日本 1−1(PK1-3) クロアチア
……二日間、気絶してました……
というのは勿論冗談ですが、試合後は自分がサッカーしたワケでもないのに気力体力を限界まで使い切ったボロボロの(笑)状態でした。一緒にテレビ観戦した劇団員たちと少しは喋ったハズなのだけど、何を喋ったかも覚えておらず、気が付いたら泥のように眠っていて、起きてもずーっと、ぼーっとしていた気がします。勝てばあっと言う間に回復したのだろうけど。そしてまあ負けても明らかな力不足なら諦めもつきやすいのだけど……ああいう負け方はね。PK戦というのは、ホントにいつもなんだか、モヤモヤしますね(笑)。
先のブログで書いたメンバーのうち、スターターに名を連ねたのは、遠藤、冨安、そして堂安でした。私には攻撃的とも守備的とも言えず(堂安は最初から出すけどスリーバック)、バランス重視の……まあ悪く言えば中途半端な布陣にも思えた。ただクロアチアという相手を考えた時に、やはりドイツやスペインほどは押し込まれないけれど、守りは堅いし攻撃もあなどれない。実際、ボール支配率も五分五分とはいかず、危ない時間帯も結構ありましたから、このバランス型スタートは間違ってなかったとも言えると思う。そして90分で終わるとも限らないワケですから、そうそう思い切って早めの交代を仕掛けるのもギャンブルになります。なんだか難しい試合になりそうだなぁと思い始めた前半終わり間際に、前田大然のゴールが!日本、待望の先制点、なのだけど……実はこれがこの先の展開を更に難しくすることになります。
前半終わってクロアチア相手に1点のリード。この1点を守りにいくのか2点目を取りにいくのか……森保監督の判断は現状維持。ハーフタイムに交代は使わず、前半のメンバーのままで後半に突入します。これもまあ間違った判断とは言い難いです。守りに入るには残り45分は長すぎますし、守備的な選手を増やしたところで守り切れるとは限らない。現状でいけるところまで行って……しかし日本は激闘のスペイン戦の疲れもあってか、徐々にプレスがかからなくなり、「そこ詰めなきゃ!」というシーンが増えていって、後半10分、ピンポイントのクロスからペリシッチに……
同点。グループリーグと違って、勝てなければ先に進めないワケですから、当然点を取りに行くべきです。しかし、相手の追加点は絶対避けなければならない。ドイツ戦やスペイン戦の例を出すまでもなくこういうのは追いついた方に勢いが出るモノです。実際危ないシーンは続いていて、このままじゃヤバい、何か手を打たなきゃ、なのですが、それは攻撃の選手を増やすのか、その前に守備を固めるのか難しい選択を迫られていて……
後半19分、長友に代えて三笘、前田大然に代えて浅野。
森保監督はとりあえず切り札の三笘を出し、走りまくっていた前田を交代させました。でもこれ、攻撃的に行くぞ、というメッセージではなく同じポジション同士の交代。(厳密に言えば長友と三笘は違いますけどこの時はスリーバックですんで二人ともウイングバックになります)まあ、三笘さんなんとかして作戦(笑)、以外は現状維持なのですね。時折、三笘の攻撃参加からチャンスも作りましたけど、追加点を取るにはいたらず、そして押される時間帯も続いていて……
後半30分、鎌田に代えて酒井。
これもまあ、システムを変えるワケではなく、右ウイングバックに酒井を入れて、伊東純也のポジションを一つあげた。鎌田のポジションは堂安がスライド。バランスは決して壊さず(この時間帯に追加点取られたらほぼ終わりですから)酒井で守りを固めて、攻撃は伊東先生お願いします作戦(笑)。この後も危ないシーンは何度かありましたが、どうにか追加点は許さず。
後半42分、堂安に代えて南野。
同じポジションです(笑)。まあ難しいなあとは思う。ここまでくれば延長も視野にいれなきゃならない。バランスは崩せない、のは分かるのだけど……本当はね、勝つためにはここでなんとかしなきゃならなかったのだろうなあとも思うのです。4年前の大会でも決勝トーナメント3試合を延長とPKで勝利したクロアチア相手だったのですから、粘り強さはハンパないのです。今にして思えば……勝つには90分で決めるしかなかったのだろうなと思う。
延長後半0分(つまり延長のハーフタイム)、守田に代えて田中碧。
同じポジションです。(笑)。
こうして振り返ると、バランス重視で始めてしまった試合故か最後までバランスを変えることができなかった試合なんですね。しかも首尾よく先制点を取ってしまった。同点に追いつかれたけどその後はなんとか踏ん張った。もし先制点を取られてしまったり、逆転されてしまっていたら、森保監督だって少々バランスを崩してでも勝負に出たと思うのです。(ドイツ戦やスペイン戦はそうでしたね)ここまで何度も神業的な采配をふるっていた監督が最後の最後、ご自身のもともと得意のスタイル(?)に戻ってしまった、のかもしれません。
まあ、クロアチア、強かったです。選手個々のクオリティはドイツやスペインに及ばなくても、チーム力は明らかに上だった印象。そして、絶対に負けない戦い方をしてきました。それはPK戦にもつれこむところまで含めてそうでしたね。(クロアチアは過去のワールドカップPK戦は3戦3勝、大得意なのです)
かくして日本代表の旅は終わりました。最後のPK戦についてはいろんな意味で何も書く気にはなれません(笑)。森保監督についても、こう書くと批判的に思われるかもしれませんけど、そんなつもりは全然なくて、おそらくは他の監督だったとしても、交代のカードを切るのが非常に難しい試合だっただろうなあという印象なのですね。
選手やスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。思いがけず(?)本当に観ていて楽しく興奮した日本代表の旅路でした。そして選手個々のクオリティは確実にあがっていることも確認できた大会でした。みんなブラボー!(笑)
森保監督、本当にありがとうございました。素晴らしい采配でした。
……え?この先も続投するの?
……。
それは……できましたらご辞退いただけたら、と(笑)。
ワールドカップはまだまだ続きます。明日からは、いつも書いてることだけど、おそらく観ていて一番面白いゲームの多い準々決勝なのです。楽しみですね。
そしておそらく当ブログもまだ続きます。次回はたぶん、アジア、アフリカ勢の躍進について。
待て、次号(笑)。
……二日間、気絶してました……
というのは勿論冗談ですが、試合後は自分がサッカーしたワケでもないのに気力体力を限界まで使い切ったボロボロの(笑)状態でした。一緒にテレビ観戦した劇団員たちと少しは喋ったハズなのだけど、何を喋ったかも覚えておらず、気が付いたら泥のように眠っていて、起きてもずーっと、ぼーっとしていた気がします。勝てばあっと言う間に回復したのだろうけど。そしてまあ負けても明らかな力不足なら諦めもつきやすいのだけど……ああいう負け方はね。PK戦というのは、ホントにいつもなんだか、モヤモヤしますね(笑)。
先のブログで書いたメンバーのうち、スターターに名を連ねたのは、遠藤、冨安、そして堂安でした。私には攻撃的とも守備的とも言えず(堂安は最初から出すけどスリーバック)、バランス重視の……まあ悪く言えば中途半端な布陣にも思えた。ただクロアチアという相手を考えた時に、やはりドイツやスペインほどは押し込まれないけれど、守りは堅いし攻撃もあなどれない。実際、ボール支配率も五分五分とはいかず、危ない時間帯も結構ありましたから、このバランス型スタートは間違ってなかったとも言えると思う。そして90分で終わるとも限らないワケですから、そうそう思い切って早めの交代を仕掛けるのもギャンブルになります。なんだか難しい試合になりそうだなぁと思い始めた前半終わり間際に、前田大然のゴールが!日本、待望の先制点、なのだけど……実はこれがこの先の展開を更に難しくすることになります。
前半終わってクロアチア相手に1点のリード。この1点を守りにいくのか2点目を取りにいくのか……森保監督の判断は現状維持。ハーフタイムに交代は使わず、前半のメンバーのままで後半に突入します。これもまあ間違った判断とは言い難いです。守りに入るには残り45分は長すぎますし、守備的な選手を増やしたところで守り切れるとは限らない。現状でいけるところまで行って……しかし日本は激闘のスペイン戦の疲れもあってか、徐々にプレスがかからなくなり、「そこ詰めなきゃ!」というシーンが増えていって、後半10分、ピンポイントのクロスからペリシッチに……
同点。グループリーグと違って、勝てなければ先に進めないワケですから、当然点を取りに行くべきです。しかし、相手の追加点は絶対避けなければならない。ドイツ戦やスペイン戦の例を出すまでもなくこういうのは追いついた方に勢いが出るモノです。実際危ないシーンは続いていて、このままじゃヤバい、何か手を打たなきゃ、なのですが、それは攻撃の選手を増やすのか、その前に守備を固めるのか難しい選択を迫られていて……
後半19分、長友に代えて三笘、前田大然に代えて浅野。
森保監督はとりあえず切り札の三笘を出し、走りまくっていた前田を交代させました。でもこれ、攻撃的に行くぞ、というメッセージではなく同じポジション同士の交代。(厳密に言えば長友と三笘は違いますけどこの時はスリーバックですんで二人ともウイングバックになります)まあ、三笘さんなんとかして作戦(笑)、以外は現状維持なのですね。時折、三笘の攻撃参加からチャンスも作りましたけど、追加点を取るにはいたらず、そして押される時間帯も続いていて……
後半30分、鎌田に代えて酒井。
これもまあ、システムを変えるワケではなく、右ウイングバックに酒井を入れて、伊東純也のポジションを一つあげた。鎌田のポジションは堂安がスライド。バランスは決して壊さず(この時間帯に追加点取られたらほぼ終わりですから)酒井で守りを固めて、攻撃は伊東先生お願いします作戦(笑)。この後も危ないシーンは何度かありましたが、どうにか追加点は許さず。
後半42分、堂安に代えて南野。
同じポジションです(笑)。まあ難しいなあとは思う。ここまでくれば延長も視野にいれなきゃならない。バランスは崩せない、のは分かるのだけど……本当はね、勝つためにはここでなんとかしなきゃならなかったのだろうなあとも思うのです。4年前の大会でも決勝トーナメント3試合を延長とPKで勝利したクロアチア相手だったのですから、粘り強さはハンパないのです。今にして思えば……勝つには90分で決めるしかなかったのだろうなと思う。
延長後半0分(つまり延長のハーフタイム)、守田に代えて田中碧。
同じポジションです。(笑)。
こうして振り返ると、バランス重視で始めてしまった試合故か最後までバランスを変えることができなかった試合なんですね。しかも首尾よく先制点を取ってしまった。同点に追いつかれたけどその後はなんとか踏ん張った。もし先制点を取られてしまったり、逆転されてしまっていたら、森保監督だって少々バランスを崩してでも勝負に出たと思うのです。(ドイツ戦やスペイン戦はそうでしたね)ここまで何度も神業的な采配をふるっていた監督が最後の最後、ご自身のもともと得意のスタイル(?)に戻ってしまった、のかもしれません。
まあ、クロアチア、強かったです。選手個々のクオリティはドイツやスペインに及ばなくても、チーム力は明らかに上だった印象。そして、絶対に負けない戦い方をしてきました。それはPK戦にもつれこむところまで含めてそうでしたね。(クロアチアは過去のワールドカップPK戦は3戦3勝、大得意なのです)
かくして日本代表の旅は終わりました。最後のPK戦についてはいろんな意味で何も書く気にはなれません(笑)。森保監督についても、こう書くと批判的に思われるかもしれませんけど、そんなつもりは全然なくて、おそらくは他の監督だったとしても、交代のカードを切るのが非常に難しい試合だっただろうなあという印象なのですね。
選手やスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。思いがけず(?)本当に観ていて楽しく興奮した日本代表の旅路でした。そして選手個々のクオリティは確実にあがっていることも確認できた大会でした。みんなブラボー!(笑)
森保監督、本当にありがとうございました。素晴らしい采配でした。
……え?この先も続投するの?
……。
それは……できましたらご辞退いただけたら、と(笑)。
ワールドカップはまだまだ続きます。明日からは、いつも書いてることだけど、おそらく観ていて一番面白いゲームの多い準々決勝なのです。楽しみですね。
そしておそらく当ブログもまだ続きます。次回はたぶん、アジア、アフリカ勢の躍進について。
待て、次号(笑)。