アルゼンチン 3−3(PK 4-2) フランス
凄いゲームでした。いやはや、こんなことになろうとは……でもこれ、今にして思えば、波乱続きの今大会のファイナルに相応しい試合だったのかなあとも思います。
前半はアルゼンチンの一方的なゲームでした。例えるなら日本対ドイツや日本対スペインの前半みたいで。フランスのボールはアルゼンチンのプレッシャーでことごとく収まらず、右サイド(アルゼンチンから見れば左サイド)を何度もディマリアに破られ、前半だけで2点を失って……もしかしたらこれ、今大会イチバンの凡試合になるんじゃないかと……まあ夜も遅いし、前半だけで寝ちゃってもいいかなとすら思っていたのですね。ところが……
前半41分に、フランスのデシャン監督が思い切った交代の策に出ます。なんと、ジルーに代えてテュラム、デンベレに代えてムアニ。ここまでフランスの攻撃をエムバペと共に支えてきた3トップのうち二人を前半のうちに交代。確かにここまでミスもあったし機能してなかったのだけど、でも2点リードされてるこの状況で、得点源の二人を……
そして、後半、デシャン監督が更なる博打(?)に出ます。まだまだアルゼンチンに押されていた後半26分に、テオ・エルナンデス(モロッコ戦で値千金の先制点を取った選手です)に代えてカマヴィンガ(すいません、誰それ?って印象でした)、中盤の要のグリーズマンに代えてコマン(直前に体調崩した選手って印象しかなかったです)。正直……デシャン監督、錯乱しちゃった?って思ったよ。その頃から、あれあれ?なんだかフランスがボールキープでき始めてきたなあ、さすがにアルゼンチン疲れてきたのかな、と思い始めた、その刹那に……
後半35分、PKでエムバペ。そこまで圧倒的にアルゼンチンの空気だったのがにわかに暗雲急を告げて……
その僅か1分後に、物凄いスーパーボレーをまたしてもエムバペ!
なんだこれ?全く意味が分からんぞ、というのが正直な感想でした。この時に何が起こっていたのかは、未だワタシには全くわからないです。いつの間にか、もうどっぷりフランスの空気になっていました。体調の悪かったレギュラー先発メンバーを次々と代えていったら、って感じなの? それとも中盤のせめぎ合いで不利と感じたフランスが中盤をなくして最終ラインから前線という戦術に出たからなの? でもなあ……だったらジルー(身長190センチ超)は残した方がいいのでは? 確かに今大会、後半になってまるで前半とは別のゲームになることは多かったですが、うーん……なんでこうなったのか、誰か教えてください(笑)。
その後はもう、皆さんご存じの通りで……
2−2のまま延長戦に突入。延長後半3分にメッシがゴール!流石に決まったかと思いきや、延長後半13分にまたしてもエムバペが!
かくしてPKにまでもつれ込んだ歴史に残る大熱戦を最後に制したのはアルゼンチンでした。先制して追加点、追いつかれて勝ち越し、また追いつかれて……こういう試合の流れならば、まあ普通にフランスが勝ちます。追いついた方が精神的には圧倒的に有利。それでも。
今大会のMVPはメッシ。これはまあ誰も文句のつけようがないです。そして大会得点王は決勝でハットトリックしてしまったエムバペ。前回ロシア大会から2大会通算で12ゴールの彼は、まだ23歳。大きな怪我などがない限りはワールドカップの通算ゴール記録も作ってしまうなあと想像します。大会を盛り上げ続けてきた二人が、決勝戦でお互いゴールを取り合って……
いやはや、面白い大会でしたね。正直、こんな面白い大会になるとは……白状すると大会前は、まあ日本戦くらいは観るだろうけどね……くらいの個人的な盛り上がりでして、その日本代表の躍進まで含めて、望外の大会でした。優勝したアルゼンチンには心からおめでとう!と言いたいです。ちょっとだけ想像力を膨らませると……日本がもし、ラウンド16でクロアチアに勝っていたら……まあ準々決勝でブラジルに勝てた可能性は……そうすると、アルゼンチンの準決勝はブラジルだった可能性が高く……いくらアルゼンチンでも、ブラジル戦の激闘を制して、更にフランスを連破した可能性は……
もしかしたら、アルゼンチン優勝をアシストしたのは、我らが日本だった(笑)のかもしれません。
さて、次回は当ブログもいよいよ連載最終回。おなじみ、ワールドカップ、名迷言集です。今大会、ゲームも凄く面白かったけど、いろいろとコメディな大会でもありました。どうぞお楽しみに。
凄いゲームでした。いやはや、こんなことになろうとは……でもこれ、今にして思えば、波乱続きの今大会のファイナルに相応しい試合だったのかなあとも思います。
前半はアルゼンチンの一方的なゲームでした。例えるなら日本対ドイツや日本対スペインの前半みたいで。フランスのボールはアルゼンチンのプレッシャーでことごとく収まらず、右サイド(アルゼンチンから見れば左サイド)を何度もディマリアに破られ、前半だけで2点を失って……もしかしたらこれ、今大会イチバンの凡試合になるんじゃないかと……まあ夜も遅いし、前半だけで寝ちゃってもいいかなとすら思っていたのですね。ところが……
前半41分に、フランスのデシャン監督が思い切った交代の策に出ます。なんと、ジルーに代えてテュラム、デンベレに代えてムアニ。ここまでフランスの攻撃をエムバペと共に支えてきた3トップのうち二人を前半のうちに交代。確かにここまでミスもあったし機能してなかったのだけど、でも2点リードされてるこの状況で、得点源の二人を……
そして、後半、デシャン監督が更なる博打(?)に出ます。まだまだアルゼンチンに押されていた後半26分に、テオ・エルナンデス(モロッコ戦で値千金の先制点を取った選手です)に代えてカマヴィンガ(すいません、誰それ?って印象でした)、中盤の要のグリーズマンに代えてコマン(直前に体調崩した選手って印象しかなかったです)。正直……デシャン監督、錯乱しちゃった?って思ったよ。その頃から、あれあれ?なんだかフランスがボールキープでき始めてきたなあ、さすがにアルゼンチン疲れてきたのかな、と思い始めた、その刹那に……
後半35分、PKでエムバペ。そこまで圧倒的にアルゼンチンの空気だったのがにわかに暗雲急を告げて……
その僅か1分後に、物凄いスーパーボレーをまたしてもエムバペ!
なんだこれ?全く意味が分からんぞ、というのが正直な感想でした。この時に何が起こっていたのかは、未だワタシには全くわからないです。いつの間にか、もうどっぷりフランスの空気になっていました。体調の悪かったレギュラー先発メンバーを次々と代えていったら、って感じなの? それとも中盤のせめぎ合いで不利と感じたフランスが中盤をなくして最終ラインから前線という戦術に出たからなの? でもなあ……だったらジルー(身長190センチ超)は残した方がいいのでは? 確かに今大会、後半になってまるで前半とは別のゲームになることは多かったですが、うーん……なんでこうなったのか、誰か教えてください(笑)。
その後はもう、皆さんご存じの通りで……
2−2のまま延長戦に突入。延長後半3分にメッシがゴール!流石に決まったかと思いきや、延長後半13分にまたしてもエムバペが!
かくしてPKにまでもつれ込んだ歴史に残る大熱戦を最後に制したのはアルゼンチンでした。先制して追加点、追いつかれて勝ち越し、また追いつかれて……こういう試合の流れならば、まあ普通にフランスが勝ちます。追いついた方が精神的には圧倒的に有利。それでも。
今大会のMVPはメッシ。これはまあ誰も文句のつけようがないです。そして大会得点王は決勝でハットトリックしてしまったエムバペ。前回ロシア大会から2大会通算で12ゴールの彼は、まだ23歳。大きな怪我などがない限りはワールドカップの通算ゴール記録も作ってしまうなあと想像します。大会を盛り上げ続けてきた二人が、決勝戦でお互いゴールを取り合って……
いやはや、面白い大会でしたね。正直、こんな面白い大会になるとは……白状すると大会前は、まあ日本戦くらいは観るだろうけどね……くらいの個人的な盛り上がりでして、その日本代表の躍進まで含めて、望外の大会でした。優勝したアルゼンチンには心からおめでとう!と言いたいです。ちょっとだけ想像力を膨らませると……日本がもし、ラウンド16でクロアチアに勝っていたら……まあ準々決勝でブラジルに勝てた可能性は……そうすると、アルゼンチンの準決勝はブラジルだった可能性が高く……いくらアルゼンチンでも、ブラジル戦の激闘を制して、更にフランスを連破した可能性は……
もしかしたら、アルゼンチン優勝をアシストしたのは、我らが日本だった(笑)のかもしれません。
さて、次回は当ブログもいよいよ連載最終回。おなじみ、ワールドカップ、名迷言集です。今大会、ゲームも凄く面白かったけど、いろいろとコメディな大会でもありました。どうぞお楽しみに。