2007年01月08日

会計センス養成講座 長谷川茂男

会計センス■会計センス養成講座 長谷川茂男著 ★★★★★

会計って経理とどう違うの?
という方も多いとは思いますが、
経理が「算数」だとすると、会計は「経営」です。
これからの経営者は会計をうまく活用しないと
事業そのものがダメになるのです。
内容も起業ストーリーになっているので分かりやすく
大学院のアカウンティングの復習に
ちょうどいい感じでした。


○会計は経営

経理部門などで、会計に普段触れない人は
あまりぴんと来ないかもしれませんが。
会計は経営者の意思によってかなり変わるんですよね。
ホリエモンのような粉飾は別ですが、合法的に
会計をコントロールすることで、利益を出したり、逆に減らしたりできちゃいます。

たとえば減価償却なんてものを例にとると
工場設備の償却方法を変えることで、
実際は赤字でも利益を出すことが可能です。

そして、減損会計などでは
時価で減損するかしないかの判断は
企業に任されているの部分が多いので
経営者の判断で大幅に損失を出すこともできちゃいます。

でもこれって、あくまで財務諸表上の問題なので
現実のキャッシュには影響はないんですよね。
でも、アナリストは財務諸表から企業の業績を
判断する場合が多いので、株価に大きな影響が
あります。
まさに会計は経営者の手腕が問われる分野なのです。


○起業のリスクを会計で回避

起業には多くのリスクがともないます。
このリスクを回避するのにも会計は活躍するんですよ。
できたばかりの企業は、予審基準をさげて商品を売る場合があるでしょう。
その場合には。引当金でリスクを回避するのが一つの方法です。
さらには取引企業の経営実態を知る必要があります。
それには、財務諸表をみればある程度の判断が下せるのです。

さらに自社の状況を把握するにも各指標が役にたちます。
たとえば、資産を有効に活用していなかったり、
設備投資を過剰にしていないかなど、
同業他社と比較することが可能なので経営判断のリスク低減ができたりします。



○成長するには会計が必要

ベンチャーが成功してさらに拡大を目指す場合。
上場して株式を公開することが有効な資金調達方法です。
新規公開により多額の資金を手に入れることが可能ですし、
社会的な信用も手に入ります。

上場審査では適切な会計をしているかが問われます。
経営者も関与する必要があるので会計に対するある程度の知識は
必要になるでしょう。

さらに問題なのが、株価を維持するカギが
会計にあることです。
会計方針により、会社の利益は違って見えるわけですから、
M&Aの資金として高い株価は大きな武器です。
会社の実態を会計にどうやって適用するのか
これからの経営者には必須のセンスといえるでしょう。


本書は、経営という観点で会計を捉えつつ、細かい知識もえられます。
各ストーリーごとに解説が入るので、分かりやすい書き方です。
ただし内容はそれほど簡単ではないので
なので、ある程度の知識がある人におすすめですね。



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znigame2006 at 20:48│Comments(0)TrackBack(0)ベンチャー起業 

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