IMG_1952さて、千秋楽からはや一週間。
沢山の暖かいお客様の、沢山の笑い声に包まれた、幸せな公演となりました。改めまして、ご来場いただきました全てのお客様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
私にとっても初の海外コメディ。手探りな稽古を積み重ねながら、私なりに、この面白い戯曲をどう具現化していくのか……試行錯誤とチャレンジの日々でしたね。正直に告白すると、初日の幕開けの瞬間は、開演の音楽を聴きながら、ワタシ、人が祈る時ってこういう顔をするんだってな顔をしてたと思うよ。

IMG_1959しかしまあ、今回は役者さんが本当に素晴らしかったのです。役者さんの演出というか指導的なことに関してはほとんど苦労した記憶がないですもん。ちょっとだけ方向性を示したら後はみなさん勝手に面白くなってくれていました。ヴィック役のキレさんとか、スレイター役の榎さんとか、ホント、稽古場で同じ芝居を何度見ても面白かったなぁ。まっぷちゃんは、初めての演出家のやり方に最初は苦労してましたけれども、本番になるにつれ、どんどんかわいいジーンになっていったと思うし。暴れん坊のキムさん(笑)とか、好き勝手やり放題で全然演出家が御せられなかったけど、それでもお面白かったね。滝沢さんのベティは彼女にとっての新しい持ち技・引き出しになったと思うし、ほとんどワン・シーンしか出番がなかったのに強烈なインパクトを残したマツジュンさんは出てくるたんびにワタシ笑っておりました。一見端役に見えて実は物語のジョーカーというかトリックスター役の貴城さんのビルはすごかったね。あの役に説得力を持たせるのってホント難しいと思うのです。そしてまあ、ヘンリー役のコヤさん。本当に本当に大変な役でしたが、安定の推進力、なのでした。大変だった分だけ、このお芝居でつかんだものも大きかったんじゃないかと思うのです。役者さんたち、本当にありがとうございました。

IMG_1989そしてまあ、こうして改めて見てみても、素敵ですね。美術(舞台監督兼任)の吉川さんに、玄関の外を敢えて見えるようにお願いしたのだけれど、照明の龍野さんの明かりとあいまって、こんなワクワクする空間に仕上げてくれるとは。








IMG_1962こちらは、『和』チームの一コマ。同じセットを使いながら、微妙な違いや、明かりの違いで、まるで別空間に見えてきて、改めてスタッフさんの力ってすげえなぁと思ったものです。夜のお話しと昼のお話し。美術と明かりの力で、お客様がすっとその世界に入って来られるのですね。吉川さん、龍野さんにも改めて感謝を。そして、素敵な音楽やSE(効果音)をつくってくださった、竹下さんにも。彼の作る『音』はキレイなだけじゃなくて、ダイレクトにお芝居に力を与えてくださるのですね。そうそう、和チームの皆様にも本当に助けられました。いろいろな座組の枠を超えた協力のみならず、日々面白くなるお芝居が、我々にとても良い刺激を与えてくれたと思うのです。そして二座組二本立ての公演って、いろいろな部分で実は大変でして、その大変な公演を共に支えてくれた部分で、なによりも。


IMG_1993あの目まぐるしいほどの日々が、既に懐かしくもあります。公演に携わっていただいた全ての人に心から感謝します。本当にありがとうございました。そして……

今週末にはもう、この公演を題材にしたワークショップが開かれるようですぜ。詳細は、また改めて。