映画秘宝
 一ヶ月前の『映画秘宝』に載った「DEVILPRESS TOPICS」です。ニュースとしては古くなったり、すっかり状況が変わってるものもあるかもしれません。現在、『映画秘宝』最新号の2012年1月号が発売中! 『ホーボー・ウィズ・ショットガン』のジェイソン・アイズナー監督にインタビューさせていただいております。
20世紀FOXが製作する『フランケンシュタイン』の監督に、ポール・グリーングラス、デヴィッド・イェーツらを押しのけて『ナイトミュージアム』のショーン・レヴィが起用された。同作の脚本はジョン・ランディスの息子マックスが手がけ、メアリー・シェリーの原作をもとにしつつもSF的なアプローチを試みるという。現在、ハリウッドではフランケンシュタインものが流行の兆しを見せており、本作やユニバーサルのギレルモ・デル・トロ監督作を含め、少なくとも6本の企画が進行している。

ジョン・カーペンターがホラー映画『ヘル・ウィズイン』の製作総指揮を手がける。ブラジル出身のデニソン・ラマルホが監督する同作は、ブラジルのジャングルを舞台に、失踪した少女の救出に向かったヒロインが体験する恐怖を描く。脚本はラマルホのオリジナル・アイデアをもとに、『ミッドナイト・ミート・トレイン』のジェフ・ブーラーが執筆する。ヒロイン役の候補には、リヴ・タイラーの名前が挙がっている。

イーライ・ロスがプロデュースした悪魔祓いモッキュメンタリー『ラスト・エクソシズム』の続編が作られることになった。脚本はハック・ボトコ&アンドリュー・ガーランドに代わって新人のダミアン・シャゼルが担当。まだ監督とキャストは発表されてないものの、悪魔憑きの少女ネルを演じたアシュリー・ベルが、すでに出演契約にサインしたことをインタビューで明かしている。一作目の主人公だったコットン・マーカス牧師が再登場するのかどうか気になるところだが、出演の決まったベルも続編の内容に関しては何も聞かされてないようだ。

パトリック・ルシエ監督、トッド・ファーマー脚本で進んでいたリメイク版『ヘルレイザー』が暗礁に乗り上げた。ファーマーのインタビューによれば、これまでに3タイプのストーリーラインをスタジオに提案したものの、どれも受け入れられなかったという。ルシエ&ファーマーは、自分たちが同作に関わる可能性は低いと見ているようだ。先ごろSFXアーティストのゲーリー・J・タニクリフがデザインした修道士のイラストがウェブで公開されたが、ルシエらが降板するとなれば、これもお蔵入りする可能性が高い。

間もなく撮影がはじまるロブ・ゾンビの新作ホラー『ローズ・オブ・セイラム』に、『バイオレント・サタデー』『ゼイリブ』などの女優メグ・フォスターが出演する。彼女が演じるマーガレット・モーガンは、セイラムで密かに活動を続ける魔女グループのリーダーらしい。同作は魔女裁判が行われたことで知られるセイラムを舞台に、地元のDJが300年前に処刑された魔女の呪いを現代に解き放ってしまうというストーリー。『パラノーマル・アクティヴィティ』のオーレン・ペリ、ジェイソン・ブラムらがプロデュースにあたっている。

『ブラック・スワン』の成功は、バレエ学校を舞台にした『サスペリア』リメイクに少なからぬ影響を与えている。監督に起用されたデヴィッド・ゴードン・グリーンは、『ブラック・スワン』に刺激を受けたことを明言し、『サスペリア』の場合は、ナタリー・ポートマンが演じたヒロインよりも若い、10代半ばの女性の物語にすべきだと再確認したという。さらにグリーンは、ナイーヴなヒロインに焦点を合わせた『ブラック・スワン』の白雪姫バージョンを目指したいとも語っている。

サミット・エンタテイメントのゾンビ映画『ウォーム・ボディーズ』に、ニコラス・ホールト、テレサ・パーマーにう加え、ジョン・マルコヴィッチが出演することになった。同作はアイザック・マリオンによる同名小説の映画化で、記憶を失ったゾンビ“R”が、自分が殺した男のガールフレンドと恋に落ちたことから、自分自身やゾンビ界に大きな変化が起きるというストーリー。マルコヴィッチ演じるグリージョ将軍は、ヒロインの父親であり、ゾンビ討伐に執念を燃やす。監督は。『マンディ・レイン』のジョナサン・レヴィが務める。

サム・ライミ、ロブ・タパートが製作するリメイク版『死霊のはらわた』に、シリーズを通しての主人公だったアッシュが登場しないかも。ライミの友人であり、旧作でアッシュを演じたブルース・キャンベルによれば、今のところ脚本にアッシュの出番はなく、異なる角度からアプローチした内容になっているという。同作の監督にはウルグアイ出身の新人フェード・アルバレスが抜擢され、『JUNO/ジュノ』のディアブロ・コディが脚色を手がけることが決まっている。