日本 27 ー 39 アルゼンチン

一週間、気絶してました(笑)。
惜しかったなぁ。でも力負け。先行されては何度も追いすがるジャパンに対し、常に常に先手を取って、最後に突き放したアルゼンチンがやはり一枚上手でした。悔しいなぁ。でもこれがジャパンの現在地。前半終了間際の齋藤のトライで1点差に詰め寄ったシーン、後半27分にナイカブラのトライで2点差まで迫ったシーン、正直ワタシは夢を見たよ。なんかちょっと2015年の南アフリカ戦に似ている感じもしましたし。でもあの時の南アと違ってアルゼンチンは最後の詰めも誤らなかったですね。後半30分のカレーライス(失礼、カレーラスでした)がこの日3本めのトライを決め、後半35分にニコラス・サンチェスがPGをきっちり決めて、万事休す。……悔しいなぁ。まあ以前のジャパンを考えたら、アルゼンチン相手にこんな競ったゲームができること自体がドリームなんですけど、でも、それでも。

終わって振り返ってみても、決して勝てなくはなかったゲーム。何が勝負を決めたかと考えれば、やはりサモア戦で露呈したジャパンの欠点を、ジャパンは修正しきれず、アルゼンチンは抜け目なく攻めたってコトかなあと思うのですね。まずは密集(ラック等で大勢が集まった状態)の脇のディフェンス。サモアは後半、この近場を徹底してゴリゴリ押してきましたが、アルゼンチンも広く展開せず、密集脇に何度も強烈なランを仕掛けてきました。そして後半20分からの、ジャパンの魔の時間帯。後半入ってくる交代選手が大会通じて元気がなく、基本はフルガスで戦うジャパンがどうしても苦しくなる時間帯に、アルゼンチンに狙い通り突き放されています。まあある意味強豪国にプラン通りのゲームをされていて、そうなると流石に厳しいワケです。あと、試合開始早々のアルゼンチンの先制トライ、ワタシには奇襲にも思えたのだけれど、あれも今思えば絶対にジャパンに先制させないという、強い意思だったのかなぁ、とも。格下が格上を破るためにはやはり先制点が凄く大事で、ジャパンとしてはなんとか先制してプレッシャーを与えたかったハズ。そう考えれば、やはりトータルでの力負けと言わざるを得ず……何度も言うぞ。悔しいなぁ。負け惜しみも言うぞ。もう一回やったら勝てるんちゃう?(笑)

前回を上回るベスト4以上の目標は、てなワケで次回に持ち越しなのだけど、引き続き魅力的なジャパンが観られるよう祈っております。選手の皆様、本当にお疲れ様でした。実はちょっと心配してましたが、夢を見させてくれた本当に良いチームだったと思います。これはマジで。さて……

ワールドカップはいよいよクォーターファイナル(準々決勝)となります。いつも書いてますけど、サッカーでもラグビーでも、一番面白いゲームになることが多い4試合。ラインナップはといいますと……

ウェールズ vs アルゼンチン(日本時間15日0時 今夜です!)

アイルランド vs ニュージーランド(15日4時 明朝です!)

イングランド vs フィジー(16日0時)

フランス vs 南アフリカ(16日4時)

……。
なんて面子なのだ。ここにジャパンの名前があったら奇跡だなぁ、と。まあ勿論4年前にはその奇跡を起こしちゃってるワケなんだけど、でも、それでも。ちょっとサプライズなのがフィジーくらいでして、まあそのフィジーにジャパンはワールドカップ前に完敗してますからね。あとはまあ、超のつく強豪ばかり。特にアイルランド対ニュージーランドとかフランス対南アフリカは、これが決勝でも全くおかしくないです。どんなめくるめくゲームを見せてくれるのか。あまり普段ラグビー観ないんだけどの人にも是非ご覧になっていただければ、と。