封入体筋炎患者闘病記

 封入体筋炎患者のヒロです。病歴は2019年で満11年、12年目に入りました。在宅勤務の仕事とリハビリの日々を送り、細やかながらも家族3人で暮らしています。ブログ記事は闘病記と広島地元ネタ、社会保障などの時事ネタ中心です。希少疾患の封入体筋炎の周知が目的です。関心があれば、ツイッターなどでご紹介していただければ幸いです。疾患関係で直コメントが苦手の方は、ツイッターのダイレクトメールを利用してください。封入体筋炎の闘病史は各進行段階の症状や生活障害、必要な社会保障制度等をまとめています。良ければ参考にしてください。最新の封入体筋炎の状況は『近況について色々と』、取り組んでいるリハビリについては『2019年春~夏 筋疾患(封入体筋炎)リハビリ』にて素人の体感目線で書いています。モバイル版で読みにくい場合は、PC版に転換してからお読みください。

2018年10月

広島市の都市観光について考える 
カテゴリー記事 広島市の都市問題 都心部活性化


【考察その5】
広島の都市観光が抱える課題への処方箋 その1


画像1 平和大通りの現状。広大な都心部地区の空間を活かさない手はない(画像 ひろたびより)

画像2 ブログ主提案の①都心部地区コア回遊ゾーン ②都心部地区広域回遊ゾーンの設定イメージ

 『課題その1 平和記念公園と周囲のみにとどまる回遊性』への処方箋
  【解決案その1】
  回遊性の阻害要因と思われる都心部地区の道路空間を大幅に縮小させ、歩行空間に転換させ
  る。広域回遊ゾーンの四隅の平和記念公園、比治山公園、縮景園、広島城・中央公園を配置
  し観光資源として昇華させて、新たな大きな回遊を創出。点-観光拠点を結ぶ回遊路の設定
  で線に変える
   ①都
心部地区コア・広域回遊ゾーンの設定
   ◇
都心部地区コア回遊ゾーン
    範囲:紙屋町交差点~(鯉城通り)~白神社前交差点~(平和大通り)~三川町交差点
      中央通り)~八丁堀交差点~(相生通り)~紙屋町交差点
   ◇都心部地区広域回遊ゾーン 
    四隅の平和記念公園、比治山公園、縮景園、中央公園が観光集客施設と見立てる
    範囲:原爆ドーム・平和記念公園~(平和大通り)~鶴見橋西詰~(京橋・猿猴橋川河
      岸緑地)~栄橋西詰(縮景園)~広島城・中央公園各広場(跡地含む)~(公園内
      広幅員通路)~原爆
ーム・平和記念公園


画像3 
都心部地区コア回遊ゾーン(500㍍スクエア-茶色部分全体) ①平和記念公園 ②鯉城通り ③平和大通り ④中央通り ⑤並木通り ⑥本通商店街 (画像 広島県HPより)

   心部地区コアの概要
    コアエリアを『500㍍スクエア』と銘打って回遊性の中核地区とする。主要通りの相生
    ・鯉城・八丁堀の各通り、平和大通り(後述)を歩行者中心に改める。
広電市内軌道線の
    本線、宇品線の停留所の高規格化(拡幅など)やバス専用
ンの設置、歩道拡幅で段階
    的に車線を減らして、実質セミトランジットモール化を実現
る。裏通りとなるエリア内
    道路は、東西方向を本通商店街、南北方向は並木通りを骨格として歩行者専用道路(
7時
    00分~23時59分)ネットワークを構築する。

   
広域回遊ゾーンの概要
   ◇
東西軸『平和大通り』の特殊公園化の提案 
    
平和記念公園~鶴見橋西詰の緑地帯を特殊公園(国土交通省)にする。 ~平和大通りの
    現況断~ 現行の本線車道4車線は維持。本線車道横の歩道を車線化して計6車線とす
    る。うち4車
線を自動車車線とし、中央の2車線はいずれ導入されるかも知れない広電平
    和大通り線の軌道敷
に。路上駐車場を廃止して、緑地帯に組み込む。本線車道左右の真横
    に幅23.5~25.5㍍
の特殊公園とする。公園内(緑地帯)には幅2.0㍍の自転車
    道(歩車完全分離)と幅3.0㍍
の遊歩道(廃止歩道の代用)を設ける。残りの幅18.
    5~20.5㍍のエリアに物品、飲食な
どの野外店舗スペースや展示、ミニイベント広場
    などを均等間隔に設ける。都心部地区広域回遊
路と同時に、にぎわい性を生み出す都市の
    装置としての機能も持たせる。特殊公園化に伴い、市
道比治山庚午線(平和大通りの正式
    名称)の都市計画変更も行う
   他の南北、第2南北、第2東西軸について
    南北軸の回遊路は、中央公園各広場、イベント広場、原爆ドーム、平和記念公園内の遊歩
    道やメ
インストリート。第2南北軸の回遊路は京橋・猿猴橋川河岸緑地の遊歩道。第2東
    西軸は幟町中
学校、県立美術館、縮景園~広島城東交差点までの沿線道路の歩道。以上を
    回遊路として、歩道
の拡幅と自転車道の整備を行う。
   広域回遊ゾーンの四隅の平和記念公園、比治山公園、縮景園、広島城・中央公園の魅力あ
    る観光資源への昇華(後述する課題その4解決の処方箋にて説明)

【考察その6】
広島の都市観光が抱える課題への処方箋 その2

画像4(左) 広島市南区出汐にある旧陸軍旧陸軍被服支廠
画像5(右) 旧広島大学本部跡地にある理学部1号館(画像4と5共に広島市HPより)

『課題その1 平和記念公園と周囲のみにとどまる回遊性』への処方箋
【解決案その2】
 ピースツーリズム-市民・行政・関係機関が一体となって、平和関連施設等を円滑に周遊するスタ
 イルの観光-を提案し、定着を図ることで広島の原爆の実相の理解を深めてもらい、来訪者と市
 民が平和への思いを共有する。そして来訪者の平和記念公園内及び、その周辺にとどまっている
 ものを都心部地区全体及びその周辺にまで広げる。被爆建物が時代とともに消えて行く現状を鑑
 み、原形保存への国の関与を深め、観光資源化し活用する。

 ①被爆建物周遊ルートの設定(下記画像6参照)


画像6 拡大図(要拡大) 広島市が現在検討中のピースツーリズム『被爆建物を巡るルート』の概要(画像 広島市HPより) 

 ②被爆建物原形保存基金の設立
  現存する被爆建物(広島市HP)を有効活用して観光資源の一つにする目的で、保存基金を設
  立する。出資するのは、国、県、市など共に日本国内は元より世界中の篤志家からの寄付を幅
  広く募り、極力原形での保存、耐震化に取り組む。現行の8
,000万円を上限に、行政所有
  のものは2/3、民間所有のものは行政補助の2/3の補助
する市の制度は重複するので
  新制度を発足を機に廃止する。

 ③被爆建物の国の史跡化

  県や市が所有する16の被爆建物を全て段階を踏んで国の史跡化する。史跡化することで、市
  や県の保存コストの削減を図る。~国指定史跡『長崎原爆遺跡』~(長崎市HP)

【考察その7】
広島の都市観光が抱える課題への処方箋 その3

hp
画像7(左) 広島港に入港した大型クルーズ船の様子(画像 広島県HP)
画像8(右) 市内の4機関病院の筆頭広島大学病院(画像 公式HP)

『課題その2 低い観光消費額』への処方箋
【解決案その1】
 回遊性向上と広域化による滞在時間の延長と宿泊率の向上⇒【考察その5】と【同その6】参
 照。ヨーロッパ、南北アメリカ、アセアニアの観光客よりも観光消費額が多い東アジア-中国
 ・香港・台湾・韓国-からの観光客数増加を目指す
【解決案その2】
 ①中国・香港・台湾・韓国の観光客の誘致
  県や市の行政HPの中国・韓国語表示及び、中国・韓国専用の観光HPの作成(買い物観光を
  
り意識したもの)
  北京や上海、ソウル、香港、台北に観光セールス活動拠点の設置
  中国、香港からクルーズ船寄港の誘致活動。関西方面のクルーズ船ツアーの広島経由化
  
医療ツーリズム(ウィキペディア)の導入-市内4基幹病院及び、MRIやCTなどの検査設
  備が整った地域拠点病院同士連携して東アジア諸国の富裕層を呼び込む
 ②広島独自のブランド商品(PB商品)の開発 単価のプラス2,000円作戦
  広島県が主導して地元企業中心に平和関連グッズ、お好み焼き、もみじ饅頭に続く第3の広島ブ
  ランド品開発などを行う。『ひろしまイノベーション機構』(公式HP)を最大限活用する
 ③市内主要商店街の全店舗クレジット決済導入
  
続く

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前回記事 広島の道路の話題 1
カテゴリー記事 
広島の都市交通 道路

 ついに国道2号線バイパス『西広島BP都心部高架延伸』の凍結解除に向け、市と国が動き始めた。ブログ主はかねてからこの道路のスペックの低さから、費用対効果に疑問を持っている。官民挙げての復活に向けての運動には、復活ありきが先行して危うさが伴う。そんな記事が中国新聞に掲載されていたので当ブログでも取り上げたい。
………………………………………………………………………………………………………………………
▼今日のお題 10月23日中国新聞3面より
西広島バイパス 高架延伸 効果検証へ
広島市長要望 国交相回答


【記事概要】
 広島市中心部の国道2号線西広島バイパス高架延伸事業について、石井啓一国土交通相は22日、凍結解除に向け、市などと整備効果の検証のための組織を設けると明らかにした、早期の事業再開を求めて国交省を訪れた同市の松井一実市長や広島商工会議所の深山英樹会頭たちの要望に答えた。市は、19年度予算に関連経費を盛り込めるよう、調査を急ぐ考えだ。


画像1 10月23日中国新聞3面より(ブログ画像からは全て読めません)

【記事詳細】
 計画区間は、西区観音本町-中区平野町の約2.3㌔。松井市長たちから要望書を受け取った石
 井国交相は『広島と都心部へのアクセスとして非常に重要』とした上で、『国や市、関係機関で
 整備効果について検討する場をつくり、具体的な動き出したい』と述べ、前向きな姿勢を示し
 た。冒頭を除き非公開の形式で行われた面会後、取材に応じた松井市長は『いい回答を頂けた。
 多くの方が納得できるよう事業効果を検証した上で再開したい』とした。検討組織は、市と県、
 国、経済団体などで構成される方針だ。

 要望書は、地元経済界の
西広島バイパス都心部延伸事業促進協議会』(公式HP)、広島市、
 廿日市市、大竹各市でつくる『国道2号線西広島バイパス高架建設促進期成同盟会』などの連名
 にしている。松井市長は面会の中で、周辺23市町と連携する広島広域都市圏の目指す経済活性
 化や人口維持にとって重要な幹線道路になると強調。紙屋町・八丁堀地区が国の都市再生緊急整
 備地域に指定されることを受け、活性化に不可欠だとも説明した

 今回の検討組織設置は、一旦凍結した事業の再開へと踏み出す第一歩になる。延伸事業は国が同
 区間の着工を目前に控えた03年頃、当時の秋葉忠利市長が市の財政難と周辺住民への説明不足
 を理由に凍結した経緯がある。14年試算では市負担が約100億円とも言われている。都心の
 活性化の観点に立った道路ネットワークの検討の声も上がる。これらの面で、巨額な投資額に見
 合うだけの効果が得られるのか?精査が欠かせない


画像2 画像1の拡大図
………………………………………………………………………………………………………………………
【考察その1】
先見性のない都市交通行政の象徴西広島BP都心部高架延伸

はっきり言うがこんな中途半端な道路は要らない

画像3 拡大図 西広島BP都心部高架延伸区間の概要(画像 西広島バイパス都心部延伸事業促進協議会HPより)


画像4 拡大図 西広島BP全区間の概略図(画像 国土交通省HPより)

 この記事の中国新聞は、良いことを言っている(爆)。記事文中の『都心
活性化の観点に立った道路ネットワークの検討の声も上がる』とか、『巨額な投資額に見合うだけの効果が得られるのか?』などはブログ主と全くの同意見だ(笑)。『ひろしま村の瓦版』だと思って小バカにしていたが、恐れ入りました。半ジョークはさて置き、かねてより、西広島BP都心部高架延伸は不要な道路だと考える。理由は以下の通り。

西広島BP都心部高架延伸が不要な理由
理由その1 何もかも中途半端な道路
 謎の平野町止まり。フル規格でも延伸区間(2.3㌔)は対面通行の両側2車線道路。延伸区
 間は他の自動車専用道路とのネットワーク化が予定されていない。
理由その2 低過ぎる費用対効果
 建設費は14年度試算で約300億円。国道や国道BP整備は政令指定都市の場合、沿線自治体
 負担が発生して広島市の負担は約100億円。こんな低スペックな道路に100億円負担は重過
 ぎる。逆に東雲の自動車専用道路区間までの延伸、4車線道路でこの負担額であれば、それなり
 の費用対効果が見込める(と思う)。整備しても
心部に流入する膨大な通過交通は排除できな
 い 
理由その3 優先順位の問題
 中途な半端かつ、継ぎはぎ状態でつないだ広島南道路の一般道路部分を廿日市木材港(出来れば
 西広島BP廿日市JCT)~宇品及び仁保新町までフル規格の4車線一般道路として整備したほ
 うが費用対効果が高い。この道路は自動車専用道路ではないが最南端の東西幹線道路なので、

 号停車の弊害が少ない 
 
 西広島BP都心部高架延伸事業を完全否定しているが、やみくもに『無駄な公共事業』だとか、『そんな巨額投資をやめ、福祉に(笑)』などと言い張るつもりは毛頭ない。福祉は知らないが、低過ぎる費用対効果を考えると、この事業は無駄には映る。下記画像4は現在の西広島BP都心部高架延伸区間の終点の様子だ。03年10月に観音高架延伸部(観音新橋東詰 - 庚午北 2.1㌔)の供用開始され画像のような姿になった。同区間を着工する99年まで、沿線住民の猛烈な反対で約四半世紀(25年近く)、計画が完全にストップしていた。尻切れトンボで野ざらしになった高架区間を『観音ジャンプ台』と揶揄して、広島の都市交通行政を象徴する造形物だった。文句を言っても仕方がないが、広島都市圏は東西方向に分布し、か細い平野部に高次都市機能などが広く集積している。当然道路や鉄・軌道系公共交通整備も東西方向を最優先して然るべきと考えるのだが、どうも感覚的に違うらしい(笑)。都市計画のセンスと言うか、着眼点の相違なのだろうか?少しだけ理解に苦しむ。周回遅れで本来であれば、70年代後半ぐらいには整備が終わっていないとならない道路だが、集約都市-都心部地区を歩行者中心の都市空間へ再配分-に高い効果が得られるとは考えにくい。広島市最大の紙屋町交差点の1日平均交通量は約8万台。都心部地区の全体交通量は68万台。うち都心目的ではない通過交通量は22万台にも及び、集約都市実現の支障になる。道路整備もこの視点からの発想が必要だ。



画像4 03年10月観音ジャンプ台から滑り台に昇華(笑)した西広島BP都心部高架区間の末端部分(画像 アンドビルド広島より)

【考察その2】
必要としない三大事業『広島市東部連続立体交差化事業、アストラムライン西風新都線、西広島BP都心部高架延伸』
もっと費用対効果が高いものへと取捨選択を進めないと・・・


画像5 広島市東部連続立体交差化事業で高架駅化された向洋駅のイメージ図(画像 広島県HPより)

  ブログ主は、基本的には現在の広島の為政者-広島市長と広島県知事-を積極的ではないが支持している。百点満点で百点に近い理想の政治家など実際には存在しないし、選択肢も限られる。考えというか方向性が近い感覚であれば、細かな部分の相違はあっても大した問題ではない。盲目的な信者というのは個々の思考すら他人に預けると同義で、人として問題が大いにあると考える。で、松井市長の肝入り施策のうちで首をかしげたくなるものがいくつかある。今回の西広島BP都心部高架延伸、アストラムライン延伸(西風新都線)、広島市東部連続立体交差化事業などがそうである。簡単にまとめてみる。

ブログ主が断じる『無駄な3大事業』
                 総事業費   広島市負担額   完成予定
 アストラムライン西風新都線   570億円   289億円  30年代初頭
 西広島BP都心部高架延伸事業  
300億円   100億円    未定
 広島市東部連続立体交差化事業  915億円   166億円    未定
費用対効果が低いと断じる理由
 
アストラムライン西風新都線
 ①都心部区間の延伸計画が実質なく、競合する広電の都心部直通の西風新都方面バスの旅行速
  度が
23.9~27.3m/hと早く、速達性のアドバンテージが確立(既存アストラムラ
  イン30km/h)できない。得られる輸送力は片方向1時間当たり、1,728人/時間でし
  かなく、2連接バス(定員130名)を4分毎に運行させれば事足りる。

 ②西風新都線と既存線ともに沿線の団地群が軒並み市の平均値よりも高齢化が進んでいる。通
  勤通学定期比率(53.8%)も高く、超高齢化と出生数減少の影響が大きく需要の先細り
  が懸念される
 ➂西風新都の開発も大半がめどがつき、開通波及効果も西広島駅周辺地区など一部に限られる
 ④沿線の交通事情がまったく逼迫していない

 広島市東部連続立体交差化事業
 市の負担額の大きさもさることながらまちづくりの貢献度が低い。都心部地区でも郊外の広
 拠点でもないこの地にこの投資額は不要(と思う)。優先順位からも都心部地区に投資し

 うが費用対効果も高い。

『無駄な3大事業』で得られるかも知れない効果らしきもの
 アストラムライン西風新都線
  西広島駅周辺の民間開発の誘導 西風新都石内東地区の開発促進 
 広島市東部連続立体交差化事業
  沿線住民の安全性 事業区間付近の交通渋滞解消 
 
西広島BP都心部高架延伸事業
  国道2号線の渋滞緩和 市道庚午霞線の渋滞緩和


画像6 アストラムライン延伸計画図(一部構想路線含む) 画像 広島市HPより

いずれも市の負担金が百億円を超え、その負担額の割には、応分以上の効果が得られるのか?この疑問がつきまとう。これが60~90年代初頭までのような高度・安定成長期で拡大社会の流れであれば、決して無駄ではなく現在は供給過剰であっても将来への備えの投資としてありかも知れない。悲しいかな、広島市も含め日本全体が縮小社会(超高齢化+大幅人口減)へまっしぐらとなる。他記事でも散々警鐘を鳴らしているが、将来維持管理がコスト面で容易ならざるものはこの時期に自ら進んでつくる必要はない思うのだが・・・。本当に松井市長が主張する『人口維持にとって重要な幹線道路になる』が正しいのか?疑問が拭えない。費用対効果などを精査した検討をするとは一応言ってはいるが、復活ありきのそれでしかなく都合の良いデータなどを並べ立て、復活を正当化するだけの儀式に過ぎないので意味がない。ここ1~2年の松井市長の動きを見ていると、財政難や費用対効果が疑問視され凍結されていたものを、任期中に目途をつけたい意図をありありと感じる。凍結経緯を踏まえた上でのことだとは思うが、これではいつか経た道(アジア大会開催の大失敗)の再来ではなかろうか?アジア大会開催(94年)は、さしたる都市戦略を持たない広島市が遅れているとされた都市インフラ整備促進を目論み、開催した。開催時期の悪さ(バブル経済崩壊)も手伝い、これ以上ない見事な失敗に終わった。中々ここまで演じられる都市も多くはない(笑)。市財政に莫大な負の遺産だけを残し、効率の悪い投資を回収する機会も失われ『広島版失われた20年』に突入をした(ブログ主主観)。失敗を悔いても時間は戻らない。反省して学習することが肝要だ。『喉元過ぎれば熱さを忘れる』では学習能力の低さを疑われても仕方がない。

『都市インフラ未整備コンプレックス』に市長を筆頭に、各局幹部職員を含め囚われているような気がしてならない。新聞記事を読む限りでは経済界の面々もその一端を担っているようだ。『中国地方の盟主』『中国地方の経済中枢都市』といった実態とは少しだけかけ離れた姿を追っている。民間の調査ではあるが、森記念財団都市戦略研究所公表の『都市特性評価』ではあるが、広島市は東京23区を除く都市の中では総合ランランキングは12位。【経済・ビジネス】の指標グループではよもやの22位。しかも中国地方の岡山市(13位)、福山市(18位)よりも下位に甘んじるおまけもついた。民間調査という弁解も可能だが、劣っている事実は覆い隠せない。真の経済中都市であれば、いかなる調査でも2位以下を引き離し、1位の座にいるのが当然なのだから。その事実を薄々認めながらも、理由を都市インフラの整備の遅れに求めている。少数意見を百も承知で言うが、広島市の立地を考えると中国地方全体をけん引する中枢都市は不可能だ。西に関西大都市圏が控え、左には今や地方最強都市にまで成長した福岡市を中心とする北九州・福岡大都市圏が存在する。西日本地域という括りで見れば、広島大都市圏よりも大きな左右の都市圏よりストロー化されるのは明らかだ。『中国地方の経済中枢都市』(を目指す)の看板は、下ろしたほうが賢明だ。山口は九州に顔が向き、鳥取と岡山は関西に目が向いており、吸収における福岡、東北における仙台のような地位は望めないだろう。散々追いかけ、掴み取ったのは良いが手のひらには虚無しかなかったにならなればよいのだが。

【考察その3】
縮小社会(超高齢化+大幅人口減)で道路整備の在り方
都心部地区の自動車交通量削減に寄与する道路整備を最優先に


画像7 新潟市の外・中央など3環状道路計画(画像 新潟市HPより)

http://livedoor.blogimg.jp/zono421128/imgs/1/e/1e8d1971.png
画像8 宇都宮市の3環状12放射線道路ネットワーク図(画像 宇都宮市HPより)

 こう言ってはあれだが、21世紀の今日、市内最大の幹線道路の最初のバイパスなどを建設している都市は広島市ぐらいだ。他都市はそんなものはとっくに整備が終わり、2本目のバイパスや集約都市構造への転換に必須な環状道路整備に軸足を移している。周回遅れ感が本当にハンパない(笑)。広島市は国道2号線都心部高架延伸の整備が終わってから、ようやくそちらに取り掛かるのであろうか?そんなことをしていたら30年代に入り、他都市に大きな後れを取る。広島市も立地適正化計画(広島市HP)を立案して、集約都市構造への転換に舵を切り直しているが、広島市のそれには決定的なものが一つ足りない。一般道路の環状道路計画がないことだ。詳しい説明はこちらの記事に書いている。 ~他都市先進事例 その6 環状道路~ それに近い形態のものはある。広島高速道路東部線Ⅱ期、同南北線。 ~広島市内自動車専用道路ネットワーク~ もう一つは市道での組み合わせによるそれである。(下記画像9参照) 環状道路の役割を考えると、有料の自動車線道路方式では効果がかなり限定されるだろうし、そもそもこの2路線は未だに構想中で仮に具体化しても都心部地区に隣接する市街地の路線で、騒音や日照権の問題で反対すら予測される。複数の市道をつなぎ合わせる方式は悪くはないと思うが、市道整備方式だと市の財政難を考えると開通はいつになるやらだ。しかも完全な環状道路とはなっていない。他都市の状況を見ると一定規模の都市であれば2~3本の一般道路での環状道路計画があり、市単独で整備するのではなく地域高規格道路として整備する手法を用い、早期の開通を目指している。


画像9 ①赤点線-市道高陽沼田線(アストラム高架下道路)、茶点線-草津沼田道路、青点線-広島南道路一般道路、緑点線-市道中筋温品線で繋がっているが広島高速2号線部分の一般道路がないので環状化していない

 集約都市には、強い都心部地区が必要となり回遊性を阻害する道路中心の都市空間を歩行者中心に改めることが大前提となる。現在の道路交通量を放置したまま、これを行えばより渋滞が酷くなり、経済的な損失が拡大し都市経済に重大な影響を与えかねない。現在の都心部地区への流入する1日平均の自動車交通量は約68万台。うち都心部目的ではない通過交通が約1/3の22万台も占める。迂回路となる複数の環状道路整備は喫急(きっきゅう)の課題だ(と思う)。複数の迂回路が誕生することで、都心部地区及びデルタ内の自動車交通量が減れば、同地区の主たる公共交通機関の路面電車やバスの走行路改善にもつながる。その意味合いで、一石二鳥となると思うのだが・・・。道路整備の発想が、旧態然たる都市計画思想で取り組むからこんなお間抜けなことになる。アストラムラインなどの他の公共交通の環状化には人一倍、こだわる癖に肝心なかなめとなるものがすっぽりと抜け落ちている。環状化すべきはまずは道路からだ。過去記事で提案した新規投資を極力抑えた3本の環状道路については、
他都市先進事例 その6 環状道路~の【考察その17】を参考にして頂きたい。地域高規格道路に昇格させ、コストの2/3は国負担。残りの1/3を市が主体性を持ちつつ県と協力しながら建設すると、割と早く実現するのでは?と考える。あまり悪くは言いたくはないが、この辺の広島市の都市計画のセンスは絶望的にない(笑)。ブログ主は、集約都市構造への転換を推し進める施策の一環で、道路整備も必要に応じて行う、これが21世紀の道路整備の在り方だと思うのだ。周回遅れを費用対効果が低いものまでやみくもに整備しようとして取り返すのではなく、一旦リセットして陳腐化した過去のものは捨てて、今必要なものを将来への投資として行う。これがベストではなかろうか?その意味合いでも国道2号線都心部高架延伸は必要性をまるで感じない道路だ。


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カテゴリー記事 広島の都市問題 郊外・その他

【考察その1】
『都市特性評価』とは?
広島市‥‥低過ぎるだろ(笑)



画像1 森記念財団都市戦略研究所公表の『都市特性評価』TOP30の都市一群(画像 同公式HPより)

 丁度2週間ぐらい前の話だが、ツイッターのフォローワーさんツィートで『都市特性評価』なるものを初めて知った。朝日新聞デジタル版でも『日本の都市格付け、1位は京都市 森記念財団発表』(同HP)報じている。世界中のシンクタンクなどが世界都市総合ランキングなるものを毎年公表しているが、日本国第1代表の東京は名実ともに世界都市に相応しくTOP5位内に入ることが多く、第2代表の大阪市は20位台、第3代表は名古屋か京都と思いきや最近では福岡市がノミネートされる機会が増えた。福岡市は40位前後と非常に健闘している。広島市が仮にノミネートした場合、何位ぐらいに入るのだろうと軽く妄想するが、200位内に入れば御の字かも知れない。世界都市総合ランキングの場合、先進国で政治と経済の中心を首都に置いている都市が上位に食い込んでいる。政治首都と経済首都を別に置いている中国-(政)北京 (経)香港 上海-、ドイツ-(政)ベルリン (経)フランクフルト-、アメリカ-(政)ワシントンDC (経)ニューヨーク他-などの国は機能分散してランキングが少し下がってしまう傾向がある。アメリカの都市が軒並み上位に食い込んでいるのは、歴代の都市ストックなどの国力の賜物だろう。数多くの指標から採点してのトータルスコアなので、多少自国への身びいきはあるにしても一定の目安にはなる。数字好きのブログ主には興味深かったりする。これは世界ランキングの話。では下部カテゴリーである日本国内都市ランキングと言えば、個別のもの。例えば『住みやすさ』『都市経済力(都市GDP)』などのランキングはあったが、総合ランキングなるものは少なかった。


画像2 
地方最強都市に成長した福岡の都心の天神地区から博多湾を望む(画像 福岡市提供)

 さしたる根拠なく国内都市ランキングを何となくと言うかイメージで付けた場合、次の通り(東京23区は除く)だった。1位-大阪市 2位-名古屋市 3位-京都市 4位-福岡市 5位-横浜市 6位-札幌市 7位-仙台市 8位-神戸市 9位-広島市 10位-川崎市 である。広島市はこれぐらいだろうと高(たか)を括っていた。どうやらブログ主もブログ記事では批判的に書くことが多いが、無意識に身びいきしていたようだ。森記念財団都市戦略研究所公表の『都市特性評価』では、以下の通りの結果となっている。

1 日本の都市特性評価 2018 結果・分析 出典:森記念財団都市戦略研究所より
  1位-京都市1,270.2 2位-福岡市1,155.3 3位-大阪市1,131.8 4位
  -名古屋市1,104.5 5位-横浜市1,086.0 6位-神戸市1,053.6 7位-
  札幌市1,012.9 8位 -仙台市1003.7 9位-つくば市957.7 10位-浜
  松市951.5 11位-金沢市951.4 12位-広島市931.8 13位-松本市

  31.
4 14位-豊田市913.3 15位-静岡市897.1 16位-熊本市888.
  3 17位-長野市884.4 18位-鹿児島市883.1 19位-北九州市865.3
  20位-岡山市857.3
2 分野別スコアの上位3都市と広島市順位
 【経済・ビジネス】
  1位-大阪市254.8 2位-名古屋市199.5 3位-福岡市195.8 22位-広
  市141.4
 【研究・開発】
  1位-名古屋市106.9 2位-京都市103.0 3位-つくば市97.2 8位-広島
 
 48.2
 【文化・交流】
  1位-京都市390.0 2位-大阪市267.6 3位-福岡市249.1 13位-広島
 
 144.7
 【生活・居住】
  1位-福井市350.8 2位-松本市350.7 3位-長野市350.2 広島市不明

 【環境】
  1位-浜松市206.2 2位-松本市196.8 3位-松江市192.6 26位-広島
  165.5
 【交通・アクセス】
  1位-大阪市204.3 2位-名古屋市203.1 3位-福岡市193.3 20位-広
 
 市143.8
3 四地方中枢都市の比較
  2位-福岡市
1,155.3
   
経済・ビジネス-3位 研究・開発-5位 文化・交流-3位 生活・居住-37位 環境
   
57位 交通・アクセス-3位
  7位-札幌市
1,012.9
   経済・ビジネス-11位 研究・開発-9位 文化・交流-6位 生活・居住-54位 
   
-40位 交通・アクセス-15位
  8位-仙台市
1003.7 
  
経済・ビジネス-20位 研究・開発-4位 文化・交流-8位 生活・居住-26位 環境
  -43位 
交通・アクセス-12位
  12位-広島市931.8
  経済・ビジネス-22位 研究・開発-8位 文化・交流-13位 生活・居住-不明 環境
  -26位 
交通・アクセス-20位
4 各ブロック内1位都市と2位都市との比較
  〈北海道〉1位-札幌市1012.9 2位-函館市844.9
  〈東北・上越〉 1位-仙台市1003.7 2位-新潟市842.7
  〈中国〉1位-広島市931.8 2位-岡山市8
7.3
  〈九州〉1位-1155.3 2位-北九州市865.3

【考察その2】
広島市のスコアについて

6指標グループのランキング


画像3 拡大図(要拡大) 【経済・ビジネス】などの各指標のランキング(画像 森記念財団都市戦略研究所HPより)

5【経済・ビジネス】の指標
 ◇経済規模-付加価値額 地域内総支出 昼夜間人口比率
 ◇
雇用・人材-従業者数 賃金水準 高等教育修了者割合 若手人材の転入出 
 ◇
人材の多様性 -女性就業者割合 外国人就業者割合 高齢者就業率
 ◇ビジネスの活力-新設事業所割合 労働生産性 特区制度認定地域数
 ◇ビジネス環境-対事業所サービス従業者割合 新規オフィス供給面積 フレキシブル・ワークプ
         レイス密度 
 ◇財政-財政力指数 経常収支比率の低さ 実質公債費比率の低さ 将来負担比率の低さ
6 中国地方の都市の【経済・ビジネス】ランキング(順位は全国ランキング)
 13位-岡山市153.0 18位-福山市143.5 22位-広島市141.4 
【寸評その1】
【経済・ビジネス】のスコアの低さには正直なところ、驚いた。22位のランキングは勿論のこと、ブロック内の岡山市や福山市よりも低いスコアは衝撃的すらあった。指標グループを構成する各指標を見ると、財政指標グループのスコアが足を引っ張ったのであろうか?昭和の時代の政令指定都市は、放漫財政運営とその規模から財政状況は決して良好とは言えない都市が多い。その政令指定都市の中でも広島市はワースト3に入る。それを補って余りあるものでもあれば相殺なのだろうが、広島市に限ればそれがないのだろう。『中国地方の経済の中枢都市』のフレーズも虚しく響くだけだ。『広島市の経済は強い』は弱い自分を励ます自己暗示に過ぎないことをこのスコアが証明しているとも言える。財政の指標が入るのは、その健全性が活性化余力を量る指標に十分なるからだ。80~90年代のスコアがないので比較が出来ず、元々この程度なのか、それとも下がりに下がってこの水準なのかがよく分からない。四地方中枢都市でこの指標でブロック内の都市の後塵を拝しているのは、広島市だけである。しかもブロック内3位である。目を疑う内容だ。

7【研究・開発】の指標
 ◇研究集積-学術・開発研究機関従業者割合 トップ大学数 
 ◇開発成果-論文投稿数 グローバルニッチトップ企業数

8 中国地方の都市の【研究・開発】ランキング(順位は全国ランキング)
 8位-広島市48.2 13位-岡山市31.7
【寸評その2】
 国立広島大学の統合移転が響いている筈と思っていたので、このランキングも良い意味で裏切られた。個人的な見解だが、医学部の移転がなかったのが不幸中の幸いになったのではなかろうか?他の地方中枢都市-仙台市(4位 83.3)、福岡市(5位 71.3)よりは結構な差をつけられ低い水準にとどまっているが、まあこんなものだろう。『グローバルニッチトップ企業』とは、グローバル展開に取り組む国内企業のうち、特定分野の製品や技術等に強みを有し、世界トップレベルのシェアと利益率を両立しているオンリーワン企業を指す。

9【文化・交流】の指標
 ◇観光ハード資源-観光地の数・評価 文化財指定件数 景観まちづくりへの積極度 
 ◇観光ソフト資源-イベントの数・評価  名物料理数 文化・歴史・伝統への接触機会
 ◇交流実績-宿泊施設数 高級宿泊施設客室数 イベントホール数 観光案内所・病院の多言語
       対応
 ◇発信実績-休日の人の多さ 行楽・観光目的の訪問の多さ 国際会議・展示会開催件数
 ◇受入環境-観光客誘致の積極度 自治体SNSフォロワー数 魅力度・認知度・観光意欲度
10 中国地方の都市の【研究・開発】ランキング(順位は全国ランキング)
  13位-広島市144.7 他の中国地方都市はTOP30圏外
【寸評その3】
 この分野のランキングは、何とか中国地方の盟主の体面を保った格好だ。ただ金沢市(7位 195.5)、函館市(10位 159.0)、長崎市(11位 147.4)よりも下位に沈んでおり、都市観光分野のインフラ整備が急がれるところだ。MICE(マイス)の強化も欠かせない。印象としては都市観光、MICEに強い都市が軒並み上位に連ねている印象だ。13位では微妙な順位だが、ブログ主的には少し低いと感じる。得意分野のそれなので、10位内は余裕と思っていたので少し落胆した。インバウンド需要の高騰の恩恵を受けても、この程度の水準である現実に拍子抜け感はある。各指標グループの中では高順位に位置し、行政も強化の方向性を打ち出しているので来年度以降の順位上昇を期待したい。現在の順位は満足がいくものではないが、まだ伸びしろは大きいのでこれからではなかろうか?

11【環境】の指標
 ◇環境パフォーマンス-リサイクル率 CO2排出量の少なさ 再生可能エネルギー自給率 EV
            充電スタンドの多さ
 
◇自然環境-自然環境の満足度 都市地域緑地率 水辺の充実度
 ◇快適性-
年間日照時間 
気温・湿度が快適な日数 空気のきれいさ
12 中国地方の都市の【環境】ランキング(順位は全国ランキング)
  3位-松江市192.6 4位-呉市192.2 9位-山口市180.3 12位-下関市
  176.6 13位-鳥取市176.5 26位-広島市165.5

【寸評その4】
 この指標グループはいわゆる都会と呼ばれる都市には不利に働く。自然環境、緑地率など人口の多い都市では実現や満足度が得にくいものが多い。その点地価が安く、土地に余裕がある地方がその点、有利だ。よって総合ランキング上位の都市は殆ど入っていない。政令指定都市では、千葉市(25位 165.5)、岡山市(28位 162.0) 相模原市(29位 161.9) 神戸市(30位 161.8)ぐらいだ。『居住地域の自然環境の豊かさ=人生の豊かさ』でもあるので重要な要素だと考える。広島市は都市規模を考えると大健闘していると言える。100万都市なので、TOP10入りは難しいとしても、まだ上位を狙える分野ではなかろうか?

13【交通・アクセス】の指標
 ◇都市内交通-公共交通の利便性 鉄道駅・バス停密度 交通渋滞の少なさ 
 ◇都市外アクセス-航空交通の利便性 高速鉄道の利便性 インターチェンジ数
 ◇移動の容易性-都市のコンパクトさ 通勤時間の短さ 駅のバリアフリー化率

14 中国地方の都市の【交通・アクセス】ランキング(順位は全国ランキング)
 20位-広島市143.8 他の中国地方都市はTOP30圏外
【寸評その5】
 広島市民は地下鉄がないことを理由に下位低迷を予測したくなる指標だが、細かな各指標を見ると『地下式都市高速鉄道の有無』の項目などはない(笑)。むしろ市域外の遠隔地(三原市本郷地区)に立地する広島空港、広大な市域面積(政令20市中4位)、交通渋滞(通勤時間)などの低スコアが足を引っ張っているのでは?と考える。公共交通の利便性の指標があるが、速達・定時性の問題はさて置き、選択肢自体は一応、揃っているので恥じるほど足を引っ張っていない筈だ。細かな指標個々のスコアが定かではないので、ブログ主の憶測の範囲となる。『航空交通の利便性』『都市のコンパクトさ(人口密度?)』など自助努力では改善が不可能なものもあるので、今後も大幅なランキング上昇には困難を伴うが、『鉄道駅・バス停密度』『交通渋滞の短さ』『通勤時間の短さ』など自助努力でも改善可能な余地も残っている。その辺の絶え間ない努力が求められる。この指標グループのランキングは、まあ妥当かなと考える。


画像4 拡大図(要拡大) 環境やトータルスコアランキング(画像 森記念財団都市戦略研究所HPより)

【考察その3】

今日の記事のまとめ


画像5 世界遺産の原爆ドームと平和記念公園の様子(画像 ひろたびより)

 このランキングはあくまでも森記念財団都市戦略研究所という民間企業によるもので、公的なものではなく都市力を量る一定の目安程度のものだ。『都市力』の言葉には様々な要素が付加されるが、ブログ主が見る限りにおいては、幅広くそして深堀りしながらデータ収集に努めスコア化してランキングをつけている。揚げ足を取れな本当にキリがないし、そもそも論だが純度100%のものなどこの世には存在しない。このランキング『都市特性評価』は、他の各種ランキングよりも純度は高いと思う。主観と客観の定義など、読む側の解釈によるところが大きい。全体論で言えば広島市の総合ランキング第12は、情けないと言うか都市の潜在能力を考えるとかなり低い印象を持った。さすがにTOP5に入るとは思わないが、8~10位が妥当だと考える。このランキングを見る限りでは、広島市が中国地方の最大都市で中心と市の一つではあるが、中枢都市ではないことが非情にも証明されてしまった。順位ありきでまちづくりを進める訳ではないが、自助努力次第では伸びしろがまだある指標を書き連ねてみる。

15 努力次第では伸びしろがあると思われる各指標

【経済・ビジネス】
 高等教育修了者割合 女性就業者割合 外国人就業者割合 高齢者就業率 新規オフィス供給
 面積

【研究・開発】
 論文投稿数 グローバルニッチトップ企業数
【文化・交流】
 景観まちづくりへの積極度 イベントの数・評価 宿泊施設数 高級宿泊施設客室数 行楽・観
 光目的の訪問の多さ 国際会議・展示会開催件数

【環境】
 
都市地域緑地率 水辺の充実度 リサイクル率 CO2排出量の少なさ 再生可能エネルギー自
 給率 EV充電スタンドの多さ

【交通・アクセス】
 公共交通の利便性 鉄道駅・バス停密度 交通渋滞の少なさ 通勤時間の短さ 駅のバリアフリ
 ー化率


 弱い分野を特に強化するのがベストなのか、あえてそれを捨て得意分野だけを徹底的に磨くのか?判断に迷うところだが、ソフト施策は分野関係なく自助努力で改善可能なものは全て取り組み、コスト負担が大きいとされるハード分野は、官民分担させ得意分野に傾注するのがベストのような気がする。【文化・交流】などは今後、専用イベント広場(跡地)、活況感十分のホテル建設、MICE(マイス)施策に本腰を入れ始めていることなどからまだまだ伸びしろは十分で期待されるところだ。【環境】も広島市特有の地形を活かした独自のものを追求していけば、100万都市規模でありながら、面白い展開が図れそうだ。【交通・アクセス】はとにかく既存の公共交通機関の高度化、建設・計画中の自動車専用道路計画の着実な推進が順位アップの鍵を握りそうだ。また来年のこの季節が楽しみだ。

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前回記事 来年の広島市長選について 
広島の都市問題 広島の為政者


【考察その5】

松井市長が3期目を目指すに当たり要望したいこと その3


画像1 
拡大図(要拡大) 市債残高総額と臨時財政対策債の残高と減債基金積立累計額を除いた市債残高(実質残高総額) 画像 広島市HPより


画像2 
14年度の政令指定20市の将来負担率と実質公債費比率による財政状況分布(画像 広島市HPより)

5 健全財政(プライマリーバランスの堅持)運営

 ①広島市市債残高の変遷                         
            年度末市債残高     
 ※注1時財政対策債残高等控除後残高
 1990年度      3,762億円          3,762億円
 2001年度      8,755億円          8,351億円
 2007年
度      9,548億円          7,856億円
 2010年
度      9,818億円          7,422億円
 2015年
度    1兆1,114億円          7,024億円
 2018年度    1兆1,194億円(2.97倍)   6,700億円(1.78倍)
 ※18年度額には補正予算分は含まれていない


 ※注1 時財政対策債とは?
 国の地方交付税特別会計の財源が不足し、地方交付税として交付するべき財源が不足した場合に、
 地方交付税の交付額を減らして、その穴埋めとして、該当する地方公共団体自らに地方債を発行
 させる制度。形式的には、その自治体が地方債を発行する形式をとるが、償還に要する費用は後
 年度の地方交付税で措置されるため、実質的には地方交付税の代替財源とみて差し支えない。当
 初、2001年度から03年度までの3か年の臨時的措置として導入された地方債であったが国
 において地方交付税の財源不足が解消されないことから、現在に至るまでその措置は延長されて
 いる

 
 全国政令指定都市の実質公債費率、将来負担率、財政力指数(2014年度)
  将来負担率ワースト順 出典 総務省HPより

        ※注2実質公債費率  ※注3将来負担率  財政力指数 
 01位 千葉市   18.4%    231.8%   0.95
 02位 京都市   15.0%    228.9%   0.77
 03位 広島市   15.4%    228.0%   0.82
 04位 横浜市   16.9%    182.5%   0.96
 05位 北九州市  11.8%    174.3%   0.71
 06位 福岡市   12.6%    168.0%   0.86
 07位 名古屋市  13.0%    153.9%   0.98
 08位 大阪市   09.3%    141.8%   0.91
 09位 新潟市   11.0%    135.1%   0.74
 10位 仙台市   10.8%    133.2%   0.87

 ※注2 実質公債費率とは?
 地方公共団体の一般財源の標準的な規模に占める全部の会計の公債費や、加入している一部
 務組合が負担する公債費や、公債費に準ずる債務負担行為など
の、公債費に準ずる経費の比率
 のこと。実質公債費比率については財政健全化
法により早期健全化基準(2015度基準値
 25.0%)と、財政再生基準(
2017年度基準値35.0%)の二つの基準値が定められ
 ており、
この基準値で収まっていれば、健全財政であるといえる。
 ※注3 将来負担率とは?
 地方公共団体が現在抱えている負債(地方債の返済額及びこれに準じる額)の大きさを、財政規
 模に対する割合で表したもの。この比率が高いと、将来的に財政が圧迫される可能性が高くな
 る。都道府県・政令市では400%、市町村では350%を超えると、危険水域と言われる。

➂ 広島市の年度ごとの義務的経費の推移
 義務的経費比率の推移  広島市報号外題5号『財政事情』などより
 1990年度 一般会計予算4,377億円 義務的経費1,540億円(35.2%)
 2000年度 一般会計予算5,625億円 義務的経費2,206億円(39.2%)
 2016年度 一般会計予算5,989億円 義務的経費3,042億円(50.8%)
 2017年度 ー般会計予算6,456億円 義務的経費3,613億円(55.9%)
 2018年度 般会計予算6,509億円 義務的経費3,658億円(56.2%)
 ※18年度額には補正予算分は含まれていない

 冒頭から近々記事からの転載で大変申し訳ない(笑)。市財政の近年の状況を把握するために
 こうさせて頂いた。他記事でもよく触れるが広島市はアジア大会開催後、2度の財政健全化計
 画期間(98~03年、04~07年)を経て、上記指標のような財政状況に至っている。こ
 れでも一時の危機的な状況を脱して、かなりマシになったのだ。と同時に、財政規律のたがが
 再び緩むと・・・。いつか経た来て道を辿る可能性も否定出来ない。一般論となるが、極度の
 財政難に陥ると、投資的経費(公共事業など)の選択肢が狭くなり、本当に必要なものへの投
 資が難しくなる。民間投資を呼び込むような、積極策が打てなくなり都市活性化余力を奪う。
 これが期間限定であれば問題の根は浅いが、長期に渡ると市税の大幅減収、財政再建が遠の
 き、さらに選択の幅が狭くなるという最悪の負のスパイラルに入る。同時進行で、縮小社会(
 超高齢化+大幅人口減)の影響も、30年代辺りから顕著となり始めるので、永遠に抜け出せ
 ない蟻地獄にハマってしまう。専用記事ではないので詳しくは割愛するが、義務的経費とは、
 人件費+扶助費+公債費のことだ。将来的には義務的経費比率は60%台後半にまで跳ね上が
 ると素人目線で予測する。現在の状況は別に危機的なものは一切ないが、気になる予兆が少し
 見え隠れする。広島市が長い冬眠期間(広島版失われた20年)を経て、この数年の反転攻勢
 の追い風が吹き始め、もたげ始めた『都市インフラ未整備コンプレックス』である。


画像3 前回(99年)より大幅な修正を加えられたアストラムラインの延伸計画(画像 広島市HPより)

 松井市長の政治姿勢によるところが大きいが、任期中にこれまで滞っていたものを一気にみた
 いな思惑を感じることがある。経済界などは大なり小なりメリットを享受するので『ウエルカ
 ム!』だろうが、アジア大会開催時の悪夢が去来する。例えば、松井市長となり復活しつつあ
 るものにアストラムライン延伸(西風新都線)、広島市東部連続立体交差化事業、国道2号線
 高架延伸(正式にはまだ)がある。2つは既に具体化しており、年当たりの財政負担を軽減さ
 せてでも実現への意欲を見せている。
国道2号線高架延伸も、過去に財政難から諦めた経緯が
 あるので復活事業への可能性を模索している。全体事業費と市負担額は次の通り。
アストラム
 ライン西風新都線-570億円(289億円)、
広島市東部連続立体交差化事業-915
 億円(166億円)、
西広島BP都心部高架延伸事業-300億円(100億円)である。
 アストラムラインについては、現時点では必要性は皆無だ。これだけの投資額の割には、得ら
 れる輸送力は、単線構造なので1時間当たりの片方向で288人×6本=1,728人。連接バ
 ス(定員130人)を4~5分毎に走らせれば、十分確保可能な輸送力だ。
広島市東部連続立
 体交差化事業とて、
まちづくりの貢献度が低く、危険とされる踏切部分のアンダー・オーバ
 ーパスで十分。
西広島BP都心部高架延伸事業に至っては、延伸予定区間はフル規格でも片
 側1車線の対面通行で、平野町止まりの中途半端な路線。片側2車線以上で東雲の自動車専
 用
道までならその有用性は高いが、低クオリティの道路の割には市の負担が大きい、と思
 う。詳しくはこちらに書いているので参考に広島市東部連続立体交差化のその後』。現時
 点の需要もさして逼迫しておらず、緊急性が高いとは言えない。代替え事業で十分事足りる
 と考える。


 長年の懸案を解決したい気持ちは理解できるが、事業の選択と集中の発想が不足している。

 『都市インフラ未整備コンプレックス』とはブログ主の独断による造語だが、よく地方四中枢
 都市(札・仙・広・福)と称されることが、単純な中枢性では広島が一番低い。それは
人口の
 社会増にも出ている。ところが、その原因を他の3都市よりも遅れていると言われる都
市イン
 フラ整備の遅れと捉えている節を感じる。間違いとは思わないが、都市としての立地のハンデ
 ィが大きい-関西と九州の狭間都市の悲哀-が最大の理由だろう。そもそもアジア大会開催理
 由もさしたる大きな目的もなく、
市インフラ整備の遅れの挽回だった。目論見は見事に外
 れ、『広島版失われた20年』を誘引することとなった。『
札・仙・広・福』の括りや地方中
 枢都市の呪縛から解放されることが重要では、と感じる。余程の例外を除いては、公共投資の
 矛先は、都心部地区や広域拠点、都市交通インフラなど集約都市構造への転換に資するものに
 限るべきだろう。プライマリーバランスの維持は言うに及ばず、近い将来重い荷物になるよう
 な都市インフラは縮小社会(超高齢化+大幅人口減)を考えると、未来予測が可能な現在では
 新たに建設する必要はないと言える。現在と将来に渡り需要が確実にあり、その都市インフラ
 の持続的に維持可能なものに限り建設するべきだろう。この発想では、縮小再生産の繰り返し
 で負のスパイラルから脱せない、との指摘については大元の
縮小社会(超高齢化+大幅人口減)
 を根幹から変えない限り、難しいだろう。縮小幅を如何にして抑えるのか?これが現実的な対
 応になる。広島市もその大きな流れの中での適切な対応が求められるだろう。
 ~
近々専用記事 広島市の財政状況


画像4 都心インフラ整備の遅れを一気に回復する目的だけで開催した94年アジア大会。目論見は見事に外れた(画像 広島市HPより)

【考察その6】
松井市長が3期目を目指すに当たり要望したいこと その4
最後の最後で障害者目線で望みたいこと


画像5(左) 障害者雇用拡大の拡大、定着のための講演会開催の告知ポスター
画像6(右) 広島市障害者雇用好事例集の   表紙(画像 共に広島市HPより)


6 障害者雇用の促進
 このシリーズの締めとして、障害者目線での要望について述べたい。地方自治体レベルではこ
 の問題に関しては、出来ることは限られる。地方自治体の法定雇用率は18年度から、
2.5
 %になったが、2.3%時代の市役所全体の法定雇用率2.51%を達成している。今年の8
 月、中央省庁の障害者手帳の未確認による3,460人もの不正算入をしていた事実が明らかに
 なった。地方自治体でも続く事実が明るみとなり、マスコミから糾弾された。現時点では広島
 市に限れば、不正算入の事実はないようだ。直接雇用の市の職員採用もそうだが、民間企業へ
 の就労支援に力を入れている。
広島市障害者雇用好事例集』(広島市HP) ~障害者雇用
 の拡大・定着のための講演会を開催します~(広島市HP) 憶測の域だが、現市長の松井市
 長が元々厚労省のキャリア官僚だったことも決して無縁ではないだろう。
旗振り役を十分努め
 ている印象を持った。ブログ主は障害者歴6年程度だが、障害者の真の自立と地位向上は、経
 済的な自立なくして果たせないと考えるので、就労可能な障害者の就労支援策実施は大賛成
 だ。今後、縮小社会の進行で労働人口の大幅な現象が予測されている。仮に障害があっても健
 常者よりも能力値が高い障害者も数多いだろうし、埋もれさせるのは勿体ない。本人にやる気
 さえあれば活用すべきだろう。就労がほぼ不可能な重度障害者などは例外として、自身の勤労
 収入と障害年金を生活の糧とし、(手当等の)社会保障制度への依存度を極力減らす方向で、
 自立への道を促す誘導策が好ましい。障害を持つに至った疾患の医療費等の助成は、良いと思
 うが、それ以外は不要だろう(自立した障害者の場合)。手厚い保護施策は人を堕落させる。
 社会保障は、障害者福祉も重要な位置を占めているが、障害者だけのものではない。

 これは国の施策とも係るので広島市独力で出来る話ではないが、現在の障害者法定雇用率は、
 国、地方公共団体-2.5%、従業員45.5人以上の民間企業では2.2%と定められてい
 る。この比率は少し低いのではと考える。下記画像7は手帳交付定義の障害者数で12年度で
 約6万人いる。その比率は約5.1%。就労不可能な重度障害者を差し引いても、2.2~2
 .5%の設定は少しだが疑問を感じる。個人的には3.0~3.5%程度が妥当では?と思
 う。議論の余地は大いにあるが、徐々に増やす方向で検討してほしいものだ。

画像7 
身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳交付者数の推移(画像 広島市HP)


画像8 政令指定20市の合計特殊出生率の推移(画像 熊本市HPより)

7 子育て支援策の強化
 現在広島市の合計特殊出生率は、1.49人(17年度)と全国平均の1.43人よりも少し高
 い水準にある。広島市は上位4位内に入りその高さを誇る。この数値は、その都市に住む女性の
 障害で出産する子供の数なので、高い都市ほど子育て環境が優れているとも言える。数値を見る
 と三大都市圏&札幌市の低い数値が目立つ。広島市が地方中枢都市でありながら人口の社会増(
 人口流入超過)が少ないのに、人口増が続いているのは、高い合計特殊出生率に下支えされてい
 るからだ。この点は誇っていい広島市の長所の一つだ。刺激や変化には乏しいが、そこそこ都会
 でそこそこ田舎という中途半端なところがウケているのでは、勝手に思っている。あらゆる分野
 で高いクオリティを求める場合、全てにおいて及第点以下だが妥協点を下げれば、広島市ほど住
 みやすい都市はないだろう。現在安倍政権は歴代内閣の中で、最も少子化対策に力点を置いてい
 る。『経済に悪影響を与えない範囲で』という注釈が入るが、評価出来る。成功するか否かは微
 妙だが、民間企業を巻き込み働き方改革で、子育て環境を改善しようとする取り組みなど従来に
 はない発想で個人的には注目している。地方都市広島ではどうしても国の施策の後追いになる
 が、抜かりなく行ってほしいと考える。広島市独自かどうかの自信はないが、『こども医療の援
 助』(広島市HP)がある。医療費の助成範囲を入院は中学3年生、通院は小学3年生までとし
 ている点が注目される。よくあるパターンだと就学前までが多いが、適用範囲を拡大することで
 低所得家庭への子育て支援を強化している。

 その分中所得者家庭の負担は微増しているが、財源に限りがある以上は仕方がない。皆等しくと
 いうわけにはいかない。前の考察で義務的経費の高騰に触れたが、その大半が扶助費-市独自の
 社会保障費-が占める。高齢化時代から超高齢化時代へと移行しつつある時代にあって、間接的
 であっても回収可能な投資-将来の労働者人口確保-の類であれば、問題はないと思う。さらに
 広島市独自の子育て支援策を創設して、拡充するのも一考の価値がある。財源は、批判覚悟で言
 うが低所得者への個人市民税課税で確保可能だ。現在、低所得者に対しては非課税処置が取られ
 ているのを撤廃して、課税範囲を全勤労所得者(未成年のアルバイトも含む)にまで広げる。一
 
特例処置を廃止するのだ。一見、無慈悲かつ血も涙もない政策に映るが、さにあらずだ。直
 税の公平性の観点から心身共に健康な状態なのにで特例を設けること自体、公平性を欠いてい
 ると思うのだ。18年度の予算を見ると市の個人市民税額は、742.9億円。課税強化で、1
 00億円前
後の増収があると踏む。これを、新たな市の子育て支援策の原資とする。現在叫ばれ
 ている人口
減少は、人口の自然減を指す。死亡者数が出生数を大幅に上回ることで生まれる現象
 だ。これを回避というか緩やかにするには、出生数自体を増やすしかない。
子育て支援策のコス
 トは直接の回収は無理でも、間接的なものであれば将来、回収が可能だ。今後増え続けるであろ
 う貧困高齢者への救済策を打つよりも絶対に有用だと考える。拙速だが、松井広島市長が来年改
 選するに当たり、ブログ主の個人主観に基づいて要望らしきものを語ってみた。言いたい放題の
 感は否めないが、ネット内の非現実的な戯言の類と思って頂ければ幸いだ。

終わり
 
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前回通院記事 2018年四度目の広島大学病院通院
カテゴリー記事 闘病記 近況について色々と


1 今回は『余命』を聞く通院(笑)
性悪なブログ主の悪い虫が疼(うず)いた

画像1 今にも雨が降り出しそうな天気の広島大学病院(画像 ブログ主撮影) 


画像2 診療棟1階の102内科受付の様子(画像 ブログ主撮影)

 10月26日は広島大学病院への定期通院日だった。いつものように会社は有休消化で休み、家内の送迎で同病院に向かった。今日の通院は重大な決意を以て臨んだ(笑)。そう、ブログ主の余命についての見解を担当医に質した上、同時にその時の担当医の困り果てた表情も楽しむというギャグの要素を取り込んだ意義あるものにする、である。最近では、通院が定例行事化してブログネタのための通院になりつつあり、マンネリ打破の必要性があった(どんな目的だよ)。家内には内緒だ。家内の反応も一興に値するが、泣かれでもしたら後始末が非常に面倒だ(笑)。それはまた別の機会として(結局は話した)、今日は担当医とその辺で遊びたいと考えた。で、11時過ぎに自宅マンションを出て、11時40過ぎに大学病院に到着。採血と採尿をすぐ済ませ、まずは2階の泌尿器科に。ここは、大したことではないので割愛する。13時過ぎに泌尿器科の27診療室を出て、再度1階に戻る。予約は、通常の2カ月後ではなく、約1か月後の11月30日に入れた。この理由は後で詳しく述べる。1階の102内科受付で手続きを済まし、いつもの脳神経内科の中待合室で順番を待った。予約時間は、13時30分だが少し遅れ13時40分頃に40診察室に入った。

 のっけから余命宣告の話を切り出したい衝動に駆られたが、逸る心は理性で何とか抑える。障害年金の更新の話を切り出した。ブログ主は12年から受給しており、毎年『生計維持確認書』が誕生月に送られてくる。そして3年ごとに更新手続きをしないといけない。担当医が大学病院の常駐医であれば、さしたる問題ではないが毎週金曜日の午後だけ、大学病院へ出張診察に来ている(本籍は国立呉医療センター)ので話が少しややこしくなる。書類送付が締め切り日の1カ月くらい前に届くのであれば、それでも慌てない。何と締め切り日が誕生日(11月28日)
なのに、届くのは11月20日前後なのである。担当医師による封入体筋炎の現状を事細かく詳細に書いてもらった診断書が必須で、とてもその日に渡し、翌日に返してもらうような代物ではない。15年の更新は、丁度その時期に担当医が海外出張だった不運もあり、12月の前半の送付となった。今回はその轍は回避したいので、11月20日前後に書類が送付され見越し、11月30日の受診時に書類を渡し、12月の早い時期に再度取りに行く算段をつけた。そのための約1か月後の受診設定とした。『捕らぬ狸の皮算用』にならない事だけを祈るばかりだ。この件は次回に詳しく書きたい。


画像3 脳神経内科の中待合の様子。平日の昼間の大学病院は高齢者ばかり(画像 ブログ主撮影)

 で、今日の本題に入る。その障害年金の話の後にいきなり『先生、私の余命は後何年ですか?』とド真ん中の直球で聞いた。この時の担当医の表情は一生忘れない。目がかっと開き眼球の血管まで浮き出ていた。(いいよ、先生。昨晩寝る時に妄想した通りのナイスなリアクションだ)と心の中でほくそ笑みながら、この状況を謳歌した。30秒ぐらいの沈黙の後、沈痛な面持ちでこう話を切り出した。『余命は分かりませんが、寝たきりでなら答えられます。現状だと最短で7年。最長で12年ぐらいです。〇〇さんの場合、封入体筋炎の割には進行が遅めなのでこうなる可能性が高いです』との有難い予言(笑)を頂いた。この時の表情も絶妙で、こんな人の命に係わる重大な話をしているのに笑いを堪えるのに必死だった。今年一番のドキドキ感とワクワク感が止まらない素晴らしい出来事であった。ブログ主は子どもの頃から人が困っている顔が三度の飯よりも大好きで長じてからもこの点だけが、そのままだった。結婚してからもこの発作は時折、発症して家内や当時幼かった息子が生贄となった。仕事でもいじり易い部下にお見舞いして、本人と周囲の反応を楽しんだこともある。『三つ子の魂百まで』ではないが、たぶん死ぬまで治らないだろう(笑)。開き直った屁理屈だが、人間どんな時でもこれぐらいの心の余裕を持ちながら生きたいものだ。


2 ここからは真面目に話を進めます

画像4 今回の血液検査の結果

 今回の血液検査の結果を前回と前々回の比較でまとめてみる。
血液検査で気になる数値の比較
         適正値    18年6月   18年8月   18年10月
CK値     62~287   298     376      444
アルブミン  4.0~5.0   5.9     3.3      3.5
HbA1c  4.6~6.2   5.6     6.0      5.6
クレアチニン 0.6~1.1  0.15    0.18     0.17
用語説明
アルブミン』
 総蛋白の約7割を占めるタンパク質。肝機能や腎機能が悪くなったり栄養失調になったりすると低
 くなる。また急性の脱水症では高くなる
 
『HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)』
 過去1~3ヵ月間の平均血糖値が分かるので、糖尿病コントロール状況の観察に利用される。血糖
 値と違い食事の影響を受けない。

『クレアチニン』
 タンパク質代謝の最終産物で腎臓から排泄される老廃物。腎機能が悪くなると高くなる

 前々回(18年6月)の通院から食に係る数値の低下ぶりを指摘されていた。『食トレ』と銘打ってご飯の量や副食の一品増加などに取り組んできた。前回検査ではその甲斐もなく、数値の改善傾向はみられず、次回も同じような結果であれば栄養補助剤の摂取もあり得るまでとなっていた。で、今日の結果だが、例の『余命宣告』ばかりに気を取られ、その後の担当医の説明は少し上の空だった。話では、改善傾向が見られるので栄養補助剤の摂取は取りやめであった。帰宅後、ブログ記事を書くに当たり再確認したが、『あれっ?そんなに変わってないだろ?』と思ったのだ。どこをどう見てその判断に至ったのか、少し謎だが専門家がそういうのであればきっとそうなのだろう。素人では判断がつきかねる。『食トレ』だが、元々封入体筋炎の進行で活動量そのものが大幅低下。消費カロリーが少ないので、自然と食欲は湧かない。結構な胃もたれを食後長時間に渡りもたらしている。担当医の言いつけを柄にもなく守っているが、今後も続くかと思うと少々うんざりする。体重も少し増え、これらと68㌔ぐらいだが、身長がほぼ180㌢なので現在は痩せている。進行する前のベスト体重は72㌔ぐらいだった。筋疾患患者特有の痩せ方になり、体重減少に待ったがかかったのは良い傾向かも知れない。

 次はCK値だ。今回も上昇して昨年の平均値の400台まで上がった。冷静に考えると、今年の初頭の数値が、活動量低下などで低過ぎた。今年の春頃から、車いすは全く使わなくなり、昨年同様の杖での二足歩行に取りあえず戻った。勝手に『奇跡の復活』などとほざいて喜んだものだ。9月の終わり頃から、日の暮れが早くなり仕事後(18時以降~)の歩行訓練は取りやめ、家内が専業主婦に戻ったので仕事の昼休み時間に家内立ち合いの元、野外歩行訓練をしている。何か歩き始めの若いお母さんが千鳥足の歩き始めの子どもといる風景を思い出し、密かに笑ってしまうのだがそれそのもので対象が幼児かおっさんかの違いだけだ。よって活動量は、今年の初頭~春頃と比べると格段に増えている。活動量が増えるとそれに比例してCK値が少し上がるのも止む無きことで、担当医曰く許容の範囲らしい。今後、本格的な冬本番到来でどこまで筋委縮が出てくるのか?少し読めないが、現時点では憂慮することは少ない。ただ冷え込んだ日が続くと上肢の稼働範囲が狭まったり、左指のこむら返り現象が頻発するなど、嫌な傾向も出始めているので警戒は怠らないつもりだ。とか言って去年も同じことを思い、準備をしたはずだが、その努力は全く報われなかった。まあなるようにしかならない(笑)。その時々で最善を尽くすまでだ。

画像5 大学病院診療棟1階にあるスターバックス。いつも人が多いが、ブログ主のお気に入りだ(画像 ブログ主撮影)

画像6 大学病院正門すぐそばに現れた謎の建物(画像 ブログ主撮影)

 診察が終わり家内の処方薬を取りに行かせている間、診療棟の表玄関口で待っていると見慣れない建物が目に入った(上記画像6参照)。興味を持ったので中に入ろうと思ったが、時間も押していたのでやめた。帰宅後調べると、どうやら美術館らしい。 ~広島大学病院 美術館オープン 平和の願い感じて 元学長の原田さん建設 陶板画『ノーモア・ヒロシマ』など寄贈 /広島~(毎日新聞) 17日にオープンしたばかりで、元学長の原田氏が私財を投じて建設したようだ。主旨は素晴らしく、個人の財力でよくぞここまで、と思ったりする。一瞬でも『患者のためならまんが図書館のほうが・・・』と思ったブログ主は深く反省した(笑)。管理運営は大学病院でするのだろうが、原田氏の思いを受け止め大学病院の名物施設にしてほしい。話は戻るが余命宣告ならぬ寝たきりまでの時間宣告は遊び部分は差し引き、真摯に受け止めたい。家内に帰宅後話したら、神妙な面持ちをしていた。当然、動機部分は話さなかったが(笑)。終活もほぼ終わり、7~12年を10~15年に延ばす目標も出来た。無駄な足掻きは論理的な思考では理解しているが、最後の時を迎える時に悔いのない人生だったと満足感を得るのもまた一興だ。次回の通院は11月30日、また記事にしたいと思う。

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