そんなワケで、ZIPANGU Stage公演『シット☆コム』も無事全日程を終了したのです。ご来場いただいた全てのお客様に心からの感謝を込めて御礼申し上げます。

空舞台01こうして見ると、本当に素敵な空間ですね。今回はテレビ局の撮影現場の裏側のお話なので、実は舞台設定をどうするかで本当に悩んだのです。最初は文字通り、舞台装置を裏側から見たセットを作ろうかとも思ったのですが、これがなかなか面白く成立させるのが難しい。いろいろ考えたあげく、スタジオとコントロールルーム(いわゆるサブコン)との中間にあるスタッフルーム的な場所……こういうとワケが分からないかもしれないですが、そういうハンパな場所を舞台にするしかなかったのだけど、こうも見事に具現化していただけるとは。美術の鎌田さんのセンスに改めて脱帽。そして、その良さをとことん引き出してくれる猿谷さんの明かりにも。

前説01前説から始まる今回のお話。シットコムと言うのはスタジオに実際にお客さんをお招きして撮影しますので、若手芸人さんとかがお客様をあっためるために実際に前説をやるのですね。芸人さんにとっては顔と名前を売るチャンスなのだけど、ヘタをやってお客様を引かせでもしたら本編であまり笑ってくれなくなるものだから……責任は重大なのです。でまあ、お話は、ただの前説役としてだけ呼ばれたハズの芸人さんが……てなところから始まります。





全景01生放送の恐ろしさといったら……これは昔からリアル世界でも枚挙に暇がないのですね。数年前の大晦日に実家で姪っ子たちと紅白見てたら、この時確か司会はスマップだったと思うのだけど、最後放送時間が足らなくなったようで、森進一だかの大トリの歌手の曲のテンポが異様に早くて演歌だかなんだか分からない。日本野鳥の会の方々も、ホントに数えてるんかい!ってなくらいあっと言う間に赤と白数え終えて、総合司会の「また来年」の挨拶がまるで早口言葉で、最後の『蛍の光』はまるでロックでした。何が起こるか分からない生放送は時間との戦いで、果たして劇中の収録現場にも、次から次へとトラブルが襲いかかるのです。

ゲスト03今回は日替わりゲストとして、多彩な方々に舞台に彩りを添えていただきました。訖静鳥来組のイナゲマンさん、ファルスシアターの矢吹ジャンプさん、そして今や飛ぶ鳥を落とす勢いの劇団チョコレートケーキ主宰の日澤雄介さん。(写真は日澤さんです)うちの団員で今回いろいろあってフル参戦できなかった、佐土原正紀と宮本ゆるみにも1日ずつ出てもらいました。
やっぱりというかゲストさんによって、やり方が様々なので……今回演出家としても、ゲストさんのシーンにはあまり口出ししなかったのだけど、その様々さが面白かったのです。

全景04そしてまあ、なにはともあれ舞台はひとまず大団円。今回も沢山の方に助けられ、支えられた舞台でした。全てのスタッフさん、お手伝いさんに改めて御礼申し上げます。そして今回改めて、コメディってのはお客様あってのものだと痛感しました。本当に今思い出しても、暖かい笑顔と拍手に包まれた素敵な空間だったのです。ありがとうございました。