欠かせない、うちの劇団員の滝沢久美さん。元劇団員で、以前のリーディング公演にも多数ご参加いただいている、キム木村さん。プロの声優さんで、うちのお芝居にも何度かご出演していただいた、西垣俊作さん。そして、先日の日の出政府の公演の際にも声のご出演をしていただいた、盒教城さん。詳細はまた改めてご案内しますが、ワタシ、ことリーディングであるならばこれ以上の布陣は考えられないんじゃないかとすら思っているのです。

まだまだ暑い夏の、暑さを吹き飛ばすイベント公演に、
どうぞご期待ください。


ワールドカップの行方

さて、日本代表ロスの痛みを乗り越えて(笑)……

今日からはワールドカップで一番面白い(と個人的に思っている)準々決勝が始まります。落ち込んでる場合じゃないです。ここからは強豪同士・優勝候補同士の生き残りゲーム。日本の試合しか観ないって方も、これをお読みになったら是非一試合だけでも観ていただきたいのです。ホンモノの戦い、が、そこにあります。多分(笑)。

まずは本日(6日)23時から、ウルグアイ対フランス。

共にグループリーグはトップ通過した上に、ラウンド16でもポルトガル、アルゼンチンといった優勝候補を倒したもの同士。共にハンパない攻撃力が売りのチームですから、激しい点の取り合いが予想されます。ただ、ウルグアイが誇る世界一のツートップの一人、カバーニが怪我で欠場という情報もあり、そうなると試合の方はフランス優位になるかと。まだ19歳のエムバペは既に大活躍していて、次世代のスター候補の筆頭。いやはや早いのなんのって。そしてスピードだけでなく、プレーの一つ一つに独創性も華もあって……この人を見るだけでも、この試合を観る価値はあります。これはマジで。


日付変わった朝の3時から、ブラジル対ベルギー。

ぅわあ、なんて豪華な組み合わせなんだ。これ決勝戦のカードでもいいんじゃね?と素直に思うよ。本来ならここに、日本の名前があがるハズだった、と思うと複雑な心境も沸くのだけれど、まあ日本が負けてしまったお蔭(?)で、こんな豪華な試合が観られることにもなったワケです。
グループリーグの初戦と2戦目こそ苦労したものの、その後は安定した強さを取り戻したブラジル。難敵メキシコを倒したラウンド16の戦い方は既に王国ブラジルでした。しり上がりに調子をあげているブラジルは現時点で優勝候補の最右翼と言って差し支えないと思う。対するベルギーは、言わずもがな。日本ときわどい試合をしたことで、本来の攻撃力にはますます磨きがかかることでしょう。ただ、その日本戦で見せたように、守備には若干の難のあるベルギー。対するブラジルは守備面でも、ここまで4試合合計で僅か1失点。ここも点の取り合いが予想されますが、ブラジルがやや有利か。


明日(7日)の23時から、スウェーデン対イングランド。

ここも本来ならばドイツがいたハズだと思うと、ちと寂しくはあります。でもそのドイツを競り落としたスウェーデンはかなり強いです。グループリーグ含めた4試合での失点合計は2点と、固い守備が持ち味で、かつグループリーグでブラジルと引き分けた難敵スイスを倒してもいて、現在得点ランキングでトップを走っているハリーケインを擁するイギリスとしても大量点は望めないでしょう。コロンビアとのラウンド16の戦いは結局はPK戦を制したモノの、試合自体は全体的には押されていたイングランド。若い選手も多いですし、うまく試合を運んで、ハリーケインの一発に賭ける、ような戦い方ができれば勝機はあります。ワタシとしてもそちらに賭けたい、かな。


日付変わった8日(日)の午前3時から、ロシア対クロアチア。

地元ロシアの勢いが止まらず、まさかスペインを破ってしまうとは。ラウンド16の一番のアップセット(番狂わせ)。まあPK戦は心理的には有利に戦えたと思うのだけど、延長含めた120分でスペインをオウンゴールの1点のみに押さえたのは立派でした。確かに終始押されてはいたけど、よく走って走って最後の砦を崩させなかった印象。あっぱれロシア。
ただクロアチアは、ここまで8得点2失点。あのアルゼンチンを3−0で撃破したことでもわかるように、実はタレントも揃った強い強いチーム。ラウンド16はデンマークの固い守備に苦しみましたが、グループリーグで経験しなかった競り合ったゲームを切り抜けたのは、むしろ好材料にも思えて、ここはクロアチアの勝ちと予想します。


さて、優勝の行方。
世間の予想で言えばブラジル、との声が多いのは確か。先にも書いたようにスター軍団がしり上がりに調子をあげているので、まあ普通に考えればそうなるだろうと私も思う。ただ、何が起こるか分からないのが一発勝負のトーナメントの醍醐味でもあるので……
決勝はフランス対クロアチアで、フランス優勝としておきます。うん、当初の予想通り、となるか?

さて今日から一番面白い、準々決勝。その1戦目が、間もなく始まるのです。果たして……

日本の終戦と、これからのことと

日本 2−3 ベルギー

立ち上がりのベルギーが思ったよりふわっと(?)していたことにまず驚く。今大会は強豪国でもなかなか先取点が取れないと苦しむケースがやたら目立っていましたから、最初からトップギアで先制点を取りに来ると思っていたのです。開始からしばらくは我慢の時間になると思っていた。でも、さにあらず。序盤はむしろ日本のペースで、香川の惜しいシュートがあったり、なんだよ、結構やれてるじゃんと思いながら観ていた。慎重に立ち上がったベルギー。日本相手ならそれで勝てると思っていたのだろうなぁ。まあ、実際結果だけ見ればその通りだったのだけど。

前半15分を過ぎた頃から、ベルギーの圧力が徐々に強くなって、ピンチの連続になる。しかしここではなんとかしのぐ日本。ベルギーのシュートがなかなか枠に飛ばず……少ないながらも日本のチャンスもありました。ひやひやしながらも前半は0−0で終わって一安心。でもなぁ、相手はベルギーなので、後半はもっと厳しい試合になるだろうと、この段階では思っていたのです。ところが……

後半3分。柴崎の素晴らしいスルーパスが原口に通って、それをきっちり原口が決めて日本の先制点。夢かと思ったよ(笑)。まさか先制できるとは。ベルギー相手に勝つためには、少ないチャンスで先制点を取るのが必須条件だと思っていて、それをまんまと取ってしまった。思いがけない、熱狂。
そしてその僅か4分後に、更なる熱狂を迎えることになるとは。乾の突破から香川がつないで、最期はまた乾! このシュートは、本当にワールドクラスでした。無回転で、でもコース自体が素晴らしかった。飛びついたベルギーのゴールキーパーの僅か指の先を抜けて、ゴールに突き刺さったのでした。マジか!? 日本が2−0でリードする、そんな試合展開はまさに想定外でして、ワタシも夢をみたよ。ベスト8になっちゃうのか、と。

さあ、どうするんだ、日本。まだまだ時間は35分以上あって……
先ほど想定外と書いたのだけど、おそらくは日本チームの誰しも、西野監督もスタッフも、そして選手たちにしても、想定外。1点差ならまだ想定してたと思うのです。その場合は、守りに行くために、こういう選手を入れて、こういうふうに時間を使って、とかのね。でもリードは2点になってしまったのです。そこから、日本がふわふわし始めた。これは無理からぬことかもしれない。私だってふわふわしたさ。3点目を決めれば、本当に試合はそこで終わり、だったので。

普段は後半15分とかに選手交代のカードを切るハズの西野監督が動けない。その後もルカクのシュートがなぜか枠にいかなかったりと、ツキもある、みたいな時間があって、でも後半20分過ぎに、ベルギーの、おそらくはシュートでもなんでもないヘディングが、それこそふわふわと日本のゴールを割って、そこから試合がまた別の顔になってしまったのです。

相変わらず交代のカードを切れない西野監督。ベルギーは日本の弱点をつくべく、上背のある選手を次々に前線に入れてきます。おい、何か手を打たなきゃ……これもう、このままじゃやばいんちゃう?と思っていた時間に、日本はついに同点ゴールを決められてしまうのです。

決勝点はね、あれは仕方ないとワタシは思う。2−2の状況で、チャンスのフリーキックやコーナーキックがもらえたら、そこに全てをかけて決勝点を取りにいくのは無理からぬこと。あそこで、同点のまま延長戦に入ったとしても、余力がなかったのは日本の方だと思うので、勝てた確率は限りなく低いと思う。つまりは同点に追いつかれた段階で、勝敗はほぼ決まったとワケで、交代のカードを効果的に切ったベルギーと、有効なカードを持っていず、しかも切れなかった日本との差。もともと、総合力には相当の差が、あったのだなぁ。分かっちゃいた、ハズなのだけれど。

正直に言えば、試合前は、勝てるとは全く思ってなかったです。
優勝候補とも言える強豪国との、負ければお終いの決勝トーナメントでのガチの勝負。そこで日本がどれだけやれるのか。もしかしたらボコボコにされるかもしれないけど、その経験が今後の日本にとって計り知れないモノになると思っていた。だってさ、相手は強い強いベルギーですから……どんな形で負けても心に傷を負わない、と思ってたのです。でも、2−0になっちゃえばさ、夢を見ちゃいますよね。そして2−0になったからこそ、その後の戦い方に対して、日本の課題やらなにやらが分かりやすく目に見える形で明らかになり、そしてワタシは自らの予想に反して、敗戦というものに、ざっくりと心に傷を負ったのでした。

例えば、ハリルホジッチであれば……
2−0にもしなったら、そこからは、おそらくは槙野だとか植田だとか、少しでも上背のある守備的な選手を次々に入れて、その2点を何が何でも守りに行ったと思う。それでベルギーから2点を守れたかどうかはともかく、守る時は守る。そういう戦術を取ったと、思う。それが正解かどうかは分からない。でも、あの状況から何も手を打てず、まんまと逆転されてしまうのは、それはチームとしてはあまりに、ウブではないか、とも思ってしまうのです。

おそらくは、今回の優勝候補に対する大善戦を、世界も日本も称賛すると思うし、それは間違いではないでしょう。本当にあの状況から……よくぞここまで、と私も思うよ。でも、それでも。

やはり今回のチームは急造チームで、それ故にチームがまとまって、それ故にサプライズも起こった。決勝トーナメントに進出し、ベルギーに対して一時は2−0の状況まで作り出した。そして……急造チームが故に、最後は逆転され、終わりを迎えたのだなぁ、と思う。

ここからが、本当に大事ですね。
長谷部も本田もこれが最後のワールドカップであるとの表明を出したそうです。
日本代表は世代交代の時期を迎え、この先に、監督をどうするのかを含め、どういうチームを目指していくのか。
いろんなことが、ここから変わっていく。
そんなコトまで考えさせられてしまった、日本の、最期の一戦、なのでした。

逃げるは恥だが、役にたつ?

日本 0−1 ポーランド

全くもって、いろいろな物議を醸す試合でした。なんせ、負けてた日本の方が、ロスタイムを含めた10分以上もの間、ただパスを回して時間をつぶすだけのサッカーをしたのだから。もちろん過去においても、グループリーグの3戦目には、強豪国はじめ、お互いのチームがこのままであればグループリーグ突破できるという状況になれば、この、ただボール回しをしてきたのです。それ自体は珍しいことでもない。でも、負けてるチームの方がこれをやるってのは、かなりレアです。ポーランドにしても、既にグループリーグでの敗退は決まっていたので……日本のこの時間つぶしに協力するメリットはなかったのだけど、1−0で勝つか、2−0で勝つかはさしたる問題もなく、ここに、お互いの利害が一致したところで、この、ただただボール回す試合が成立してしまったのです。

これ、日本にとっては、かなりのリスキーな選択であったことは間違いないことでして。そりゃそうだ。もし、別カードのセネガル対コロンビアで、セネガルが同点に追いついていたら……向こうも0−1の内容でしたから、残り時間、ロスタイムを含めて10分強あった時間で、セネガルが1点でも取れれば、日本は敗退が決まっていたワケですから。これはもう、賭けでしかないワケでして、結果的には、その賭けに勝った日本が、グループリーグ突破を決めたのです。『他力』とか、『アンフェア』とかいろいろ言われながらも、日本は、逃げた、ワケです。逃げるは恥だが、結果だけを見れば、確かに役にたちました(笑)。

それは、どういうことかと言うと……
日本は、グループリーグの最終戦でスタメンでこれまでと6人を入れ替えているワケです。これは、普通は2戦目までに決勝トーナメント進出を決めたチームの取る戦術です。疲れのたまるレギュラーを休ませ、控えの選手に試合勘をつませて。でも、まだ決まってないのに……日本は、これまでの殊勲選手であるところの大迫も香川も乾も、もっと言えば長谷部やら、原口、更には適格なカバーリングで日本の守備に安定をもたらした昌子をも控えに回した。まだ決まってないのに、これはもう、決勝トーナメントを見据えた決断としか思えない。正直、いいのかこれ、と思ったよ。

そして、前半良い試合をしながら先制点を取れず、後半早々に先制点を決められ、どうもこの試合は旗色悪いなぁ、もしかしたらここまで頑張ったのに、結局は決勝トーナメントにはいけないのか、と思い始めたその矢先に、裏の試合で、コロンビアが先制点を取ったという情報が入ってきた。現状0−1で負けてるのに、どっちの試合もこのままであれば、日本は先に進める状況になったワケです。

ここで、西野監督が決断します。
あと一枚残っていた交代カードを、攻撃の選手には切らず、今日は控えだった長谷部をピッチに送ります。それはもう、同点に追いつくとか逆転するとかではなくて、試合をこのまま終わらせるという明確な意思表示でした。えー!?

いやはや……
この後の10分強、いつ、「セネガル同点!」とかって一報が入ってくるんじゃないかと、ヒヤヒヤしどうしでした。嫌な時間だったなぁ。一点取れば自力で決勝トーナメントが確定するのに。でも、日本の戦術は、ただただパスを回して時間をつぶす。
そして、日本の試合は0−1での敗戦と決まり、その1分くらい後に、裏のカードもコロンビアが1点のリードを守り切って、日本の決勝トーナメント進出が確定したのだった。

なんて危ない橋を渡るんだ(笑)

繰り返しになりますが、これはただの賭けでしかない。明確なロジカルな可能性の高さ、とかないですよ。単に賭けに勝っただけ。裏の試合を後で観てみると、セネガルは終盤攻撃的な選手を何人もいれてパワープレーに望みをかけ、それこそ死に物狂いで1点を取りにきています。関係ないけど、シセ監督は格好よかったなぁ(笑)。

これでいいのか。
私も正直そう思いました。自力で勝ち上がらなくて、この先に胸を張っていけるのか、とかね。
でもね、
先に述べた通り、西野監督は、この三戦目が始まる前の段階から、決勝トーナメントを見据えていたのです。それが故に6人も先発メンバーを入れ替えた。
日本の決勝トーナメントの初戦の相手は、イングランドかベルギーと決まっていて……日本の試合の2時間後に行われた試合、そもそもその2チームは既に決勝トーナメント進出を決めてましたから、
なんと、お互い、9人、もの先発メンバーを入れ替えてその試合に臨んでいたのです。ルカクもアザールもデブロイネも、ハリーケーンも出てこない。純粋に控え同士の一戦。

もし、日本がこの試合に、今までのレギュラー全員を使ったとしましょう。よしんば勝てていたとしても、週に2戦というサッカーとしては過酷なゲームスケジュールを3戦して、すっかり疲弊した選手で、およそ全レギュラー選手を一週間休ませたベルギーかイングランドと戦わなければならなかったワケです。両チームとも超のつく強豪国でして、それはさすがに、勝つのは難しい、と思う。

翻って、西野ジャパン。先発メンバーを控え中心にするという賭けがあって、0−1で負けるという選択をするという賭けがあって、これはもう結果でしかないけれども、その両方の賭けに西野監督は勝っているワケです。
そして、もう一つの賭けが、ゴールキーパーの川島。批判続出で、キーパーだけ代えろとまで言われていた川島を、西野監督は、ゲームキャプテンに抜擢したのですね。6人も選手は代えるのに、おまえは、代えない、という確固たるメッセージでした。あの熱い川島が、意気に感じないワケがない。結果、第三戦では川島はファインセーブを連発し……近頃自信を無くしかけていた川島を蘇らせた。三つ目の賭けにも、勝ってるんだなぁ、西野監督。

日本が決勝トーナメントに進んだのはワールドカップ史上で3回目です。
過去2回についていえば、贔屓目に見ても、決勝トーナメントに進むことが目的で、その先を見据えたグループリーグの戦い、なんてしたことがない、ワケです。それが今回、初めて……

西野監督の采配は、全て、決勝トーナメントで勝つための戦術でした。そして幾つもの賭けをして、その全てに勝った。それだけは事実。逃げた、けど、恥かもしれないけど、実を取った。
ラウンド16。日本の相手はベルギーに決まりました。勝つのは相当難しいと、正直思う。でも、そこに、少なくともコンディションで負けない状況の中で、ガチンコの勝負が出来る。

西野監督、策士です(笑)。まあ、それはともかく、
少なくとも、ベルギーとの対戦を今は心から楽しみにできる。すごいなぁと素直に思うよ。


ロシアW杯前半

日本 2−2 セネガル

実は日本がグループリーグで戦う3チームのうちで、勝ち点を取るのが一番難しいんじゃないかと思っていたのがセネガルなのです。とにかくみんなデカくて強くて、かつフィジカルだけじゃなくて規律もあって。だから先制点を取られた時には、かなりやばいんじゃないかと思ったよ。いやはや、よく追いついた。乾、偉い!(笑)。そして、後半途中の日本が押している時間帯で、例によってシュートが決まらず、追加点を取られた時は、もはやこれまでかと思ったよ。いやはや、よくぞまた追いついた。本田、偉い!(笑)やはり持ってるぞ、本田。ごめんなさい、本田さん(笑)。正直に告白すると私も、本田のベストポジションはベンチだと思っていた。だってさ、プロフェッショナル、ケースケホンダなんですもの(笑)。

しかしまあ、いろいろあったけど、たくましくなったもんですね、日本。逆境は時にチームを強くするのだ。ずるずる大敗してもおかしくなかった試合展開の中での引き分けは大きい。そして3戦目を考えるに、この勝ち点1はとんでもない価値があるのです。3戦目の日本は、既に敗退が決まったポーランド相手に引き分け以上なら無条件でグループリーグは突破。よしんば負けても、セネガルがコロンビアに勝てば突破。コロンビアが勝った場合でも得失点差で可能性が残るのです。もともとグループ内で世界ランクが一番高い相手のポーランドですから、もちろん大敗すれば敗退が濃厚になるワケだし油断はできない。でも、それでも可能性としては……確かな、その先、が見えてきた、なぁ。相手は、ベルギーかイングランドか。くー、観たい、なぁ(笑)。
まだまだ油断はできない。でも、2戦終えて、1勝1分け。こんな状況、開幕前には思いもよらなかったのです。

アルゼンチン 0−3 クロアチア

先の展望でも書いたけど、今回のアルゼンチンにはかなり疑問符だったコトは事実。でも、それでも、まさか……まあ、正直、メッシはなんだかんだと、そこそこ活躍するとは思っていたのだけれど、2戦終わって、勝ち点は僅かに1。最終戦のナイジェリア戦に勝って始めて可能性が残るという、4年前の日本と同じような状況(笑)。メッシに調子が戻らず、更に言えば監督自らが、メッシを生かすシステムが見つかってない、と告白してしまう今の状況で、ナイジェリア相手に、果たして勝てるのか。
優勝候補とも言われながらグループリーグで敗退する例が、ワールドカップには、まま、ありますね。もしかしたら今回はアルゼンチンがそうなるかも。まあ、結局は勝って決勝トーナメントを決めてしまう、ような気もするのだけれど。

ドイツ 2ー1 スエーデン

そのアルゼンチン以上に苦労したのが(まだ突破が決まったワケではないけど)実はドイツで、本当に危うく、予選敗退が決まるところでした。なにせ、ロスタイムの、それもほぼほぼラストワンプレー(つまりはタイムアップ前の最後のプレー)で、まさかまさかの、クロースのゴールで勝利。もし、これが決まってなかったらドイツはグループリーグ敗退が決まっていたワケでして、なんという絶体絶命状態。いやあ、危なかったなぁ。クロースのシュートはホントすごかったけど。
せっかく日本が通過できそうなので、これはもう、準々決勝でぜひともドイツと当たりたい(笑)希望なのです。その前にドイツが敗退しなくてよかった。(上から目線?(笑))


実はブラジルもロスタイムになるまで引き分け濃厚な試合で相当危なかったし、スペインやポルトガルも最終戦は本当に苦労して苦労してのドローでなんとか突破しているのです。今回、こういうのがやたら多いなぁ。強豪国と中堅国の差が、以前ほどではなくなっているのか、あるいは、例のVARが強豪国寄りのジャッジを妨げてるのか(笑)。まあ、接戦が多い大会には間違いなくて、それは観てるこっちにとっては面白い大会、とも言えるのだけど。

勝ち点3を取って

いやはや……
夢、じゃないよね?(笑)

正直に言うと、初戦のコロンビア戦、勝てるとは全く思ってなくて、なんとか引き分けられねえかなあと思っていたのだけれど、それが、あの前半5分経ったか経たないかの、PKでガラリと変わってしまったのです。いえ、あのプレーで言えば、香川の縦パスは素晴らしかったし、それをなんとかマイボールにした大迫のボディバランスも素晴らしかった。大迫のシュートがキーパーに防がれて、こぼれ球に飛び込んだ香川のシュートも相手選手に弾かれて、ああっ、惜しいけど得点できない、またこのパターンかと思った矢先に、審判がペナルティスポットを指したのだった。そして、まさかまさかの、レッドカード。

VTRで観れば、レッドカードは正しい。飛び込んだ香川のシュートは正しく枠に行っていたし、コロンビアの選手は意図的に手を使っていたし、手を使わなければ決まっていたシュートでした。結果的にPKいただいたのは正当なのだけど、ここでコロンビアは、開始まだ10分も経たないうちに、なんと残り時間を全て10人で戦わなければならなくなってしまったのです。

いやはや……
こんなコトが起こるんだなぁ。コロンビアにとっては悪夢で、日本にとっては願ってもない展開。ツイッターで誰かが、西野監督、サマージャンボを当てましたね、とつぶやいていたけれど、まさに言いえて妙というか。これでコロンビアのゲームプランは完全に狂ったのです。

正直、こんな幸運が待ち構えているとは思ってなかったので……
いいのかこれは、と、何度も思ったよ。でも相手が10人になってからの展開は、なんだかぎくしゃくしていて、ここでもう一点とれればゲームはほぼ決まりなのに、決められない日本。ファルカオにも何度か危ない場面をつくられ、そして予想通りというか、前半終わりにフリーキックから同点に追いつかれて、分からなくなってしまった。

後半になって……
これも予想通り、温存していた、コロンビアのエース、ハメスロドリゲスが出てきて、いよいよ分からなくなったと、思っていたのだけれど、
ハメスロドリゲスは、温存されていた理由がちゃんとあったのです。替えられたキンテーロの方があきらかによかったもの。結果、その後は日本がほぼ9割がたゲームを支配できた。そこからあの、大迫の勝ち越し点が生まれ……
その後は、本当にハラハラしどうしでしたけれども、なんとかその1点を守り切った日本が、
ワールドカップ史上初めて、南米のチームを破ったのです。

何度も言うぞ。夢じゃ、ないよね。
前半5分のレッドカードを含めて、こんな幸運があっていいのかと思いながら、
でも、これ、現実なのです。

同じプールのもう一試合は、セネガルがポーランドを、2−1で破って、開幕2試合は共に波乱。
結果、このプールは明らかに混戦になったので、
やはり勝ち抜くためには、あと2試合で、少なくとも一つは勝たねばならないだろうと思う。
でも、それにしても。
分からない、ものですね。

ワールドカップ直前に監督を替えたチームが決勝トーナメントに進んだ例はないそうです。
あの、重苦しい、もう、どうにもならないんじゃないかと思っていた状況からの、初戦、勝ち点3。
これはもう、神様がくれたプレゼントです。
西野監督、サマージャンボだけじゃなくて、年末ジャンボも当ててくれ(笑)。

ロシアワールドカップ展望

さて、始まっちゃいましたね。ロシアワールドカップ。
パラグアイとの最後のテストマッチを勝利した日本代表にも、もちろん注目したいのだけど、おらが国ばかりではなくて、いろんな国のスーパーな選手や、スーパーなサッカーを観られるのもワールドカップ。てなワケで今日はしゅさいの、わかりやすい(?)ワールドカップ展望。

まずは優勝予想。
いろんなところで言われている通り、優勝候補の本命対抗は、ドイツとブラジル。
ドイツはね。前回王者でもあるし、レーブ監督のもたらす高次元のゾーンディフェンス(笑)は脅威だし、ミュラーやクロースを始めとするスタープレイヤーも満載。若手中心で挑んだ2年前のコンフェデも優勝して、まあ、ど本命と言っていいと思う。準々決勝でニッポンと当たるハズ(笑)なので、そこで負けがあるかもしれないのだけれど(笑)。直前のテストマッチでは苦戦していたようですが、まあ、ゲルマンの勇士たちは本番はきっちり仕上げてくるだろうなぁ。
対するブラジルも、4年前にそのドイツに1−7で敗れた雪辱を果たすべく、なんとも隙のないチームに仕上がってるようですぜ。南米予選を楽々と1位で通過した今回、間違いなく前回を上回る戦力になってると思います。攻撃面がどこかネイマール頼みだった前回とは違って、ジェズス、コウチーニョなど攻撃陣も絶好調。チッチ監督になってからはディフェンスにも穴がないブラジルはもちろん、優勝候補。

今回、面白そうなのがフランスなのです。19歳の快速ストライカーのムバッペ(正しくはエムバペという名前らしい)は、観てみたい選手の筆頭。瞬間最高速度はウサイン・ボルトなみだとか。フランスは若い選手が多いので、波に乗れるかどうかが鍵なのだけど、うまく勢いに乗れれば優勝まであるかも。

スペインは、ワールドカップ直前で、それこそ日本が監督変えるよりも遅いタイミングで監督が変わってるんですね。監督経験がまるでない、イエロ監督の采配。この決断が、どうでるか。
もちろん、タレントの数でいえば屈指だし、サッカーの方向性にはまるでブレがないスペインが優勝しても全然驚かないのだけれど、初戦のポルトガル戦は、ロナウドのハットトリックをくらって引き分け発信。もちろんグループリーグ突破だけならそれで充分なのだけど、優勝は今回は、ちと苦しい気がしますね。

アルゼンチンは、初戦をアイスランド相手に引き分け。相変わらずのメッシありきのサッカーは、メッシの調子次第。ワールドカップ期間中、ずっとメッシが好調でいられるとも思えず、どこかで足をすくわれそうな気が、しますね。
ポルトガルも同じように、ロナウド頼みなのがちと気になります。2年前のユーロを制しているポルトガルは、もちろん、優勝してもおかしくないチーム。でも、初戦を観た限りでは、ロナウドにダメな日があれば苦しい、なぁ。

ベルギーも面白そうですね。アザール、デブライネ、ルカク、等々、ここも個のタレントでは世界屈指。そのタレントたちがわりあい同世代で今まさに油がのっているのがベルギーの強さ。ワールドカップでの実績が今一つなので、ここも、うまく波に乗れるかどうか。台風の目になりそうな気はしています。

というワケで、ここからはしゅさいのすこぶる個人的な優勝予想。
優勝は、
フランス
と予想します。まあ、ちょいと穴狙いの予想です。うまく波に乗れれば面白いと思うので。

対抗馬はもちろんの、ドイツとブラジル。
さて、こんな強豪同士がぶつかりあうワールドカップなのです。
大いに楽しみましょう。

写真館(日の出政府のW杯)

さて、はや明日には開幕してしまうのだな、ロシアワールドカップ。我らが代表の躍進(?)も、大会全体の展望も気になるのだけれど、まずは先の公演の振り返りから。

20180516_ZIPANGU_0006まずはお芝居におけるポジションで言えば、中盤、ボランチのお二人。典型的なブン屋さん(新聞記者)風貌の、コヤタカフミさんと、どちらかっつーと近所のコンビニに買い物に来ているフリーター(?)みたいな金田唯里さん。実は古参と新米の新聞記者さんの役です。このお二人が、なぜだか騒動に巻き込まれていく形でお話は進んでいきます。そこに起こる事件に対してお客様が感じることを感じる役割。まさに物語の舵取り役。


20180516_ZIPANGU_0105今回のヒロイン役の官邸秘書を演じるのが、北川純子さん。所属劇団のでこぼこギアさんでは、飛び道具的なモノからいろんな役割を演じられてますけど、ワタシはこの人は王道のヒロインが出来る数少ない役者さんだと思っているのです。てなワケで、揺れるヒロインの心情、三連発(笑)。
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先輩秘書(世古新)に密かな思いを寄せるのだが……

こいつは、国際的な事変の最中にも関わらず、サッカーを観るコトしか考えてないロクデナシなのです。どうにか彼をまっとうに戻そうと苦心するヒロイン。

でまあ、そのヒロインに横恋慕してるのがコヤさん演じる新聞記者なのです。
男はつらいよ、シリーズと同じく、日の出シリーズにはマドンナがいて、それに恋する男のドラマが必ずあるのだけれど、まあ、せつない物語がそこにはあるのです。ホントだよ(笑)。

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内閣総理大臣に、佐土原正紀(笑)。
最初、総理を佐土原にやらせようと思った時は、無能で何もできない、情けない総理にしてやろうと思っていたのだけれど、お話を組みあげてみたら、どうにもそれではうまくいかないコトが分かって、最終的には人間的ですこぶるかっこ良い総理になってしまったのだった。内閣の求心力であり、そこにいる人が、実は彼のためにそこに集まっていた、というような。
それでまあ、そんな役が果たしてヤツにできるのかという心配がそこから始まったワケですが……まあ、役割というのは人を成長させるのだなぁ。
20180516_ZIPANGU_0119こうして見ると、かっこよく、見えなくもないね(笑)。

20180516_ZIPANGU_0140総理の相棒役に、重役室長(じゅやくむろなが)さん。彼も普段の芸風はどちらかと言うとお茶目というか、ちょっとはしゃいでるキャラクターみたいなのですが、今回は内閣の要の官房長官です。サッカーで言えば守りの要のセンターバック。こういうどこか押さえたところがあってかつ人間的な役柄が、ワタシは重役さんにあってると思うのですね。



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防衛大臣、星河里奈さん。おそらく今回の一番人気のキャラでした。『防衛』大臣のクセして、守るのが嫌いで攻めるコトしか考えてなくて、でも実は誰よりも人情家で。
実は普段はかなりの天然さんの星河さんなのですが、魅力的な役者さんというのは、どこか天然気質を持ってるものだなぁと改めて。人の魅力、というものはまあ、永遠に謎です(笑)。
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総理の秘書(世古新)をぶんなぐって、

官房長官に「君ぃ、暴力は……」と咎められても、

「私は防衛大臣稲田堤朋子です!」

いや、防衛大臣が殴ったら余計にマズいでしょ(笑)。

このシーンに音響の田島さんがつけてくれた殴る効果音が、ビシっ、とかバシっ、ではなくて、
ドゴーーン!
みたいな音で、それもまたおかしかった。
このシーンは、何度見ても、ワタシ自身が胸がすーっとしたモノです。こういうコトが出来る女優さんって、ホント、貴重だと思うよ。






20180516_ZIPANGU_0214政府の軍事顧問の役に、竹内悠人さん。この人実は結構イケメン(?)なハズなのに、普段はあまりそんなふうにも見えず(笑)、でも舞台の上ではちゃんとカッコよくなるという、まあ役者さんです。一見クール。でも実は内面は誰よりも熱い。
20180516_ZIPANGU_0318そしてまあ、シリーズ名物の観戦シーンでは誰よりも役にたってくれました。笑いをとる、という一点においても、今回のツートップは、防衛大臣と、軍事顧問でしたね。



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そしてまあ、全体を常に常に見渡しているのがこの人。カリスマ新聞記者役の滝沢久美。実は首相より権力持ってる影のドン?サッカーのポジションで言えばゴールキーパーかしら。反則的に一人だけ、手を使ってもよいプレイヤー。ともするとゴールの守りだけでなく、点を取りにも行ってたような(笑)。キーパーなのにフリーキックも蹴るという、伝説のチラベルト的な……って言ってもわかる人にしかわかりませんね。ごめんなさい。


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今回は20周年記念公演ということで、日替わりゲストを劇団ゆかりの役者さんたちにお願いしていたのだけれど、この日のゲストはファルスシアターの矢吹ジャンプさんでした。役柄は外務大臣。役名が、麻生田さんと言いまして、ジャンプさんは一番、あの方を意識した役作りをされていましたね。口癖が「あ、そーだ」って、これは元々の台本にはないのだけれど、そういう遊びがジャンプさんはうまいなぁ。

20180516_ZIPANGU_0356いろいろあって、物語は大団円。今回は台本も遅れたし、稽古の時からいろいろありすぎるくらいあったのだけど……
公演も最後には大団円となったのでした。いろいろいっぱい苦労をかけてしまった役者さんたち、本当にごめんなさい。そして心から感謝します。ありがとうございました。
(写真撮影山下裕之)

日の出政府のW杯・ご来場御礼編

20180516_ZIPANGU_0001そんなワケで、ZIPANGU Stage創設25周年記念公演『日の出政府のW杯』、無事千秋楽の幕を下ろすことができました。今回も沢山のお客様の笑い声に満ちた、幸せな公演でした。ご来場いただきました全てのお客様に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

舞台美術はいつもの鎌田さんの作品です。
今回は総理官邸にある、番小屋と呼ばれる記者さんたちの控室が舞台。まあ、現実でも味も素っ気もない部屋なのだけど、今回はストレートにバチンと味も素っ気もない部屋です。ただし……部屋の奥の壁には細長い窓がありまして、これがまあ、今回のお話に素晴らしい『味』を提供してくださっているのですね。奥の廊下を通ってこの部屋に現れる登場人物は、まず、その窓越しに姿が現れて、そして、って具合に、誰かがそこを通る度に物語に緊張感が増すのです。鎌田美術、奥が深いよ、本当に。

20180516_ZIPANGU_0119内閣不信任決議案が明日にも出されそうな総理官邸の一コマ。しかしやがてその、内閣不信任決議案すらも、それどころじゃなくなるほどの国家事変が……てなところからお話は始まります。そしてまあ、日の出シリーズではお馴染みに、部屋の片隅にはなぜかテレビがあるのです。

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新任秘書の主人公に、世古新。この日行われているワールドカップでは、日本は世界一の強豪、ドイツと対戦しています。どうしてもテレビが観たい彼は、国家事変すらもモノともせず、いろいろな人を巻き込みつつの騒動が始まるのでした。

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照明の猿谷さんの明かりは毎回本当に素敵で、その何の素っ気もない部屋が極めて濃密な舞台空間となります。お聞かせできないのが残念だけど、音響の田島さんが作る音の魔術を含め、とても素敵な舞台でした。本当に私、毎回書いてるような気もするのだけれど、スタッフさんには凄く恵まれてると思うのです。心からの感謝を。

20180516_ZIPANGU_0310そして日の出シリーズお馴染みと言えば、最後の観戦シーンなのです。ここで息を合わせるのって、実はハンパなく難しいので……どうやってやってるんですかと良く聞かれるのだけれど、どうやっても何もなくて、ただ稽古するしか合わせる方法はないのです。
20180516_ZIPANGU_0311あのテレビの表側(客席には裏側しか見えないのですが)には、スクリプターが出てるんじゃないかとも言われるのだけれど、誓って表面は何もないです。ただの何も映っていないテレビ。
20180516_ZIPANGU_0351本当にハンパなくたいへんだった役者さんたちにも心からの感謝を。ありがとうございました。そして一息ついたら、また、もっと面白いヤツ一緒に創りましょうぜ。

公演を陰に日向に支えてくださった、当日運営の三村さん始めとする受付スタッフの皆様にも、心からの感謝を。本当に全ての人にありがとうを伝えたくて……
このブログ、おそらく、次につづきます。

(写真撮影山下裕之)



さあ、本番ウイーク

随分とブログを更新していない間に、いつの間にやら、明日は最終稽古。

いやはや、お芝居ってのはライブなだけに、いろいろあってくれちゃいます。もう気がつけば最終稽古。まさに光陰矢の如し。

でもね、明日まだ、もう一日、お芝居を良くするコトだけに集中できる日がある。幸せだなぁと思う。まだまだこのお芝居を、より面白くする余地があって、どうすればより面白くなるかを試行錯誤する一日があって。それって、観に来てくれるお客様のために、まだ何かできる余地があるってことで……幸せだよね。流石にこの時期になると、私も役者さんたちも切羽詰まって、どうかすると、悪い循環に入りそうになる。当たり前です。もう、あと一日しかないのだから。でもさ、それって裏を返せば、まだあと一日稽古ができる。オレは幸せだと思うのです。今日も稽古できる。まだ、お客様のために、なにか出来る一日がある。幸せだよね。

今回は、毎回恒例の言いまつがいシリーズを書く暇がなかったのだけれど、全くないのも寂しいので一つだけご紹介。

「相手はどいつだ?」(by 佐土原正紀)

はい、言いまつがいチャンピオンの佐土原さんの作品です。正しいセリフは「相手はどこだ?」これに、今回主役の世古さんが「ドイツです」と答えるのが正しい成り行きなのですけれど、「相手はどいつだ?」と聞かれて、世古さんが神妙に「……ドイツです」と答えると………なにそれ?ダジャレ?って空気が蔓延して、稽古場全員、笑いを堪えるのに必死でした。落ちを最初に言っちゃったの?みたいな。なんで佐土原さんは毎回毎回こう、面白おかしく言いまつげちゃうの、かなぁ?

今回の日の出シリーズの、日本の対戦相手はドイツなのです。4年前のW杯で、ブラジルを7対1のスコアで完膚なきまで叩きのめしたあげく優勝したドイツ。その2年後のコンフェデ杯では、若手中心のメンバーで臨みながらも優勝したドイツ。まさに今、世界一の強豪ドイツ。その相手に、果たして日本は勝てるのか。
「相手はどこだ?」が正しいセリフで、言いまつがえたセリフが「相手はどいつだ?」
まあ、似てなくも、ないですね。でもその答えが「ドイツです」となると、なんだかダジャレを狙ったみたいになって。嗚呼、セリフって難しいですね。佐土原、バカヤロー。

お客様のために、なんとか面白くを追及する。役者さんたちも必死でそれを追い求めて苦しんで……でも、最後は自分たちも、なんだか楽しくならないと、コメディは面白くならない。その過程で、出て来た言いまつがい。こういう愉快な言いまつがいに支えられながら、私たちは最後の最後まで、より面白くを追及していくのです。稽古場はもちろん佳境で、日々、お芝居は命を与えられていく。その過程がすごくワクワクして面白くて、それを、最後まで。

お芝居って、面白いです。明日は最終稽古。いよいよ本番ウイーク。
絶対に負けられない戦いを、最後まで続けて、その先に、本番の板の上でお客様に届ける何かがある。

さあ、本番ウイーク。
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