7フィートを大きく超えるようなロッドは、あんまり使える場所が少ないはず。
長さは、重さであり、ダルさであり、案外、飛距離に影響しなかったとしたら、不必要に長いロッドは必要悪といえる。
長いロッドは、美しい
そう思うけれど。
は、さておき、短いロッド。
短いロッドはおもしろい
けれど、こと、カーボンロッドに関しては、あんまり短いとマスのバイトの衝撃を殺せないんじゃないか、という体験をした。
たしか、上州屋ブランドの安物のカーボンロッドだったから、定価で20000円もしないような渓流用の5フィートだったと思う。
アタリを感じて、アワセるまでの間
というものがある。当たった瞬間に合わせればいいというものではない。
プラグのような抵抗体を振り回している最中に、反対方向に中途半端に引っ張ってしまったら、フックにフッキングパワーが伝わることなくプラグだけを引きずってミスフッキングしてしまう。
マスがバイトして、首を振り、プラグが引かれて、止まった瞬間がフッキングを入れる最高のタイミングだ。
というか、運動神経も反射神経もない自分に、これ以上の難しいことをやれっていわれても無理だ。
スプーンのように巨大な剥き出しの空フックを引いている状態のフッキング理論とは、ちょっと別に考えたほうがいい。
よくも悪くもぬるくていいのがプラッギング。
で、魚のサイズ、活性、ルアーのサイズ、アクション、リトリーブ速度でバイトの衝撃は変わる。
けれど、だいたいこれくらいの強さ、これくらいの衝撃の範囲、というのがある。
その衝撃を、5フィートクラスのカーボンロッドだと、吸収しきれない。
「あぁ、だから、管釣りのロッドってちょっと長めなのかな」
足場のよさや、釣り場の規模を考えれば、5フィート台で十分なはずなのに、6フィートクラスが多い。7フィート近いのもふつうだ。
そして、ダルい。
バスのような、ピンピンのキンキンではない。
もちろん、それは正しい。
巻き物の釣りに、必要以上の張りと感度はいらんよ。
ただ、中弾性の24tカーボンクラスに、けして低レジンではないロッドで衝撃を殺せなかったのは、ちょっくら衝撃的だった。PEを合わせていたときの話だったっけかなぁ。ナイロンだったかなぁ。
「5フィート、ダメじゃん」
しか覚えてないわ。
ロッドの素材の話でもします?