封入体筋炎患者闘病記

 封入体筋炎患者のヒロです。病歴は2019年で満11年、12年目に入りました。在宅勤務の仕事とリハビリの日々を送り、細やかながらも家族3人で暮らしています。ブログ記事は闘病記と広島地元ネタ、社会保障などの時事ネタ中心です。希少疾患の封入体筋炎の周知が目的です。関心があれば、ツイッターなどでご紹介していただければ幸いです。疾患関係で直コメントが苦手の方は、ツイッターのダイレクトメールを利用してください。封入体筋炎の闘病史は各進行段階の症状や生活障害、必要な社会保障制度等をまとめています。良ければ参考にしてください。最新の封入体筋炎の状況は『近況について色々と』、取り組んでいるリハビリについては『2019年春~夏 筋疾患(封入体筋炎)リハビリ』にて素人の体感目線で書いています。モバイル版で読みにくい場合は、PC版に転換してからお読みください。

2016年06月

シリーズ記事 近況をついて色々と 
前回記事 近況について色々と 19

1 
足ががつる こむら返りについて

こむら返り
画像1(左)、画像2(右)共にこむら返りイメージ図(ネット拾い画像より)

 筋疾患を発症して丸8年、9年目のシーズンに入った。色々と悩み苦しみながらも、周囲のサポートを受けながら何とかやってきた。で、封入体筋炎の症状は進行はあっても基本的には変わらず、より酷くなっている。人間不思議なもので、
傍から見ていて大変であっても、当の本人は慣れて見た目よりも楽だったりする。これは大変なことが日常化して、当たり前になっているからだ。ある意味、慣れは恐ろしい。最近、いやこの2~3年だが、少し違う症状も出てきた。それは2つあって、身体のあちこちがつる」現象、こむら返りが起きやすくなったこと。次は、左足限定だが、むくみが酷くなったことだ。最初にこむら返りについて述べる。

 この現象、よくスポーツの世界で聞く。サッカーの日本代表戦のワールドカップアジア予選が、東南アジアや中東などの高温多湿のアウェーの地で、よく行われる。試合終盤になると、必ずスタメンの選手が足をつりグランドにうずくまっている姿を目にする。それである。私の場合、太ももや脹脛(ふくらはぎ)ではなく、左足の裏、左足の指先、左手の手の平がよくつる。不思議なことに右側では起きない。この症状が出始めたのは、約2年前。入浴しようと思い、洗面所で服を脱ごうとした。城藩士の脱衣が終わり、履いていたズボンの右足を抜き取り、
そして左足を最大限の高さまで上げてズボンの裾から抜こうとした瞬間、この現象が起きた。つった場所は左足の裏とその指先だ。正に初体験で、最初は何が起きたのかよく分からなかった。こんな状態でいつまでもいたら、身体を支えることが出来なくなり尻餅転倒するので、強引に脱衣を済ませた。これを境に頻繁につり現象が出てくるようになった。頻繁といっても週に1度あるかないかだが、必ず起こる。最近の例だと、日中よりも就寝前のストレッチをしている時が多い。詳しくないので、調べてみた。

 2 この現象は何を意味するか?

動画ユーチューブより

① こむら返り
(足がつる)ー「腓(こむら)=ふくらはぎ」に起こる痙攣の総称で、「(足が)攣(つ)る」とも言われる。特に腓腹筋(ふくらはぎ)に起こりやすいため、腓腹筋痙攣と同義とみなすこともある。他にもなどもこの症状と類似した状態になる場合がある。(ウキペディアより)

② こむら返り(足がつる)の原因
・筋肉疲労ー運動して足の筋肉を休みなく使い続けると、急速にカルシウムやナトリウムなどのミネラル成分が消費する。疲労が蓄積されると足全体や足の指先がつりやすくなる
・水分不足ー運動中に水分不足が起きると
、体内のミネラルバランスが崩れる。筋肉・神経の動きを調整するミネラルの働きが乱れて、筋肉が異常な状態になり痙攣(けいれん)を起こす。カルシウムとマグネシウム不足が原因。
・筋肉の冷え、血行不良ー「身体の冷え→筋肉の冷え→血行不良」となりそれが理由となっている。
・何らかの病気の可能性ーこの症状以外に他の症状も併発していた場合、糖尿病、動脈硬化症、肝疾患、脳梗塞の可能性もある。

との事だ。原因を探ると、水分不足と血行不良、他の病気の可能性は殆どない。この現象は夏冬関係なく出るし、水分は小まめに補給している。他の病気は、2か月に1度の通院で血液検査をしている。問題があれば、その時に担当医から指摘される。となると、筋肉疲労が消去法で残る。これが原因として妥当そうだ。封入体筋炎進行で筋委縮が進んでいる。筋肉の状態と比べ、意識は進行ほど進んでいない。疾患進行レベルが1~10まであるとする。疾患進行レベルが6でも、意識が5未満なら無意識のうちに能力以上に使っている事になる。と言っても無理な動きをした場合、疲労困憊となるしその前段階で体がサインを送る。無理をしたくとも出来ないのが、筋疾患全般の特徴でもある。進行レベル6で、意識レベル2~3のような酷い乖離はないだろう。誤差範囲1~1.5くらいだろう。本当に、この病気を余計なおまけが多すぎて、困ったものだ。栄養摂取については、家内が結婚時に栄養学的なことをよく勉強していた。まあ無問題だろう。筋肉疲労を抑えるしか、方法がないのだろうか?抑えすぎても、筋委縮が進む可能性が高い。

3 その予防法は?

 
動画ユーチューブより

 これも調べてみた。ありきたりだが、次のようになった。

こむら返り
(足がつる)予防法
・ストレッチ、マッサージー蓄積されやすい筋肉疲労の解消。足全体、足裏を伸ばすストレッチは重要。
・筋肉量を増やすー疲れを溜めすぎない範囲で、スクワット運動が有効。筋肉量増加効果共に、血行改善にもなり一石二鳥。
・食生活の見直しーカルシウム、マグネシウムの摂取。カルシウムは魚類、乳製品にマグネシウムはナッツや大豆などの豆製品に多く含まれる。

と偉い先生がそう書いていた。この予防法を見る限り、参考になるのは、ストレッチとマッサージだけだ。スクワットなんぞ、そもそも現状では出来ない。膝を折り曲げようとした瞬間、膝崩れを起こし転倒してしまう。膝の屈折行為自体NGなのだ。両手で何かを持ち、支えた状態でスクワットに挑戦してもそうなる。
ストレッチとマッサージも関節部の拘縮予防で、実は、日に1~2度行っている。更に増やしても、効果は疑問だ。これを読むと、筋肉量低下とその疲労蓄積が、こむら返り(足がつる)の原因と読み取れる。この記事を書く過程で、「目から鱗」的なものはないか、と期待したが外れのようだ。筋萎縮進行速度を遅らせ、ストレッチとマッサージを入念に行う。これしかなさそうだ。





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シリーズ記事 広島港について考える ー広域拠点の観点からー
関連記事 広島の都市交通歴史年表 

 始める前に一言あります。
コメントを頂くのは有り難いのですが、記事全体の主旨をよく理解されず、気に入らいない部分だけ切り取り意味を履き違えて、コメントされる方がいます。ですので、このシリーズ記事のコメントはご遠慮ください。一応当方は、筋疾患患者で重度障害者です。長文のコメントが続くと対応が大変です。その辺を汲んでいただければ幸いです。
 
 今日は、お世辞にも盤石とは言えない交通インフラについて触れたい。スタジアム建設の是非は関係なく、広域域拠点の1つとして開発するには、道路、公共交通の交通インフラを今以上に強化する必要がある。発展するか否かは、交通インフラ強化にかかっている。2回に分けて書きたいと思う。

7 広域拠点としての交通インフラ整備 ~過去の経緯~


画像2(左) 現在のアストラムライン都心線構想図 拡大図
画像3(右) 1999年策定のアストラムライン整備計画(共に広島市HPより) 3線の総事業費は3,000億円以上

 宇品・出島地区には、かってアストラムライン南北線(広域公園ー本通18.4km22駅)の延伸構想があった。1992年
「公共交通施設長期計画策定委員会」(八十島委員会)が東西方向のフル規格地下鉄と2本の新交通システム(アストラムライン)を提言した。建設が始まっていたアストラムラインの起点、本通から南下、市役所を通過、吉島を経由して出島・宇品地区に至る「吉島ルート」、同じく市役所まで南下して、現在の広電宇品線をそのまま踏襲する「広電宇品線ルート」の2案が南北線延伸として想定されていた。この提言は、2010年の広島市人口を140万人以上と過大に見積もり、他の計画同様にバブル特有のどんぶり計画だった。需要の見直しに迫られ、1996年発足した都市交通問題調査特別委員会では、議題は東西方向の路線が中心だった。南北線宇品延長線と西風新都線は議論の対象にならず、八十島委員会の提言がそのまま受け入れられていた。この議論の後半の過程で、宇品延伸のコストが問題視された。2ルート共に、建設費が約1,400億円と言われ、数年後に財政破綻が噂されていた広島市では、到底初期コストとして負担可能な額ではなかった。要は費用対効果が低過ぎたのである。市長の交代を経て、1999年策定の「新たな公共交通の体系づくり(広島市HP)では、広大跡地まで1.4kmとなった。

 アストラムラインの都心部2路線については、中国運輸局が費用対効果や民業圧迫、広島市の財政状況などの観点から猛反対していた。その後2度目の財政健全化期間に入り、凍結されたまま2007年には代替え交通機関整備に切り替わった。2011年就任した松井市長は、凍結2路線の再検討を行った。2015年策定の
「新たな公共交通の体系づくり 基本計画(P29参照 広島市HP)では、都心部2路線は大幅に縮小して 西広島駅ー白神社、本通ー白神社間の「都心線」として統合された。この路線の検討は、西風新都線開通後の2030年代以降に検討するとされているが、形だけ残しているに過ぎない。何れにしろ、宇品・出島地区に、今後何が建設されようともアストラムラインが延伸されない事実は変わらない。他の広域3拠点には、定時性が高い※注1デルタ外基幹公共交通(JR、広電宮島線、アストラムライン)が走っているが、宇品・出島地区だけは施設されていない。広電市内線の3つの系統(1・3・5号線)と広島バス1つの系統2路線(21-1・2)だけである。 ~電車路線図~(広島電鉄HP) ~路線名から調べる~(広島バスHP)


画像3 特性に応じた公共交通階層化概念図 拡大版(広島市HPより)

※注1
デルタ外基幹公共交通
 広島市は、公共交通の特性(輸送能力、速達性、路線色)に応じて、各種交通機関を階層化して整備強化する方針を打ち出している。大量輸送、高い定時性を持つJR各線、アストラムライン、広電宮島線、基幹バス、空港リムジンバスがこれに該当する。基幹バスは、広域・地域拠点と都心部、広域拠点間を結ぶバス路線で急行バス化、専用バスレーン化、PTPS(公共車両優先システム)設置により定時性を高めた郊外バス路線のことである。デルタ内準基幹公共交通とは、広電市内軌道線と市内バスのこと。

 広域拠点としての交通インフラ整備 ~寂しい現状~

 デルタ内準基幹公共交通の広電市内軌道線と市内バスの弱点は、路面公共交通のために、道路混雑状況に左右されることだ。定時性と速達性に難があるのだ。広電5号線は広島港と広島駅をダイレクトに結ぶ路線だが、定時運行で所要時間は約32分。 ~ご利用案内~(広島電鉄HP) 紙屋町交差点からは広電だと34分、バスも21分だ。 ~デルタ内における公共交通の機能強化策について
(広島市HP) 実際の距離の割には、時間距離が長過ぎる。これが都心部の求心力の弱さの理由の1つにもなっている。例えば広島都市圏西部(西・佐伯区、廿日市方面)や東部方面(安芸郡、呉)から湾岸地区(宇品、出島、観音)方面に向かう時、JR、広電乗り継ぎだと自動車移動よりも30分以上のロスが生じる。往復だと1時間以上だ。私も2012年度、宇品地区の障害者能力開発校に通ったが自動車通学だった。乗り継ぎ時間とステップあり車両はNGだったので、電車通学だと自動車の2倍以上の所要時間を要した。まとめると次の通りとなる

・公共交通利用 デルタ外エリア→都心部→デルタ内エリア(都心部経由)
・自動車利用 デルタ外エリア→
デルタ内エリア(最短コース) となる。地形上致し方がない面も確かにある。しかし、遅いことには変わりがない。速度が遅い上に、都心部を経由する迂回コースなのでロスが大きいのだ。スタジアム問題のこじれの一因にこれがある。公共交通強化には2つ必要だ。速達性と輸送能力の向上である。

9 
広域拠点としての交通インフラ整備 ~広電改良策 その1~


画像4 広電駅前大橋線、循環ルート図(広島市HPより)

① 速達性向上策

 広電市内軌道線から話す。走行環境の改善しか方法はない。別案件で、広電駅前大橋線建設と比治山線の短絡線建設(稲荷町交差点ー比治山町交差点)による、走行距離短縮による速達性向上を図ろうとしている。完成は2024年度以降。この計画はあくまでも広島駅と紙屋町・八丁堀地区の速達性改善を図るのが、その主旨である。僅か数分の短縮効果しかなく、抜本的な解決には程遠い。現在広電市内軌道線の表定速度は、9.0~9.5km/hとアストラムラインの1/3以下の水準で、欧州のLRTの18.0~25.0km/hの半分程度の速度水準である。これではものの役に立たない。現行の紙屋町ー広島港34分、広島駅ー広島港32分を、10分程度短縮する必要がある。表低速度も15.0km/h前後に向上させて、LRTに昇華させる必要がある。広島港関連分の改善策を考えてみた。

a 比治山(稲荷町交差点ー皆実町交差点)、宇品線(広島港ー紙屋町交差点)の改良
・軌道の準専用軌道化(センターリザベーション、センターポール化)、・PTPS(公共車両優先システム)設置、・他都市譲渡車両の置き換え、電停統廃合
b 軌道法の特認、その他
・軌道法の最高速度40km/h制限の緩和(50~55Km/h特認)、・信用乗車方式の採用、・県病院前ー宇品海岸3丁目間の専用街路化

 広島市の新たな公共交通の体系づくりの基本計画案で、取り上げられているものもある。ただ、必達目標ではなく、努力目標の色合いが濃く「関係機関と協議する~」的なものが多い。宇品・出島地区を本気でMICE中心の広域拠点に育てるつもりなら、もっと踏み込んだ内容にするべきだ。軌道のセンターリザベーション・センターポール化は、軌道内の自動車横断を交差点以外で防げ、運転士が運転に集中出来る。軌道敷の白線部分に簡単な縁石設置でも効果が出る。
PTPS(公共車両優先システム)設置については、下準備はほぼ終わっている。 ~光ビーコン設置状況~ 県警のGOサインを待つだけだ。他都市譲渡車は、加速性能が低い為に邪魔となり、新型車両がその性能を発揮出来ず団子運転の原因となっている。最高速度の緩和は、過去に西鉄北九州線や阪堺電鉄でも新設軌道(専用軌道)区間で、事例があった。準専用軌道化された軌道限定であれば、乗り越えれない壁とは思わない。

 電停統廃合は古くて新しい課題だが、しがらみが多い都心部では難しいが、デルタ内の郊外(宇品地区)であれば沿線の反対は少ないだろう。信用乗車方式の採用は一時期広電も本気で検討したが、社長交代でトーンダウンした。乗降時間短縮に大きな効果があるので、再度本気で検討をするべきだ。専用街路化は聞きなれないと思うが、この区間の自動車乗り入れを許可業務車両と沿線住民の車両のみとして、他は禁止するのだ。国道487号線は、鷹野橋宇品線と中広宇品線の開通で一時期よりも交通量が減っている。1990年代後半、広電も要望として陳情した過去がある。実情を踏まえれば、荒唐無稽の提案もあるが、これぐらいの荒療治をしないと強化にはつながらない。短期で可能なものと、中長期のものと分けて段階的にLRTに昇華させる必要がある。速度向上は、運用本数や人件費削減などコスト減にもなる。団子運転がなくなり、走行環境は劇的に改善する。輸送力向上とバスについては、次回以降に述べたい。

BlogPaint
画像5 ドイツ ブレーメンのセンターリザベーション化区間を走るLRTの様子。これは大規模な中央緑地帯のフルセンターリザベーションの事例。軌道横の白線付近に縁石を設置(簡易型)するだけでも、効果が高い。この都市は、既存トラムのLRT化を推進しており、新線開業区間で表低速度を稼いでいるが、速度は20Km/h、広電の2倍以上の速度である。過去の地下軌道計画(地下式シュタットバーン)は、財政難で白紙とした。




続く。


 

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シリーズ記事 広島港について考える ー広域拠点の観点からー

 前回記事では、みなと公園に建設予定のMICE施設について書いた。今日は、
大規模集客施設建設の反対について触れたい。

5 宇品・出島地区の反対について ~福岡市との比較で~

 サッカースタジアム建設検討協議会の議論で、その有力候補地に広島みなと公園が挙がった時点で、広島県倉庫協会(公式HP)と有志の会が、広島市にスタジアム建設反対の陳情を行っていた。その後、みなと公園スタジアム実現が現実的なものになりそうになった2014年12月には、広島みなと振興会が同様の陳情を広島市に提出している。 ~平成26年度の要望書受理状況~(広島市HP) みなと公園スタジアム案の優位性の高まりと比例して、宇品・出島地区の物流業者の反対の声が強くなっている。少々の妥協案では、納得しそうにない雲行きだ。彼らは、スタジアム建設も大反対だが、この地区にMICE施設等の集客施設建設による賑わい性創出にも反対している。彼らの主張は、賑わい性創出により周辺道路の慢性的な渋滞発生、物流機能低下による広島港の競争力低下を懸念する、とされている。ただ私は、その姿勢に多少の疑問を持っている1人である。その疑問について、話したい。

 ウォーターフロント開発は1980年代半ば以降、全国各地で構想された。その予定地は、老朽化した工場、倉庫、港湾施設、旧貨物駅が移転した跡地、新規埋め立て地だった。横浜市のMM21(ウキペディア)、神戸市の神戸ハーバーランド
(ウキペディア)、東京の天王洲アイル等がそうである。時節柄メッセコンベンションシティーが、全国の自治体で構想されていて、リンクした跡地利用や再開発計画が多かった。何れも工場や倉庫に奪われた都市空間を、潤いと活力のあるものに再生して市民の手に取り戻すのが、その目的であった。広島市のウオーターフロント開発が、先進都市よりも周回遅れとなった理由は、まとまった土地の工場・倉庫跡地がなく、新規埋めて地の完成もかなり先だったからだ。行政の不手際とかではない。ウオーターフロント開発が左程ではない都市(広島、仙台、名古屋)は、既存の都心部との距離があり、開発により拡大都心部として取り込めず、広域拠点の1つとして開発するしかないからだ。当然、民間投資も限られる。

画像1 福岡市ウオーターフロント地区(博多、中央ふ頭)の上空画像(福岡市HPより) ワイド画像

 ここで福岡市の様子を見てみる。画像1は福岡市のウオーターフロント地区(博多、中央ふ頭)である。この地区は、福岡国際センター、福岡サンパレス、福岡国際会議場、マリンメッセ福岡等福岡市のMICE戦略の最重要拠点だ。天神、JR博多駅からも至近距離なので拡大都心として取り込み、更なる求心力向上を目指してる。マリンメッセの第2期(5,000㎡)建設も予定されており、MICE都市の地位を盤石のものにする腹積もりのようだ。 ~福岡市のMICEの現状~(福岡市HP) ウオーターフロント開発地区はこの他にも、百道地区がある。この地区は副都心というべきもので、中州・天神地区、JR博多駅周辺が福岡空港の航空規制に引っかかり高層建築が建設出来ないのを尻目に、高層ビル群が立ち並ぶ。福岡タワー福岡市総合図書館福岡市博物館や、RKB毎日放送テレビ西日本の社屋、情報関連企業や情報技術研究開発機関、高層ビルマンションが数棟ある。地行浜地区にはホークスタウンが広がっており、福岡ヤフオクドームヒルトン福岡シーホークなどがある。 

 都市交通インフラは、直接乗り入れている鉄軌道系輸送機関はなく、福岡市営地下鉄空港線各駅から徒歩15~20分程度である。地下鉄七隈線は、ウオターフロント地区への延伸も検討されていたが、JR博多駅乗り入れに落ち着いた。路面公共交通の西鉄バスしかない。道路は、福岡都市高速道路環状線がウオーターフロント地区を東西に横断している。高架の高速道路部分は4車線で開通しているが、平面部の一般道部分は、寸断されている箇所もあり全線開通には至っていない。
日常的な大きな賑わいをもたらす集客施設群が数多くあり、ヤフオクドームといったモンスター施設もある。ヤフオクドームの集客力は、広島市と広島県がみなと公園に建設予定のMICE施設中心の計画など、比較にならない規模である。この地区の集客力による周辺道路の悪影響は、宇品・出島の懸念よりも大きかったと推測する。しかし、計画時に「撤回」を求める話はなかった。これは、他のウオーターフロント計画でも同様だ。どの都市にも、開発近隣地区には数多くの物流業者が存在しているのにも拘らず、物流業者の反対で計画中止など聞いたことがない。広島市だけが、特別なのだろうか?それは違うと思う。他都市のウオーターフロント地区近隣の物流業者も、他港との競争にさらされているのは同じだ。
 
6 宇品・出島地区の反対について ~根拠なし仮説~

 画像2 市道鷹野橋宇品線沿線の様子(広島の街と音楽と…より

 ここである仮説が頭に浮かんだ。明確な根拠はなくその9割が想像で、珍説、奇説の類だと思って頂ければ、幸いだ。読んで笑っても構わない。シリーズ記事で、1980年代半ばに宇品内港地区、出島埋め立て地区約188haを対象に
約50.6haの交流厚生地区には国際展示場を中心に大小の会議場、業務系テナントビル、高層住宅、ホテル、商業施設建設。33.2haの港湾緑地等が予定されていた、と書いた。バブル期特有の費用対効果を完全無視した、どんぶり計画の典型だった。万が一計画通りに進んでいれば、現在の計画よりもより大きな賑わい性が生まれていた。計画そのものに反対する意見はなかったと記憶している。バブル崩壊後も計画は生きており、展示面積を15,000㎡に縮小して、着工寸前までこぎつけていた。この時も大きな反対はなかった。規模を縮小してもメッセコンベンション開発の方向性は変わっておらず、現在のみなと公園の計画よりも全体計画は大規模だったにもかかわらずだ。宇品内港地区埋め立て竣工(1998年)、市道鷹野橋宇品線開通(1999年)、市道中広宇品線拡幅完了(2009年)、広島高速道路3号線部分開通(2000~14年)により、宇品・皆実町地区に大型商業施設が立地、市道2道路沿線は中高層マンションが立ち並んだ。これらの立地の時も、当然大きな反対はなかった。

 そして今回だ。スポーツ・
ライブイベントの場合、開始・終了時間が決まっており混雑が一定時間に過度に集中する。道路交通とバス電車の公共交通も、前後1時間麻痺してしまう。これについての懸念は理解出来る。集客施設そのものに反対と言うのは少し理解に苦しむ。大型商業施設や開催時間が長いイベントなどは、短時間に交通混雑が集中しないので麻痺するとは到底思えないのだ。朝のラッシュの混雑は7~8時台に集中して大変だが、帰りはどうだろうか?夕方前から夜間まで分散して朝ほどではない。これと同じだ。この辺も十分承知しているはずなのに、スタジアム建設はもとより、大型集客施設建設による賑わい性創出にも反対している。答えは1つしかない。あえてここまでの表現に留め置く。それを反対理由として前面に出す訳にもいかない。全ての大型集客施設に対して、「NO!」と言い続けるしかないのだ。私は過去の事実と多くの想像を以て仮説をそう立てた。

 ここからはif世界の問いかけとなるが、これがカープ専用球場建設やMICE施設だけであれば、ここまでの大きな反対はなかったと思う。カープ専用球場をみなと公園にMICEし施設併設で建設した場合、年間70試合強で観客動員は2015年実績だと約211万人。この地で、この観客動員数を稼げるかはさて置き、現計画よりも、大きな交通パニックが生じるのは確実だ。この地区の物流業者の方が主張する物流機能低下は、避けられない状態となる。普通に考えれば、ハチの巣を突いた騒ぎになりそうだが、最初は反対するが、カープの広島における影響力を考え、ある条件と引き換えに軟化して賛成に回る可能性が高い。その条件とは、試合開催日の広島高速道路の夕方~夜間(ナイター開催時
にかけての無料パスの発行だ。そして広島南道路一般道部分の4車線化・宇品、仁保地区への延伸などを行政に確約させ、反対の矛を収めるだろう。安佐市民病院分散移転と、同じような形となるかも知れない。その後は「宇品・出島地区街づくり協議会」なるものを立ち上げ、行政に色々と提案するに違いない。MICE施設のみの場合は、過去の事実が証明している。

 この仮説は、過去の事実からスタートしたものだ。それを裏付ける資料などない。このシリーズ記事で、スタジアム建設は広島のウオーターフロント開発の、きっかけでしかないと書いた。使用当事者が拒否する姿勢を公言しても、建設意思が衰えないのはこの為だ。軟化しない場合は、スタジアム部分を切り離し、MICE施設と他の複合化施設を考えればいいと思う。スタジアム建設は、緊急の都市課題ではない。今日はこの地区の根強い反対について考えてみた。次回は貧弱な交通インフラについて考えたい。

広島港宇品旅客ターミナル写真
画像3 広島港旅客ターミナルの様子(広島市HPより)

ー6月28日追加 21時28分ー

 コメントを頂くのは有り難いのですが、記事全体の主旨をよく理解されず、気に入らいない部分だけ切り取り意味を履き違えて、コメントされる方がいます。ですので、このシリーズ記事のコメントはご遠慮ください。一応当方は、筋疾患患者で重度障害者です。長文のコメントが続くと対応が大変です。その辺を汲んでいただければ幸いです。

続く。


 

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シリーズ記事 近況をついて色々と 
前回記事 近況について色々と 18

1 先週散歩にて

動画1 犬の散歩の様子(ユーチューブより)

 私の日課で散歩は欠かせない。何や
ら犬みたい(笑)で、「おい俺は人間様だぞ」と強気で反論したくなるが、簡単なリハビリも兼ねているので、文句は言えない。家内がパートが休みの日は昼休みと夕食前時の2回、パートの日は夕食前時の1回のみ。天候不順(雨天、風が強い日)の時は、マンション内の1階スロープまでを3往復する。(6階に居住)夕食前時などまるで犬の散歩そのものだ(笑)歩いていると、犬がつぶらな瞳でこちらを見ている(のように見える)。もしかしたら、「お友達」だと勘違いしているのかも(笑)。「いやいや、俺様は人間だから、君とは違うよ」と返す。戯言は置いておいて、簡単なリハビリと書いたが、足の筋力維持だけではなく、上半身(大腰筋、背筋)にも何かしらの好影響を与えると思っているので、取り組んでいる。在宅ワークの仕事が、PCに向き合うので1日10時間近くも睨めっこしていたら、メンタルも疲れてしまう。気分転換の意味もある。

 筋疾患発症が、2009年春、進行により特定子会社送りを嫌って退職したのが2012年2月、1年間の障害者能力開発校の通学、2013年4月に現在の会社に再就職。最初の1年間は週1で、通勤していた。自動車の運転もままならなくなり、契約通り
完全在宅勤務形態になったのが、2014年。進行が年を追うごとに進み、それに比例して行動範囲が狭くなる。体の自由度が減ると、積極性もなくなる。弱腰になるというよりは、長時間の外出=転倒・事故リスクの増大を懸念する。自身に解決能力がその障害故に備わっていないのは、百も承知している。自然と出なくなり、リスク回避に走る。これの繰り返しである。この負のスパイラルに、無駄な足掻きというか、抗う反骨心から毎日の散歩だけは、「死守する砦」として行ってきた。先週の木曜日、夕方前日常業務感覚で散歩に出た。この数日、足の調子が絶好調だ。冬場の筋・関節硬直が嘘のように動く。「やるじゃん、ヒロさん。まだまでイケるよ」と自己陶酔に浸っていた。結果的にこれが仇となる。現時点の筋力レベルを超えた速度と歩幅で、休みなしで限界点を突っ切った。筋委縮がより進んでいる左足が悲鳴を上げた。そう、膝崩れ転倒をしてしまった。
 筋委縮の疾患には大きく分けて、三通りの転倒がある。
 
筋疾患進行の転倒パターン
① 膝崩れ転倒ー疾患発症初期から、大腿四頭筋(膝上太もも筋肉)の筋委縮現象はどの疾患でもよく見られる。意識が筋委縮具合と乖離しているために、発症前の身体の使い方をする。そのためによく起きる。意識が筋疾患患者モードに入ると、細心の注意と転
倒しない身体の効率的な使い方をするので、膝崩れ転倒の回数は激減する。歩行ですら、高所作業感覚だ(笑)
② タッチ転倒ー発症初期は起きない。疾患の進行がある程度進むと起きやすくなる。歩行中の足に何かが触れると、触れた際の衝撃に足が絶えれなくなり転倒する。椅子の足や布団、カーペットの捲れなどが警戒レベルMAXである。室内の歩行コースは幅広く、障害物は一切置かないことが重要。これも工夫次第である程度は防げる。
③尻餅転倒ーこれもタッチ転倒同様、発症初期は起きない。下肢全体の筋委縮が進むと上半身の動きを支えられなくなり、転倒することがある。脱、着衣の時や風が強い日が非常に危険。もう1つは、服用薬(スピルペント錠
によっては、体内の水分を取られ、肌の乾燥、かゆみを伴う場合がある。手足が滑りやす状況となり、滑り尻餅転倒のリスクが高まる。特に冬場が要注意。滑り止め付きの靴下着用、濡らしたタオルを手の届く場所に置き、立ち上がる際に使えば防げる。滑り止めの靴下の場合、滑り止めが逆に災いとなり前から転倒することもあるので、この点は注意。

 この時の転倒は①膝崩れ転倒だった。アスファルトの上でしこたま左膝を痛打した。
自宅で転ばないために 転倒防止マニュアル~(難病情報センター)

2 人の優しさ

 
動画2 ヘルプカードについて(ユーチューブより) ブログ主は関心がなかったので持っていない。

 膝崩れ転倒は、久しぶりだった。ここで困ったことになった。2年前から、筋疾患の進行で床面から自力の立ち上がりが出来ない。4年前は、両膝の上に掌を当てて、フルパワーで集中すれば立ち上がれた。3年前からは、それが少し難しくなり高さ30~50センチ程度の反動台(小さな椅子など)を使えば、立ち上がれた。2年前からは、それすら出来なくなった。立ち上がるには、脇の下をフックのように腕を引っ掛けて、持ち上げてもらうしかないのだ.私の身長は約180センチ、体重は70キロ弱と大柄な方だ。私を持ち上げることが出来る人間は限られる。まず女性は100%無理、男性も高齢者は厳しい。ある程度体格が良くて、運動なり肉体労働をしている人間ぐらいに絞られる。無理な場合は、2人がかりでお願いするしかない。周囲を見渡しても、適任な人がいない。ウドの大木と化したこの身体が恨めしい。座り込み、数分途方に暮れいたら、数百メートル先から大声で「大丈夫ですか?」と叫びながら、光速の速さで接近してくる若者がいた。「この若者、どれだけ目が良いんだよ」と驚き、その姿を仰ぎ見た。年齢は20代前半(?)、身長は私よりも高そうだ。体格は筋肉質で腕も太く
申し分ない。見た目は体育会系の爽やか君。と、バブルの頃の元爽やか君(爆)は、(助かった~)と胸を撫で下ろした。

 私も健常者時代、障害を持つ人に対して何をすれば助けになるのか、これがよく分からなかった。経験がないので、想像出来ないのだ。こうした場合は、相手に失礼にならない範囲で注文をするのがベストだ。両腕を脇の下に入れて、力任せに持ち上げ、合図を送ったらその両腕を離してくれ、と頼んだ。私は助けられ慣れている(笑)そうこうしていると、彼の可愛らしい彼女さんも参上した。(男らしく、そして優しい一面を彼女に見せてやれ!)と心の中でエールを送り、彼の助けを待った。彼が私の脇に腕を入れて、「では、行きますよ」と気合を入れ、足が浮くぐらい持ち上げた。想像以上のパワーの持ち主だ。因みに私の体重は70キロ弱。疾患発症前の私でも、ここまで持ち上げることは出来なかっただろう。私の態勢に細心の注意を払いながら、確認を取る。「もう大丈夫ですか?」と痒いところに手が届くような心配りまで見せる。何か、手慣れているな、と思った。聞けば、修道大学の学生さんで、引っ越し屋でアルバイト経験があるとの事。妙に納得した。確かに冷蔵庫やタンスに比べたら、人間など朝飯前だ。

 その勇ましい彼の姿を彼女は、温かい眼差しで見守っている。助けてもらった身でありながら、良いものを見せてもらった気分に。その2人にお礼を言って別れた。転倒したことよりも、この2人の何とも言えない姿が深い印象に残り、人の優しさが心底から身に染みた。散歩は途中で切り上げて、自宅に向かった。帰宅後、家内に一連の出来事を話した。いつもより帰りが遅いので心配していたようだ。スマホを見ると着信が(笑) 「良い人がいて助かったね。」、「怪我は大丈夫?」と言われた。心の中にほのぼのとした気分が充満して、怪我のことをすっかり忘れてた。転倒した際に、左膝の皿とその少し下を痛打した。骨には異常はなかったが、曲げると激痛が走る。すぐにバンテリンを塗り、入浴後シップを貼った。その日は、左膝の皿とその下だけだったが、翌日から膝横の付け根辺りの痛みも出てきた。足に力を入れると「うっ!」となってしまう。数日は湿布を貼り、テーピングで膝周囲を固めることになりそうだ。痛みが完全に引くまで、左足のリハビリは中止だ。転倒して痛い思いをしたが、良い1日だった。筋疾患を発症して、その3年後障害者になり、多くのものを失った。実害は計り知れない。しかし、失うばかりではなく得たものもそれなりにあった。失ったものへの後悔の念はあるが、振り返っても仕方がない。思い悩むのは無意味だ。得たものを前向きに考えたほうが有意義だ。人生全体でみれば、差し引きとトントンなのかも知れない。ものは考えようだ。
 
 

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シリーズ記事 広島港について考える 1 ー広域拠点の観点から

 前回の記事では、宇品・出島地区の過去のメッセコンベンションシティー構想と、現状の賑わい性向上策について考えてみた。今日は、スタジアム建設とセットでゾンビのように復活したMICE施設について考える。普通に考えて、現状の需要では供給過多になりそうなのだが、広島市が掲げるMICE戦略、広域拠点宇品・出島地区の賑わい性創出の目線で見れば、一定の条件下であれば、必要性はあるのかなと思う。

 MICEとは、Meeting(会議・研修・セミナー)、Incenti tour(報奨・招待旅行)、Convention又はConference(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会)の頭文字をとった造語で、ビジネスストレベルの1つ形態。一般の観光旅行に比べ消費額の大きさから、MICE誘致には躍起になっている国、地域が多い。日本でもインバウンド(全てJTB総合研究所HP)振興策として、誘致活動が盛んに行われている。

 と、幅広いのだ。市民として抱える場合、一定の所得があれば個人市民税や固定資産税、軽自動車税などの市税納税者としてのメリットもあるが、その一方で扶助費等のコストもかかる。それならば、広島の地を訪れる人間を国の内外を問わず増やして、長期滞在してもらいついでに消費活動もして頂くー基本的な概念はこんな感じだ。この記事で全て書ききれないので、
Exhibition(展示会)に絞り話を進める。

3 MICE施設(展示関連)について その1

東展示館外観画像1 2016年5月にリニュアールした広島県広島産業会館東展示場(公式HPより)
 
広島市の展示施設について触れる。

①主要3施設 展示面積 9,840㎡

広島市中小企業会館(広島市西区 展示面積2,640㎡)1979~80年完成、
広島県広島産業会館(広島市南区 展示面積9か所5,500㎡ ) 1970~90年完成
2016年5月東展示場リニュアール
広島グリーンアリーナ小アリーナ(広島市中区 1,700㎡) 1993年完成
※共にリンクページ公式HPより

②広島市中小企業会館(広島市西区 展示面積2,640㎡)の利用(稼働)率状況
広島市中小企業会館の概要について~(広島市HP)

・展示ホール 
2011年71.1%、2012年75.5%、2013年79.7%、2014年67.7%、2015年(11月)85.2%
・会議室
2011年43.1%、2012年51.0%、2013年44.6%、2014年54.9%、2015年(11月)52.5%
・研修室
2011年47.5%、2012年52.6%、2013年50.7%、2014年51.3%、2015年(11月)42.6%

他の2施設の稼働率が不明なので何とも言えないが、広島市中小企業会館の展示ホールの稼働率については、高稼働率である。2015年に限れば、この稼働率では「お断り」が発生してもおかしくない。この施設を利用した経験がある方は、お分かりだと思うが周囲の道路は液状化でひび割れ、陥没、草ぼうぼう。建物も老朽化が酷く、赤さびが浮き出て外装が剥げ落ちているところもある。完成より40年近くが経過している。本来であれば、建て替え、増設などの話があっても不思議ではない。この地でのそれがない理由は、1980年代半ばよりメッセコンベンションシティー構想があったことが挙げられる。出島埋め立て地区に15,000㎡の展示施設と大小の会議室を兼ね備えた本格的なメセコン施設を予定して、設計まで終わっていた。広島市の2度目の財政健全化計画期間に、「公共事業見直し委員会」がアストラムライン延伸計画と共に、凍結してしまった。そして、出島埋立地のうち50.6haのメセコン関連施設用地も大半が、港湾関連用地に変更された。 
広島県 港湾計画 一部変更~(国土交通省HP)それ以降、このメセコン施設建設は日の目を見ることなく、「バブルの夢の跡」として消え去るかに思われた。

 2013年6月に発足したサッカースタジアム検討協議会の議論で、複合スタジアム案が検討され、広島みなと公園案の優位性が強まるにつれて複合部分に展示施設を中心としたMICE施設が再浮上した。広島市がMICE強化都市の1つ(観光庁HP)に選ばれたことも、この後押しした。この地に賑わい性を持たせたい広島県、MICE戦略上この地に大規模施設を造りたい広島市、この恩恵に浴したい経済界、3者の思惑が一致している。要はサンフレのスタジアムは、きっかけに過ぎず、だしでしかない、と思ったりする。スタジアム問題の本質は、みなと公園スタジアムを実現させたい県、市、経済界に対してののサンフレを中心とした反対運動の側面がある。原発再稼働や安保法制改正の反対運動と同じ構図と言える。次はその複合施設案を見てみる。

画像2 広島みなと公園スタジアムとMICE施設整備イメージ図(広島市HP)

画像3 島みなと公園スタジアムとMICE施設見取り図(広島市HPより)

4 MICE施設(展示関連)について その2
 
みなと公園MICE施設概要
・延べ床面積 15560㎡(1F12,760㎡、2F2,800㎡)、展示室9,200㎡、ホテル・その他6,360㎡
・立体駐車場 10,00台

となっている。既存主要3施設にこの施設が加わると、各施設の稼働率は当然下がる。類似施設の統廃合を進めたい広島市としては、広島市中小企業会館の閉館を視野に入れている。広島市の「ハコモノ資産」は3,258施設、築30~40年の老朽施設が多く、更新・大規模改修費用の総額は、1兆8,981億円(!)、年間474.5億円が必要となり、不足分が203.5億円になるらしい。 ~ハコモノ資産の更新に関する基本方針~(広島市HP) 先に中小企業会館の稼働率(2015年度)85.2%を高く評価した。この数字を鵜呑みに出来ないのは、展示面積2,640㎡に対しての85.2%である。5,000㎡や1万㎡に対しての85.2%ではないのだ。この点を深く考える必要がある。供給がやや過少だと言える。

 みなと公園MICE施設の展示面積は、9,200㎡。この施設が完成して、中小企業会館が廃館になった場合、6,560㎡の供給増となる。老朽・手狭な施設故の需要の取りこぼし、高稼働率故の「お断り」を差し加えても、現在の1~2割増し程度が広島市の正味の需要だろう。9,200㎡は、やや供給過多の印象がある。開館1~2年目は、新たなスポットとして注目され高い稼働率をはじき出すかもしれない。広島都市圏全体の需要が伸びない状況下では、他の施設との共食いを制しているに過ぎない。やはり需要自体を伸ばさない限り、高い稼働率(60%以上)を維持可能か、不安が残る。みなと公園の敷地(10.0ha)がせめて15.0ha程度あれば、9,200㎡の展示場を一気に建設しないで、2期に分けることが可能だ。「2期以降は需要を見極めた上で~」である。現状ではスタジアム部分も含める、と敷地内に目一杯建物が入り込む。立地上一定数の駐車場も必要なので、これ以上施設を増設する余地がない。広島市の正味の需要を考えると、適正な延べ床面積は5,000~6,000㎡が妥当と考える。この面積なら中小企業会館閉館で2,360~3,360㎡の供給増となり、適正範囲だろう。

 ホテルなどの宿泊施設は200室前後の予定のようだ。少し多めの印象で、作業部会案試算では、稼働率64.4%を想定している。 ~サッカースタジアムに係る事業の実現可能性調査~(P34参照) 試算通り事が運ぶか否かは、賑わい性創出をどこまで実現できるかにかかっている。みなと公園案反対の動きが相変わらず強いので、予断を許さない状況だが、サンフレサイドが軟化しない場合、個人的には、スタジアムを省いてでも建設してほしいと考える。次回は港湾機能と、大規模集客施設建設の反対、交通インフラ整備について考えたい。


画像4 広島みなと公園の様子(
広島の街と音楽と…より



続く



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