封入体筋炎患者闘病記

 封入体筋炎患者のヒロです。病歴は2018年で満10年、11年目に入りました。在宅勤務の仕事とリハビリの日々を送り、細やかながらも家族3人で暮らしています。ブログ記事は闘病記と広島地元ネタ、社会保障などの時事ネタ中心です。希少疾患の封入体筋炎の周知が目的です。関心があれば、ツイッターなどでご紹介していただければ幸いです。疾患関係で直コメントが苦手の方は、ツイッターのダイレクトメールを利用してください。封入体筋炎の闘病史は各進行段階の症状や生活障害、必要な社会保障制度等をまとめています。良ければ参考にしてください。最新の封入体筋炎の状況は『近況について色々と』、取り組んでいるリハビリについては『2017~18年版 冬 筋疾患(封入体筋炎)リハビリ』にて素人の体感目線で書いています。

 封入体筋炎の周知と脳の筋委縮予防、そして適度な闘病生活のガス抜き目的でこのブログを書いています。疾患関係の記事は、同病、他の筋疾患患者の方、ご家族、友人が苦しんでいる方の参考にでもなれば幸いです。些細な生活の様子や疾患の情報などのコメントをお待ちしております。広島都市ネタは、完全な暇潰しです。基本的にはどうでもいいです。そのどうでもいい事に、熱くなる方が居て荒らされるのでコメント不可にしています。ご了承下さい。リンクページに、広島市政へのご意見フォームを貼り付けています。そちらでどうぞ。悪意目的のリンク貼りはお断りします。その時々の気分で、記事内容に偏りが出ます。大目に見てください(笑)にほんブログ村特定疾患・広島市情報ランキングに参加しています。読んだついでにワンクリックして頂ければ励みになります。

前回記事 広島の都市交通 広電の話題
カテゴリー記事 広島の都市交通 バス


 久々にバスの話題をお届けしたい。一時期の大幅な利用者減が落ち着き、小康状態を保っているバスだが将来の本格人口減と超高齢化を睨み生き残りをかけた模索が、行政の主導の元続いている。拡散都市構造による都心部求心力の低下など社会情勢の荒波を真面に受け続けている印象が強いが、多極型コンパクトシティ-集約都市実現にはバス輸送の存在は欠かせない。そんな記事が掲載されていたので取り上げる。

…………………………………………………………………………………………………………………
▼今日のお題 6月15日-中国新聞9面よりより引用
広島市中心部 バス路線簡素化へ連携

【記事概要】
広島市中心部で長年続くバス路線の過密さ分かりにくさを解消するため、バス会社が連携に動き出した。5月に共同運行を始めた循環バスは、重複路線を見直す布石もある。中心部は各社にとっては『ドル箱路線』のため、利害はどう調整するのかが鍵になる。

画像1 6月15日中国新聞9面より(ブログ画像からは読めません)

【記事詳細】
▼広島市及び、都市圏域の機能が集中す相生通りには、紙屋町の名の停留所が8ヵ所、八丁堀は15
 ヵ所ある。会社ごと停留所を置いているためだ

▼バス会社のドル箱路線の中、最も集中するのが『紙屋町~八丁堀間』。6社が乗りれ、1日3,70
 0便が往来。
『中心部の便数を減らせないものか?』。広島市はバス会社と協議して路線を整理す
 る計画をつくり、3月に国の認可を受けた

具体策第1弾が、都心を循環する『エキまちループ』で、広島電鉄(広島市中区)と広島バス(同
 )が共同で5月から始めた(下記画像2参照)

▼朝の通勤時間帯は4~9分毎に運行する。広島バス担当者は『連携を取ることで車両や運転手を確
 保出来、便利にもなった。周知徹底に努めたい』と語る。就行に合わせ、各社は定期券の共通化も
 始めた。現在は5社が導入。今後、他のバス会社路線への乗り入れや停留所の集約も見据えている

市の計画では、将来は『エキまちループ』が中心部を担い、外から乗り入れる路線は交通結節点で
 の折り返しを検討。重複区間の解消を狙う。しかし実現への道は容易ではない。人口減少で郊外路
 線はジリ貧が予測され、市中心部路線への負荷は増すばかりだ。収益の根幹をなすため、利害調整
 が大きな壁となる

広島県バス協会(広島市東区)の西川雅巳専務理事は『バス会社には、今のままでは共倒れになる
 という危機感がある。存続には利用客の目線で路線再編が必要』と話す

…………………………………………………………………………………………………………………
【考察その1】

東西方向の準基幹公共交通強化の一環
これと広電市内軌道線のLRTへの昇華でもう十分


画像2 広島市都心循環バス『エキまちループ』のルート図(画像 広島電鉄HPより)

 5月13日より運行が始まった『エキまちループ』だが、新聞記事によると出足は順調のようだ。都心部地区の主要地点を漏れなく循環しているので、失敗のしようがないのだがひとまずは安心した。前回の記事で、導入経緯やその背景などは詳しく書いたので今回は割愛する。記事文中で目を引いたのが、市がこの『エキまちループ』を都心部地区バス輸送の中核に育てたい意向があることだ。他の重複路線の削減がその目的のようだがどのような手法で臨むのか、注目したい。想定されるのが、バス&ライド(ナントの事例)のような移動なしの同一停留所乗り換え方式だ。ではどの停留所で行うのか?これを考えてみたい。サイズ的には再整備が予定されている広島駅が無難と思われるが、東に偏り北東部方面以外は大回りとなり実施すると速達性が損なわれる。となると、ルート上の紙屋町、八丁堀、白神社の3停留所がその候補となる。手法としては乱立してカオス化している停留所を規模を拡大して集約。その過程で重複路線の解消も同時に図る、が無理がない。その路線バスの折り返しも想定されているので、そんなスペースを設ける都市空間上の余裕があるのか?こんな疑問も出てくる。ブログ主の予測だと都心部地区の都市空間を歩行者及び、公共交通中心に再配分しない限り、そう容易く問題は解決しないのではなかろうか?現状を鑑みての解決策としては、その再配分を一斉にするのではなく段階を踏み一般自動車が利用する道路空間を停留所規模拡大などの施策で車線をしれっと(笑)減らし、気がつけば再配分が行われていた。こんな展開になればと思う。

 記事内でも指摘されているが6社が乗り入れ、各社間の利害調整も困難を極めると予測する。他の記事でも書いたが広島市の場合、都市規模の割にはバス事業者数(12社)が多い。広島市よりも都市規模が大きい横浜-10社、京都市-11社と比較しても際立つ。これがバスの課題の一因にもなっている。利害調整役となる市の役割は大きい。広島市の場合必ずしも公共交通の一元化ではないが、海外先進事例をみると公共交通の将来に危機感を持つ各事業者との調整は、大きな器(運輸連合など)をつくりその大株主である行政(地域政府など)が主体性を以て、利害調整を進めている。共通の認識の共有があったとしても経営の根幹に係る部分に話が及ぶ場合、『総論賛成各論反対』になりかねない。しっかりとしたビジョンの元、各事業者間の合意形成を図ってほしい。願望レベルの話となるが、将来的に、『エキまちループ』は朝のラッシュ時には3分毎、オフピーク時には7.5~10分毎の運行。運用車両も市がリースする2連接バス(車体長18㍍ 定員130名)、停留所もかさ上げされ段差のない乗降。そしてシェルター式で位置情報式のロケーションシステム完備。運行区間のPTPS設置など機能強化を図り、広電市内軌道線を補完するものを目指すべきだ。BRTに準ずるシステムに昇華させれば、信用するに足る公共交通になる筈だ。デルタ内準基幹公共交通のもう1つの柱である広電市内軌道線のLRTに近いシステムにまで昇華させれば、半世紀に渡る都市交通論争にも終止符が打てる。今後の本格人口減、超高齢化により市域及び都市圏域の大幅人口増はあり得ない。速達性さえ担保で出来れば、複数の路面公共交通のアプローチで十分対応が可能で、現時点、将来的にも費用対効果が低い地下式鉄・軌道系公共交通の必要性は皆無と言える。


画像3 起点となる広島駅での様子(画像 広島・都市再生会議より)

【考察その2】
かってあったあまたの数の公共交通計画 
結果的に落ち着くところに落ち着いた



画像4
 拡大図 1973年、HATSⅡとして提案された広島高速鉄道(地下鉄)路線図(画像 広島市HPより) 

 この考察では趣向を変え、広島市の過去の浮上しては消えた鉄・軌道系公共交通計画の歴史を振り返りたい。詳しくは文中にリンクしている過去記事をお読みいただくと何かの参考になると思う。興味のある方は是非どうぞ。

【幻の計画その1】
『都市高速鉄道計画(HATSⅡ)』 上記右画4参照 73年
 詳細関連記事 新 広島都市圏鉄軌道系改良提言 その3

(1)東西線:向洋駅 -西広島駅
 9.7km 9
 向洋駅 ~東雲 ~段原 ~稲荷町 ~八丁堀 ~紙屋町~十日市~天満町 ~西広島駅
 相互乗り入れ-
国鉄(現JR)呉線 広電宮島線 
2)鯉城線:矢賀駅 -横川駅 8.1km 8
 矢賀駅 ~曙町 ~広島駅 -稲荷町 ~平和大通り~ 紙屋町 ~ 鯉城前 ~横川駅

 相互乗り入れ-国鉄(現JR)可部・芸備線
 
(3)結末-75年の
中国地方陸上交通審議会答申にて盛り込まれ、市北西部の交通渋滞が深刻化
 していたこともあり鯉城線が整備最優先区間とされた。しかし、反対などもあり計画はとん挫す
 る。代替え案として浮上したのが74年に創設されたモノレール整備補助制度(75年AGT追
 加)活用による新交通システム(アストラムライン)整備案だった。このHATSⅡは地方都市
 としては大風呂敷を広げ過ぎで、郊外線区間を既存のJRと広電に担わせているのだが、複線
 化、高架化、改軌、ターミナルの大改造等無茶ぶりが凄い。ルートも『???』で、広電の存在
 を無視する前提だと紙屋町交差点でクロスする東西・南北路線がベストだろう。『たら・れば』
 の世界で話すと第3軌条と二段のホームの採用による広電市内軌道線や宮島線との相互乗り入れ
 -旧西ドイツのシュタットバーン(地下式LRT)-可能な構造がベストだったと思う。イメー
 ジとしては神戸高速鉄道(ウィキペディア)だ。この鉄道会社は、インフラ部の整備だけ行い、
 車両などは保有せず、運営自体は乗り入れる鉄道会社に任せている。今でいうところの公設民営
 上下分離方式に近い。これなら電圧方式さえ変えれば事足りる。もう遅いので、言っても詮無き
 ことだが・・・。

【幻の計画その2】
『アストラムラインによる基幹公共交通整備』
 詳細関連記事 ~新 広島都市圏鉄軌道系改良提言 その4

(1)東西線:5.4㌔
(下記画像5参照) 建設費約1,700億円
 西広島駅(西風新都線結節)~(平和大通り)~白神社(南北線結節)~三川町~(白島・
 央通り)~八丁堀~上幟町~(城南通り)~広島駅 利用予測:1日平均10万人/日
 高架区間:西広島駅-西観音町電停前交差点付近と広島駅付近 地下区間:上記高架区間以外
(2)南北線:1.4㌔ 建設費約600億円
 本通~白神社(東西線結節)~広大跡地 全線地下区間 利用予測:1日平均2万人/日
(3)西風新都線 6.2㌔ 建設費約700億円
 広域公園前(南北線結節)-五月が丘団地-西広島駅(東西線結節)
 一部トンネル区間以外は高架区間 利用予測:1日平均2万人/日
(4)整備スケジュール(上記画像3参照)
 第1段階 2004~15年頃完成 約700億円 
 西風新都線 広域公園前-五月が丘団地-西広島駅 6.2㌔
 第2段階 2016~20年頃完成 約900億円
 東西線 西広島駅-白神社 南北線 本通-白神社 3.2㌔
 第3段階 2021~2030年頃 約1,400億円
 東西線 白神社-広島駅 南北線 白神社-広大跡地 3.6㌔
(5)計画策定に至るまでの経緯

 市北西部の交通渋滞解消のため77年に当時の『※注1植木市長』こと荒木市長は、新交通システ
 ム導入を決定。85年には東西・南北のネットワーク構想を表明した。 ~当時の中国新聞記
 事  ~ 計画着手は94年頃とした。92年『公共交通施設長期計画策定委員会』(通
 称 八十島委員会)が東西方向のフル規格地下鉄と新交通システムの延伸などの提言を行う。が、
 アジア大会開催後、極度の財政難に襲われ財政破綻待ったなし状態だった広島市は、96年
市議会
 内に『都市交通問題調査特別委員会』に設置して、計画の需要見直しを始める。ゼロベースから見
 直しと議論を経て、上記の計画を策定した。

(6)結末
 議論の後半戦で中国運輸局から①初期コストが高く、費用対効果が低過ぎる ②広島市の財政

 況
が酷過ぎる ③民業圧迫 ④需要予測が甘い などと異例の指摘を受ける。東西線と南北線延
 伸
を認めない主旨の内容だった。その後、二度の財政健全化計画期間を経て07年、『現状では
 アストラムラインの延伸は非常に厳しい』との見解を示した。宙ぶらりんとなったままだったが、
 15年『公共交通体系づくりの基本計画』(P29参照 広島市HP)にて旧東西・南北線の大
 半を削除し、新たに『都心線』(下記画像6)に改称。西風新都線開通後の30年代前半に建設
 の是非の議論を行うとしている。ブログ主の個人的な見解だと、20年前に認められなかったア
 ストラムラインの都心部区間延伸が本格人口減、超高齢化に入る30年代に認可される可能性は
 0%(言い切っても良い)。代替え案として広電平和大通り線(西広島~江波線小網町~宇品線
 白神社)建設になると予測。現アストラムの計画は、陸の玄関口である広島駅まで到達しないも
 の。計画の態をなしていないと思うのでさっさと成仏させて、都心部地区とデルタ内は路面電車
 とバスの高度化1本で行くと腹をくくった方が上手くいくと考える。二兎を追うほどの財政と時
 間の余裕はない。
 
※注1植木市長』
 荒木元市長(在任期間75~91年)への愛情と軽侮を込めた通称。意訳は他の地方中枢都市と
 比べ都市インフラ整備が遅れに遅れているのに街中-河岸緑地や平和大通り-などの植栽に熱心
 で緑ばかり増やしている、だ。この当時、神戸の宮崎市長、仙台市の石井市長、北九州市の末吉
 市長、福岡市の桑原市長など辣腕市長が多かった。それに対してのやっかみもあった。しかし、
 人柄は歴代市長の中でも最強クラスで市民は言うに及ばず、あらゆる階層から愛されていた。

 5年他界した時も市民葬が行われた。


スクリーンショット (33)
画像5(左) 拡大図 99年策定のアストラムライン3線延伸・新設計画(画像 広島市HPより)
画像6(右) 拡大図 15年策定の
アストラムライン延伸計画(画像 広島市HPより)

【考察その3】
鉄・軌道系公共交通は重要だがフル規格地下鉄やアストラムにこだわる必要性はゼロ
LRTだけで持続的な都市の成長を果たしているドレスデン・ブレーメン・ヨーテボリ・チューリッヒ・・・


画像7 トランジットモール(オーバン通り)を走行するライン3の3000形(GT8N型)(画像 BSAG公式HPより)


画像8 各トラムラインの軌道が、東西南北に縦横に交差するドレスデン市内大通りの様子(DVB公式HPより)

 ネット界隈特有、限定だと思うが未だに地下鉄(アストラム地下線も含む)信奉の強さに驚く。信奉の論拠は、要は速達性と輸送能力に行き着く。他の要因は、横並び意識からくる『持たざる者の僻み』であったりする。確かに広島市は反対や財政難などの理由から地下式鉄・軌道系公共交通が整備されていない。国内都市に限れば、広島市だけである。視野を少し広げ海外に目を向けてみる。意外とある。ブログ主が調べた範囲でもドイツのブレーメン、ドレスデン、ライプツィヒ、スウェーデンのヨーテボリ、オランダのデン・ハーグ、スイスのチューリッヒなど人口30~50万人ではあるが、かの国の都市交通を取り巻く諸制度では導入するに相応しく、過去に何度か具体的な計画が持ち上がった都市ばかりだ。これらの都市も広島市と同様に住民の強い反対や強度の財政難などの理由から計画がとん挫して、別の方法-トラム(路面電車)のLRT化-で都市交通問題はおろかコンパクトシティ実現を達成しつつある。市域最大需要路線に地下鉄(アストラム地下線も含む)だけを導入したとて、全ての都市交通問題が解決する訳でない。LRT導よるコンパクトシティへ転換をした都市を見ると、導入を機に公共交通全体の再編と強化を同時に行っている。コンパクトシティ実現の障害-自動車移動前提の都市-を排除して公共交通移動前提の都市への転換を視野に入れてのもので、都市戦略と見事に融合させている。広島特有の地形-沖積平野-による地下開発の高コスト、高コストを賄う需要がないことを思えば、既存交通インフラのリ・メイク-広電市内軌道線のLRTへの昇華やバスの高度化が現実的な選択となる。これを言うと必ず、お約束として『広島市は人口100万人都市で路面電車は相応しくない』という路面電車限界論を展開する人たちが一定数いる。果たしてそうだろうか? 速度と輸送能力の面から検証する。

広島電鉄市内軌道線と他都市の1日平均利用者数
  都市名       人口    路線㌔数   1日平均利用者数    速度
【既存トラム都市】     
 ドレスデン(独
 54.4万人 134.3㌔  46.5万人/日  19.4km/h  
 ブレーメン(独) 55.7万人 114.6㌔  26.5万人/日  19.8km/h  
 ヨーテボリ(端) 51.3万人 080.0㌔  31.5万人/日  22.5km/h  

 広島   (日)119.4万人 035.1㌔ 約15.0万人/日  09.5km/h
【LRT新設都市】
 ナント  (仏) 29.1万人 042.2㌔  19.5万人/日 20.1km/h  
 ボルドー (仏) 23.9万人 059.2㌔  20.5万人/日  18.2km/h  
 ストラス (仏) 27.4万人 042.2㌔  19.5万人/日 18.6km/h  
 
ール
 
【既存トラム都市とは】旧来からのトラム(路面電車)をLRTに昇華させた都市のことだ。たぶんに高速新線区間建設で、速度の底上げを図っているとの指摘のあるが路線㌔数が膨大なので必ずしもそうとは言い切れない。既存都市でもこの水準-現行広電の2倍程度-は物理的に可能なことを示している。よく指摘される輸送能力だが、上の指標は全て1日平均利用者数は広島のそれよりも多く、LRTの輸送能力の限界など一度も囁かれていない。路面電車限界論は『遠からず、近からず』の指摘だと思うがLRTに置き換えるとその指摘の誤りに気付く。では広島市に限らず日本ではなぜ?になる。ここで『軌道法運転規則第46条-一編成当たり30㍍以下』の縛りが、LRT普及の大きな障害として立ちはだかる。次の比較を見て頂きたい。

都市ごとの軌道系公共交通の一編成当たりの輸送力
 都市名    一編成当たりの平均輸送能力  
都市名    一編成当たりの平均輸送能力
ドレスデン    218人         ブレーメン   222人
広島       114人(広電市内軌道線)・・・     286人(アストラムライン)

運用車両の総定員数を運用車両数で割った単純計算だが、中量輸送機関の目安とされる200~400人をクリアしていないことが数字の上でも明らかで、海外LRT都市の標準車両の編成長が30㍍台後半~40㍍台半ばが主流を占める中、一編成当たり30㍍以下の縛りが生産性を下げているか、がよく分かる。逆に言えば、広電市内軌道線を旅行速度15~16Km/h程度、一編成当たりの輸送力を200人前後まで高めることが出来れば、立派なLRTの範疇(辛うじてだが)に入るし広島市の準基幹公共交通として恥ずかしくないものとなる。そこまで高めるメニューは、停留所の統廃合やPTPS(公共車両優先システム)設置、100%超低床車両の導入促進、軌道の準専用化(センターリザベーション化)、運転間隔の調整、BP線(平和大通り線)建設、結節点改善など出尽くしている。路面公共交通の高度化は一定の道路使用の制限も伴う場合もあるので、コストは然程かからない反面、別の難しさもあるが行政の真摯な姿勢があれば解決は可能だ。近年、そうした取り組みが出始めており正に遅まきながら、である。地下式鉄・軌道系公共交通を整備したら勝手に移動需要が急騰して、沿線の開発-業務系テナントビルの建設が進むんわけでもない。都市の需要相応ものしか立地はしないだろう。『公共事業最強神話』など高度・安定成長期の遺物でしかない。何年かかるか分からないが、LRTに昇華した広電の路面電車と同様に高度化されたバスで事足りる。その先鞭になるかも知れない『エキまちループ』には本当に期待している。


画像9 運河沿いのトランジットモール(?)、専用街路区間を走行するライン3の100%超低床車両(400形 M32シリーズ) 画像 ユーチューブ画面撮影より


お手数です
が、ワンクリックお願いします

難病(特定疾患) - 病気ブログ村

広島(市)情報ブログランキング参加用リンク一覧

カテゴリー記事 広島の都市問題 都心部活性化

 この記事をお読みになる方は県庁に行ったことがあるだろうか?ブログ主は、前職の仕事の関係で一時期、頻繁に訪れた経験がある。外観もそうだが内装も古く、通路は停電を思わすかのような薄暗さ。昼間から何かが出てきそうか雰囲気だった。トイレも『今時こんなトイレかよ!』と言いたくないような代物だった。深い意味なく『建て替えないのかな?』と漠然と思ったものだ。極度の財政難が理由で、建て替えが棚上げされて10年以上が経過した。そんな県庁ので、問題が取り上げられていたので、今日は取り上げる。

…………………………………………………………………………………………………………………
▼今日のお題 3月15日-中国新聞24面よりより引用
本庁舎耐震化案を可決 広島県議会 修正案は否決
なお建て替えを望む声


【記事概要】
 広島県議会(定数64)は3月14日の本会議で、県庁本庁舎(広島市中区)の耐震化を2018年度に着工するとした18年度一般会計当初予算案を賛成多数で可決した。湯崎英彦知事と距離を置く移民党系2会派は、関連事業費を減らす修正案を提出したが、賛成少数で否決された。定例会で論戦の焦点の一つだった耐震化は、県の計画を容認する形で決着した。ただ、湯崎知事を支える会派でも『耐震化は当面の対策』との声は根強く、建て替えのの早期検討を迫る圧力は消えていない。

画像1 3月15日中国新聞24面より(ブログ画像から全て読めません)

【記事詳細】
▼知事と距離を置き、知事の施策に常に批判的な立場に終始する自民党県議会(5人)と自民党
 広志会・つばさ(同)を代表して『(一等地である)県庁の敷地を、中四国一の拠点性を持つ
 エリアとして生まれ変わらせよう』と渡辺典子氏(安佐北区)は修正案への賛同を呼び掛けた
▼この修正案に対し、最大会派の自民議連(30人)の小林秀矩氏(庄原市)は、修正案の反対
 意見を説いた。採決では54対10の反対多数で否決された
▼県は建て替えではなく、耐震化を18年度着工し21年度の完成を目指している。56年完成
 の本館、南館、議事堂の3棟を補強し、震度6強の地震でも業務を続けられる強度を確保す
 る。他の庁舎でも浸水・液状化対策を施す
▼18年度の予算の中に5.3億円の関連事業費を盛り込んだ。総事業費は75億円が見積もら
 れ、12年度の試算時の30億円から2.5倍に膨らんだ
▼湯崎知事はこれまで代表質問などで『耐震化のほうがライフル(トータル)コストが安価』と
 理解を求めてきた。しかし、県議会7会派で『不要』とするのは、共産党(1人)の一会派に
 とどまっている
▼県は、耐震化完了後の本庁舎の耐用年数を『24年程度』と見積もっている。湯崎知事も『出来
 るだけ早期に着手する』と発言しているが、具体的な時期は明かしていない。

画像2 画像1の拡大画像 県議会各派の県庁に対してのスタンス
…………………………………………………………………………………………………………………
【考察その1】
県庁本庁舎建て替えの再検討も必要では?
本格人口減・超高齢化に入ってからでは出来なくなる恐れが・・・



画像3 広島市中区基町にある広島県庁。中央にあるのが正面玄関で左手が本館。奥の高い建物は東館になる(画像 広島ニュース食べタインジャーより)


 ブログ主の基本的な意見は自民党議連同様に、当面は耐震化でお茶を濁し建て替え論議も積極的に進め、建て替え基金を毎年20~30億円程度、10年前後積み立てる。20年代後半に建て替え着工、30年代半ばの完成を目指す、だ。積み立て基金と一般会計から拠出だけでは、とても間に合わないので県保有の土地など売却等で100億円程度別途で用立てる。建設期間の本予算への影響を最大限抑える。これしかないと考える。期間がそう空かないので二重投資だとの批判を受けそうだが、後述するが建て替えには膨大なコストがかかるので、用意周到な準備が必要。耐震化も喫緊(きっきん)の課題なので、それを先に実施する。事情に然程詳しくない素人の感覚ではそう思うのだが・・・。今回、耐震化を施しても、たかだか24年程度の延命補強でしかなく建て替え論議をおざなりにしては、問題の先送りの批判が起きても仕方がない。建て替えの議論が盛んにされていた90~00年代初頭を状況を並べ立ててみる。

広島県庁の新庁舎建設論議
 ①90年代後半の『
県庁整備検討懇話会』の最終答申にて 1.新庁舎建設のための、基金の積み
  立て 2
.具体化に向けた検討組織の設置 を当時の藤田雄山知事(故人)に提出。これ受け、
  99年より10年間で300億円の基金積み立てを表明する

 ②県検討4候補地の比較検討(01年時点)  単位:億円
   候補地   整備期間 用地取得費     建設費 設計費 現在地売却費   合計
   現在地   10年   ・・・  ※注1 540  10  
・・・    550
  広大跡地   7年半   123
      688  12  ▲400    423
   駅北口    7年   341
※注2) 671  12  ▲400    624
 貨物ヤード跡地 7年半    43      683  12
  ▲400    338
 ※注1-現在地建て替えの場合、仮庁舎建設費(22億円)含む

 ※注2-立ち退き補償費用(115億円)含む
 
 ➂94年当時の路線価では約800億円とも言われたものが、地価下落もあり半分となったことが
  事業の難易度を上げることになる。02年時点では藤田雄山知事は、『広大跡地が最大の候補地
  』としていた。その後、駅北口と貨物ヤード跡地は候補地から外れ、広大跡地と現在地での建て
  替えに絞られる

 ④最有力案だった広大跡地案も、05年までに現在地の売却と跡地利用案が目途がたった場合の前
  置きが入っていた。123億円と試算した用地取得費が実際には200億円以上にもなり、広島
  大学旧理学部1号館
の存続など留意すべき問題もあり、頓挫する
 ⑤消去法で残った現在地建て替え案も、04年以降に極度の財政難から基金積み立ての停止。そし
  て基金の取り崩しとなり、建て替え論議は白紙となる。11年度、現湯崎知事(09年~)が現
  庁舎の耐震化を表明して、新庁舎建て替えは事実上撤回された。建て替えの議論は据え置かれ、
  現在に至っている

【考察その2】
紙屋町地区再生の起爆剤に!
県立広島産業会館・広島県立図書館の集約、新庁舎と新議事堂の建設


画像4 広島県庁の敷地全体を上空から望
む(画像 広島ニュース食べタインジャーより)

 この考察では、ブログ主の紙屋町地区再生と絡ませ、県庁の建て替えについて考える。紙屋町・八丁堀地区の求心力低下が叫ばれて幾久しい。ブログ主個人の考えだと、郊外大型商業施設の乱立に代表されるモータリーゼーションを追認した都市のスプロール化が最大の理由と思っている。都心部地区への移動需要が減り、郊外間の移動需要が急増した。特に低下した機能は商業機能だ。日本政策投資銀行のデータによると98年と13年の比較(下記画像6参照)では、市全体の小売業売上高が17%減少しているのに対して、中区は2倍近い31%もの減少幅を示している。解決策として、ネットワーク型コンパクトシティ-集約都市への段階を踏んだ転換しかない。海外の成功事例都市を見ると、都心部地区を歩行者中心とした都市空間の再配分、それに伴う自動車利用の大幅な制限、都市機能の再集約、公共交通網の再編・強化策などを包括メニューとして実施されている。その中で目玉事業として、特定地区の再開発や都市の装置なり得る集客施設導入などが図られ、相乗効果を上げている。広島市は広島駅周辺に続く形で同地区の
都市再生緊急整備地域の指定を目指している。民有地が多い八丁堀地区はそれで十分対応が可能だと思うが、公有地が多い紙屋町(基町地区も含める)地区の場合、少し難しいかも知れない。これは市の話になるが中央公園の再整備も併せ、県庁の建て替え等、官が主体性を以て率先して動かないとどうにもならない。


画像5 広島市全体と各区ごとの小売業売上高推移(画像 日本政策投資銀行HPより)


画像6 広島県庁の各建物の配置図(画像 広島県HPより)

 そこで、多少ブログ主の妄想が入った建て替え案を提案してみたい。

広島県庁新庁舎を中心とする再開発案
第1期(19~28年度)
 
19~28年度-県庁新庁舎建て替え基金の積み立て-年平均30億円 計300億円
 27~28年度-農林・税務庁舎・緑地帯に仮庁舎と仮議事堂の建設、機能移転
第2期(29~34年度)
 29~31年度-全建物の建て壊し(仮庁舎。仮議事堂以外)
 32~34年度-議事堂・本館があるエリアに本庁舎(30階建て以上)、別館(同)、新議事
 堂(10階建て以上)を建設
第3期(35~39年度)
 35年-仮庁舎と仮議事堂の建て壊し
 36~39年度-南館や農林・税務庁舎・緑地帯があるエリアに
県立広島産業会館・広島県立図書
 館を移転・集約化した高層複合施設を建設。高さ20階以上として、1~2階は産業会館、3~4
 階は図書館、5階以上は賃貸ビルとして貸し出す。鯉城通りに面した駐車場と緑地帯は、解放され
 た小広場として開放する。


などではいかがでしょうか?(笑)。これに併せ、隣接地の市営基町駐車場と市水道局を廃止して、その跡地に目障りな広島商工会議所ビルを移転させるのも一考の余地があると思う。県立広島産業会館・広島県立図書館の集約を『???』と思うだろうが、この時期だと経年劣化も進むだろうし、こうした機能を都心部地区に集約させるメリットは大きい。跡地を売却できるメリットもある。特に産業会館の移転はMICE都市広島を掲げる上で重要だ。MICE関連施設は、都心部地区に集中立地させる方が効果が上がる。MICEのEの部分『展示会』開催のインフラが特にひ弱に感じる。理想は、中央公園広場中心で進められているスタジアムとの併設が望ましいとブログ主はそう考えるが、都市公園法の裏をいく手法が見つからない限り、現実は難しい。だったら、都市公園法の網に引っかからないこの場所に造れば?の話だ。近隣に広島グリーンアリーナの小アリーナがあり、代替え施設として機能しているが決して供給過剰にはならないと思う。その頃には出来ているであろう旧市民球場跡地のイベント広場と上手く役割分担させれば、共存は可能、と考える。

 問題となるのが建設コストだ。17年前の試算でも約550億円と高額だ。その後の公共の高騰を考えると700億円ぐらいまで跳ね上がりそうだ。しかもおまけとして県立図書館と同産業会館の集約もある。900億円ぐらいになりそうだ。特例債の発行で賄うのが良いのか?それとも別の手法がベターなのかは難しい判断だ。ヒルトンホテル誘致の手法に倣い、PFI事業も一計かも知れない。現在の県庁舎の敷地の半分程度をSPC(特定目的会社)に売却。
これで200億円ぐらいは調達可能となる。そして県立広島産業会館・広島県立図書館を移転・集約化した高層複合施設を建設させる。残りは特例債や他の県所有の他の土地売却で何とか賄う、で良いだろう。県庁舎の建て替えの場合、費用対効果云々の議論も大事だが、その物差しでだけでははかれない。南海トラフ巨大地震、千年に一度の大水害が仮に起きた場合、県庁は広島地区の一大防災拠点センターになる。そうした面も考慮する必要がある。ブログ主の提案は大風呂敷を広げ過ぎている感がしないでもないが、今回の耐震化をしても僅か24年に延命に過ぎないことを思えば、いずれは建て替えという難題に直面する。もう問題の先送りという逃げの一手は打てない。当面は耐震化でも間に合うが、その後はどうするのかの本格議論をする時期に入りつつある。

お手数ですが、ワンクリックお願いします

難病(特定疾患) - 病気ブログ村

広島(市)情報ブログランキング参加用リンク一覧 

前回通院記事 2018年二度目の広島大学病院通院
カテゴリー記事 闘病記 近況について色々と


1 カープの安部内野手がいた!
家内のひそひそ声で見たら本物だった(笑)


画像1 毎度お馴染みの広島大学病院
(画像 ブログ主撮影) 

 6月15日は広島大学病院の通院日だった。のっけから大変恐縮だが、実はカープの安部内野手を見かけた。この日はセ・パ交流戦でヤフオクドームでソフトバンクとの試合がある筈。そう思い、家内の耳打ちで知らされたが最初は信じなかった。岡田投手と共に支配下登録を抹消されていたのを思い出し、何度かチラ見をした。どう見ても本物で、中年の球団関係者(?)らしき人と一緒にいた。詳しい事情は分かりかねたが、受診科は整形外科だったのかも知れない。印象はテレビで見たままで、身長はそこまで高くなく(一般人よりは高いが)、細マッチョだった。白の無地のTシャツとジーンズ、そして白のスニーカーとラフな格好でいかにもプライベートです、だった。何もなく、こんな大病院に来る筈もないので仮に怪我であれば早期回復を祈るばかりだ。家内は去ってから、『実物のほうがカッコいい』と年もわきまえず黄色い声を上げていたが、こいつはミーハー精神がこの年になっても抜けないらしい(笑)。まあ、カープ女子なので仕方がない。『いい加減、年も年なんだからお落ち着け』と言いたい(笑)。では、いつものように話を進める。


画像2 広島大学病院診療棟の各階レイアウト図 拡大画像(要拡大) 画像 広島大学病院HPより


画像3 カープの安部選手がいたのは画像左奥に見える中央受付付近(画像 ブログ主撮影)

 ブログ主の封入体筋炎の状況は、可もなく不可もないである。この日は、久しぶりに二足歩行で臨んだ。先日の記事で右膝と膝横を負傷している事を書いたが、痛みはかなり残っているが我慢できないほどではなく、許容の範囲。まあ何とかなるだろうとの判断でそうした。無理と判断した場合、車いすに乗り換えることも視野に入れていた。午前11時50分ぐらいに大学病院に入り、定例行事の採尿と採血。12時過ぎに最初の受診科の泌尿器科に向かう。診療棟の2階の202受付に向かう。車いすとは違い、歩行速度がままならなかったが、出来ないよりはマシで贅沢は言ってられない。歩く喜びを感じて、そして感謝した。当たり前の話だが、人が出来ることが当たり前に出来る喜びは何にも代えがたい(と思う)。泌尿器科は、然程、ガチな話はしない。処方薬で慢性前立線炎は抑えられ、あの地獄の痛みが再発しない。封入体筋炎で薬の効能で微塵も感じた経験がないブログ主は、『薬って、本当はこうだよな』と再認識している。泌尿器とは全く関係ない封入体筋炎の話ばかりしていた。この日は、ロボットスーツHALの話を振られ、知ったぶって講釈をたれた。装着した患者を管理する専用トレーナーが必要だと言うと笑っていた。野外で長時間の使用も現段階では危険だというと、これまた笑っていた。ロボット工学が難病患者や障害者の生活に一助となるのは、現実には当分先だとの結論になり話を結んだ。この日の泌尿器科は、前回よりも患者が多く呼ばれたのは13時頃だった。13時半に脳神経内科の予約があったので診察室を出た私は、家内に会計を任せ1階に向かった。

2 筋疾患とクレア二チンとの関係
提案された『食トレ』


画像4 大学病院診療棟1階の内科101受付の様子(画像 ブログ主撮影)

 昨年後半から実は体重が減った。簡単に説明するとブログ主の身長は約180㌢(厳密には179.1㌢)で健康体時代のベスト体重は72㌕。大学時代から40代まで多少の増減はあっても大きく変わらなかった。数年前、活動量低下に伴い体重が75㌕ぐらいまで増えたが、少し危機感を持ち減量して元に戻した。しかし、理由は定かではないが昨年後半から体重が減り始め67㌕にまで落ちていた。これを踏まえて今日の話を進める。時間が少し押していたので、少し慌て1階の101内科受付で手続きを済ませ、脳神経内科に向かった。中待合の定位置にて呼ばれるのを待った。定位置とは、多目的トイレ前の窓ガラス側の手すりのところだ。その手すりに腰をあずけ片手で杖と手すりで下肢の負荷を下げ立ち姿勢をキープする。心配された二足歩行も順調で、『俺もやればできるではないか!』と妙な自信を持った。13時40分頃呼ばれ、40診察室に入った。採血の結果から話が始まった。CK値(下記画像5の項目33)は今回も298と辛うじて200台をキープしていた。前回も書いたが、活動量が飛躍的に増えて、この数値であれば決して悪いことではないのだが、一時期よりは増えたが昨年のこの時期よりは明らかに減っている。痛し痒しとは正にこの事で異常を前提にすると決して良くない傾向なのだ。その点を担当医のドクターKに指摘された。

 次は、
クレア二チンだ(下記画像6の項目41)。クレア二チンとは、筋肉へのエネルギーの供給源であるクレアチンリン酸代謝産物のことだ。この数値が0.15と異常に低い。適正値は0.6~1.10で適正値の低い数値の1/4程度しかない。これまでにない指摘だった。記事を書くに当たり前回の数値を調べた。前回(18年4月)も0.25と低い。要は筋肉へのエネルギー供給が上手くいっていない、である。で、その解消法として言われたのが『体重を増やせ』だった。ブログ主の素人感覚では、そう遠くない将来の要介護生活を見据え、太っているよりはまだ痩せている方が介護する側の負担が少ないので良し、と思っていた。特に根拠はない。だが、筋疾患全般の目線だとこれはNGらしい。何を中心に摂取すればよいのかを聞いた。深く考えずに、体重さえ増やせば問題ないらしい。これは意外と難しい。というのは活動量が低い筋疾患患者は基本的には、食事が健康体時代ほど美味しく感じることが少ない。それは当然だ。消費カロリーが少ないのだから、吸収する欲望はそう湧かない。必要以上に食べるとすぐに胃もたれが起きる。喉の辺りから『ノーサンキュウ』と言わんばかりに、拒否する反応を示すこともある。女性や子どものように間食を取る習慣もない。甘いものは元来嫌いだ。たばこをやめて、いよいよ小遣いの使い道がなくなり途方に暮れている(笑)。とっさに『プロティンでも買って取るか』と思ったが、大相撲の関取やプロ野球選手のように『食トレ』をするしかなさそうだ。どちらにしても新しい課題を突き付けられた。

画像5 拡大画像(要拡大) 項目33-CK値298(許容値62~287) 項目41-クレア二チン0.15(許容値0.6~1.10)

 
画像6 拡大図(要拡大) 前回の診察までの約1年間(17年2月~18年4月)のCK値推移

3 BYM338失敗秘話
治験参加も命がけ

 以前、封入体筋炎専用治療薬としてノバルティス ファーマ社の『BYM338』が治験薬として話題になった。13年から治験が始まり、当初は15年に終わる予定の治験が終了せず、さらに2年延長されたことは記憶に新しい。 ~臨床試験情報~ しかし、フェーズⅡがクリア出来ずメーカーが撤収し非常に残念な結果となった。久しぶりに担当医ドクターKとその話になった。担当医が言うには、治験のフェーズⅠとⅡは、薬の効能もさることながら安全面の問題も重視される。Ⅱがクリアできなかった最大の要因は安全面の問題があったそうだ。要は副作用が酷過ぎたらしい。肝臓の機能障害が目に見える形で出て、かなり深刻な状況に陥ったとの事だ。治験参加の封入体筋炎患者に結構な割合で大きな副作用があったとの事。彼らの場合、そのようなリスクを承知の上での参加なので仕方がないと言えばそうなる。副作用の症状が酷い患者には、そちらの治療も行っているらしい。治験参加募集の噂を聞いたのは約5年以上も前だったが、広島地域では実施されないことや就労の関係で、定期通院が難しいなどの理由で、参加を諦めざる負えなかった。現在だと進行が中盤戦~後半戦に差し掛かってきているので参加の意思があってもお断りが入りそうだ。メーカー側も発症初期及び、前半戦の患者が好ましいと考えているようだ。秋口に封入体筋炎に関しての大きな学会があるらしいが、専用治療薬の可能性は低いが、何かしらの高齢者を対象とした筋委縮に対応した新薬開発の可能性は、専用治療薬開発よりは僅かにあるとも言っていた。

 先日記事にした広大大学院医歯薬保険学研究科で行われている、無重力実験による筋力低下のメカニズムを調べる実験の事も聞いてみた。 ~時事考察 もしかしたら、筋疾患に一筋の光明が・・・(になるかも)~ ドクターKは過去は大学病院専属だったが、現在は国立呉医療センターが本籍で、広島市内在住患者のために週に一度だけ大学病院に出張診察に来ている。よって大学内部の事情はそう詳しくないようだ。一般論と前置きした上で宇宙の無重力を対象とした研究はよくあること。人間を対象とした実験(治験)に至るまでまだ時間がかかる。前のめりになって多くは期待しないほうがいいかも知れない。こんな感じだった(笑)。『結局、このオチかよ』と思いつつも、『色々とあるうちの1つなんだろうな』などと思ったりもした。やはり封入体筋炎と医学の世界で例えられる日進月歩は噛み合わないようだ(笑)。この日の受診は色々な話題で盛り上がった。40診察室を出ると家内が待っていた。体重増加令の話を振ると『ご飯を大盛にすれば2週間で2~3㌕は、簡単に増えるよ』とあっさりと言い切った。確かにそうだが、デブになる抵抗感も強い。最初の1週間が大変そうだ。101内科受付で会計を済まし、家内の処方薬を取りに行かせようとした時に、記事文頭で書いた
カープの安部内野手がいたのだ。時間は15時頃だった。この話はもう書いたので割愛する。次回の受診は8月17日でお盆時に決まった。ついでに肉料理の献立を増やし、その肉もむね肉中心にすると決めた。封入体筋炎との直接の因果関係はないが、何となく効果がありそうな気がする。まあダメ元で挑戦だけはしてみようと思う。


画像7 広島都市圏に4つある国立病院機構医院の国立呉医療センターの外観(画像 公式HPより)


お手数ですが、ワンクリックお願いします

難病(特定疾患) - 病気ブログ村

広島(市)情報ブログランキング参加用リンク一覧続きを読む

↑このページのトップヘ