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いよいよ、年に一度の祭典、釣博の季節です。

っていうか、もう少し、春のイベントちゃうけ?

えっ? フィッシングショー?

呼び方は、置いておくとして。

フィッシングショーって、管釣りメーカー、あんまりないですよね。

実は、管釣りって、釣り業界から迫害されているんですよ。

ウソです。


フィッシングショーって、けっこうデッカい場所を借りてやりますよね。

国際展示場とかビッグサイトとか。あ、おんなじ施設だった。

千葉時代は何だっけ? 幕張メッセ?

いまは、

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みなとみらい・パシフィコ横浜


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こっちの景色の方がそれっぽい

新作タックル情報目白押しで、気になるあのサオ、あのリールが直に触れちゃいます。

けっこう無い機会ですよ、こういうの。

憧れのあの人と親しくお話できたり。

ローラが来たり?



まぁ、個人的な感想というか意見として、釣り竿は高額だから、触っておけるチャンスに触るのはアリ。できれば、担当者にサオ先を持ってもらって、曲げてみるべし。そして、開発秘話を話半分で聞くべし、聞くべし。

だけど、実際には現場で試さないとロッドは何もわからない(し、逆に展示品を振って曲げてわかるような『スゴさ』は実際の釣り場ではむしろマイナスだったりするかも)っていうのが、僕の持論。

近くに住んでいて、暇なら行ってみるのもよし。

いろいろがんばって工夫しようとしているんだけど、バスブーム末期に初めて見に行った僕は、年々、通路が広くなったり、見たいものが自由に見れるようになったり、1日で全部回りきれたりするようになっていくのは、ちょっとさみしいんだよね。

参加メーカーも、入場者数も、減少し続けているかはわからんが、いっときよりは確かに減った。

まぁ、あの、バスブームと比べてもね。


「あの頃の熱気をもう一度!(釣り具メーカー)」


とか、思っているなら不可能だから夢見るのはやめたほうがいい。ありゃ、バブルだ。


で、

デッカい会場を借りればお金が掛かる


利益はなくてもいいんだろうけど、赤字じゃ困るわな。誰が出すの、って話になる。


その会場のレンタル費用をみんなでまかなわなければならない。


まず、

ブースの枠を買うのにお金が掛かる。



出展するには金が掛かるっていうことだ。

もちろん、メーカーが出さなければならない。



枠だけ買ってもただのコンクリートの打ちっぱなしの床だ。

そこに商品を並べる? のみの市じゃないんだから。

そう、何かしらの展示ブースを設営しなければならない。

ちなみに、これ、プロにお願いするしかない。

分単位で借りている、とはいわないが、フィッシングショーの昨日も明日も、他のイベントがある。

そして、フィッシングショーのあるその日、すべてのメーカーがブースの設営をしなければならない。

試しに、ショーが終わった後、追い出されつつも無理やり残ってみると、臨戦態勢で殺気だった釣り人ではないプロ集団がスタンバっていて、このあと展開される後片付けの様子が容易に想像できるだろう。

な、もんだから、ブースは自分らでやりますわ、とか、無理。たぶん。

時間、最優先だ。

手際の悪いド素人が、数ヶ所しかない車の出入り口でモタモタしたりとか、論外。

となると、

ブースの設営料も掛かる。


もちろん、オリジナルで派手なワンオフ仕様で目立つものとなれば、ね、金額もね。意地の張り合いだし。

次に

各メーカースタッフの移動、宿泊、及び、日当


やフィッシングショーの間、止まる平常業務なんてのもある。

そして、テスターへの謝礼や交通費。


あと、コンパニオンのオネェさん。

あれ、ランク別なんだわ。



モーターショーとかだと、すごいランクのきれいどこ、、、いやいや、フィッシングショーのおねぇさんたち、華がありますよね。むさくるしいおっさんばっかりの釣りだもの。


物販に力を入れることができないため、メーカーは、ただただショーの費用が持ち出しになる。

まぁ、広告宣伝費なんて、そんなもんだし、一種の祭りだしね。そういうものだといえばそういうものなんだ。

しかし、メーカーの規模にもよるが

1回、1000万円


も掛かる、とかいう話を聞くと、


「いや。いやいやいやいや、それ、雑誌の広告費に回しません?」


と思ってしまう。

フィッシングショーは釣り具メーカーにとって、株式を上場するみたいな一種のステータスがあるのだろうけれど。

メディアからしてみれば、「それ、やめにして、その分、広告費、タイアップ、取材協力費にでも回しやがれください」状態なのだが。まぁ、楽しみにしている人もいるさね。

もうちょっとどころじゃなく、斬新な企画で、わくわくで、普段、釣りなんかしない人たちもたくさん訪れて、その結果、その日を境に釣りの世界へ足を踏み込んじゃうくらいの仕掛けをしてくれればいいなというかしろや、ホント、とか思いますよ。

釣り人だけを呼ぶんじゃなくて、魚に興味があるくらいの人も来てくれるようにする。

来てくれるように、仕掛ける。

チャンスをチャンスに!

ピンチをチャンスに!


入場料1300円って、無駄に高いと思うよ? 釣りに興味が無い人たちにとっては。

宇宙の技術よりすごい最先端の技術が使われていたり(カーボンロッドってすごいんだぜ?)、都会の子供たちが触れる機会の少ない自然や野生をテーマにしてるんだからさぁ。そんで、こんだけのメーカーを集めるんだから、共通のテーマでお願いすれば見る価値のある展示物、作れると思うんだよね。各メーカーが競い合って。

もういっそ、入場者全員にカーボンシートプレゼントでもいいし。

あん?

管釣りメーカーがあんまり出展できない理由?


金だよ、金、金。


ただじゃないんだ、フィッシングショーは。


自由に使える100万円を作るのに、スプーン、何枚、売らなきゃいけないと思ってんの。1枚400円のメーカー利益?100円、ありますか?

世知辛い世界なんだ、釣りという商売は。

なので、けして、迫害はされていないはずです。

が、以前、

タックルベリーは出展を拒否された


とかいう噂がありますけどね。誰か、真相、知ってます?