「(試合中)すっごい吐きそうでした」(橋本勝也/車椅子ラグビー日本代表)
車椅子ラグビー準決勝。最終ピリオドで残り時間は15秒を切り、同点ながらもオーストラリアボール。当然のことながらギリギリまで時間を使っての得点を狙うオーストラリア。ここで狙い通りにトライを取られてしまっては、もはや反撃の時間も残っておらず……まさに、絶体絶命。もしワタシがオーストラリア人なら、これで勝ったなと、素直に思っていたと思うよ。一進一退の難しいゲームをオーストラリアはずっと支配して……それこそ99.9パーセントまできっちりミッションを成し遂げた、ハズ、だったのだけど。その瞬間、なぜかこぼれたボールをジャパンの池が拾い上げて……
日本 52‐51 オーストラリア
いやはや……
こんなのアリ?とジャパン贔屓のワタシですら思ったのです。タイムアップ間近での、奇跡(?)の同点トライ。そして延長戦、オーストラリアのパスを、またしても池がインターセプトして……。
「こんなのアリぃぃぃぃぃ(エコー)」(ワタシ(笑))
実はここまでパラリンピックでジャパンは、3大会連続で準決勝で敗れていたのですね。最も金メダルに近いとされていた前回東京大会でも、プール戦で優勝候補のオーストラリアを破りながら、準決勝では別プールの2位通過だったイギリスの、突然確変したかのようなプレーに圧倒されて……
準決勝には……魔物がいる
ジャパンの、呪いです。正直ワタシは今回も、「ああ、またなのか」と思ってしまいました。それがまさかの……まさか、こんな勝ち方をしてくれるとは。
今改めて思うと……
勝ち方そのものは、もう奇跡としか言いようがないです。どっかの三流シナリオライターだって、こんなシナリオは非現実的過ぎて書けない(笑)です。ただ……
それを実現させたのは奇跡ではないのです。その一つが、橋本の存在。ジャパン待望の若きハイポインター。3年前は代表に選ばれこそしましたが、ほとんどプレー時間もなく存在を示せずにいましたけど、今回はもう完全に主力の一人。池や池崎に頼りっぱなしだった過去と違って、ローテーションで彼らにも休む時間を作り、自らきっちりと得点を重ねていく。対するオーストラリアは、主力のハイポインターの選手が二人ともほぼ出ずっぱりで、延長は明らかに精度が落ちましたから。自分の成長で……これまで何度も突破できなかったジャパンの準決勝の壁を破りたい……それがまあ、冒頭に書いた橋本の試合中ずっと感じていた吐き気の正体、みたいなのですね。
こんな奇跡みたいな、でも実は奇跡ではない勝ち方を見せてもらったら、もはややり残したことは一つだけです。決勝戦、日本時間の今夜2時半から。NHK総合で生放送してくれるみたいです。皆様、是非ジャパンにエールを。
車椅子ラグビー準決勝。最終ピリオドで残り時間は15秒を切り、同点ながらもオーストラリアボール。当然のことながらギリギリまで時間を使っての得点を狙うオーストラリア。ここで狙い通りにトライを取られてしまっては、もはや反撃の時間も残っておらず……まさに、絶体絶命。もしワタシがオーストラリア人なら、これで勝ったなと、素直に思っていたと思うよ。一進一退の難しいゲームをオーストラリアはずっと支配して……それこそ99.9パーセントまできっちりミッションを成し遂げた、ハズ、だったのだけど。その瞬間、なぜかこぼれたボールをジャパンの池が拾い上げて……
日本 52‐51 オーストラリア
いやはや……
こんなのアリ?とジャパン贔屓のワタシですら思ったのです。タイムアップ間近での、奇跡(?)の同点トライ。そして延長戦、オーストラリアのパスを、またしても池がインターセプトして……。
「こんなのアリぃぃぃぃぃ(エコー)」(ワタシ(笑))
実はここまでパラリンピックでジャパンは、3大会連続で準決勝で敗れていたのですね。最も金メダルに近いとされていた前回東京大会でも、プール戦で優勝候補のオーストラリアを破りながら、準決勝では別プールの2位通過だったイギリスの、突然確変したかのようなプレーに圧倒されて……
準決勝には……魔物がいる
ジャパンの、呪いです。正直ワタシは今回も、「ああ、またなのか」と思ってしまいました。それがまさかの……まさか、こんな勝ち方をしてくれるとは。
今改めて思うと……
勝ち方そのものは、もう奇跡としか言いようがないです。どっかの三流シナリオライターだって、こんなシナリオは非現実的過ぎて書けない(笑)です。ただ……
それを実現させたのは奇跡ではないのです。その一つが、橋本の存在。ジャパン待望の若きハイポインター。3年前は代表に選ばれこそしましたが、ほとんどプレー時間もなく存在を示せずにいましたけど、今回はもう完全に主力の一人。池や池崎に頼りっぱなしだった過去と違って、ローテーションで彼らにも休む時間を作り、自らきっちりと得点を重ねていく。対するオーストラリアは、主力のハイポインターの選手が二人ともほぼ出ずっぱりで、延長は明らかに精度が落ちましたから。自分の成長で……これまで何度も突破できなかったジャパンの準決勝の壁を破りたい……それがまあ、冒頭に書いた橋本の試合中ずっと感じていた吐き気の正体、みたいなのですね。
こんな奇跡みたいな、でも実は奇跡ではない勝ち方を見せてもらったら、もはややり残したことは一つだけです。決勝戦、日本時間の今夜2時半から。NHK総合で生放送してくれるみたいです。皆様、是非ジャパンにエールを。