高弾性とか低弾性とかいう話をよく聞く。超高弾性とかね。
あん? 管釣りだとあんまり聞かない?
ま、まぁ、いいや。
24tカーボン
この世に初めて生まれた、かはわからないが、この世に初めて流通したカーボンシートの弾性率である。
近い将来、コレよりも弾性率が高いもの、低いものが作られるだろうから、これを中弾性と名づけよう、となった。
だから、40tとか50tとかは高弾性(超がつく?)。
24tよりも低い弾性のカーボンシートもあるだろうが、釣り竿に使われているかはわからない。
24tというのは1平方センチのカーボンシートに24tの力を加えると壊れるって意味だったと思うけど、サオが折れるのとは、また別の話。
で、
樹脂であるレジンが0.3t
ロッドに20~25%、あるいは35%も含まれるレジンの弾性率が0.3t。
「……え? 高弾性うんぬんもいいけど、レジン量のが大事じゃね?」
同じ40tカーボンでも、20%がレジンなのか、30%がレジンなのか、じゃ大違いだ。逆に30tでも、超低レジン10%とかなら、ピンピンキンキンになる。
けど、このレジン。減らせば減らすほど、シャキーン、フワフワ、ピンピンだけど、脆くなる。寿命も短くなる。
そう。
ロッドの寿命は年々、短くなっている
けれど、確かに使い比べて誰もが体感できるくらいに、高弾性や低レジンがもたらす感度、軽量さ、シャープ感は優れている。
そして、一度、体感したら戻ることはできない。
高い、うえに、低寿命
だが、文句なしの性能
トーナメントで勝つことが目的に生まれたロッドなのだから、正しいのだろう。
しかし、釣り人の欲であり、願いであるのだが。死ぬとき、あるいは仏壇にでもいいが、生前、釣り人生を共に歩んできたロッドたちを並べてほしい。そのとき、できればヘタっていてもいいから、折れていないで欲しいというのは強欲すぎるだろうか? つまり、ロッドは高寿命であってほしい。
なんてことはない。
ただ、年をとったってだけのことだ。ロッドを消耗品ととらえられないくらいには古い世代なのだ。一緒に年をとりたいじゃないか。
まぁ、死んだときに折れていれば捨てられるだろうし、折れていなければタックルベリーに持っていかれるんでしょうね。




