しゅさいのブログ

コメディ作家で、劇団ZIPANGU Stage主宰の今石のブログです。
稽古日記や、スポーツ観戦記などなど。
お気軽にお立ち寄りくださいませ。

日記

パラリンピック、名(迷)言集

さて、終わっちまいましたねえ。もう溢れ出さないラルラリラ(笑)。さみしいなあ。

大会通して、こんなにもいろんな競技を楽しんだのは実は初めてでした。まあ例年この時期は秋公演の台本やら準備やら仕事に追われていて観たくても厳しかったのだけれど、今回はステイホームまっさかり(?)。そのお陰、と言ったらなんですけど、いろんな競技のいろんな面白さが味わえて、それだけは良かったと思っております。いろんなところで言われてますように、もはやパラは障がい者が障がいに負けず頑張ってる姿を応援するものではなくて、純粋にスポーツ競技として楽しむもの。実感としてもオリンピックにも全然負けない面白さをもっていますね。アメリカやドイツには車いすバスケのプロリーグもあるそうなのだけど分かるなぁと思う。日本にもしそれがあって、鳥海くんや藤本や香西なんかが出ていたら、ワタシはお金を払って観に行くと思いますもん。

てなワケで、パラとしては初めての、名(迷?)言集いっちゃいます。ちゃかちゃん。

「ビッタビタに来ましたね」(ボッチャ・解説者)

BC2クラス個人で杉村が金、ペアで銀、団体で銅メダル、と今回三つのメダルを獲得したボッチャ。
その中継放送中に、的玉に吸い付くように投球がピタッとくっつくと上記の発言になるのですけど、まあ今回どの試合も本当にビッタビタだらけ。最初こそ、障がいのある腕でよくぞ、なんて思ってましたけど、もはやそんなことは通り越して、途中からはただただ驚愕しておりました。まさに神業!杉村の決勝なんてもう、相手選手が常にビッタビタ。それを弾いてからの杉村の投球がまたビッタビタ。その度に解説者は上記発言を繰り返してまして、まさにビッタビタが溢れ出して(笑)おりました。
ちなみにこの言葉、放送局内でもちょっとブームになってたようでして、例えば競泳のリレー種目で引き継ぎがうまくいった際にも解説者が「タッチがビタビタでしたね」なんて使ってまして、もしかしたら今年の流行語大賞にノミネートされる、かもしれません。ワタシも負けずに使ってみよう。先週金曜日に遂にはモネと菅波先生がビッタビタ。……朝ドラのハナシです。失礼しました。

「最年少記録って(自分では)更新できないけど、最年長記録って、できますよね?」(杉浦佳子)

自転車・女子タイムトライアルを制した際の杉浦の言葉です。50歳というのは日本史上最年長の金メダル獲得ということで話題にもなり、そのレースもダイジェストながら後にテレビ放映されて、自転車好きのワタシにとっても大変嬉しい快走でした。しかしまあ、表彰式の様子を観ても、若者の大会に一人、選手のお母さんが紛れ込んでる(笑)みたいで、でもそのお母さんが表彰台の真ん中に立っていて、娘世代の子たちに祝福されている。なんか見てて、いいなぁって景色なのでした。なんて思っていたら……
その三日後に行われた、自転車女子ロードレースでも見事に金!たった三日後に、まさに有言実行しちゃったのでした。なんて凄いお母さん(違うけど)なんだろう。

「木村君が金メダルをとったことが何より嬉しくて……」(富田宇宙)

競泳男子バタフライ100mの視覚障がいのクラスで銀メダルを獲得した富田選手のレース後のインタビューの言葉です。同レースの金メダルは富田のライバルの木村敬一でした。つまりは同じレースでトップを競い、見事日本人が1位2位を独占した快挙の後での言葉が上記なワケでして、自分の銀より、まずは木村の金。よっぽど木村選手のことが大好きなのか?とも思ったのだけどそういうことだけでもなくて、長らくファンであり憧れの存在でもあったようなのですね。だからなのか、上記の言葉は聞いていてウソはないように思えた。4大会連続でパラリンピックに出場し沢山のメダルを獲得しながら金だけはとったことがなかった木村。その初めての金メダルレースの後は、解説者が涙、実況者も涙。現地レポーターも、スタジオアナも、ゲストも。大げさでなく全員号泣ものでして、まあ普段こんなことになったら鼻で笑ってたであろう捻くれ人間のワタシにも、ちょっと良い光景に見えてしまったのでした。なによりね、こんな言葉を本気で言えてしまう富田宇宙ってすごいよねと思ったよ。

「溢れ出すラルラリラ」(嵐)

ラルラリラ、ってなに?(笑)

風が吹けば 歌が流れる
口ずさもう 彼方へ向けて
君の夢よ 叶えと願う
溢れ出す ラル ラリ ラ

敬愛するソングライター米津玄師先生の歌詞に文句をつける気は毛頭ないのですけど、こうして歌詞を並べてみると、改めて思うのです。サビの3行目までは完璧な歌詞です。でも……
ラルラリラ、ってなに?

パラは続くよ

そんなワケで、まだまだ続く、ラルラリラ溢れ出す日々(笑)。

車いすラグビー。ホントにホントに残念ながら二大会連続の銅メダルでした。長年、日本にとって大いなる壁だったオーストラリアを予選リーグで下しながら、準決勝でイギリスにまさかの敗北。悪夢のような第三ピリオドがあって、その後差を詰めることもできず……ワタシ、ハンパなく落ち込みました。こんな衝撃はワタシにとっていつ以来だろうと思うに、サッカーの2002年日韓ワールドカップでトルコに負けた時に以来なんじゃないか。あの時もそうだったのだけど、何の根拠もなく日本は勝つと思い込んでいて、そしてざっくりと心に傷を負ったのでした。パラでも世界選手権でもさしたる実績のない英国に、まさかまさか……(結果的にはその後の決勝でもアメリカを破って優勝しているので、実は今回、イギリスが一番強かったワケですが)

パラスポーツにはありがちなのだけれど、主力選手が何年も同じメンバーで、なかなか世代交代が進まない。まあ、前提として障がいのある人のスポーツなので競技人口増やすのも難しいだろうとは想像します。日本もオーストラリアも、おそらくはアメリカもほとんど毎回同じ主力メンバーで戦っていて、そんな中で今回、イギリス等のかつての第二勢力(ラグビーぽく言えばティア2国?)との相対的な力関係に少しずつ変化が表れてきている、のかもしれません。あと、イギリス、ホントまじめに守備やるんだよね。比べると3位決定戦の時のオーストラリアとか、守備はスカスカの印象でしたもん。それにしても……

今のジャパン、本当に良いチームで、もうこのチームで是非とも金を取って欲しかった。日本の誇るイケイケ(池・池崎)も、もう決して若くはない年齢ですし、レジェンド島川は46歳ですから……いつまでも同じメンバーでというワケにもおそらくはいかない。2年前の世界選手権を優勝して、パラでも金メダルを……それができるチャンスなんてそうそうない、かもしれないですから。若きハイポインターの橋本や、唯一の女子選手である倉橋など今後ジャパンを支えていくだろう若い選手たちのためにも、今回、勝たせてやりたかったなぁ。

あー、返す返すも悔しい(笑)。
できることなら準決勝の第三ピリオドからもう一度やり直させてくれないかなとか、未だに思ってしまう(笑)全然立ち直れてないしゅさいなのですが、パラリンピックはまだまだ続いていくのです。
てなワケで今日の注目は、車いすバスケットボール男子の準々決勝。
今大会でブレイクした感じの鳥海選手、ルックスといい身のこなしといい、もちろんそのプレーまで含めて、大変な輝きの選手です。パラアスリートで待望のスターが出現した、のかもしれない。是非ご注目を。

車いすラグビーの魅力とは

てなワケで再び、嵐のカイトを聞く日々。毎日、溢れ出すラルラリラ(笑)。

パラリンピックで個人的に、特に注目しているのが、車いすラグビーでして、この競技ホントに面白くて、ヘタしたらオリンピックのどの競技よりも面白いんじゃないかとすら思う。例えば、車いすバスケは車椅子に乗ったプレイヤーによるバスケットボールで、まあ特有のルールもあるにはあるみたいだけど、観ていてバスケだなぁと、当たり前だけど思うのですね。対して、車いすラグビーは、はっきりとラグビーとは別の競技。ボールは球形だし、前方へのパスはOKだし、クオーターのピリオド制だし、トライまでのタイム制限があったりして、観ている感触としてはどちらかと言えばバスケに近いです。前方へのロングパスを飛び出した選手が受けてそのままトライ、なんてプレーが続出してこちらはアメフトのタッチダウンに近いと思う。ボールを持ってない相手プレイヤーにタックルしたり進路を妨害したりしながら味方の走るコースをうまく作ったりとかも、なんだかアメフトちっくだしね。

で、この幾つかの球技の良い所取り(?)みたいなルールが実に良くできていて、スリリングでゲーム性バツグンの競技になってるんですね。車いすどうしが豪快にぶつかり合う、別名マーダーボール(殺人球技)は、障害者のスポーツとしてはいかがなものかと最初はワタシも思ったのだけど、これがまあ観れば観るほどハマってくるところは……そこだけはものすごくラグビーぽい(笑)です。よくもまあこんな競技を思いついたものだと思うよ。

そして、我らがジャパン(ラグビーだからこう言っていいのかな?)。
プール初戦のフランス戦は、ずっとずっと2点リードされたまま最終ピリオドへ。正直、負けを覚悟した瞬間もあったのだけれど、終盤に見事にひっくり返しての2点差勝利。いやあ、ハラハラさせてくれちゃいますよね。ゲームの序盤で幾つかミスがあったのは今にして思えば相当固かったのでしょう。最後は底力で上回っての勝利の印象なのです。

そして今日のデンマーク戦。確かに簡単な相手ではなかったですが、うまく出だしで点差をつけられたせいか、昨日に比して選手が落ち着いてましたね。終始リードを保ったまま、最後は控え選手を試しつつの勝利。いやあ、気持ち良かったです。
このデンマーク、実は昨日のゲームで優勝候補筆頭のオーストラリアを大番狂わせで破っちまってまして、おかげでプールAは混戦模様なのですね。プール最終戦で、日本はそのオーストラリアと対戦するのだけれど、負ければプール戦敗退が濃厚なオーストラリアは、それこそ車いすラグビー大国(過去、パラリンピックで3連覇中なのです)の威信をかけて底力を発揮してくるハズ。ここまで2戦2勝の日本も、もし負けたら2勝1敗で3チームが並んで、得失点差で勝ち抜けが決まる、なんてことになりかねない。フツーに考えてこのプールは日本とオーストラリアで決まりで最終戦は消化試合だろうと思っていたのに、最後の最後で……なんてヒドいプレッシャーのかかる試合にしてくれちゃうんだろ(笑)。

てなワケで明日は天下分け目の決戦。我らが車いすのジャパンに、是非テレビの前からみんなの元気を(笑)送っていただきたいのです。

緊急事態宣言下の新年

皆様、明けましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
……てなおめでたいハズの年頭のご挨拶がちと滑稽なほど冷めやらぬうちに本日、東京神奈川埼玉千葉の一都三県に緊急事態宣言が発せられました。世間一般的にも勿論そうなのですが、演劇界にとっても大変厳しい、厳冬の年頭となっております。

振り返れば昨年はまさにコロナの年でした。
東京オリンピックパラリンピックの延期はもとより、多種多様なイベント・スポーツ興行が中止や延期を余儀なくされ、我々演劇界も大いに揺れた一年。私たちも6月と12月に予定していた公演を延期せざるを得なくなりました。春の緊急事態宣言、夏の第二波、冬の第三波。その合間にはよくわからないゴーツーキャンペーンもあったりして、公演をやるべきかやらざるべきか、まあとにかく一年を通して、コロナに振り回された印象なのですね。演劇公演というのは数か月から下手したら何年も前から計画し準備するものなので、そうそう急に規模や形態が変えられるモノでもなく、また稽古場が突然使えなくなったりと、まさに逆風吹き荒れる一年だったのだと、思います。

今、どうすべきなのか。

日々、できることをやる。それしかないのかなと思っています。
感染をこれ以上拡大させないために。あるいは(私たちにとっては)演劇、というものを未来に繋げるために。
感染対策については専門家ではありませんから、あまり多くを言うべきではないと思うのだけど、結局は人と人との接触を極力減らす、これしかないと思うのです。なので私も個人的に、対人接触を(コロナ以前比で)8割でも9割でも減らしていこうと思っています。できることはできるだけリモートで……もちろん職種によっては人と接しざるをえない方もいますので、テレワークで工夫してできるものについては極力そうしていく。交通機関をできる限り密にしないために……例えば医療従事者など電車やバスを使わざるを得ない人のために、電車に乗らないですむ職種はできるだけテレワークにする、などの工夫も全国民レベルで必要だと思います。毎日直接会って稽古しなければ、は、毎日出社してなければと同じで……コロナ以前の常識はどんどん変えて、リモートでどうやってやるか、に知恵を絞らなければならない。演劇の稽古、というものについても、常識を変えていかなきゃならないなぁ、と。

リモートでできることを、どうにか知恵と工夫を使って、とにかくやる。これはまあ、お店は開けないけど、デリバリーやテイクアウトを使ってどうにかお店を回していく飲食店の対応と、ちょっと似ていますね。

出来ることを、知恵と工夫を使ってやる。やれることをとにかくやる。
それが簡単なことではないことをワタシも知っているつもりなのだけど、でも、そうするしかないのだろうなぁと、今は思うのですね。おそらくだけど、これは去年と今年だけのハナシではなく……
数年はこういう世界に時節になるのだろうな、と。

改めまして、新年明けましておめでとうございます。
本年が皆様にとって、良い年でありますようにと、心から。

21猫年賀状
昨年は公演なかったので、今年は猫年賀のみです。猫たちは幸いにも元気です。


予告編配信イベント御礼

さて、大変遅ればせながら、先の『プロフェッサー・マイラブ予告編』配信イベントでは、沢山のご視聴をいただき、ありがとうございました。おかげ様にてトークイベントも滞りなく……とは言い難く一部お見苦しい点(笑)もありましたが、どうにか無事終了したのでした。なにせ何もかもが初めての経験でしたので、正直終わった後は相当ぐったり(笑)でした。それでも、いろいろと嬉しいご感想などもいただくと、なんかまたやってみたいなぁ(笑)と、喉元過ぎればなんとやらの実感なのでした。ご視聴ご感想いただいたすべてのみなさまに心からの感謝なのです。そして多分、そのうちなんかやります(笑)。

さて、トークの生配信はあの時きりなのですが、予告編映像の方は初回配信後は普通にいつでも観ることができますので、見逃した方はこちらから是非。改めてご感想などもいただければ幸いなのです。

プロフェッサー・マイラブ予告編01(9分39秒)

プロフェッサー・マイラブ予告編02(14分51秒)

プロフェッサー・マイラブ予告編03(11分30秒)

予告編と言うにはいささか長すぎる(笑)ので、3部に分けてあります。お手隙の際に是非。
また、全編通してご視聴ご希望の方はこちらからどうぞ。

プロフェッサー・マイラブ予告編(35分59秒)

本当に奇跡のように集まっていただいた素敵な役者さんたちによる、zoomを使った映像作品です。もちろん生で観る彼・彼女らのお芝居はより魅力的です。来年夏に上演予定の本編にも是非ご期待いただければと思っています。

今週土曜日プロフェッサー・マイラブの予告編配信イベントなのだ

しばらくご無沙汰してしまいましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

さて、暑い暑い夏の間に我々が何をしていたかと言いますと、来年夏に延期された同作品の予告編映像を作成していたのですね。で、今週土曜日の20時より、その初回配信イベントを開催することになりました。
(詳細はこちらをご覧ください)

コロナ禍で、なかなか集まることさえも難しい中で、我々になにが出来るのか、我々にしかできないことは何かと考えながらの撮影でした。zoomを使っての稽古はまさに試行錯誤の連続でしたが……結果、映像作品ながらも、演劇的要素やライブ感をたくさん詰め込んだ、映画でもネット動画でもない、演劇的配信作品になったとワタシは思っています。予告編、ですから当然それは課金が必要な作品ではなく無料でご視聴いただけるもの、なのですが、これ、もはや予告編の範疇をはるかに超えてしまって……そうですね、連続ドラマの第一話、みたいな作品になってしまったのでした。

初回配信終了直後に、ゲストに同作品にご出演いただいた盒教城さんを迎えたトークライブも配信します。コロナ禍も、まだまだ厳しい残暑も吹き飛ばす、劇団渾身のイベントに……

どうぞご期待ください。

閑話休題・朝ドラ『エール』について

お薦め戯曲シリーズ連載中なのだけれど、今日はちょっと脱線して、今の朝ドラ『エール』について。今週の展開が、なんというかいろんな意味で凄すぎて書きたくなっちまったのです。

まあ、引っ張りましたねえ(笑)。先週くらいからずっとダメになってイジけていた主人公が、いつになったら立ち直るのかとずっと思ってたら、金曜までひっぱりやがったよ(笑)。後述するけど、ワタシにとっちゃ痛すぎる種類の悩みなので、これを毎朝見せられるのはなかなかツラかったのです。

元来、『朝ドラ』には法則がありまして、まあ前期の『スカーレット』にしてもその前の『なつぞら』にしても、主人公に何か困ったことが起こっても、速攻で(なんならその日の15分のうちに)解決しちまってて、いささかドラマにしては悩みが浅すぎる(笑)んじゃないかと思うこともしばしばだったのだけど、今思うとあれはあれでいいのだな。朝からモヤモヤさせられるのって、なんかやですもんねえ。しかしこの『エール』、今週ワタシゃ、モヤモヤがついぞ金曜日まで晴れなかった。繰り返すけど、ツラい日々でした(笑)。

ご存じない方のために軽く解説しておきますと、『エール』の主人公は作曲家の古関裕而さんがモデルになっております。まあ、天才、ですね。ほぼ独学で音楽を学んで国際作曲家コンクールに入賞。生涯で作曲した数は5000とも言われていて、夏の甲子園の『栄冠は君に輝く』とか阪神タイガースの『六甲おろし』とか、はたまた『長崎の鐘』とか『高原列車は行く』などなど、だれでも聴いたことある曲がごまんと、実は古関さん作曲なのですね。ドラマでは若き日の主人公がレコード会社と契約したのだけれど、なかなか作曲家としてデビューできない日々が続いていて、そしてまあ今週は、早稲田大学の応援歌『紺碧の空』を依頼されてから実際に曲ができるまでのお話でした。まあ前述の通り、ずっといじけてばっかで、曲ができたのは金曜日でしたけど(笑)。


「自分の曲ならつくれるけど、依頼された曲はつくれない」
「ありきたりの曲は作りたくない、自分ならではの曲を作りたい」
「自分の音楽は捨てない、捨てたら意味がない」

まあ、ざっくりと主人公の悩みを言葉にしちまうとこんな感じです。これはまあ作曲家さんのみならず、画家さんや小説家さんでも、脚本家やシナリオライターでも、あるいは役者さんでも、まあ一度は経験すること、よくある『壁』なのだろうなあと思います。ワタシのような端くれ作家にも似たようなことはあったと思うし。依頼された曲があまりに書けない主人公は、自分の曲なら書けるのにとばかりに、依頼された曲をほっぽり出して自分のオリジナル曲を作曲し、才能を証明すべく大家の先生に見せるのですけど、(余談ですが、その大家の先生を志村けんさんが演じています。出てくると涙が出そうになります)
楽譜を読み終えた先生はたった一言、
「……で?」
と言うのですね。これがまあ……
主人公は打ちひしがれるのですけど、ワタシも打ちひしがれた(笑)です。ワタシのような端くれ作家にも思い当たる節が、やになるほどあります(笑)。これも余談ですが、この「……で?」というセリフ、なかなか普通、作家さんには出てこないセリフだと思うので、もしかしたらシナリオライターさんの実体験なのかなとも思いました。「それで君は何がしたいの?」とか頭で考えたセリフはそんなふうになると思うのだけど、まあ実感としても「……で?」だけの方がより、打ちひしがれるのですね。

「僕の頭の中、僕でいっぱいだった。そこに誰も入る余地なんてなかった。そんな独りよがりの音楽、伝わるわけない」

「自分で気づかないと、人は変わらないから」

まあ、全くその通りですね。そのことに木曜日の最後のシーンで気づいた主人公は、あっと言う間に『紺碧の空』を作曲してしまいます。これもまた、大いに、うーんと思わされてしまう部分ではあります。

ワタシが今週観ていてまず思ったのは、才能ある人ってこういう悩みあるのかなぁ、ってことでして、まあ凡人のワタシには思い当たることだらけ(笑)なのだけれど、天才って初めから知ってるんじゃないかと天才じゃないワタシには思えたので。自分で気づかないと人は変わらない、それは本当にそうで、役者さんにいくら口を酸っぱくして伝えても、自分で気づかないと人は変わらないです。少しでも自分で気づけるように、いろいろ考えて伝えたりしても、ホント、なかなか伝わらない。でも自分で気づいた時には、役者さんはびっくりするくらい変わるのです。そういうこと、天才は初めから知ってるのかと、凡人ならちょっと思ってしまいますね。でも、たぶんそうではないのでしょう。

ワタシの場合は……
気づいたとしてもそこからがまたタイヘンで、そこから先またいろいろと紆余曲折して、更に苦労して脚本やシナリオを書いてきたのだけれど、
まあ、この主人公、気づいたらあっと言う間だもんね(笑)。それが、天才、なのかもしれません、なんてことを思ったのでした。

stay home の日々に何が出来るかを考えてみた

さて、ステイホームの日々。

ここ一か月くらいはワタシも生活必需品の買い物以外はほぼおうちで過ごしております。おそらくは間もなく非常事態宣言は解除されますけれども、コロナアフターの世界は、日常そのものを変えてしまうのだろうなぁと思っています。飲食業界も観光業界も、そして他の業界も勿論タイヘンなのだけど、演劇業界も過酷な日々なのです。難しいなぁと思うのだけど、やはりと言うか、興行モノというのは、今は必要ないじゃん、と普通に思われてしまうのですね。世界は、変わってしまう。うちの劇団も6月に予定していた公演を一年延期し、さらには12月に予定している本公演も果たしてできるのかどうかがかなり微妙になってきていると思っています。来年のオリンピック、できるのかしら。まだしばらくは、スポーツも演劇も気軽に観に行けるようになるには、ハードルが高いなあと思うのです。

そんな中で、何ができるのか。

ワタシなりに考えてみました。ネット動画でお芝居をやるとか、そういう手もあるのでしょうけれども、ワタシにはピンとこないのですね。動画にするなら、やはりどうしたってもともと動画の映画やテレビには敵わないとも思う。もちろん、そいういう試み自体を否定する気はないです。ただ、テレビで観たお芝居は、その場にいて同じ空気を感じて観たお芝居とは、やはり別物だとも思うのですね。

そんなことをぐちゃぐちゃ考えてるうちに……
戯曲をとりあげてみたいと思うようになりました。

戯曲を読む。これ、おそらくは一般の人にはハードルが高いことなのでしょうとも思うのだけど、優れた戯曲って、読む人の想像力さえあれば、すごく面白いのです。私も修行時代にいくつもの優れた戯曲を読んで、ものすごく面白いと思ったよ。映画がなかなか原作の小説を超えられないのはよくありますね。戯曲であれば、凝った映像技術も必要ないし、ありのままを楽しんでいただける、かもしれない。

ただ、戯曲というのはお芝居の設計図なので、なかなかそのものを楽しむのは難しいです。解説、が必要かもしれない。その解説を含めて、ワタシが過去に読んだすごく面白い戯曲を紹介したいと思ったのです。第三舞台や夢の遊民社、それこそ、シェイクピアもハロルドピンターも、はたまたニール・サイモンもレイ・クーニーも、きちんと解説があればとても面白いです。普通の人は知らないようなマイナーな、でもとても面白い戯曲もあるんです。

サッカーやらラグビーやら、これまでいろんなことをここで書いてきましたけれども、

ワタシの本業とも言うべき、お芝居の戯曲について、ついに書いてみたいと思います。
待て、次号(笑)。

2020年6月・企画公演の延期について

昨日、政府により東京を含む7つの都府県に緊急事態宣言が発せられました。これを受けて都知事は期間中のイベントに対して自粛を指示・要請する模様です。いつ収まるとも知れぬウイルスとの戦い。誰もが、大変な時を迎えています。

さて……
私達はかねてより、6月12日〜14日の特別企画公演の準備を進めてまいりました。規模を縮小し感染対策を万全にするなど、どうにか上演の道を探ってまいりましたが、ここにきての感染者数の増大を見るに、上演はもとより、稽古のために稽古場に集まることすら、今はリスクが大きいと判断せざるを得なくなりました。


あくまで、延期。中止ではなく、延期です。

世界中の知恵と勇気が、必ずやこの未知のウイルスとの闘いを制し、収束の日を迎え、またお芝居やスポーツやイベントを、誰もが普通に楽しめる日が来ると私は信じています。

上演時期は社会情勢等を注意深くみながら判断することになりますが、およそ一年後の2021年初夏のあたりに、上演を予定したいと今は考えています。


誰もが笑って楽しくて、そこにいる人全てが幸せになれるような、そんな公演にしたいと……
こんな時だからこそ、今はそう思っているのです。

2020年代の始まりに

20劇団年賀状
改めまして皆様、明けましておめでとうございます。

2019年はラグビーの年でしたね。劇団としても4月に、ラグビーものばかりの三本立てリーディング公演『The day』を上演いたしました。コアファンなら垂涎のゲストを集めたアフタートークも大好評でして、これワールドカップの後にやってたらお客様の数が倍になったんじゃないか(笑)などと不埒なことまで頭をよぎったほどです。いつかまたやりたいなぁ。これはマジで。

そして7月には日本コメディ協会主催ですが、レイ・クーニー作の本場イギリスのコメディ『ファニー・マネー』の演出を担当いたしました。以前のブログでも触れましたけれど、本当に達者で面白い役者さんたちに集まっていただけたお蔭で、ワタシの役目はあまりなかったです。今となっては楽しんだ記憶しかない、非常に幸せな公演でした。こういうのも、またやりたいなぁ。

さて、20年代となって、劇団の活動も本格的に再スタートします。
まずは、まもなく情報公開となる、6月の企画公演から。これはご存知下北沢亭での公演となりますが、いろいろと面白いことになりそうな企画があがってきてまして、まあどう考えても普通の公演にはならなそうで、ワタシはドキドキしているのです。乞うご期待。

そして12月頭には、久々の本公演となります。うん、ホントに久々でこっちもなんだかドキドキ(笑)しますね。ちゃんと新作書けるのかしら。台本の書き方忘れちゃってないか……ちと心配なのですけど、まあせっかくなので今までとは違ったテイストやら構造やら、いろいろ試してみたいことを試してしまおうと、まあ無謀にも今は企んでおります。こちらもどうぞご期待ください。

20猫年賀状てなワケで(?)恒例の、猫友だち専用の猫年賀状なのです。
本年も、猫ともども、どうぞよしなに。
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