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【考察その1】
『日本の都市特性評価 DATABOOK2019』

残念ながら広島市は14位でした(笑)


画像1 世界遺産の原爆ドームと平和記念公園の佇まい(画像 ひろたびより)


画像2 『日本の都市特性評価』の各分野スコア その1(画像 森記念財団都市戦略研究所HPより)

 今年も森記念財団の『日本の都市特性評価』が公表された。18年は、ブログ主が住む広島市は第12位(931.8PT)だった。さて今年は何位にまで上昇したのか、と思い覗いてみた。いきなり結果を公表すると、順位は14位(PT921.5PT)で2つも下げている。松本市と豊田市に抜かれた格好だ。昨年の記事でも書いたが少し、低過ぎるだろ?との思いもない訳ではないが、民間シンクタンクの指標の一つでしかないとしても、潜在能力不相応の順位だと感じた。まずは各指標を紹介する。 ~『日本の都市特定評価』~(記念財団都市戦略研究所HP)

1 日本の都市特性評価 2019 結果・分析 出典:森記念財団都市戦略研究所より
 東京特別区は除く ()内は18年順位
 1位-京都市1,258.0(1位) 2位-福岡市1,149.8(2位) 3位-大阪市1
 
147.9(3位) 4位-横浜市1098.0(5位) 5位-名古屋市1089.0
 4位)
位-神戸市1074.9(6位) 7位-仙台市1,004.5(8位) 8位-札幌
 市981.
(7位) 9位-金沢市951.5(11位) 10位-松本市948.2(
 13位) 11位-つくば市947.2(9位) 12位-豊田市935.8(14位) 1
 3位-浜松市935.3(10位) 14位-広島市921.5(12位)


2 
分野別スコアの上位3都市と広島市順位
【経済・ビジネス】

 1位-大阪市258.5 2位-豊田市192.0 3位-福岡市190.9 広島市31位
 以下
【研究・開発】
 1位-京都市102.7 2位-名古屋市92.2 3位-つくば市91.3 8位-広島市 
 44.1
【文化・交流】
 
1位-京都市372.5 2位-大阪市268.4 3位-横浜市250.8 13位-広島
 
市141.9
【生活・居住】
 1位-豊田市374.1 2位-松本市371.6 3位-長野市363.8 30位-広島
 市316.6
【環境】
 1位-松本市185.3 2位-高知市183.7 3位-宮崎市183.4 広島市31位
 以下
【交通・アクセス】
 1位-大阪市204.8 2位-名古屋市198.9 3位-福岡市188.8 20位-広
 島市141.6

3 広島市の18年と19年の比較

【全体】
 
18年-12位931.8 19年-14位921.5(▼10.3)
【経済・ビジネス】
 18年-22位141.4 19年-31位以下132.0以下(▼9.4以上)
【研究・開発】
 18年-8位48.2 19年-8位44.1(▼4.1)
【文化・交流】
 18年-13位144.7 19年-13位141.9(▼2.8)
【生活・居住】
 18年-31位以下 19年-30位316.6(不明)
【環境】
 
18年-26位165.5 19年-31位以下(▼10.5以上)
【交通・アクセス】
 18年-20位143.8 19年-20位141.6(▼2.2)


画像3 『日本の都市特性評価』の各分野と全体スコア その2(画像 森記念財団都市戦略研究所HPより)
 
4 各指標グループと指標一群
【経済・ビジネス】の指標
 ◇経済規模-付加価値額 地域内総支出 昼夜間人口比率
 ◇
雇用・人材-従業者数 賃金水準 高等教育修了者割合 若手人材の転入出 
 ◇
人材の多様性 -女性就業者割合 外国人就業者割合 高齢者就業率
 ◇ビジネスの活力-新設事業所割合 労働生産性 特区制度認定地域数
 ◇ビジネス環境-対事業所サービス従業者割合 新規オフィス供給面積 フレキシブル・ワークプ
         レイス密度 
【研究・開発】の指標
 ◇研究集積-学術・開発研究機関従業者割合 トップ大学数 
 ◇開発成果-論文投稿数 グローバルニッチトップ企業数

【文化・交流】の指標
 ◇観光ハード資源-観光地の数・評価 文化財指定件数 景観まちづくりへの積極度 
 ◇観光ソフト資源-イベントの数・評価  名物料理数 文化・歴史・伝統への接触機会
 ◇交流実績-宿泊施設数 高級宿泊施設客室数 イベントホール数 観光案内所・病院の多言語
       対応
 ◇発信実績-休日の人の多さ 行楽・観光目的の訪問の多さ 国際会議・展示会開催件数
 ◇受入環境-観光客誘致の積極度 自治体SNSフォロワー数 魅力度・認知度・観光意欲度

【生活・居住】の指標
 その1 その2
【環境】の指標
 ◇環境パフォーマンス-リサイクル率 CO2排出量の少なさ 再生可能エネルギー自給率 EV
            充電スタンドの多さ
 
◇自然環境-自然環境の満足度 都市地域緑地率 水辺の充実度
 ◇快適性-
年間日照時間 
気温・湿度が快適な日数 空気のきれいさ
【交通・アクセス】の指標
 ◇都市内交通-公共交通の利便性 鉄道駅・バス停密度 交通渋滞の少なさ 
 ◇都市外アクセス-航空交通の利便性 高速鉄道の利便性 インターチェンジ数
 ◇移動の容易性-都市のコンパクトさ 通勤時間の短さ 駅のバリアフリー化率


 これは書いていて思ったのだが、ブログ主が計算ミスさえしていなければ、唯一上昇した【生活・居住分野】が29.0以上上昇しないと、計算が合わないことになるのだが、順位の割にはPT数が高いのでたぶんそうなのだろう、と納得をする(笑)。全体の足を引っ張っている【経済・ビジネス】分野は、11位-岡山市150.6、12位-福山市149.8よりもかなり下位で、少なくともこの分野に限れば中国地方の中でも3位以下となる。都市経済実態を正確に反映してるともさすがに思えない。そこで、
【経済・ビジネス】分野の指標は以下の通りとなる。指標ごとのPTが明らかではないので何とも言えないが、財政指標が低迷の理由かと思うのだが、広島市同様に決して財政が余裕があるとは思えない福岡市3位、京都市9位なのでそれが低迷の最大要因とも言いきれない。素人には窺い知れない謎である。福岡市-3位190.9-や仙台市-21位137.6-よりも低い順位であれば、納得も出来るが岡山市や福山市よりも低いのはやはり解せない。この手の話になると、国立広島大学の西条への統合移転、広島空港の本郷への移転が恨み節かのような論調で語られる。広大の移転は、【研究・開発】分野の指標『学術・研究機関従業員割合』、空港は【交通・アクセス】分野の指標『空港の利用しやすさ』があり、そこでカウントされるので少なくとも【経済・ビジネス】分野の直接的な影響はない。前年も同様の記事を書いたが、謎は深まるばかりだ。仙台市が岡山、福山両市よりも低いのも『???』でしかない。ついで言うと地下鉄の有無のこの調査に限っては、大きなハンディにはならない。【交通・アクセス】分野の指標に『公共交通の利便性』『鉄道駅、バス停の密度』があるが、前者は速達性まで考慮されていないし、後者に地下鉄駅だけPTが特別高いわけではない。他都市を見ると、仙台市が札幌市を逆転して7位となっている。福岡市は相変わらず、2位と地方最強都市ぶりを発揮している印象だ。半世紀前までは、ライバルと言われていたが、同列に語ることすら失礼だろう。まちづくりや為政者云々の次元を超え結局、立地のハンディの差としか言いようがない。森記念財団の『日本の都市特性評価』をはじめ、世界のシンクタンクが世界都市ランキングなるものを毎年公表する。日本代表がスーパーエースの東京、かつての天下の台所だった大阪市が第1~第2代表の不動のレギュラーだが、第3代表の座を京都と争うことが多い。今や別カテゴリー都市になった感がある。


画像5 今や最強の地方都市に変貌した九州の首都こと福岡市の都心部の天神地区の様子(画像 福岡市提供)

【考察その2】
 都市の魅力を量る指標は様々だが・・・


画像6 広島中央公園上空から紙屋町地区、平和公園周辺を望んだ姿(画像 ウィキペディアより)

 この『日本の都市特性評価』は、都市の中枢性ランキングではなく、それも含めた都市力ランキングと見るのが正しいと考える。都市経済の実態を必ずしも反映しているとは言い難く、指標の一つぐらいと思うのが良いだろう。ここで少しだけ捻った指標を今回のランキングに付加してみる。

    
      都市特性      18年人口の  17年人口の
           評価PT      転入超過数   転入超過数
01位 京都市  1,258.0    ▼1,273   ▼1,385
02位 福岡市  1,149.8
     6,138    6,936
03位 大阪市  1,147.9    12,081    9,453
04位 横浜市  1,098.0     8,187    1,176
05位 
名古屋市 1,089.0     1,868    3,750
06位 神戸市  1,074.9    ▼2,331   ▼2,168
07位 仙台市  
1,004.5     1,979    1,399
08位 札幌市   
981.6     8,283    8,952
09位 
金沢市   951.5     ▼911    ・・・
10位 松本市   948.2     ▼128    
・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
14位 広島市   921.5     
▼661    ▼359
23位 岡山市   850.2    
▼1,538   ▼1,262
※▼は転出超過

 別に含むところはない(笑)。総務省が公表している
住民基本台帳人口移動報告2018年結果』(総務省HP)の21大都市別の転入超過数(人口の社会増)などを加えた。都市の魅力が即人口の社会増減に反映されていないことを言いたく、このようなものを作成した。賛否がある意見としてあえて言うが、ブログ主の考えだが『住みたい』『訪れたい』を思う人がどれだけ存在するか、がその都市の魅力度を量る指標になると考える。となると、転出超過(人口の社会増)となっている都市は魅力的な都市、転出超過となっている都市は魅力に乏しい都市になるのではなかろうか?その意味合いでは、東京特別区の18年、60,909人の結果で推し量れば国内最大の魅力がある都市ということになる。逆に京都市などは、『観光で訪れるには最高だが住むのはしがらみが多そうで、面倒そう』になるのかも知れない。魅力の指標となるものは、さまざまだが『進みたい大学が多い』『働きたくなるような会社が多い』『趣味、余暇などの遊興施設が多い』『街並みが美しい』『気候が温暖で災害も少なく、食べ物が美味しい』『物価や家賃が安い』が挙げられる。この論に沿うと、広島市の2連続の転入超過は市が標榜する中国地方の中枢都市としては落第で、札幌市、福岡市、仙台市との比較ではこのカテゴリー(地方中枢都市)から、脱落した。広島市の同情の余地があるとすれば、他の中国地方の大都市-岡山市▼1,538、福山市▼1,198、倉敷市▼1,136 も広島市以上の転出超過数で、東京圏を筆頭に関西大都市圏&北部九州大都市圏の強力な吸引力でストローされ続けていることだ。中国地方の都市立地-狭間都市圏の悲哀を感じずにはいられない。どの都市も理由として20年の東京五輪を控えた東京特別区の吸引力が強くなったことを挙げている。東京圏の転入超過数の約81.5%は、15~24歳人口である。進学&就職を機に地方から、都市の生産活動を支える担い手として出荷される構造だ。『進みたい大学が多い』『働きたくなるような会社が多い』『趣味、余暇などの遊興施設が多い』が3大理由だと思われる。


画像7 大阪市の梅田地区の超高層ビル群の様子(画像 ウィキペディアより)

 この若年者年代の都市人気ランキングが、そのまま転入人口となっている。その地方都市のトップ大学のその地の国立大学が相場だが、それに次ぐ私立大学の文系、理系大学の偏差値でその都市の人気ぶりを知ることが可能だ。広島都市圏においては、広島修道大学や広島工業大学がそれに該当するが、ブログ主が受験生だった80年代半ばよりも、少し下がっている。この30年間で広島市の大学都市の人気が下がっていることになる。下がった要因を求めると、都市インフラ-道路&鉄軌道線-整備、まちづくりの停滞などがよく指摘される。広島市が関西大都市圏の各都市や北部九州大都市圏の都市(主に福岡市)をも、上回る都市の魅力を打ち出せないでいることも大きな要因とは思うが、それ以上の要因もあると考える。例えば、関西大都市圏の大阪市は、江戸時代まで『天下の台所』として日本の物流・経済の中心地として栄え、日本経済を支えた。明治維新後も、近江商人を起源とした多くの企業が勃興し、戦前10大商社のうち7社が大阪市内の本社を置いていたほどだった。太平洋戦争時の統制経済政策で、ありとあらゆる機能を東京に集中させた。東京は、戦後もその態勢を基本維持したまま、高度成長の受け皿となり世界に類を見ない超巨大都市圏に成長した。一方の大阪市は、東京における関東平野のような後背地を持たないこともあり、東京に差をつけられる一方だった。高速道路や新幹線といった高速交通網のネットワークは東京を起点として整備が進み、時間、心理的距離の短縮が実態経済以上の距離の短縮感を醸し出し、日本人の経済力向上もあり東京一極集中が加速した。日本の二都の一翼、西日本の首都的な地位にあった関西大都市圏&大阪市はその相対的地位は下がり続けた。日本政府も『全国総合開発計画』で国土の均衡ある発展を促すため、もう一つの極として関西に積極的な公共投資を東京とのバランスを取りながら行ったが、東京の一極集中は留まることを知らず、手の施しようがないほどだ。長々と説明したのは、公共投資だけでは都市の魅力の向上には必ずしもつながらないことを強調したいからだ。ある程度までの都市インフラ整備は都市の魅力の下支えはするが、それ以上のものを求める場合それだけでは弱い。ましてや、ありとあらゆる機能の厚みに決定的に欠ける広島市では、東京、大阪市を筆頭とした関西の都市群、福岡市とでは魅力の面で後塵を拝するのは致し方がないと考える。90年代以降の広島市の相対的地位低下は、山陽自動車道路の開通による
時間、心理的距離の短縮によるものが大きいと考える。公共投資云々を問えば、この前後の時期に広島市は県と共にアジア大会開催のため、空前絶後の官民合わせ1兆3千億円もの投資を行っている。その結果がこれだ。そろそろ、行政も経済界も『積極的な公共投資=都市発展の起爆剤』との認識を刷新すべきだ。アジア大会開
催の失敗で何を一体学んだのか? と疑いたくもなる。

【考察その3】
終の棲家ならぬ終の居住地としての可能性



画像8 21大都市の年齢構成別の転入超過数ランキング(画像 総務省HPより)

 日本人のメンタル構造では『より都会的(東京的)な都市空間を多く有する都市が魅力的な都市』と規定している。この思考は、国の行政制度の革命的な変化(憲法改正を伴う道州制度の導入)でもない限り、未来永劫続くと予測する。そんな状況下では、広島市が今後数十年、先進的なまちづくりを他都市に先駆け手掛けたとしても、その意味合いの魅力的な都市を大坂、福岡両市を上回る規模で創出するのは不可能と言わざる負えない。広島駅周辺の再開発を中心にアジア大会前に近い活況感を呈している現在でも2年連続で人口の転出超過となっている。この数年の現象だけで、すべてを量るのは時期早尚だが、今後数千人規模の転入超過に転ずる可能性は極めて低いと言わざる負えない。『それならばいっそのこと、逆転の発想を用いては?』と思わないでもない。そのヒントは、上記画像8の中にある。これを見ると、65歳以上の階層では、広島市は284人の転入超過となっている。俗にいう引退世代の人たちには魅力的な都市に映っているともいえる。もう一つ着目したい点は、15~64歳階層の東京特別区の転入超過数(75,975人)だ。全体では、60,909人。と言うことは、65歳以上と0~14歳階層では、約1万5,000人の転出超過になっているのだ。歳をとってから住みにくい東京を離れる現象が起きていることを意味する。話をまとめると、終の棲家ならぬ『終の居住地』としての広島市の高い可能性を感じる。東京特別区の65歳以上の高齢世代を受け入れも考えるのも消極的ではあるが、現実的手段として一考の価値があるのではないだろうか?

 高齢者年代が住みやすいと感じる都市環境を考えたい。『家賃及び物価が安い』『食べ物が美味しい』『日常的かつ高度な医療機関まである程度、整備されている』『墓が安い』『自動車及び公共交通での移動が容易で都市のサイズがコンパクト』『気候が温暖で災害が少ない』『そこそこの趣味活動が可能な都市規模』、以上の点が求められるのではないだろうか?これを広島市に当てはめると、災害が少ない項目以外は、ほぼ該当している。これは東京圏の大都市-東京特別区、横浜市、川崎市、さいたま市、千葉市-との比較のそれで住みやすさの基準をこの点に絞った場合のそれだ。住みやすさの指標もまた抽象的なものが多く、絶対的な基準がないが合計特殊出生率が一定の指標になるだろう。

政令指定都市20市の合計特殊出生率(18年度)
 札幌市1.16人 仙台市1.27人 さいたま市1.38人 千葉市1.31人 横浜市1
 .32人 川崎市1.39人 相模原市1.24人 新潟市1.31人 静岡市1.39人 
 浜松市1.53人 名古屋市1.42人 京都市1.42人 大阪市1.18人 堺市1.
 43人 神戸市1.37人 岡山市1.48人 広島市1.49人 北九州市1.60人 
 福岡市1.33人 熊本市1.51人 全国平均1.43人


 
合計特殊出生率とは、ある期間(1年間)の出生状況に着目したもので、その年における各年齢(15~49歳)の女性の出生率を合計したもの。女性人口の年齢構成の違いを除いた『その年の出生率』であり、年次比較、国際比較、地域比較に用いられている。で、広島市は政令指定都市20市の中では4位と健闘している。この指標を持ち出す理由は、『高い合計特殊出生率=良好な子育て環境=都市の住みやすさ』としたからだ。一般論となるが、都会ほど晩婚化傾向が強く、未婚者も多いのでこの数値が低い。因みに東京特別区の合計特殊出生率は1.20人で、かなりの低水準だ。家庭を持ち、そこで子どもを産み育てる環境の良し悪しの評価としての広島市は、そう卑下するものではなさそうだ。ハイクオリティのものを望まなければ、平均程度のものは最低限揃っている。上を見たらきりはないし、日本も成熟時代に入り、夢のようなことは語らなくなり身に長けにあったものを求め始め、そこそこで妥協するようになった。以前投稿した記事からの引用だが、こんな世論もある。


画像9 暮らしやすさの質問(画像 広島市HPより)

18年度 そう思う23.3
% ある程度そう思う61.5% あまり思わない10.9% 
     思わない2.2% 分からない1.3% 無回答0.5%

17年度 
そう思う24.1% ある程度そう思う60.4% あまり思わない11.4% 
     思わない2.2% 分からない1.6% 無回答0.4%

16年度 そう思う21.6% ある程度そう思う63.1% あまり思わない9.5% 
     思わない2.2% 分からない2.5% 無回答1.0%

問4 あなたは、これからも広島市に住み続けたいと思いますか。


画像10 広島市の住みやすさの質問(画像 広島市HPより)

18年度 住み続けたい50.4% 住み続けてもよい35.7% 出来れば移転したい4.7% 
     移転したい2.3% 分からない4.6% 無回答3.4%
17年度 住み続けたい48.8% 住み続けてもよい39.5% 出来れば移転したい4.9% 
     移転したい1.8% 分からない3.3% 無回答1.8%
16年度 住み続けたい57.3% 住み続けてもよい32.6% 出来れば移転したい3.8% 
     移転したい1.3% 分からない3.8% 無回答1.3%



画像11 まちの誇りについての質問(画像 広島市HPより)

18年度 持っている26.3% ある程度持っている49.0% あまり持っていない12.1%
     持っていない4.0% 分からない5.8% 無回答2.7%
17年度 持っている26.2% ある程度持っている52.6% あまり持っていない12.0%
     持っていない3.5% 分からない4.4% 無回答1.3%
16年度 持っている31.3% ある程度持っている50.0% あまり持っていない9..1%
     持っていない2.5% 分からない5.6% 無回答1.5%

 上記のアンケートは、
平成30年度(2018年度)広島市市民意識調査報告書』(広島市HP)の質問の一部の抜粋だ。サンプル数は2,150人-男性881(41.0%)、女性1,154人(55.1%)とかなり大掛かりな世論調査だ。市民の大体85%前後の人たちが広島市を暮らしやすいと感じ、ほぼ同程度で今後も住み続けたいと考えているようだ。そして、75%以上がまちに誇りを持っている。自己満足も多分に含まれるが、そこに住む人たちが暮らしにくく誇りが持てないまちなど外から見たら、それ以上の悪評価になるに違いない。それを思うと、『刺激や面白味には欠けるが、自分の人生設計をする場としては、そう捨てたものではない』的な評価は、決して悪くはない。その結果の一つとして、65歳以上の転入超過と政令市の中でも高い合計特殊出生率があるのではなかろうか?この辺は考え方になるが、活況な都市再開発や跡地利用がそのまま人口に転入超過にはつながらない現実、過去のアジア大会開催の失敗、今後本格化するであろう超縮小社会(超高齢化+大幅人口減)、二度の財政健全化計画が終わっても政令市の中でも良好とはいえない財政状況、ピーク時の1/3しか確保できない公共事業費(財政の硬直化)、といった諸々の状況を勘案すると、拡大志向一辺倒の現在のまちづくりの方向性の転換の必要性を感じる。森記念財団の『日本の都市特性評価』に話を戻すと、この分野の指標は、『生活・居住』で広島市は316.6と第30位。12位-福岡市342.0、16位-仙台市340.3と他の地方中枢都市よりも低いが、伸びしろの余地が他の指標よりもありそうだ。高齢者を対象としたまちづくりなど、斜陽都市街道まっしぐらで言語道断かも知れないが、現役世代の定住人口増加の対策にもつながる。そうくさしたものではないだろう。若者を中心としたまちづくりを模索するのは手だと思うが、広島市の立地や置かれている状況からして限界を感じるのもまた事実で、『ならばいっそのこと、逆転の発想で』と思った次第だ。これにブログ主が他記事で散々、必要性を訴える集約都市なども絡ませれば、広島市が超縮小社会で生き残る道が開けるかも知れない。

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