前回記事 カープの話題 カープオープン戦絶好調!
カテゴリー記事 カープとその他スポーツ


1 4年ぶりに弱い広島カープの復活!


動画1 広島カープ 1イニング12失点 守備の乱れから完全崩壊

 誰がこんな情けなく無様で醜態を晒す広島カープを想像しただろうか?FA移籍で丸が規定通り巨人に移った。どこかの監督の表現の足し算引き算だと、丸が抜け総合力で-10のところをまさかの長野の人的保障で+6.5。都合、-3.5ぐらいだと思っていた。これぐらいであれば他の豊富なメンバーで十分穴埋め出来るだろうとも思った。事実、昨シーズン丸が故障で抜けた時も野間の活躍で問題なかった。オープン戦は参考にならないとはいえ、全体的に調子は良く首位で終わった。弱いチームのそれは、『まあ、オープン戦だから』になるが3連覇を果たし、4連覇そして日本一を目指すカープの場合は仕上がりの良さ、今シーズンも開幕ダッシュを予感させるのに十分で多くのファンもそれを期待したに違いない。そして開幕戦、日本のエース菅野に大瀬良が投げ勝った。マツダスタジアムの開幕というアドバンテージを差し引いても、ブログ主は今シーズンも『お得意様=巨人御一行様』『読売巨人銀行』を期待した。しかし、巨人との開幕3連戦は不本意にも1勝2敗と負け越した。この時点でもカープの弱さではなく『今年の巨人は手強いな』『突貫工事の大型補強も侮れない』と感じ、巨人の下馬評の高さを思い出した。しかしそれは事実と違った。その後カープは、中日、阪神、ヤクルトと対戦したが開幕から4カード連続負け越し、ヤクルト戦に至ってはマツダスタジアムでまさかの3連敗を食らった。チャンスはそこそこつくるが後1本が出ず、すっかりつながらない打線になり果てた。守備は失策のオンパレードで投手陣の足を引っ張る。投手陣も不用意な四球を出し、テンポを悪くして試合の流れを相手に渡し、引き寄せられない。次の塁を取る意識がなくなり伝統の機動力野球はすっかり失せてしまった。現時点では試合数が少ないのに、堂々の最下位街道まっしぐらである。仮に丸がいてもこの体たらくではきっと最下位だっただろう。丸のFA移籍を論じる以前の問題だ。なにもかも悪く、投打がまるで噛み合っていない。この成績も納得である。この調子が続くと、4月で借金10、交流戦までに借金20も夢ではなくなる。
何か黒田の日本球界復帰の15年シーズンの再来を彷彿させる。4月11日終了時点の成績を見てみたい。まずは投手陣からだ。


画像1 2019年セントラルリーグ、4月13日終了時点の勝敗表(画像 NPB公式HPより)


画像2 
2019年セントラルリーグ、4月13日終了時点の球団の投手成績(画像 NPB公式HPより)

 何か黒田の日本球界復帰の15年シーズンの再来を彷彿させる。4月13日終了時点の成績を見てみたい。まずは投手陣からだ。防御率はかなり悪いが投壊までには至っていない。注目すべき点は失点と自責点の乖離だ。他球団が3~8点の範囲で収まっているのにカープだけ20点(笑)というギャグのような数字である。野手陣が足を引っ張っているかがお分かりだろう。同情されがちだが、その自責点自体かなり高く褒められたものではない。四死球もセ・リーグ最多で、野手陣がつくった傷口を自ら広げているとも言える。4月8~11日の4試合で、計40失点という稀に見る珍記録を打ち立てたので、全体の印象が最悪に近い。冷静に考えれば、開幕からまだ2週間も経っておらずこの期間の成績だけで全てをし推し量るには早過ぎるし、禁物だがあまりにも負け方が酷い。競ってて勝ち越せず、逆転負けを食らったとかであれば、救いはあるが内容が悪過ぎて擁護の余地がないのだ。集中力を欠いた緩慢プレーも数多く見られ、ヤル気すら疑ってしまうのだ。悪いところがあり過ぎてどこから手を付ければいいのだろうか?と途方に暮れる内容だ。次は打撃陣に行きたい。


画像3 2019年セントラルリーグ、4月13日終了時点の球団の打撃成績(画像 NPB公式HPより)

 
画像4 
2019年セントラルリーグ、4月13日終了時点の球団の守備成績(画像 NPB公式HPより)

 打撃陣の不振の原因は、調子が上がらない選手が多いこと。繋ぐ意識が傍から見ていて昨シーズンよりも低下し、攻撃自体が淡泊になっていること。次の塁を盗る意識も低下して、伝統の機動力野球が影を潜め相手投手にプレッシャーを与えていないことなどが挙げられるだろう。投手陣の四死球の多さも手伝い、攻撃のリズムがつくれず試合の流れも引き寄せられない状況に陥っている。悪い意味合いで攻撃陣と投手陣が相互リンクして互いの足を引っ張り合っている感じだ。おまけに失策はリーグワーストの19失策で、他チームよりも多くお粗末としか言いようがない。守備に難がある選手は元々、決まっているのでリズムの悪さと集中力の欠如などが理由かも知れない。こうも1年で劣化するものかと驚く。その証拠に昨シーズンまで7回のラッキーセブンのカープになると途端に相手投手の顔が青ざめ、ボールが甘く入り、やりたい放題だったものが今シーズンは、イキイキと投球しているのが目立つ。こうも情けない姿が続くと、90年代後半~10年代前半の低迷期の再来が脳裏によぎるがそれは少し違うと思う。当時と異なり丸が抜けた今シーズンでも選手層の厚さはリーグトップだし、当時の選手の支配していた弱者メンタルはなく、強者のメンタルで当時とは比較にならない経験値を持っている。そんな選手たちを後押しする頼もしいファンが数多くいる。そこが当時とは決定的に異なっている。

2 カープファンの在り方
愛情は人それぞれで濃淡があって当然


画像5(左) 旧市民球場時代のガラガラのスタンド その1
画像6(右) 旧市民球場時代のガラガラのスタンド その2(画像2と3と共に拾い画像より)

 カープの4連覇、日本一になることを願っていた多くのファンの期待を裏切り続けているカープだが、ネット界隈の反応も悲観論が大勢を占めている。中にはもうファンをやめるとまで言い切る人たちまで出る始末だ。そんな反応に対してのブログ主の感想は『好きにすれば?』である。それに対し、『自分こそは真のカープファンだ』と得意顔で『本当のファンなら弱くても暖かく見守るべきだ!』と理想論を説き、自分の価値観を他人に押し付けるのも少し違う。それはその人の価値観でしかない。カープと言えど所詮は、趣味や余暇の範囲の話であってそんなものは人それぞれだ。別に生活の中心ではない。これでは、世間で白眼視され忌み嫌われる新興宗教団体と信者の関係と何ら変わらない。カープとの関わりの深さを決めるのは他人ではなく、本人の都合なのだから。そんな濃淡様々なファンを数多く抱えるのもカープの特徴だ。ファン定義が幅広く、それらをすべて包み込む包容力と寛容さが敷居の低さとなり、今の爆発的な人気に繋がった。カープを新興宗教と例える人も多いが、ブログ主の意見は少し違う。広島の地に古くから伝わる土着信仰のそれに近い。似て大いに非なるものだ。その土着信仰は親から子へ、そして孫へとカープ好きの遺伝子は代々受け継がれる。別に恥じることはないと思う、これが広島が誇るべき個性の一つなのだから。逆に身近に熱狂できる対象のものがある事を誇りに思えばいいと思う。最近の風潮としては野次やブーイングもご法度の意見が大勢を占めているようだ。ネガティブの定義を幅広く設定してそれに連なるものは一切ダメらしい。昭和のアナログ世代の感覚を未だに持ち合わせているブログ主など、違和感しか残らない。カープを広島人にとって特別なものだとした場合、『広島人=親、カープ=子ども』と見立てられる。子どもがバカなことをやらかすと怒るのが親として当然である。可愛さ余って口汚く罵ることもあるだろう。それは愛情の裏返しでもある。怒らないのは、むしろ親としての責任放棄でしかなく、暖かく見守るだけが愛情ではない。この場合のその態度は、やはり責任放棄にしかブログ主には映らない。

 これを今のカープに当てはめるとやらかしている子どもと同じ状態だ。だとしたら親として怒って厳しいことを言うのは当然であって、むしろ言わない方が罪が重い。甘やかして過保護、過剰干渉して育った子どもがどんな大人になるのかを考えると分かりやすいだろう。良いことをすれば素直に褒める、逆だと叱る、メリハリが大切だ。この場合の親(広島人=カープファン)の怒り方としては、7回のラッキーセブンの攻撃前に5点以上の大差がついていたら、有無も言わさず申し合わせたようにマツダスタジアムから引き上げるのである。そうすると上記画像2と3のような旧市民球場時代のようなガラガラのスタンドのようになる。いわば無言の抗議だ。これは毎試合満員御礼が続く今のカープ選手には相当効果がある。無用のプレッシャーをかけるのは良くないとの意見もあるだろうが、これぐらいで押し潰されるヤワなメンタルで生き残れる世界ではない筈だ。これは近年のカープ人気の高騰ぶりから難しいと思うが、観戦ボイコットをするのだ。これは現場とフロントに対して、クレーム以上の打撃を与える。一種の経済制裁に近いからだ。現在のプロ野球ビジネスは、スタジアムビジネスとも言われファンの観戦リピート率、グッズや飲食の販売収入、広告収入などが収益の鍵を握る。昭和~平成初頭までは巨人戦放映権ビジネスで球団経営が成立していた。『神様・仏様・巨人様』の時代だった。巨人人気の没落で舵を切り直さざる負えない状況となったが、スタジアムビジネスの成功者の今のカープには観戦ボイコットがカンフル剤として最も有効で親として最高の怒りを示すことになる。情けない試合を続けもスタジアムを満員にしたのでは、現場の選手、コーチ、監督はいざ知らず球団フロントまでには怒りが届かない。これをやり続けると、球団全体の売り上げ減少となり、看過できなくなる。


動画1 
カープ【CS回顧録】2013年ファイナル初進出決定!

 13年に野村謙二郎前監督の元、CS(クライマックスシリーズ)初進出で、低迷期に終わりを告げた。15年は停滞したが、16~18年まで3連覇を達成し、すっかり低迷期のことなど数十年も昔の話の印象だが、7年前までそうだった。毎試合の満員御礼に限れば15年以降だ。そんな昔の話ではない。良い時もあれば悪い時もある。これは世の常だ。良い結果を出せば褒める。悪い結果であれば叱る。究極の地元密着のプロチームであるカープはファンが育てているとの自負を広島人全員で持ち、接する気持ちが大切だと考える。人それぞれでファンについての在り方の意見はあると思うが、少なくなくともブログ主はそう捉えている。今は絶不調だが、底力を考えるとこのまま終わる可能性は低い。この体たらくが2カ月続けば、さすがに『今シーズンは・・・』になるが。開幕してまだ半月しか経っていない。もう少し、様子を見てから一喜一憂しても遅くはないだろう。これはブログ主自身に対しての戒めでもある。