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理想の親子関係とは?その1


画像1 理想の親子関係を彷彿させるイメージ図(画像 かわいいフリー素材集いらすとやより)

 理想の親子関係と簡単に言うが、結論はまちまちで人それぞれでそれぞれの生活背景などもあるので、一概にこれが正解だというものはない。良かれと思っていることでも他の家族には当てはまらないことも多々あり、本当に難しい。この記事の内容も、ブログ主の個人的な意見だと差し引いて読んで頂ければ幸いだ。よく忌み嫌われれるのは、上から目線である。これは何となく分かる部分も大きい。横関係のそれと仕事などの場合のそれとでは、意味が異なる。仕事だとそもそもの立場が異なるので、自然上から目線になっても仕方がない。対等な目線で、いることの方がむしろ不自然で立場が下の人間への過剰配慮は、組織全体を見渡す目を曇らしてしまい、管理職としては失格だろう。結果を出し続けることが求められる以上は、絶えず客観視して時には非情になることもある。そういう割り切りも状況によっては必要だ。親子関係において、扶養者の親と扶養される側の子どもが同じ立場であるかと問われると、やはり違う。身体は大人びてもメンタルはまだ成長途上でしかない。年齢を重ねても、親にならなければ分からないことも多い。『理想の親子関係を端的に答えなさい?』みたいな質問を仮にされたとする。ブログ主であればこう答えるだろう。『近過ぎず、遠過ぎず』(ブログ主の造語)だ。細かいことは口喧しくは言わずに、親としてどうしても言わないといけない時にだけ口を挟むとでも言えばいいかも知れない。良く言えば普段は暖かく見守る姿勢に終始する。悪く言えば、半放置である。ブログ主がこの姿勢を取るには海より深い理由がある。

画像2 子どもを叱る父親(画像 かわいいフリー素材集いらすとやより)

 実はブログ主の父親が、人一倍口喧しく過干渉する人で子どもの立場からすると鬱陶しいこと極まりないタイプだったことに起因する。昭和一桁生まれ世代なら無理からぬところもあるのだが当事者としては、たまったものではない。『自分の子どもはこうあるべき』との理想像が強くあり、そうなることを絶えず求められた。その理想とかけ離れた状況になると声を荒げて怒った。今でいうところの言葉の暴力を生半可ではなかった。自分の思うようにならない場合、母親に『お前の教育がダメだから、〇〇(ブログ主の名前)がこうなる』といった論調で母親を叱っていた。家庭内では絶対君主で、父権が異様に強かったので自身の価値観が大正義で当然それを家族にも押し付けた。小学生の頃までは、渋々と従っていたが、反抗期に入るとそれで納得するはずもなく、その強い力に対しての反発する感情も並大抵ではなかった高校生以降、まともに会話したことは皆無でブログ主が大学進学を機に上京したこともあり、没交渉の冷戦状態だった。今振り返ると似た者同士の同族嫌悪的な相互反発だったのだが、その当時はそんな客観視する心の余裕などある筈もない。大学卒業後、東京で就職したこともあり和解したのは、父が死去する直前だった。多少後悔の念もなくはないが、お互い様の部分が大きいのでこちらだけが一方的に悪いわけではない。ただ、父との確執がブログ主の婚期を遅らせ、子育てに絶大の影響を与えたのは確かだった。

画像3 仲違いをして口も利かない関係の親子
(画像 かわいいフリー素材集いらすとやより)

封入体筋炎がもたらした思わぬ副産物

画像4 家族仲良くお出かけする光景
(画像 かわいいフリー素材集いらすとやより)

 『婚期を遅らせた』の意訳は、『結婚して子どもが生まれるとその子どもに父親にされたことや言われたことをするのではないか?』である。その自分との葛藤が結婚への大きなブレーキになったのだ。結婚は30代の前半だが、当時の適齢期は20代後半だったので今だと、30代半ばに結婚した感覚だ。少し遅めだ。パートナーだけの問題ならブログ主は相手に困ったことはない。で、家内と結婚して妊娠した時も男の子よりは女の子を望んだぐらいだ。しかし、生まれてきたのは男子だった(笑)。若い頃、派手な女性関係だったのでいわゆるアダルト的な遊びは飽きていた。子どもと遊ぶことに新鮮さと新たな喜びを見出した。子育ては、平日は帰宅が毎日22時以降で寝顔しか見れなかったが生活の様子は毎日報告させた。週末は極力、一緒にいる時間をつくり子育てに強引に参加した。ミルクやりやその後ゲップをさせる作業、オムツ交換、対決ごっこ、公園遊びなどなどだ。土曜日は郊外の大型商業施設で買い出しの荷物係と運転手、日曜日は郊外や市域外の自然豊かな場所に出向き、遊ばせた。就学後は、スポーツ少年団のサッカーを始めたので、練習や試合があれば見学した。父兄の車両供出依頼があれば、普段は乗らない家内のミニバンを快く提供したりもした。息子が小学校2年生の時に、天敵の封入体筋炎を発症したが、日常生活障害は当時はまだ軽微なものだったので、体調が許す範囲で参加した。息子だけではなく、ブログ主の場合父親と異なり内と外のスイッチが別で、あれこれと指示は出さず聞き役に徹すし、細かい部分では家内の言う事に従うようにしていた。あれこれと言うのは、お金お使い方と残し方だけで、普段は徹底して節約を心掛け蓄財して必要な時にだけ惜しげもなく使う、これだけを指示していた。後は、月末の生活費の口座の残高と支出の内訳などだけの確認作業だけで、それ以上は言わなかった。これだけ聞くと『いや、十分口うるさいよ』と思うかも知れないが、金融機関に勤務していると家計の管理は夫がする場合が多い。それとの比較での意味だ。

画像5 仲良くサッカーを楽しむ親子
(画像 かわいいフリー素材集いらすとやより)

 話を戻すが、年々心身ともに成長する息子への対応だが、実は声を荒げたことがあまりない。反抗期に入り、家内に暴言らしきことを吐いた時(ブログ主が入る時にはあまり言わないが)ぐらいなものだ。他は何かがあってもその時すぐに言わず、少しインターバルを置いてお互いに落ち着いた頃に、自室に呼びつけて冷静に『お前のここが悪い。理由は〇〇で、こうした方が絶対いい』とこんな感じだ。ただ、これだけは事あるごとに言っている。①人生の目標設定をして、達成のための努力をしろ ②表面的なものだけで判断しないで、本質を見極める癖をつけろ ➂感情的思考はしないで論理的思考を心掛けろ ④常に属している集団で必要とされる人間になれ 以上4点だ。実は道徳的なことは一切言わない。必要性を感じていないのではなく、そんなものは学校で道徳などの人間教育で耳にタコが出来るほど教えるだろうし、家内もそれとなく言うのでブログ主があえて言う必要はない。実社会に出てどんな世界でも役立つことを教えたい気持ちがあったからだ。役割分担である。ブログ主の父も似たようなことは言っていたのだが、普段が厭味ったらしい姑、小姑ばりの口調でどうでもいい小言を言うので肝心なことが耳に入らないし、どうしても反発する気持ちが先に立つ。これでは意味がない。いい話が心に全然響かないのだ。父が反面教師になったことも大きいが、親バカの批判覚悟で言うが父親の目からも息子は失敗作ではなく、成功作の部類に入る。それも高いレベルでそう思う。割とブログ主は、人を見る目が厳しい方だ。自分の自信の裏返しなのだろうが、若い頃からこの点はよく指摘された。ただ、息子の場合、文句を言いたくとも言うことが少ない。さらに加えれば、封入体筋炎進行による日常生活障害が年々酷くなり身体が弱り、それに伴いメンタルも応じたものになり以前より丸くなったというか、人に対して優しくなった点も大きいかも知れない。これはかなりの自覚症状があるし家内にも何度か指摘された(笑)。

 息子が反抗期に入る前、ブログ主はかっての父との関係の再来を覚悟した。年月を経て、立場を入れ替えどうなるのだろうと、少しだけ悩んだがそれは杞憂に終わった。生命予後不良の絶望的な状況で、無駄を知りながら足掻き、もがいているブログ主に対して尊敬の念すらもっているようだ(笑)。子育て感覚で、父親の背中を強く見せることは意識していたが、まさかそこまで思っているとはさすがに・・・である。スペック的には健常者時代の方が社会的地位も今よりも高く、勤労収入だけに限れば現在の倍ぐらいはあった。息子の立場だと地位とか収入などは尊敬とかの対象ではなく(目に見えないからもあるが)、生きざまみたいなものに共感しているようだ。肩書や収入だけで判断せず、本質的なものに感動する今時の子どもかも知れない。一方的な思いかも知れないが、ブログ主から多くのものを奪った封入体筋炎が一番大きなものをくれたという、『瓢箪から駒が出る』『不幸の副産物』なような印象だ。よく封入体筋炎を発症して差し引きトントン、と表現するのはこれがあるからだ。5~6年ほど前までは、差し引き大きなマイナスだと本気で思っていた。人生は本当にうまく出来ている。まさか、尊敬される父親になるなどとは1%も思ったことがなかった。難病発症もそうだが、人生は何が起きるのか本当に分からない。父親は子どもが幼いうちはさほどの必要性はないと考える。しかし、ある時期からは、精神的な成長を促すために母親よりも必要になる。これは断言してもいい。忙しく普段の勉学を欠かせない大学学部に通い目標に向かって頑張る息子と、家事の合間に運動神経ゼロだった家内がブログ主の寝たきり後に備え、筋トレに励む姿を見て家庭生活の成功ぶりに安堵している。この平和ぶりも封入体筋炎がもたらした予期せぬ副産物かも知れない、とブログ主は密かにほくそ笑んでいる次第だ。

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