これ又、先週NEWSでお取り上げた話題で 「陥没事件」 じゃ。
処は岐阜県御嵩町 (みたけちょう)。
何やら明治29年頃からつい先だって迄(1967年・昭和42年)
亜炭を採掘していたとの事じゃ。
この辺の繊維産業を支える縁の下の力持ちとして寄与したそうじゃ。
この亜炭(あたん)、「黒いダイヤ」 の石炭と異なり、
炭化経過年数が非常に短く、当然炭化度が低いしろものじゃ。
爺やの若い頃、この亜炭をストーブでよく燃やしたもんじゃよ。
その燃やし方にはコツがあって、最初は燃え易い石炭から燃やし
十二分にストーブが熱くなった際にこの亜炭をストーブに
ぶち込むんじゃ。基本的には燃えにくい亜炭なんじゃが
熱く燃え上がった石炭の上に載せてやると燃え上がるんじゃよ。
この亜炭は石炭に比して廉価じゃからとても 「節約」 できたんじゃ。
ところがどっこい、採掘後の処理が杜撰でこの洞穴の上にある
田圃や畠、はたまた家までも傾き、土地が陥没する始末。
ニュース報道に依ると、この陥没事件は今日に始まったことじゃーなく
以前から頻繁におきていたって事じゃ。それも、局側は
「私たちは既に2〜3年前にこの事は知っていてオンエアー済み。」
って自慢げな塩梅じゃ。
取材で、被害にあった家に上がり、廊下で丸いものを置き
勾配はあるもんじゃからその転がる様を、さも大変なんですよって、
昔報道のビデオ流しておった。
この体たらくが 「民の声」 を代表すると豪語するマスコミの現実じゃ。

そんで無理矢理じゃが今日の新常用漢字は 「勾」 じゃ。

勾(コウ) 勾配 「ま(がる) 勾玉(まがたま)は不採用」。