いやはや……
夢、じゃないよね?(笑)

正直に言うと、初戦のコロンビア戦、勝てるとは全く思ってなくて、なんとか引き分けられねえかなあと思っていたのだけれど、それが、あの前半5分経ったか経たないかの、PKでガラリと変わってしまったのです。いえ、あのプレーで言えば、香川の縦パスは素晴らしかったし、それをなんとかマイボールにした大迫のボディバランスも素晴らしかった。大迫のシュートがキーパーに防がれて、こぼれ球に飛び込んだ香川のシュートも相手選手に弾かれて、ああっ、惜しいけど得点できない、またこのパターンかと思った矢先に、審判がペナルティスポットを指したのだった。そして、まさかまさかの、レッドカード。

VTRで観れば、レッドカードは正しい。飛び込んだ香川のシュートは正しく枠に行っていたし、コロンビアの選手は意図的に手を使っていたし、手を使わなければ決まっていたシュートでした。結果的にPKいただいたのは正当なのだけど、ここでコロンビアは、開始まだ10分も経たないうちに、なんと残り時間を全て10人で戦わなければならなくなってしまったのです。

いやはや……
こんなコトが起こるんだなぁ。コロンビアにとっては悪夢で、日本にとっては願ってもない展開。ツイッターで誰かが、西野監督、サマージャンボを当てましたね、とつぶやいていたけれど、まさに言いえて妙というか。これでコロンビアのゲームプランは完全に狂ったのです。

正直、こんな幸運が待ち構えているとは思ってなかったので……
いいのかこれは、と、何度も思ったよ。でも相手が10人になってからの展開は、なんだかぎくしゃくしていて、ここでもう一点とれればゲームはほぼ決まりなのに、決められない日本。ファルカオにも何度か危ない場面をつくられ、そして予想通りというか、前半終わりにフリーキックから同点に追いつかれて、分からなくなってしまった。

後半になって……
これも予想通り、温存していた、コロンビアのエース、ハメスロドリゲスが出てきて、いよいよ分からなくなったと、思っていたのだけれど、
ハメスロドリゲスは、温存されていた理由がちゃんとあったのです。替えられたキンテーロの方があきらかによかったもの。結果、その後は日本がほぼ9割がたゲームを支配できた。そこからあの、大迫の勝ち越し点が生まれ……
その後は、本当にハラハラしどうしでしたけれども、なんとかその1点を守り切った日本が、
ワールドカップ史上初めて、南米のチームを破ったのです。

何度も言うぞ。夢じゃ、ないよね。
前半5分のレッドカードを含めて、こんな幸運があっていいのかと思いながら、
でも、これ、現実なのです。

同じプールのもう一試合は、セネガルがポーランドを、2−1で破って、開幕2試合は共に波乱。
結果、このプールは明らかに混戦になったので、
やはり勝ち抜くためには、あと2試合で、少なくとも一つは勝たねばならないだろうと思う。
でも、それにしても。
分からない、ものですね。

ワールドカップ直前に監督を替えたチームが決勝トーナメントに進んだ例はないそうです。
あの、重苦しい、もう、どうにもならないんじゃないかと思っていた状況からの、初戦、勝ち点3。
これはもう、神様がくれたプレゼントです。
西野監督、サマージャンボだけじゃなくて、年末ジャンボも当ててくれ(笑)。