さて、パリオリンピックもはや後半から終盤に差し掛かるところ。ここまで順調にメダルを積み重ねる日本ですが、いろいろと明暗分かれるオリンピックになってるなあという印象なのです。前半は球技(サッカー、バレー、バスケットボール)中心にテレビ観戦してましたので……この頃はなんだか毎日心が折れそうになっているしゅさいであります。観戦、フェンシング中心にすればよかった(笑)。
ビデオ判定の功罪
いろいろと疑惑の判定が続いた前半。もう判定は全てビデオ判定にすればいいんじゃないか、という意見まで溢れておりましたが……ハナシはそう単純ではないのです。判定をビデオで行う……これ、もはや時代の流れだとは思う。でもビデオにも得意分野と苦手分野があると思うのですね。
例えば、テニス。随分前からチャレンジという形でビデオ判定を導入してましたけど、テニスの判定は、その殆どが、インかアウトかなのですね。これはビデオの得意分野。ギリギリ入ったか入らなかったか、これは人間の目で判定するよりかなり精度が高くなると思う。なのでテニスのグランドスラム、全米オープンや全豪オープンなどは、インアウトは既に全てビデオの自動判定になっています。同じようにバレーのインアウト、サッカーでもゴールラインを越えたかどうかの判定は人間の目より、ビデオ判定が優先。これは正しいと思う。記憶に新しい先のサッカーワールドカップの三笘の1ミリなんかもビデオ判定でなければ得点にならなかったでしょうから。でも……
サッカー男子、準々決勝、日本対スペイン。細谷が相手ディフェンダーを背中で押さえてパスをもらい、反転からの素晴らしいゴールを決めたのですが、これがまさかのオフサイド判定。えーっ⁉、今ののどこがオフサイドなんだ? 何度か繰り返されたVTRのスロー映像を観てもさっぱりわからなかったのだけど……やがてVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の映像が出てきて、パスを出した瞬間にディフェンダーを押さえて踏ん張った足が、僅かにオフサイドラインを越えていたと……いうのですけど、これは……
先のワールドカップから導入された、オフサイドの半自動判定システム。あの時もいろいろ物議をかもしてました。明らかに相手ディフェンダーよりオンサイド側に身体があっても、伸ばした足のほんのつま先の先が、デイフェンスラインを越えていたのでオフサイド。うーん……。VTRのスロー映像を見ても、それオフサイドじゃないでしょう、てな事態が続出。結果としてオフサイドライン、ギリギリからの飛び出しを狙うプレーが激減して、これはもうサッカー競技の魅力を半減させるシステムと言わざるを得ないと、思うのですね。
そして今回の細谷のゴール。
断言しますけど、ビデオ判定でなければ、あれをオフサイドとジャッジするレフェリーや線審は、世界中探しても一人もいないと思う。誤審ではないかもしれないけれど……現行のルールで判定するなら、厳密に言えば確かにオフサイドなのかもしれないけれど……でもこのプレーをオフサイドとすることに、果たして広くサッカー界にとって、どんな利があるのかワタシにはさっぱり、分からない、です。
繰り返しになりますが、ビデオ判定にも、得意分野と苦手分野があると、ワタシは思います。そしてビデオの苦手分野に関しては自動判定にはせず、ビデオを参考にしても、レフェリー判断で最終的には判定するシステムが……(例えばラグビーでは、ビデオ専門の審判と主審副審がVTR観てから合議制で判定する制度があります)より望ましいと思う。そうでなければ……競技そのものの魅力が大きく失われてしまう危険性が、ビデオ判定にはあると思うのですね。
いやあ、功罪あるなあ、ビデオ判定。まあ、応援してたサッカー男子の日本代表が負けちゃったことへの、負け惜しみ、かもしれないですけど(笑)。
ビデオ判定の功罪
いろいろと疑惑の判定が続いた前半。もう判定は全てビデオ判定にすればいいんじゃないか、という意見まで溢れておりましたが……ハナシはそう単純ではないのです。判定をビデオで行う……これ、もはや時代の流れだとは思う。でもビデオにも得意分野と苦手分野があると思うのですね。
例えば、テニス。随分前からチャレンジという形でビデオ判定を導入してましたけど、テニスの判定は、その殆どが、インかアウトかなのですね。これはビデオの得意分野。ギリギリ入ったか入らなかったか、これは人間の目で判定するよりかなり精度が高くなると思う。なのでテニスのグランドスラム、全米オープンや全豪オープンなどは、インアウトは既に全てビデオの自動判定になっています。同じようにバレーのインアウト、サッカーでもゴールラインを越えたかどうかの判定は人間の目より、ビデオ判定が優先。これは正しいと思う。記憶に新しい先のサッカーワールドカップの三笘の1ミリなんかもビデオ判定でなければ得点にならなかったでしょうから。でも……
サッカー男子、準々決勝、日本対スペイン。細谷が相手ディフェンダーを背中で押さえてパスをもらい、反転からの素晴らしいゴールを決めたのですが、これがまさかのオフサイド判定。えーっ⁉、今ののどこがオフサイドなんだ? 何度か繰り返されたVTRのスロー映像を観てもさっぱりわからなかったのだけど……やがてVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の映像が出てきて、パスを出した瞬間にディフェンダーを押さえて踏ん張った足が、僅かにオフサイドラインを越えていたと……いうのですけど、これは……
先のワールドカップから導入された、オフサイドの半自動判定システム。あの時もいろいろ物議をかもしてました。明らかに相手ディフェンダーよりオンサイド側に身体があっても、伸ばした足のほんのつま先の先が、デイフェンスラインを越えていたのでオフサイド。うーん……。VTRのスロー映像を見ても、それオフサイドじゃないでしょう、てな事態が続出。結果としてオフサイドライン、ギリギリからの飛び出しを狙うプレーが激減して、これはもうサッカー競技の魅力を半減させるシステムと言わざるを得ないと、思うのですね。
そして今回の細谷のゴール。
断言しますけど、ビデオ判定でなければ、あれをオフサイドとジャッジするレフェリーや線審は、世界中探しても一人もいないと思う。誤審ではないかもしれないけれど……現行のルールで判定するなら、厳密に言えば確かにオフサイドなのかもしれないけれど……でもこのプレーをオフサイドとすることに、果たして広くサッカー界にとって、どんな利があるのかワタシにはさっぱり、分からない、です。
繰り返しになりますが、ビデオ判定にも、得意分野と苦手分野があると、ワタシは思います。そしてビデオの苦手分野に関しては自動判定にはせず、ビデオを参考にしても、レフェリー判断で最終的には判定するシステムが……(例えばラグビーでは、ビデオ専門の審判と主審副審がVTR観てから合議制で判定する制度があります)より望ましいと思う。そうでなければ……競技そのものの魅力が大きく失われてしまう危険性が、ビデオ判定にはあると思うのですね。
いやあ、功罪あるなあ、ビデオ判定。まあ、応援してたサッカー男子の日本代表が負けちゃったことへの、負け惜しみ、かもしれないですけど(笑)。