さて、これを書いている現在、クロアチア戦まで7時間ほどとなっております。

……緊張しますね(笑)。いやワタシが緊張しても仕方がないのだけれど、こればっかりは、うーん……(笑)。

ご存じの通り、日本がワールドカップでベスト8を賭けて戦うのは、これで4度目となります。グループリーグであればノウハウも積み上げ、それなりに結果も残してきた日本ですが、ノックアウト方式の決勝トーナメントはまだ結果を出したことがありません。トルコに、(当時は今よりも)高さのなかった弱点をつかれてフリーキックでまんまと決められ、一点を守り切られた2002年の日韓大会。パラグアイ相手に優位に戦いを進めながら、結局は延長、PK戦に持ち込まれて敗れた2010年の南ア大会。そして記憶にも新しい、当時優勝候補と言われたベルギーを相手に2点リードしながら追いつかれ、ロスタイムに一撃のカウンターを決められた所謂「ロストフの悲劇」が4年前のロシア大会。いずれも経験のなさ故か、相手や試合状況に応じた対処方法に乏しく、ただその時その時に全力を尽くすのみで、言ってみればあまりにもウブな戦い方、だったようにも思えるのですね。さてさて、今回は……

相手はクロアチアです。そりゃ、ドイツやスペインほどの強豪とは言い難いですが、なんと言っても前回大会の準優勝国で、そして司令塔はあのモドリッチなのです。もともとタレントの宝庫と言われ、東欧のブラジルと言われた旧ユーゴ圏。個人技や組織力含めて、まあ上記二か国と同等と考えておかなければならないでしょうね。当然、ボールを保持・支配される時間は長くなるでしょうし、日本は我慢の時間帯を耐えて、長短のカウンターを仕掛けていく試合展開に、今回もなると思う。そしてまあ、負ければ終わりで場合によっては延長やPKまであり得る決勝トーナメントですから……この先はグループリーグとは別物の戦い方が求められるハズ。状況に応じた大胆な選手交代やシステムチェンジなど……森保監督、グループリーグでは神(?)になりましたけど、今回もその采配がこれまで以上に大きな意味を持ちそうなのですね。

堂安や三笘を、今回はスターターから使うのかそれともドイツ戦・スペイン戦と同じように、ゲームの流れを変えるための切り札とするのか。怪我明けの遠藤や冨安はどう扱うのか。世間でもいろいろと意見が分かれているようですが、まあ今の日本にはいろんな選択肢がつきつけられていて、逆に言えばそれだけ選択肢が豊富にあるということで……それが過去3回での日本とは大きく違っている部分だとも思うのですね。個人的には、コンディションが間に合うなら遠藤だけはスターターに戻して、堂安、三笘、冨安は状況に応じた交代カードにすべきと思うのだけど、みなさんどう思います?

さて、ラウンド16なのです。勝てば初めてのベスト8で、それこそ本当に日本サッカーの歴史が変わると思う。今回の日本は、実は初めて実力でそれを掴める立ち位置にいる、ハズ。ジョホールバルで開いたワールドカップの扉が、今夜初めて、その次の扉の先へ……
……嗚呼、また緊張してきたぞ(笑)。

がんばれ、ニッポン!