しゅさいのブログ

コメディ作家で、劇団ZIPANGU Stage主宰の今石のブログです。
稽古日記や、スポーツ観戦記などなど。
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サッカー

遅ればせながらの、アジアカップ総括

ホント、今さらって感じなのだけど、まずは決勝戦。

日本 1−3 カタール

まあ、完敗、でした。決勝はどちらが勝つにせよ接戦になると予想していたのだけれど、接戦とも言い難い完敗。唯一、後半一点返して、その後も日本ペースだったあの時間帯だけが接戦で、あのコーナーキックの際の吉田のハンドで、実質的に試合は終わってしまったのです。それにしてもこういう時って、なぜ、いつも、吉田(笑)なんでしょうね。

ワタシなりに考えて敗因は二つ。

一つは、準決勝のイラン戦が、今大会の日本にとってのゴールになってしまったこと。イランは最大の敵とみなされてましたし、実際それまでの日本の調子で勝てるとは正直あまり思えなかった。先のブログに書いた通り、そこを天王山として、大迫をずっと休ませ前の試合で試運転させ、全ての戦術をイラン戦のために使い、まあ若干の運も含めて首尾よく勝ってしまったワケです。そして最大の難関を乗り越えた後は……そうした試合をした後って、あのブラジルでさえ、よく負けるのです。頭じゃ、決勝で負けたらなんにもならない、と分かっていても、まあ、人間、そう簡単には切り替えられないモノなのでしょう。

もう一つの理由は……身も蓋もなく言ってしまえば、これが現段階での日本の実力だからです。
まあ、もとより監督が代わって世代交代を進めて、まだ連携だなんだと手探りな中で迎えた今大会ですから。しかも怪我人続出でずっと思い通りの試合が出来てたワケでもないし。(正直中島がいれば、と思ったことは何度もありました)昨夏の森保監督就任以来の親善試合の結果が良かったから期待はされましたが、あれはまあ、たまたまうまくいったに等しくて、若手とベテランの融合含めて、まだまだ、チーム作りは始まったばかりなのです。その中での準優勝は、妥当、というか出来過ぎと言ってもいいかもしれません。

実際カタールは強かったですしね。攻撃は個人技頼みの部分もありましたけど、でも前半の2点はその個人技が見事にハマっての素晴らしいゴールでした。そして守備では連携や組織がどの国よりも機能していた印象です。彼らがこの大会の全試合を通じて失った点は、日本戦の最後の1点のみ。大迫が戻って、機能し始めたはずの日本の攻撃も、5バックと4バックを使い分けて見事に封じてしまった。監督の能力や、事前の分析等を含めた相手に対する対応力も含めて、優勝に相応しい戦力だったと今は思います。


さて……アジアの勢力図が、随分と変わってしまいましたね。
おそらくですが、純粋な戦力として一番強かったのがカタール、ついでイラン。日本は韓国やイラク、サウジらと並ぶ三番手グループ、といったところでしょうか。韓国はソンフンミン一人じゃやっぱり厳しかった印象ですが、それでも準々決勝でカタールに0−1ですから、(ちなみにイラクは決勝トーナメント1回戦で、カタールに同じく0−1)まあ贔屓目に見ても日本は彼らと同等くらい。UAEは相手に恵まれて、かつ地元開催でのこの結果ですから、三番手グループよりも少し落ちる印象です。そのUAEに負けているオーストラリアや、中国らが続いて、躍進著しいタイやベトナムと言った東南アジアの国々もこの少し下あたりまでは来ていると思います。

繰り返しになりますが、アジアカップは混戦だからこそ面白い。振り返ってみても、過去の栄光やら実績が何の役にも立たないくらいの混戦でした。優勝したカタールには心からおめでとうと言いたいです。帰化した選手の参加資格がどうこうとかってハナシは全くもって興味ないです。全ての参加国の中で一番良い準備をした結果だと思う。3年後の自国開催のワールドカップに向けても、最高の結果になったんじゃないでしょうか。

日本はね。来年から始まる、そのワールドカップの予選に向けても、もう一皮剥ける必要があると思うよ。森保監督の采配は、首尾よく一点取れれば、それを守るのは完璧なれど、ひとたびリードされてしまうと、その局面をどうひっくり返すかの戦術については甚だ疑問符です。大迫が出られなかった場合、代わりになる選手がいるかどうかといった根本的な未解決問題も山積みだし。でもまあ、いろいろひっくるめた上でも、準優勝という、あとひとつ忘れ物を残して終わった結果は、この先が楽しみになる結果ではあります。森保日本の今後に、大いに期待します。

大迫力ハンパないって

日本 3−0 イラン

いやはや……興奮しました(笑)。

タイトルは、大画面のテレビでサッカーを観たら迫力がハンパなかったよってハナシ、では勿論なくて、大迫力(おおさこりょく)のことです。いやはや、ハンパなかったです。いろんな意味で。

まあ、前日のブログに書いたように、正直ワタシ、このゲームに多くは期待していなかったのですね。勝ち負けはともかく、内容が濃くて日本代表の今後のためになるようなゲームにはならないんじゃないか、と。ところが……

前半から、何と言うか、選手たちに迷いが少ないというか、攻め込まれて厳しい場面ですらも、どこか試合を楽しんでいるようにワタシには見えた。これが今までの数試合とはまるで違うところで、なんだかずっと我慢して我慢して耐え忍んでいるようだった守備の時間ですらも、どこか日本の選手が生き生きとしているのです。もしかしたら森保監督に、「準決勝まで来たので、後はおまえら好きにやっていいよ」と言われたのかしら(笑)とまで思ったよ。とにかく、攻め込まれても隙を見ては反撃し、そしてわりあいその全てが良い攻めに繋がっていく。イランもまた良く攻めて良く守るので……前半ずっと0−0のままでもゲームはスリリングで面白くて、明らかに今までとは、変わっていたのですね。

そして後半開始からまだ浅い時間にプレゼントみたいな先制点が入ると、その僅か7分後にPKで追加点(これも少しラッキーな部分はありました)となります。いやはや思いがけない熱狂(笑)。決めたのはもちろん、両方とも大迫です。2−0のスコアと決めた時間帯が似通っていたから、あのワールドカップのベルギー戦の時の嫌な記憶がよぎったりもした(笑)のだけれど、ただ、イランはやっぱり、ベルギーではなかったのですね。その後、交代で出てきた選手も日本の脅威にはなりえず、日本の方もあの時みたいにパニックになるではなく、落ち着いて試合を運んで、時にカウンターであわやというシーンを何度もつくっていました。そして終了間際、抜け出した原口元気が豪快にゴールネットを揺らして。いやはや……気持ち良かった(笑)ですね。

では、今までと何が変わったのかと言えば、それはもう明らかに、ハンパない人がいたかいなかったか、なのです。ご存知ない方のためにおさらいすると、大迫はグループリーグの初戦で2得点した後は怪我でずっと欠場していたのですね。そこから(つまりはグループリーグの二戦めから)日本代表の苦難は始まって、まあ勝つには勝っていたのだけれど、1−0とか2−1とかの最小得点差をかろうじて守り切る試合ばかり。うまいことセットプレーなんかで取った点を、もうあからさまに身も蓋もなく守り切って勝つサッカー。試合内容があまりにもツマらないので、ネット上で森保監督は塩職人(しょっぱい試合=面白くない試合、を作る人)なんて呼ばれてたくらいでして。大迫の代わりに起用した武藤や北川は、もともと大迫とはタイプの違う選手ですから、彼らに合わせたやり方もあるだろうに、頑なに同じシステムで大迫と同じコトをやらせようとしていて、当然それは大迫がやるほどは機能しないので、攻撃がつながらない。前線にボールが収まらないからカウンターにならず、カウンターにならないからずるずる下がって結局守備の時間になる。まあ、そういう悪循環に陥っていた、と思う。(少なくともワタシはそう思っていた)

今にして思えば、大迫のいない日本代表は、そうするしかなかったワケですね。ゲームがしょっぱくなろうが(笑)、なんとか一点差を守って勝つ。攻撃が機能しなくても、守って守って勝つ。その間、攻撃時はほぼ試合から消えていた南野や柴崎(守備ではもちろん貢献してましたけど)が、昨日の試合では躍動しまくりました。大迫にボールを預ければ、ほぼ失わないので、思い切りよく前に走り出せるし、思い切りよくゲームを組み立てられるのです。ボールを奪ったら、迷わず、まず大迫を見る。大迫の動きに連動して二列目以降の選手が動き出す。迷う必要がないので攻撃が早くなって。おそらくは、武藤や北川の場合は、もとよりポストプレーが得意なタイプの選手というワケじゃないので、ボールが無事収まるかを確認してからでないと動けなかったのだと思うのですね。その僅かなタイムロスがカウンターの成功率を下げることになります。

森保監督は、その大迫を、ゲーム内容が苦しくても決して無理させず、ずっと休ませてコンディションをあげ、前の試合(準々決勝ですね)で最後の20分だけ試運転のようにプレーさせ、それから満を持して勝負のイラン戦で先発出場させたワケです。つまりは、大迫抜きではイランに勝てないから……だからこその、それまでのずーっとやってきた塩試合なワケでして、そして大迫の復活で目論見通り、最大の難敵イランに圧勝してしまった。これまで不思議な采配に思えていた武藤や北川に対する扱いも、その全てが大迫が戻って来た時にチーム全体がスムーズにできるための采配だったとすれば……全てが、森保マジック、だったのかもしれません。

いやはや、森保監督、すごすぎです。監督の力もハンパないです。
……。
でも、よくよく考えたら、それって、森保監督も大迫に頼りきりだったってコトじゃん(笑)。やっぱりハンパないのは監督力じゃなくて大迫力(おおさこりょく)のようです。以前から替えの利かない選手とは言われていましたけれど、その替えの利かなさがますますハンパなくなってしまって……もし彼がいなくなったら、日本代表、どうなっちゃうんでしょうね。少なくとも金曜日の決勝までは絶対に怪我しないでいただきたいよ、ワタシは。


余談ながら面白かったのが、日本が先制したシーンなのです。ディフェンスラインから裏に抜け出した南野が、後ろから追いかけてきたイランの選手と交錯して倒れた。もちろんその瞬間はPKかと思いましたけど、ちょっとダイビング(PKもらうためにわざと倒れる行為)ぽくも見えた。するとイランの選手が5人くらい血相を変えて猛然と審判に詰め寄ってダイビングを主張し始めたのです。まだ笛は鳴っていなかったのに。南野の方はすぐに立ち上がってボールを追いかけ、センタリングをあげた。オンプレー中だったことに気づいたイランの選手たちが慌ててゴール前に詰め寄るも時既に遅く……わりとフリーになった大迫がドンピシャでヘディングを合わせて日本の先制点となったのでした。なんともプレゼントみたいな一点!
後で改めて映像を観直してみても、面白いくらいにイランの選手はみんな足を止めて審判に(ダイビングを)アピールしていますね。イランって本当に強いのに(プレーはみんなめちゃくちゃうまいのに)、こういうところが、なんだかユーモラスなまでに、イランぽいなぁ、と思ったのでした。審判が笛を吹くまで絶対にプレーを止めてはいけない。家に帰り着くまでが遠足なのだから。

さて、準決勝まで来たのだけれど

さて、アジアカップもはや、準決勝なのです。対戦相手はアジア最強と言っていい、イラン。先のワールドカップでは、スペイン、ポルトガルと同じグループという死の組でありながら、スペインを苦しめ、ポルトガルとは引き分けて、日本と同じ、1勝1敗1分だったイラン。そしてここまでのアジアカップで、全勝なのはもちろんのこと、なんと全試合通して失点ゼロのイラン。その無茶苦茶強いイランを相手に、日本が果たしてどんな試合を見せてくれるのか……

と、ここまで書いて、なんでだかワタシ、ワクワクドキドキしていないのですね。アジアカップは試合内容だけで言えばワールドカップよか面白いんじゃないかと思っていた。過去の大会を振り返っても、まあ一戦一戦、いろんなことが起こってドラマもあって、ただでは終わらない、否が応でも盛り上がってしまう大会、のハズなんだけどなぁ。我らが日本もこれまで、グループリーグ含めて全勝。で、相手が最強のイラン。なぜ、高ぶらないんだ(笑)。

ひとつにはこれまでの日本の戦い方が、まあ、うまくいってないのです。勝つには勝っているのだけれど、なんか、ひょこっと入ってしまった1点を、守って守って、終わってみたら、なんか勝ってたよ、って印象でして、もちろんそういう戦い方が悪いとは言わないけれど(もしかしたら森保サッカーの真骨頂はそこにあるのかもしれないですし)でも、それでも。
ひとつには、大会前に中島翔哉の怪我があって、大会入ってから大迫の怪我があって、まあ、攻めたくても攻め手に欠いていたから、というのはあります。前線でボールが収まらないから、二列目の選手が上がれず、そうなると有効なカウンターにならず、そうなると、まあ、守って守ってになってしまうのも致し方ない、のかもしれない。

でもなぁ。イラン相手に……それじゃあ勝てない気がして、ならない。
幸いにも、今日は大迫は先発に戻ってくるみたいだし、なんかこう、ワクワクする、点を取って取られて、それこそどつき合いみたいな、面白いゲームにならないものかと、思うのですね。でも、なんだか大迫含めて守っちゃう気もするし(笑)。

さて、試合開始まであと10分。
面白い試合だったかどうかは、明日に。

アジアカップ雑感

さて、アジアカップなのです(笑)。

日本は無事グループリーグを突破していて、明日(もう今日だな)サウジアラビアとの決勝トーナメント一回戦を迎えます。サウジという国は、強い時と弱い時がはっきりしていて、今回はグループリーグを2位通過ですので、弱い方かなとも思う。まあ、やってみなけりゃ分からないところも多いのだけど、普通に考えればクォーターファイナルには進めるとは思う。で、そのクォーターファイナル(準々決勝)の相手が、なんとベトナムになりそうなのですね。ベトナムはグループリーグ3位通過ながら、グループリーグでオーストラリアに競り勝って1位通過したヨルダンを、PK戦の末、倒してしまったのです。

今回の決勝トーナメント進出チームを見てみると、日本、韓国、サウジ、イラン、イラク、オーストラリアなど、常連国も残っているのだけれど、そこに東南アジア勢、つまりは今まではほとんど出てきたことのない、ベトナム、タイが進出していて、なんとも隔世の感があるのですね。国内リーグが盛んで、Jリーグにも多く選手を輩出しているタイはまだ分かるのだけど、実はそのタイも予選リーグでインドに大敗していたりして(結果的にはインドはグループリーグ敗退、タイは2位で決勝トーナメント進出)中東と東アジアの争いだったアジアカップも、随分勢力図が変わってきた印象なのですね。

正直、今回のアジアカップは読めないです。結局はいつものメンツの争いになる、かもしれない。でも、今、まさにこの時間に中国と争っているタイも、クォーターファイナルに来てしまうと、ベスト8に東南アジアが2か国というのも十分にあり得てしまう今の状況なのです。

アジアカップは、面白いです。まあ、我らが日本が、過去参加国最多の4回優勝で、ワールドカップにおけるブラジルやドイツの立場にあるのも勿論なのだけど、対戦する韓国やイラン、オーストラリアなど、ライバル国との実力が拮抗していて、だからいつもこのあたりから、すさまじい接戦の連続になって、どこが勝つのか全く分からない。そこにまた、前述の通り、新勢力の台頭があって……

昨今のワタシ、4月のラグビー台本も書かなきゃならないし、7月の協会公演の準備もしなきゃならなくて、なんとも慌ただしくなりそうなこの頃なのですが、まあ、アジアカップ、観てしまいますね(笑)。

総集編的な、珍迷言集

ロシアワールドカップ終幕から、はや一週間。

思い返すに、夢のような(笑)日々でしたね。日本の試合以外でも、こんなにテレビにかじりついた大会は、実は初めてかもしれない。いやはや、どの試合も大変面白うございました。てなワケで恒例(?)の、しゅさいのロシアワールドカップの珍名言集。

「めちゃくちゃ良いキーパーじゃないですか!」(by 乾)

ベルギーのゴールキーパー、クルトワを評しての乾の一言。ご存知のようにラウンド16のベルギー戦、乾はそのクルトワから見事なゴールを奪っているのだけれど……
これがなぜ面白いかというと、この発言は、その試合の際のモノではなくて、その後のラウンド8でベルギーがブラジルを破った試合を、乾が(おそらく)テレビで観ての発言だからなのです。スペインで活躍中の乾選手、実は他国リーグの選手は殆ど知らないんだとか。クルトワはイングランド・プレミアリーグの、超のつく凄いキーパー。199センチの長身で、でも動きは機敏で安定感もあって。同じくプレミアの吉田マヤとか以前マンUにいた香川らに、よくまあ、あんなすごいキーパーから得点できたね、って乾は言われたらしいのだけど、前述のように知らない選手だったので、あんまピンとこなかったらしいのですね。で、その次のブラジル戦を観て、びっくらこいて冒頭の発言となった次第、らしいです。
あのベルギー戦で乾が奪ったゴールは、大会ベストシュート集に選ばれるほどの見事な一撃でした。無回転で、計ったようにサイドネットに。でなければクルトワなら防いでしまったと思う。ホントにすごかったけど、もしかしたらそれ、知らなかった、からなのか?もし、乾がクルトワのすごさを試合前から知っていたら……撃つ瞬間に力んでしまって入らなかったかも、しれないのだなぁ。……。乾選手、実は天然説、がワタシの中で芽生えたのだった。まあ天才というのはすべからく天然、なのかもしれないのですが。


「手のひら返しでごめんなさい」(by 沢山の日本人のツイート)

まあ、開幕前にこれだけ期待されて、なかった日本代表は歴代初めてでしょうね。ハリル監督を電撃解任してからも、ガーナやスイスに全く歯が立たず(2試合で1点も取れず)、ほぼ2軍のパラグアイ相手にはなんとか勝利したものの、良くなる道筋が見いだせなかった我らが代表。正直に言ってしまえば、開幕前のワタシの予想も3戦全敗、もしくは、よくてひとつくらいは引き分けられるかもというネガティブなものでした。それがまあ、コロンビア戦に勝利して一夜明けたら……
ワタシを含めてほとんどの日本人が、ものの見事に手のひらを返したのだった。かくして突然、テレビの芸能コーナーまで全局サッカーの話題で持ち切りになってしまうという、開幕前には信じられなかったような状況が出現したのです。
ちなみにTwitterの姉妹作に「本田さんごめんなさい」というのもあります。開幕前には「本田は終わった」だの「本田のベストポジションはベンチ」だの、まあ散々な言われようでしたが(ワタシもそう思っていた(笑))いざ開幕するや、コロンビア戦で決勝点をアシストするは、セネガル戦では同点弾を決めてしまうは。さぞかし多くの人にTwitterで「ごめんなさい」とつぶやかせてしまったことでしょう。ワタシもつぶやいたけど(笑)。
更に言うなら、結果的に日本が敗れたラウンド16のベルギー戦も、あの最後のベルギーの高速カウンターの起点となってしまったのは、本田のコーナーキックをクルトワがキャッチしたところから。そういう意味では、本田で始まり本田で終わった、とも言える日本の今大会。そして、あくまで噂レベルではあるのだけれど、そもそもハリルホジッチ前監督の更迭のきっかけをつくったのが噂通り彼であるのだとしたら……
プロフェッショナル、ケースケホンダは、実はフィクサー? おそるべしは本田、なのだな。ご存知の通り、ベルギー戦後に代表からの引退を発表したのだけれど、今後二度とこういう選手は現れない、かもしれない、いろんな意味で。


「あんなドイツなら、日本でも勝てる」(by 滝沢久美)

まさかのグループリーグ敗退が決まったドイツ。まあこれも日本の津々浦々で似たような発言があったことでしょう。
ご存知ない方のために補足しておきますと、ワタシの劇団が5月に上演した『日の出政府のW杯』という作品の中で、劇中のテレビで行われている日本代表の試合の、架空の対戦国として選ばれていたのがドイツなのです。でまあ、お芝居の中でさんざっぱら、「相手は世界一の強豪、ドイツなんだ!」とかってセリフが出てきて、それはそれは強い、もう日本なんかが逆立ちしたって勝てっこない相手として、ドイツ代表が登場しております。現実の世界でも大会前の予想では優勝候補の筆頭だったハズで、日本が決勝トーナメントに進むことを予想した人に比べたって、ドイツの予選敗退を予想した人ははるかに少なかったハズ。それがまあ、初戦のメキシコ戦で苦杯をなめると、次のスウェーデン戦でも終了間際まであわや2戦目で敗退決定となるところまで追い込まれ、そして最終戦の韓国戦を0−2で敗れて、結果的にはグループ最下位でワールドカップを去ることになったのです。なにがどうしてどうなってこうなったんだか、ワタシも未だに分からないし、マスコミを含め、その理由をこれだとズバリ言い当てた人はいないと思う。なぜだか分からんうちにドイツは突然不調になり、滝沢さんに冒頭の発言をされるに至るのです。その理由に……実はワタシは気づいてしまったのだった。
うちの劇団の『日の出シリーズ』と呼ばれる作品群。今回は前述した通り、相手国はドイツだったのだけど、4年に一度のシリーズなので、その時々に対戦相手が、まあ当然ですが変わるのですね。ちなみにですが、4年前の『日の出銀行のW杯』の際、劇中の対戦相手としてワタシが選んだのはイングランドでした。そのお芝居が終わった一月後、そのイングランド代表は……グループリーグで敗退しました。8年前の『日の出温泉のW杯』、対戦相手はイタリアで……やはりグループリーグで敗退しております。……っていうコトは……
つまりは大会前に、ワタシが台本上で仮想の対戦相手として選んだ国は、ことごとく、現実のワールドカップではグループリーグで敗退しているワケです。いずれ劣らぬ強豪国、であったにも関わらず、ワタシが台本にその名を書きこめばグループリーグで……。これは「デスノート」ならぬ「デス脚本」なのか。あの強い強いドイツがグループリーグで敗退したのは、まさかのワタシのせい!? わー!ドイツの皆様、ごめんなさい!


「ケインがイングランドを牽引してますね」(by 中田浩二)

準決勝のクロアチア戦の前の、中継した某局のバラエティ(?)タイムでの、中田浩二氏の発言。スタジオは「あれ?」って空気に包まれておりました。いわゆるサッカー解説者の中で、ダジャレおじさんと言えばもう、誰もが認める早野さんでして、これが早野さんの発言であれば誰もがうつむいてただスルーするだろうし、ワタシもスルーする。でも、発言したのが、あの一見真面目そうな中田浩二さんなので……あれ? ナカタコさんて、そういうキャラでしたっけ?って、スタジオの皆さんもどうしていいかわからなかったようでした。もしかして、ネクスト早野を狙っているのかしらん。でもその道は……ご本人が想像するよりずっとずっと、険しい険しい道程(笑)だと思いますよ。


「あれ、たっくさんじゃん」(by 劇団員一同)

たっくさん、というのは、近頃うちの常連客演さんで、でこぼこギアという劇団を主宰している、コヤタカフミさんのことです。日本の初戦、コロンビア戦を劇団事務所で観戦会していた面々が、試合前の国歌斉唱の際の、とあるコロンビア選手を見ての発言です。これがどういうことかと言うと……

たっくさん
たっくさん01

カルロスサンチェス

似てるのは、髪型だけなんスけど(笑)。
実はこの人(カルロスサンチェス)、あのコロンビア戦で、香川のシュートを手で止めて日本にPKをくれたばかりか、レッドカードで一発退場になった選手なのでした。たっくさん、ありがとう。





で、そう思っていろいろ探しているうちに、ワタシ、気づいたのでした。似てるのは彼だけじゃなかったのだと。論より証拠。

たっくさん
たっくさん03
ムハメドサラー

まさか、あのエジプトの英雄にして、昨年のプレミアリーグ得点王まで、たっくさんだとは。
似てるのは、髪型と髭だけなんスけど(笑)
誰でもたっくさん、なのだなぁ。たっくさんがいっぱい。
長らくお付き合いいただいたのに、最期はこんなネタでごめんなさい。






フランス対クロアチアの決勝戦をフランスが制して、ロシアの幕は閉じたのでした。大会MVPはクロアチアのモドリッチ。新人賞はフランスのエムバペ。ベストゴールキーパーはベルギーのクルトワ。全て全く異議ナシなのです。余談だけど、今回こそ、トトカルチョやっておけばよかった(笑)。って、買わなかった馬券ほど当たるもので、まあ、ジンセイそうしたものではあるのですが。
4年後がはや、楽しみですね。




ワールドカップの行方

さて、日本代表ロスの痛みを乗り越えて(笑)……

今日からはワールドカップで一番面白い(と個人的に思っている)準々決勝が始まります。落ち込んでる場合じゃないです。ここからは強豪同士・優勝候補同士の生き残りゲーム。日本の試合しか観ないって方も、これをお読みになったら是非一試合だけでも観ていただきたいのです。ホンモノの戦い、が、そこにあります。多分(笑)。

まずは本日(6日)23時から、ウルグアイ対フランス。

共にグループリーグはトップ通過した上に、ラウンド16でもポルトガル、アルゼンチンといった優勝候補を倒したもの同士。共にハンパない攻撃力が売りのチームですから、激しい点の取り合いが予想されます。ただ、ウルグアイが誇る世界一のツートップの一人、カバーニが怪我で欠場という情報もあり、そうなると試合の方はフランス優位になるかと。まだ19歳のエムバペは既に大活躍していて、次世代のスター候補の筆頭。いやはや早いのなんのって。そしてスピードだけでなく、プレーの一つ一つに独創性も華もあって……この人を見るだけでも、この試合を観る価値はあります。これはマジで。


日付変わった朝の3時から、ブラジル対ベルギー。

ぅわあ、なんて豪華な組み合わせなんだ。これ決勝戦のカードでもいいんじゃね?と素直に思うよ。本来ならここに、日本の名前があがるハズだった、と思うと複雑な心境も沸くのだけれど、まあ日本が負けてしまったお蔭(?)で、こんな豪華な試合が観られることにもなったワケです。
グループリーグの初戦と2戦目こそ苦労したものの、その後は安定した強さを取り戻したブラジル。難敵メキシコを倒したラウンド16の戦い方は既に王国ブラジルでした。しり上がりに調子をあげているブラジルは現時点で優勝候補の最右翼と言って差し支えないと思う。対するベルギーは、言わずもがな。日本ときわどい試合をしたことで、本来の攻撃力にはますます磨きがかかることでしょう。ただ、その日本戦で見せたように、守備には若干の難のあるベルギー。対するブラジルは守備面でも、ここまで4試合合計で僅か1失点。ここも点の取り合いが予想されますが、ブラジルがやや有利か。


明日(7日)の23時から、スウェーデン対イングランド。

ここも本来ならばドイツがいたハズだと思うと、ちと寂しくはあります。でもそのドイツを競り落としたスウェーデンはかなり強いです。グループリーグ含めた4試合での失点合計は2点と、固い守備が持ち味で、かつグループリーグでブラジルと引き分けた難敵スイスを倒してもいて、現在得点ランキングでトップを走っているハリーケインを擁するイギリスとしても大量点は望めないでしょう。コロンビアとのラウンド16の戦いは結局はPK戦を制したモノの、試合自体は全体的には押されていたイングランド。若い選手も多いですし、うまく試合を運んで、ハリーケインの一発に賭ける、ような戦い方ができれば勝機はあります。ワタシとしてもそちらに賭けたい、かな。


日付変わった8日(日)の午前3時から、ロシア対クロアチア。

地元ロシアの勢いが止まらず、まさかスペインを破ってしまうとは。ラウンド16の一番のアップセット(番狂わせ)。まあPK戦は心理的には有利に戦えたと思うのだけど、延長含めた120分でスペインをオウンゴールの1点のみに押さえたのは立派でした。確かに終始押されてはいたけど、よく走って走って最後の砦を崩させなかった印象。あっぱれロシア。
ただクロアチアは、ここまで8得点2失点。あのアルゼンチンを3−0で撃破したことでもわかるように、実はタレントも揃った強い強いチーム。ラウンド16はデンマークの固い守備に苦しみましたが、グループリーグで経験しなかった競り合ったゲームを切り抜けたのは、むしろ好材料にも思えて、ここはクロアチアの勝ちと予想します。


さて、優勝の行方。
世間の予想で言えばブラジル、との声が多いのは確か。先にも書いたようにスター軍団がしり上がりに調子をあげているので、まあ普通に考えればそうなるだろうと私も思う。ただ、何が起こるか分からないのが一発勝負のトーナメントの醍醐味でもあるので……
決勝はフランス対クロアチアで、フランス優勝としておきます。うん、当初の予想通り、となるか?

さて今日から一番面白い、準々決勝。その1戦目が、間もなく始まるのです。果たして……

日本の終戦と、これからのことと

日本 2−3 ベルギー

立ち上がりのベルギーが思ったよりふわっと(?)していたことにまず驚く。今大会は強豪国でもなかなか先取点が取れないと苦しむケースがやたら目立っていましたから、最初からトップギアで先制点を取りに来ると思っていたのです。開始からしばらくは我慢の時間になると思っていた。でも、さにあらず。序盤はむしろ日本のペースで、香川の惜しいシュートがあったり、なんだよ、結構やれてるじゃんと思いながら観ていた。慎重に立ち上がったベルギー。日本相手ならそれで勝てると思っていたのだろうなぁ。まあ、実際結果だけ見ればその通りだったのだけど。

前半15分を過ぎた頃から、ベルギーの圧力が徐々に強くなって、ピンチの連続になる。しかしここではなんとかしのぐ日本。ベルギーのシュートがなかなか枠に飛ばず……少ないながらも日本のチャンスもありました。ひやひやしながらも前半は0−0で終わって一安心。でもなぁ、相手はベルギーなので、後半はもっと厳しい試合になるだろうと、この段階では思っていたのです。ところが……

後半3分。柴崎の素晴らしいスルーパスが原口に通って、それをきっちり原口が決めて日本の先制点。夢かと思ったよ(笑)。まさか先制できるとは。ベルギー相手に勝つためには、少ないチャンスで先制点を取るのが必須条件だと思っていて、それをまんまと取ってしまった。思いがけない、熱狂。
そしてその僅か4分後に、更なる熱狂を迎えることになるとは。乾の突破から香川がつないで、最期はまた乾! このシュートは、本当にワールドクラスでした。無回転で、でもコース自体が素晴らしかった。飛びついたベルギーのゴールキーパーの僅か指の先を抜けて、ゴールに突き刺さったのでした。マジか!? 日本が2−0でリードする、そんな試合展開はまさに想定外でして、ワタシも夢をみたよ。ベスト8になっちゃうのか、と。

さあ、どうするんだ、日本。まだまだ時間は35分以上あって……
先ほど想定外と書いたのだけど、おそらくは日本チームの誰しも、西野監督もスタッフも、そして選手たちにしても、想定外。1点差ならまだ想定してたと思うのです。その場合は、守りに行くために、こういう選手を入れて、こういうふうに時間を使って、とかのね。でもリードは2点になってしまったのです。そこから、日本がふわふわし始めた。これは無理からぬことかもしれない。私だってふわふわしたさ。3点目を決めれば、本当に試合はそこで終わり、だったので。

普段は後半15分とかに選手交代のカードを切るハズの西野監督が動けない。その後もルカクのシュートがなぜか枠にいかなかったりと、ツキもある、みたいな時間があって、でも後半20分過ぎに、ベルギーの、おそらくはシュートでもなんでもないヘディングが、それこそふわふわと日本のゴールを割って、そこから試合がまた別の顔になってしまったのです。

相変わらず交代のカードを切れない西野監督。ベルギーは日本の弱点をつくべく、上背のある選手を次々に前線に入れてきます。おい、何か手を打たなきゃ……これもう、このままじゃやばいんちゃう?と思っていた時間に、日本はついに同点ゴールを決められてしまうのです。

決勝点はね、あれは仕方ないとワタシは思う。2−2の状況で、チャンスのフリーキックやコーナーキックがもらえたら、そこに全てをかけて決勝点を取りにいくのは無理からぬこと。あそこで、同点のまま延長戦に入ったとしても、余力がなかったのは日本の方だと思うので、勝てた確率は限りなく低いと思う。つまりは同点に追いつかれた段階で、勝敗はほぼ決まったとワケで、交代のカードを効果的に切ったベルギーと、有効なカードを持っていず、しかも切れなかった日本との差。もともと、総合力には相当の差が、あったのだなぁ。分かっちゃいた、ハズなのだけれど。

正直に言えば、試合前は、勝てるとは全く思ってなかったです。
優勝候補とも言える強豪国との、負ければお終いの決勝トーナメントでのガチの勝負。そこで日本がどれだけやれるのか。もしかしたらボコボコにされるかもしれないけど、その経験が今後の日本にとって計り知れないモノになると思っていた。だってさ、相手は強い強いベルギーですから……どんな形で負けても心に傷を負わない、と思ってたのです。でも、2−0になっちゃえばさ、夢を見ちゃいますよね。そして2−0になったからこそ、その後の戦い方に対して、日本の課題やらなにやらが分かりやすく目に見える形で明らかになり、そしてワタシは自らの予想に反して、敗戦というものに、ざっくりと心に傷を負ったのでした。

例えば、ハリルホジッチであれば……
2−0にもしなったら、そこからは、おそらくは槙野だとか植田だとか、少しでも上背のある守備的な選手を次々に入れて、その2点を何が何でも守りに行ったと思う。それでベルギーから2点を守れたかどうかはともかく、守る時は守る。そういう戦術を取ったと、思う。それが正解かどうかは分からない。でも、あの状況から何も手を打てず、まんまと逆転されてしまうのは、それはチームとしてはあまりに、ウブではないか、とも思ってしまうのです。

おそらくは、今回の優勝候補に対する大善戦を、世界も日本も称賛すると思うし、それは間違いではないでしょう。本当にあの状況から……よくぞここまで、と私も思うよ。でも、それでも。

やはり今回のチームは急造チームで、それ故にチームがまとまって、それ故にサプライズも起こった。決勝トーナメントに進出し、ベルギーに対して一時は2−0の状況まで作り出した。そして……急造チームが故に、最後は逆転され、終わりを迎えたのだなぁ、と思う。

ここからが、本当に大事ですね。
長谷部も本田もこれが最後のワールドカップであるとの表明を出したそうです。
日本代表は世代交代の時期を迎え、この先に、監督をどうするのかを含め、どういうチームを目指していくのか。
いろんなことが、ここから変わっていく。
そんなコトまで考えさせられてしまった、日本の、最期の一戦、なのでした。

逃げるは恥だが、役にたつ?

日本 0−1 ポーランド

全くもって、いろいろな物議を醸す試合でした。なんせ、負けてた日本の方が、ロスタイムを含めた10分以上もの間、ただパスを回して時間をつぶすだけのサッカーをしたのだから。もちろん過去においても、グループリーグの3戦目には、強豪国はじめ、お互いのチームがこのままであればグループリーグ突破できるという状況になれば、この、ただボール回しをしてきたのです。それ自体は珍しいことでもない。でも、負けてるチームの方がこれをやるってのは、かなりレアです。ポーランドにしても、既にグループリーグでの敗退は決まっていたので……日本のこの時間つぶしに協力するメリットはなかったのだけど、1−0で勝つか、2−0で勝つかはさしたる問題もなく、ここに、お互いの利害が一致したところで、この、ただただボール回す試合が成立してしまったのです。

これ、日本にとっては、かなりのリスキーな選択であったことは間違いないことでして。そりゃそうだ。もし、別カードのセネガル対コロンビアで、セネガルが同点に追いついていたら……向こうも0−1の内容でしたから、残り時間、ロスタイムを含めて10分強あった時間で、セネガルが1点でも取れれば、日本は敗退が決まっていたワケですから。これはもう、賭けでしかないワケでして、結果的には、その賭けに勝った日本が、グループリーグ突破を決めたのです。『他力』とか、『アンフェア』とかいろいろ言われながらも、日本は、逃げた、ワケです。逃げるは恥だが、結果だけを見れば、確かに役にたちました(笑)。

それは、どういうことかと言うと……
日本は、グループリーグの最終戦でスタメンでこれまでと6人を入れ替えているワケです。これは、普通は2戦目までに決勝トーナメント進出を決めたチームの取る戦術です。疲れのたまるレギュラーを休ませ、控えの選手に試合勘をつませて。でも、まだ決まってないのに……日本は、これまでの殊勲選手であるところの大迫も香川も乾も、もっと言えば長谷部やら、原口、更には適格なカバーリングで日本の守備に安定をもたらした昌子をも控えに回した。まだ決まってないのに、これはもう、決勝トーナメントを見据えた決断としか思えない。正直、いいのかこれ、と思ったよ。

そして、前半良い試合をしながら先制点を取れず、後半早々に先制点を決められ、どうもこの試合は旗色悪いなぁ、もしかしたらここまで頑張ったのに、結局は決勝トーナメントにはいけないのか、と思い始めたその矢先に、裏の試合で、コロンビアが先制点を取ったという情報が入ってきた。現状0−1で負けてるのに、どっちの試合もこのままであれば、日本は先に進める状況になったワケです。

ここで、西野監督が決断します。
あと一枚残っていた交代カードを、攻撃の選手には切らず、今日は控えだった長谷部をピッチに送ります。それはもう、同点に追いつくとか逆転するとかではなくて、試合をこのまま終わらせるという明確な意思表示でした。えー!?

いやはや……
この後の10分強、いつ、「セネガル同点!」とかって一報が入ってくるんじゃないかと、ヒヤヒヤしどうしでした。嫌な時間だったなぁ。一点取れば自力で決勝トーナメントが確定するのに。でも、日本の戦術は、ただただパスを回して時間をつぶす。
そして、日本の試合は0−1での敗戦と決まり、その1分くらい後に、裏のカードもコロンビアが1点のリードを守り切って、日本の決勝トーナメント進出が確定したのだった。

なんて危ない橋を渡るんだ(笑)

繰り返しになりますが、これはただの賭けでしかない。明確なロジカルな可能性の高さ、とかないですよ。単に賭けに勝っただけ。裏の試合を後で観てみると、セネガルは終盤攻撃的な選手を何人もいれてパワープレーに望みをかけ、それこそ死に物狂いで1点を取りにきています。関係ないけど、シセ監督は格好よかったなぁ(笑)。

これでいいのか。
私も正直そう思いました。自力で勝ち上がらなくて、この先に胸を張っていけるのか、とかね。
でもね、
先に述べた通り、西野監督は、この三戦目が始まる前の段階から、決勝トーナメントを見据えていたのです。それが故に6人も先発メンバーを入れ替えた。
日本の決勝トーナメントの初戦の相手は、イングランドかベルギーと決まっていて……日本の試合の2時間後に行われた試合、そもそもその2チームは既に決勝トーナメント進出を決めてましたから、
なんと、お互い、9人、もの先発メンバーを入れ替えてその試合に臨んでいたのです。ルカクもアザールもデブロイネも、ハリーケーンも出てこない。純粋に控え同士の一戦。

もし、日本がこの試合に、今までのレギュラー全員を使ったとしましょう。よしんば勝てていたとしても、週に2戦というサッカーとしては過酷なゲームスケジュールを3戦して、すっかり疲弊した選手で、およそ全レギュラー選手を一週間休ませたベルギーかイングランドと戦わなければならなかったワケです。両チームとも超のつく強豪国でして、それはさすがに、勝つのは難しい、と思う。

翻って、西野ジャパン。先発メンバーを控え中心にするという賭けがあって、0−1で負けるという選択をするという賭けがあって、これはもう結果でしかないけれども、その両方の賭けに西野監督は勝っているワケです。
そして、もう一つの賭けが、ゴールキーパーの川島。批判続出で、キーパーだけ代えろとまで言われていた川島を、西野監督は、ゲームキャプテンに抜擢したのですね。6人も選手は代えるのに、おまえは、代えない、という確固たるメッセージでした。あの熱い川島が、意気に感じないワケがない。結果、第三戦では川島はファインセーブを連発し……近頃自信を無くしかけていた川島を蘇らせた。三つ目の賭けにも、勝ってるんだなぁ、西野監督。

日本が決勝トーナメントに進んだのはワールドカップ史上で3回目です。
過去2回についていえば、贔屓目に見ても、決勝トーナメントに進むことが目的で、その先を見据えたグループリーグの戦い、なんてしたことがない、ワケです。それが今回、初めて……

西野監督の采配は、全て、決勝トーナメントで勝つための戦術でした。そして幾つもの賭けをして、その全てに勝った。それだけは事実。逃げた、けど、恥かもしれないけど、実を取った。
ラウンド16。日本の相手はベルギーに決まりました。勝つのは相当難しいと、正直思う。でも、そこに、少なくともコンディションで負けない状況の中で、ガチンコの勝負が出来る。

西野監督、策士です(笑)。まあ、それはともかく、
少なくとも、ベルギーとの対戦を今は心から楽しみにできる。すごいなぁと素直に思うよ。


ロシアW杯前半

日本 2−2 セネガル

実は日本がグループリーグで戦う3チームのうちで、勝ち点を取るのが一番難しいんじゃないかと思っていたのがセネガルなのです。とにかくみんなデカくて強くて、かつフィジカルだけじゃなくて規律もあって。だから先制点を取られた時には、かなりやばいんじゃないかと思ったよ。いやはや、よく追いついた。乾、偉い!(笑)。そして、後半途中の日本が押している時間帯で、例によってシュートが決まらず、追加点を取られた時は、もはやこれまでかと思ったよ。いやはや、よくぞまた追いついた。本田、偉い!(笑)やはり持ってるぞ、本田。ごめんなさい、本田さん(笑)。正直に告白すると私も、本田のベストポジションはベンチだと思っていた。だってさ、プロフェッショナル、ケースケホンダなんですもの(笑)。

しかしまあ、いろいろあったけど、たくましくなったもんですね、日本。逆境は時にチームを強くするのだ。ずるずる大敗してもおかしくなかった試合展開の中での引き分けは大きい。そして3戦目を考えるに、この勝ち点1はとんでもない価値があるのです。3戦目の日本は、既に敗退が決まったポーランド相手に引き分け以上なら無条件でグループリーグは突破。よしんば負けても、セネガルがコロンビアに勝てば突破。コロンビアが勝った場合でも得失点差で可能性が残るのです。もともとグループ内で世界ランクが一番高い相手のポーランドですから、もちろん大敗すれば敗退が濃厚になるワケだし油断はできない。でも、それでも可能性としては……確かな、その先、が見えてきた、なぁ。相手は、ベルギーかイングランドか。くー、観たい、なぁ(笑)。
まだまだ油断はできない。でも、2戦終えて、1勝1分け。こんな状況、開幕前には思いもよらなかったのです。

アルゼンチン 0−3 クロアチア

先の展望でも書いたけど、今回のアルゼンチンにはかなり疑問符だったコトは事実。でも、それでも、まさか……まあ、正直、メッシはなんだかんだと、そこそこ活躍するとは思っていたのだけれど、2戦終わって、勝ち点は僅かに1。最終戦のナイジェリア戦に勝って始めて可能性が残るという、4年前の日本と同じような状況(笑)。メッシに調子が戻らず、更に言えば監督自らが、メッシを生かすシステムが見つかってない、と告白してしまう今の状況で、ナイジェリア相手に、果たして勝てるのか。
優勝候補とも言われながらグループリーグで敗退する例が、ワールドカップには、まま、ありますね。もしかしたら今回はアルゼンチンがそうなるかも。まあ、結局は勝って決勝トーナメントを決めてしまう、ような気もするのだけれど。

ドイツ 2ー1 スエーデン

そのアルゼンチン以上に苦労したのが(まだ突破が決まったワケではないけど)実はドイツで、本当に危うく、予選敗退が決まるところでした。なにせ、ロスタイムの、それもほぼほぼラストワンプレー(つまりはタイムアップ前の最後のプレー)で、まさかまさかの、クロースのゴールで勝利。もし、これが決まってなかったらドイツはグループリーグ敗退が決まっていたワケでして、なんという絶体絶命状態。いやあ、危なかったなぁ。クロースのシュートはホントすごかったけど。
せっかく日本が通過できそうなので、これはもう、準々決勝でぜひともドイツと当たりたい(笑)希望なのです。その前にドイツが敗退しなくてよかった。(上から目線?(笑))


実はブラジルもロスタイムになるまで引き分け濃厚な試合で相当危なかったし、スペインやポルトガルも最終戦は本当に苦労して苦労してのドローでなんとか突破しているのです。今回、こういうのがやたら多いなぁ。強豪国と中堅国の差が、以前ほどではなくなっているのか、あるいは、例のVARが強豪国寄りのジャッジを妨げてるのか(笑)。まあ、接戦が多い大会には間違いなくて、それは観てるこっちにとっては面白い大会、とも言えるのだけど。

勝ち点3を取って

いやはや……
夢、じゃないよね?(笑)

正直に言うと、初戦のコロンビア戦、勝てるとは全く思ってなくて、なんとか引き分けられねえかなあと思っていたのだけれど、それが、あの前半5分経ったか経たないかの、PKでガラリと変わってしまったのです。いえ、あのプレーで言えば、香川の縦パスは素晴らしかったし、それをなんとかマイボールにした大迫のボディバランスも素晴らしかった。大迫のシュートがキーパーに防がれて、こぼれ球に飛び込んだ香川のシュートも相手選手に弾かれて、ああっ、惜しいけど得点できない、またこのパターンかと思った矢先に、審判がペナルティスポットを指したのだった。そして、まさかまさかの、レッドカード。

VTRで観れば、レッドカードは正しい。飛び込んだ香川のシュートは正しく枠に行っていたし、コロンビアの選手は意図的に手を使っていたし、手を使わなければ決まっていたシュートでした。結果的にPKいただいたのは正当なのだけど、ここでコロンビアは、開始まだ10分も経たないうちに、なんと残り時間を全て10人で戦わなければならなくなってしまったのです。

いやはや……
こんなコトが起こるんだなぁ。コロンビアにとっては悪夢で、日本にとっては願ってもない展開。ツイッターで誰かが、西野監督、サマージャンボを当てましたね、とつぶやいていたけれど、まさに言いえて妙というか。これでコロンビアのゲームプランは完全に狂ったのです。

正直、こんな幸運が待ち構えているとは思ってなかったので……
いいのかこれは、と、何度も思ったよ。でも相手が10人になってからの展開は、なんだかぎくしゃくしていて、ここでもう一点とれればゲームはほぼ決まりなのに、決められない日本。ファルカオにも何度か危ない場面をつくられ、そして予想通りというか、前半終わりにフリーキックから同点に追いつかれて、分からなくなってしまった。

後半になって……
これも予想通り、温存していた、コロンビアのエース、ハメスロドリゲスが出てきて、いよいよ分からなくなったと、思っていたのだけれど、
ハメスロドリゲスは、温存されていた理由がちゃんとあったのです。替えられたキンテーロの方があきらかによかったもの。結果、その後は日本がほぼ9割がたゲームを支配できた。そこからあの、大迫の勝ち越し点が生まれ……
その後は、本当にハラハラしどうしでしたけれども、なんとかその1点を守り切った日本が、
ワールドカップ史上初めて、南米のチームを破ったのです。

何度も言うぞ。夢じゃ、ないよね。
前半5分のレッドカードを含めて、こんな幸運があっていいのかと思いながら、
でも、これ、現実なのです。

同じプールのもう一試合は、セネガルがポーランドを、2−1で破って、開幕2試合は共に波乱。
結果、このプールは明らかに混戦になったので、
やはり勝ち抜くためには、あと2試合で、少なくとも一つは勝たねばならないだろうと思う。
でも、それにしても。
分からない、ものですね。

ワールドカップ直前に監督を替えたチームが決勝トーナメントに進んだ例はないそうです。
あの、重苦しい、もう、どうにもならないんじゃないかと思っていた状況からの、初戦、勝ち点3。
これはもう、神様がくれたプレゼントです。
西野監督、サマージャンボだけじゃなくて、年末ジャンボも当ててくれ(笑)。
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