封入体筋炎患者闘病記

 封入体筋炎患者のヒロです。病歴は2019年で満11年、12年目に入りました。在宅勤務の仕事とリハビリの日々を送り、細やかながらも家族3人で暮らしています。ブログ記事は闘病記と広島地元ネタ、社会保障などの時事ネタ中心です。希少疾患の封入体筋炎の周知が目的です。関心があれば、ツイッターなどでご紹介していただければ幸いです。疾患関係で直コメントが苦手の方は、ツイッターのダイレクトメールを利用してください。封入体筋炎の闘病史は各進行段階の症状や生活障害、必要な社会保障制度等をまとめています。良ければ参考にしてください。最新の封入体筋炎の状況は『近況について色々と』、取り組んでいるリハビリについては『2019年春~夏 筋疾患(封入体筋炎)リハビリ』にて素人の体感目線で書いています。モバイル版で読みにくい場合は、PC版に転換してからお読みください。

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【考察その3】
広島大学病院の機能 
広島4基幹病院の筆頭格のような存在

画像1 拡大図(要拡大) 広島都市圏における4大基幹病院の階層型位置づけ(画像 広島県HPより)


画像2 広島県における各二次保険医療圏域の区分け図(画像 広島県HPより)

 広島市内には市民及び、周辺市内の市民も含め絶対的な信頼を寄せる病院がいくつかある。一応、気分の上ではの注釈が入るが、イメージとしてはそんな感じだ。行政サイドもその代表的病院を『4基幹病院』と呼び(上記画像1参照)、広島二次保険医療圏域(上記画像2参照)の頂点の座に据えている。広島大学病院(広島市南区)、広島市立広島市民病院(広島市中区)、広島県立広島病院(広島市南区)、広島赤十字・原爆病院(広島市中区)がそれにあたる。国と県指定のがん診療連携拠点病院の括りだと、これプラス安佐市民病院も入るらしい(下記画像3参照)。希少疾患で難病と言われるものを発症しそこの患者になってから気づいたが、これは幻想に過ぎず病院の規模は関係なく治るものは治るし、治らないものは治らないと思った。抱える患者数、医師などの医療スタッフ数、病床数、診療科数などの規模ではダントツの上位4強状態だ。ここで前回も引用した比較図を貼り付けておく。

広島市内の4基幹病院の比較
                              患者数(年間人数)
         診療科数  病床数    職員数   外来       入院
広島大学病院    48   740   1,422 582,818   242,706
県立広島病院    36   700   1,501 304,466   219,461
広島市民病院    33   743   1,794 430,730   240,996
広島赤十字
・原爆病院     26   598   1,161 362,652   189,946


指定されている主なもの(地域指定クラス以下は除外)
広島大学病院 特定機能病院 国指定がん診療連携拠点病院 高度救命救急センター 
       エイズ診療中国四国ブロック拠点病院 小児がん医療中国四国ブロック拠点病院
県立広島病院 国指定がん診療連携拠点病院 エイズ治療拠点病院 総合周産期母子医療センター
広島市民病院 県指定災害拠点病院 国指定がん診療連携拠点病院エイズ治療拠点病院 
       総合周産期母子医療センター

広島赤十字  国指定がん診療連携拠点病院 県指定災害拠点病院 小児がん中国・四国連携病院
・原爆病院

 ここで意外と思われることをか書いておく。実は広島市内には理由は定かではないが、国立病院機構の運営による病院がない。県内各所を見ると、呉医療センター(呉市)、福山医療センター(福山市)、東広島医療センター(東広島市)、賀茂精神医療センター(同)、広島西医療センター(大竹市)に立地している。広島大学病院は、国立大学法人広島大学の運営による病院だ。別の独立行政法人の運営となる。ブログ主は筆頭格と断じた理由は、いくつかある。最初の理由は、広島県では唯一無二の医学部がセットになっていること。2つ目は、全ての規模において県内の病院で最大であること。3つは抱える医師が多く、中・大規模の民間医療法人の中核病院に常駐医を置かない(置けない)診療科に、医師を出張派遣をしていることだ。どの文献にもいの一番に提示されているし(笑)。個々の分野に特化というか、一芸に秀でた診療科を持つ病院があったりするが、総合力の観点ではやはり他の追随を許さない。県内の医療機関の最後の砦でもあり、屈折視点だと『姥捨て山』『最後の漂流先』となる。ブログ主が通院している脳神経内科管轄のミオパチー疾患の病名特定法として、筋生検がある。これは筋肉細胞の一部を筋肉麻酔なしで切除して、特殊な顕微鏡で観察し病名を特定する。これを行えるのは、県内では広島大学病院のみ。4基幹病院の他の3病院患者も大学病院に紹介され、検査入院する。最近では役割分担が進み、逆パターンもある。大学病院のリハビリセンターでは、通院型のリハビリは原則行っていない(HALリハビリは別)。入院時のみで、リハビリ希望の場合は、定期的に通院可能な地域のリハビリ施設を紹介されることもある。

 指定病院制度は小さなものを含めると膨大な数になるので、殆どを割愛して国単位、中四国ブロック単位、県単位の3点に絞り書き足した。広島大学病院の特筆すべき機能として厚労省認定の特定機能病院に指定していることが挙げられる。特定機能病院とは、
一般の病院としての設備に加えて集中治療室、無菌病室、医薬品情報管理室を備え、病床数400以上、10以上の診療科、来院患者の紹介率が30%以上であることを条件となっている。全国80の大学病院本院及び防衛医科大学校病院などを中心に85病院が指定されている。中国地方では広島大学病院を含め各県の国立大の附属病院と私立系の岡山の川崎医科大の6病院が指定されている。資料を見て思ったが広島県は大学病院だけに対して、福岡県などは4病院-九州大、福岡大、産業医科大、久留米大の各大学病院-があり、医療分野での中枢機能の差を感じた。大病院も一種の都市の集客施設の側面があり、日常的なにぎわい性創出している点では大きな貢献がある。これについては、次の考察で述べたい。

配置図
画像3 広島県の二次保健医療圏域ごとの国と県のがん診療連携拠点病院分布図(画像 広島県HPより)


画像4 厚生労働省が定義する特定機能病院の基準とその役割(画像 厚生労働省HPより)

【考察その4】
都市の集客施設としての基幹病院

 都市の集客施設といわれるものには様々なものがある。大規模商業施設、知名度のある観光施設、文化ホール、スタジアムのようなスポーツ施設、テーマパーク、大規模公園、イベント広場などがある。市域内、及び都市圏域、県域、さらには他地域からも多くの集客して目的場所以外にも回遊させ飲食などの消費を喚起。都市経済を潤し活性化に寄与する。郊外型大型商業施設が集客施設として、然程評価されない理由として立地場所や目的地のみの移動を目的とする自動車移動なのもあるが、一番大きな理由な施設内で長時間滞在させ全てを賄い、周辺地域への回遊性が乏しいからだ。集客施設の定義にもよるが、公的大病院も狭儀ではなく広義の意味合いでは都市の集客施設の範疇と考える。『患者+患者の家族=客』として捉えた場合、そうなるのは必然だし滞在時間も患者差はあるが採血や採尿の検査があれば2~3時間は余裕だ。病院内で飲食する可能性もあるが、そこまでの施設がないので広島市内に来たついでに、との可能性も高くなる。記事テーマの広島大学病院に絞れば、年間の外来患者数は約58.3万人(入院患者との合算だと約82.6万人)で4基幹病院では最多を誇る。この数字の素晴らしさはカープの年間観客動員数-約215万人には遠く及ばないが、サンフレの23.8万人(17年度 リーグ戦のみ)の2倍以上だ。市域、及び都市圏域は勿論のこと県全域から広く集客している。その点でもスポーツコンテンツや他のイベントと変わらない。多少の難は、患者が高齢者や障害者が多く公共交通での来院ではなく自動車での来院が多いことだ。自動車移動だと駐車場の関係で都心部地区よりは、駐車スペースがふんだんに取れる地区に流れやすい。ただ、大学病院もそうだが4基幹病院に限れば、都心部地区及びその周辺に立地ししているので、郊外立地の公的大病院よりは公共交通利用は多いと思われる。帰路で買い物や飲食をする機会も増える。大学病院周辺の賑わいは相当のものだ。平日の日中なのに人通りが絶えない。病院を訪れるメーカーなどの医療関係者も含め、ごった返している。正門付近には調剤薬局が門前町のように軒を連ね、商店街のようだ。


画像5 集約都市実現のための各施策一覧(画像 国土交通省HPより)


画像6 拡散した都市構造から、立地適正化計画の実現で集約都市化への移行に成功したイメージ図(画像 国土交通省HPより)

 大学病院も経営母体の広島大学の大半の機能が東広島市西条地区に統合移転する際、同様に移転する予定だったと聞く。移転は回避されたが、残して本当に良かった。仮に移転した場合、広島市内から特定機能病院がなくなり、国立病院機構運営の病院もないので医療分野での中枢性低下は避けられなかっただろう。患者の利便性の観点でも西条のように寒く、通院に不便な地域はまっぴらゴメンだ。近年、敷地の広さの問題から、郊外に移転し立地することが当たり前とされた施設-大病院、スポーツなどの公共施設、大学など-は都心部地区及びその近隣地区に立地することが望ましい、と考え方が変わってきた。一度移転したものを再移転する動きこそないが、郊外立地の大学が都心部地区にサテライトキャンパスを設けたり、スポーツコンテンツが主たる利用者となるアリーナ・スタジアムは稼働率が高い複合施設として都心部地区を含めたまちなか立地が望ましいとの主旨の方向性が打ち出されている。

 病院も、ネットワーク型コンパクトシティ-日本型集約都市(以下集約都市)に多くの自治体が舵を切る中、集約都市実現の計画-立地適正化計画(上記画像5~6)の中で商業施設や福祉施設と共に誘導施設として位置づけられている。 ~広島市立地適正化計画 (骨子案)~(広島市HP)この場合のそれは、大学病院のような巨大病院ではなく地区の医療拠点程度のものと推察するが、医療施設を高次都市機能の1つと見立て誘導施設と定義している。裏読みすれば、医療施設の集客効果に期待するところが大きいといえる。日本も高齢化時代モードに突入して本格的な人口減(縮小社会)局面となった。高齢化と人口減は今後加速する。単純な需要として、医療と介護の需要は天井知らずになる。高齢化率はさらに上がり、平気寿命はまだ伸びしろがあるらしい。健康寿命は平均寿命ほど伸びないので介護需要は底なしだ。本来の意味合いでは好ましい傾向ではないが、将来的な需要は大きい。集約都市とは突き詰めればモーターリゼーションに融合し、拡散し続けた市街地を都心部地区及び他の拠点地区中心に再集約化させ、過度の自動車依存から公共交通中心の移動にシフト。今後、経済市場の縮小で大幅な税収減となるのに社会保障のコストは上がり続ける。そのため、行政コストが安価で済み管理しやすい都市に転換する主旨のものだ。都市活性化、行政コストの削減のどちらかが先かの議論になるが双方ともに実現可能であれば、経緯などどちらでもいいだろう。

 病院施設に話を戻すが、医療、介護のキーワードを耳にするとネガティブなイメージを彷彿させ、お先真っ暗な気分を持つがそれはそれとして適度に受け止め、大学病院に限って言えば、本来持つ高度医療センター機能もさることながら、都市の集客施設として今後も期待したい。市域外や都市圏域外から広範囲に集客可能なものはそうそうない。商業施設など別に広島市の都心部地区に行かなくても、郊外地区の商業施設に行けば、殆どのものが間に合い必要性もそう高くない。都市間の優位性というか差別化が確立しにくい。広島市にあって他都市にはないもの。しかもかなりの集客効果が期待出来て、都市の中枢性向上にも寄与可能。そうした集客施設の1つに大学病院があると思っている。捉え方次第だが、少なくともブログ主はそう考える側の人間だ。現在、例の4基幹病院間の経営形態を超えた役割分担の議論が続いている。本来の果たす役割にも大きな期待を持ちたい。


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【考察その1】
広島大学病院の概要など


画像1 広島市南区霞町にある広島大学病院の外観。手前の建物が診療棟(13年9月完成)、その奥が入院棟(03年1月完成) 画像 広島大学病院HPより

【概要】
1877年の公立広島病院開院以来、統廃合などを繰り返し、2003年に現在の体系となった。病床数は2008年現在で740床(医科700床、歯科40床)、職員数は1、300名以上である。2014年の患者数は、医科外来451,062名、歯科外来131,756名、医科入院235,884名、歯科入院6,822名である。特定機能病院(厚生労働省HP)
国指定がん診療連携拠点病院(広島県HP)高度救命救急センター(厚生労働省HP)エイズ診療中国四国ブロック拠点病院(中四国エイズセンター)、小児がん医療中国四国ブロック拠点病院(広島大学病院HP)に指定されており、広島県における高度先進医療を担う医療機関の一つとして、地域医療における中心的な役割を担っている。病院は臨床研修指定病院として広島大学医学部歯学部の臨床研修を行う場でもあり、学会より認定された数多くの指導医専門医が在籍し、研修医の指導を行っている。かつて医学部の附属施設であった広島大学原爆放射線医科学研究所(附置研究所)の臨床部門は、当病院内において診療を行っており、被爆医療の分野では、数々の世界的な業績を上げている。原爆放射線医科学研究所は、広島大学病院旧西病棟跡地に移転した。また2013年9月9月医科と歯科の外来が統合した新しい診療棟が開院した。2015年8月に原子力災害時の被曝医療の中心になる『高度被ばく医療支援センター』に指定されている。

【沿革】
 ①源流諸校・県立広島医学校時代
 1870年- 広島藩藩校の修道館(修道中学校・修道高等学校の前進)内に医学所を設置
   71年-修道館の廃止により医学所閉鎖。医学所教師らは躋寿館を設立。
   77年- 広島県に移管され県立広島医学校となる。同時に医学校内に公立広島病院(
       立広島病院
の前身)を設置。県立広島医学校校内に公立広島病院を設置
   78年- 広島県立附属医学校と改称、甲種医学校となる。
 ②広島県立医専・旧制広島県立医大時代
 
1945年- 広島県立医学専門学校を設立し、県立病院を附属病院とする。
   47年-呉市立市民病院および呉市立呉病院が県に移管され、前者を附属医院本院、後者を阿
       賀分院とする。附属病院音戸分院設置 
   48年-県立医科大学の開設を認可された。附属病院二河分院設置 
 ➂広島医大・広島大学時代
 1956年-附属病院(本院・阿賀分院・音戸分院)が国に移管され広島大学医学部附属病院と
       なる。音戸分院廃止
   57年-現在地(広島市南区霞1丁目2番3号)に移転
   67年-
歯学部附属病院設置
 2003年-
医学部附属病院と歯学部附属病院を統合し、広島大学病院となる
   13年-
医科と歯科の外来を統合した診療棟が開院
   15年-
難病の患者家族向けの低価格宿泊施設『ファミリーハウス』が完成。原子力災害時の
       被曝医療の中心になる『高度被ばく医療支援センター』に指定

【医科診療科】
32受診科
 総合内科・総合診療科 感染症科 脳神経内科 脳神経外科 精神科 脊椎・脊髄外科 眼科 
 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 循環器内科 
心臓血管外科 消化器・代謝内科 消化器外科 移植
 外科 
内分泌・糖尿病内科 乳腺外科 血液内科 皮膚科 整形外科 形成外科 麻酔科 
 ウマチ・膠原病科 
腎臓内科 泌尿器科 産科婦人科 放射線診断科放射線治療科 小児科 
 小児外科救急科 がん化学療法科
【歯科診療科】 12診療科
 口腔健康科 矯正歯科 小児歯科 障害者歯科 歯科保存診療科 歯周診療科 口腔インプラン
 ト診療科 咬合・義歯診療科 
顎・口腔外科 口腔顎顔面再建外科 歯科放射線科 歯科麻酔科
【中央診療施設】 4診療科
 病理診断化科 リハビリテーション科 内視鏡診療科 透析内科 

広島大学病院は
県立広島病院、広島市立広島市民病院、広島赤十字・原爆病院の3病院と共に広島市4基幹病院の一翼を担っている。ここで規模の比較をしてみる。

広島市内の4基幹病院の比較
                              患者数(年間人数)
         診療科数  病床数    職員数   外来       入院
広島大学病院    48   740   1,422 582,818   242,706
県立広島病院    36   700   1,501 304,466   219,461
広島市民病院    33   743   1,794 430,730   240,996
広島赤十字
・原爆病院     26   598   1,161 362,652   189,946

広島大学病院の外来患者数に対して職員数が少ないことが県病院や市民病院との対比でよく分かる。これは大学病院が徹底して事務作業の省力化をしているからだ。ブログ主は、担当医の異動の関係で2014年の1年間ほど、県病院に通院した経験がある。県病院は大学病院よりも血液検査の結果が出るのが30分近く遅く、診療終了後も30分~1時間ほど会計するまで待たされる。特別なことがない限り、大学病院では待たされた経験はない。県病院が効率的な作業体制になっていないことを示す事例だ。広島市民病院もそうだが、この2つの公立病院は大学病院や広島赤十字・原爆病院を見習うべきだろう。


画像2 広島市中区基町にある広島
市立広島市民病院(画像 市立病院機構HPより)

【考察その2】
広島大学病院の施設 その1

重度障害者には本当に優しいレイアウト

病院構内地図
画像2 広島大学病院の院内敷地図。広島大学の医・薬・歯学部と敷地を共有している(画像 広島大学病院HPより)


画像3 ブログ主が初通院した頃(08年)の大学病院の診療棟(現臨床管理棟) 画像 ブログ主撮影

 この考察では、大学病院通院歴丸9年のブログ主が実際に利用した感想を交え施設について紹介する。通院記事で書いたことと重複するが、まあその辺は多めに見てほしい。ブログ主が大学病院に初通院したのは、今から10年前の08年10月頃だった。身体の異変を感じ地元の整形外科を受診したが、どうにもならず結局匙を投げられ、大学病院への紹介状を書いてもらい通院した。当時の外から見る大学病院は、国道2号線から入院棟の建物だけが見え、最新鋭の巨大病院のイメージを勝手に持っていた。そして敷地に入り拍子抜けをした。診療棟は現在の建物ではなく、この場所は当時青空駐車場だった。診療棟は現在の臨床管理棟(上記画像2と3参照)で、昼間から何かが出てきそうな古い建物でバリアフリーとは程遠い(工夫はされていたが)構造。よっぽどその辺の個人病院のほうが快適な空間だった(これ本当)。10年頃(うろ覚え)から新診療棟の工事が始まり、13年9月に完成した。建物のフロアのレイアウトは下記画像4~5の通りだ。


画像4 13年9月に完成した診療棟の外観(画像右手)。建物目前はタクシー乗り場で、その横はバス乗り場(画像 ブログ主撮影)

 敷地内にはほぼ段差はなく、横断歩道の傾斜も可能な限り緩やかになっている。 ~傾斜が緩やかで、段差がほぼない横断歩道
の画像~ 点字ブロックは当然あり、よくある歩道の陥没やひび割れなどは皆無だ。バリアフリー化され建物をそのまま外の敷地に体現したかのような徹底ぶりだ。これでは文句がつけようがない。これで文句を当たり前に言える人は真のクレーマーだろう(笑)。館内も完全にバリアフリー化されている。通路は恐ろしく広く人同士がぶつかることはまずあり得ない。ぶつかるとしたら本人過失によるものだ。トイレの数は過剰なほどあり多目的トイレの数も半端な数ではない。廊下には手すりが左右についている。杖歩行のブログ主にはこの手すりが本当に有難い。椅子の高さも普通のものもあれば高めのものもあり、高齢者や障害者に優しい配慮がなされている。高齢者の方はよく分からないが、これだけの診療科があり広いにもかかわらず設計に余裕があるせいか、あまり迷わない。ブログ主感覚だとすっきりしていた合理的な配置なので分かりやすい(と思う)。前の考察で作業効率を上げる努力がなされている、と書いた。その短的な例として再診受付機の診察券を通した後に出てくる『情報端末』がある。この端末を通して、その都度必要な患者の行動が指示される。導入は、13年9月の新診療棟完成と同時だった。導入当初は、こうしたものに疎い高齢患者が、バイブ音が鳴るたびに(笑いが取れる)過剰反応したり、扱い方が分からず職員に聞いたりとか多少の混乱はあったが、今ではそんな愉快な高齢患者は減り作業の効率化に一役を買っている。建物の中に自然光が入る構造で、非常に明るく開放的だ。広島市の4基幹病院は大学病院と県病院しか知らないが、県病院よりもいい感じだ。空調も暑すぎず(暖房)、寒すぎず(冷房)、とほど良い匙加減で身体が弱い者への配慮がされている。以前が酷過ぎたことからの反動もあるが、実はブログ主は大学病院を非常に気に入っている(笑)。エレベーターも4基並び、いずれも車いすでも乗れ他の人も同時に乗れる余裕の広さで待たされることもない。
 
画像5 診療棟1階の101内科受付の様子(画像 ブログ主撮影)


画像4 拡大図(要拡大) 広島大学病院診療棟の各階フロアレイアウト(画像 広島大学病院HPより)



画像5 広島大学病院入院棟の各階フロア図(画像 広島大学病院HPより)

 次は入院棟についてだ。入院棟は03年1月の完成で、診療棟ほどのレイアウトの先進性はないがこれもまた快適な施設だ。11年10~11月にかけて4週間ほど検査入院した経験がある。入院当初は2週間の予定だったが、筋生検が入り2週間延びた。各階と西・東エリアで診療科ごとに分けられ脳神経内科は8階の西エリアだった。同階の東エリアは整形外科専用だった。ブログ主は庶民なので、個室ではなく4人部屋に入った。電動ベットでカーテンレールでプライベートには、最大限の配慮がなされていた。テレビや冷蔵庫などもあったが、使わなかった。ただ、当時は前職の金融機関に就労していた時代で、いきなり時間が止まったかのような天上界に放り込まれ、暇地獄を体験した。消灯は午後21時と今時の小学生でも寝ない時間帯。慣れるまで割と苦労した。外世界とは時間の流れが大きく異なる世界だった。話があちこち飛ぶが、入院部屋にもトイレと洗面所があった。浴槽がある入浴施設はなく、洗面コーナーにシャワーがあった。浴槽がある入浴設備がない理由を看護師に聞いたら、深さ数センチでも確率的に溺死する可能性があるのでそのようになっているらしい。当時封入体筋炎の進行がそこまで酷くなかったブログ主は、内心『本当にそうかな』と懐疑的だったが今のブログ主はその意見に全面同意する(笑)。2階にはコンビニサイズの売店があり、当時は大食漢だったブログ主は病院食では満腹にはならないので、閉店30分前のタイムセールに狙いを絞りお握りとパンを買い込んでいた。5階にはリハビリテーション科とリハビリ施設がある。検査入院からもう7年が経った。当時小5だった息子は高校3年生になり、家内も30代だったが40代に入った。この検査入院は、ブログ主の闘病生活の分岐点となる人生の中でも大きな出来事の1つで、感慨深い。この大学病院の入院は、緊急性のある疾患であれば別だが、特になければ数か月待ちが当たり前の世界である。
病床数が740床らしいが、1,000床ぐらいに増床して稼働率を上げれないものかと思ったりする。次回は、大学病院の広島県内における役割などを考察したい。この記事、考察ではなく過去の回顧になってしまった(笑)。


画像6 裏手のいこいの森から望む入院棟の外観(画像 広島大学病院HPより)

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カテゴリー記事 広島の都市問題 郊外・その他

 今日は、医療関係の話題をお届けしたい。広島の都市問題かと問われたら微妙だ。医療も勿論だが、少子化対策にも係るので拡大解釈で都市問題の範疇に入るだろう。大都市部である広島都市圏ではそこまで深刻化していないが、県内の過疎地域では住む自治体で分娩が出来ないところも出てきている。俗にいう『お産難民』なのだが、今後の展開次第では広島市でもそうなる可能性が否定出来ない。少子化の負の産物でしかないこの問題を今日は取り上げる。そして、内容が広島大学病院に係るので時折、自身の経験談も織り交ぜたい。

…………………………………………………………………………………………………………………
中電・JR病院分娩休止 
18年度 広島大派遣医削減
12月10日中国新聞1面より

 広島市で産婦人科を持つ中電病院(広島市中区)とJR広島病院(同市東区)が2018年度、分娩(ぶんべん)を休止することが9日、分かった。常勤医師を派遣してきた広島大大学院産婦人科医局(同市南区)が、産科医の急減に対応して両病院への派遣数を減らすためで、両病院はすでに妊婦の受け入れを制限している。同医局は『医師が減る中、広島県全体の分娩体制を維持するためにはやむを得ない』と理解を求めている。


画像1 12月10日中国新聞1面より

『県全体の体制維持』
中電病院は4月以降の分娩休止を決め、すでに出産予定日が3月1日以降の妊婦の予約を受け入れていない。JR広島病院の休止は7月で、6月1日以降の妊婦が対象となる。同病院の産科医は、広島大大学院の産科婦人科医局が派遣し、診療に当たっている。昨年度の分娩数は、中電病院が419件、JR広島病院が263件の合計682件。広島市の昨年の出産数(1万586人)の6.4%に相当する。夜間や休日の分娩にも対応するため、複数の産科医が交代で勤務する必要があるが、同医局からの派遣が減れば、分娩を続けられなくなる。JR広島病院は『昨年病院を建て替えたばかり。産科医を公募で招いてでも分娩を続けたい』とするが、見通しは立っていない。同医局によると、県内の病院に派遣するなど医局の人事が及ぶ産科医は今年4月時点で約90人いた。定年退職や開業に伴う独立などは相次ぎ、来年4月には80人を下回る見込みという。工藤美樹教授は『広島市に開業医を含め分娩施設が多く、余裕がある。県全体で地域バランスを取るには広島市を集約するしかない』と説明する。広島県によると、県内で分娩できる病院や診療所が10月時点で53ヵ所。10年間で21ヵ所減った。竹原、府中、庄原、大竹、江田島の5市と熊野、坂、安芸太田、大崎上島、世羅、神石高原の6町には分娩可能な病院や診療所がない。県産婦人科医会会長で、鈴峰今中医院(西区)の河村慎吾院長は『2病院が休止しても、広島市周辺で直ちに【お産難民】が出る状況ではない。ただ、従来より分娩の予約が取りにくくなる可能性はあり、母子手帳を取得した段階での予約を勧めたい』と語る。

関連記事 産科医不足都市部にも 
(要拡大)


画像2 12月10日中国新聞32面より
…………………………………………………………………………………………………………………
1 広島市内の中規模病院に数多くの医師を
  派遣している広島大学病院

 

画像3 両病院の産婦人科派遣医削減を決めた広島大学病院(広島市南区 大学院産婦人科医局)

 広島都市圏
及び広島県基幹4病院として、広島大学病院、県立広島病院(広島市南区)、広島市民病院(同市中区)、広島赤十字・原爆病院(同市中区)が君臨している。広島県は面積や人口規模に応じて二次保険医療圏が設定されている(下記画像4参照)。各保険医療圏の中核をなすのが独立法人国立病院機構の病院-広島西医療センター(大竹市)、呉医療センター(呉市)、東広島医療センター(東広島市)、賀茂精神医療センター、福山医療センター(福山市) ~独立法人国立病院機構 中国四国地方グループ~(公式HP) これらの各医療センターの上に立つのが広島大学病院となる。大相撲の序列を拝借すると、横綱-広島大学病院、大関-国立病院機構の医療センター、関脇-市と県の公立病院、半公的病院といった具合だろうか?。小結、前頭上位クラスに規模が大きい医療法人グループの中心病院が位置する(ブログ主個人的見解)

▽ブログ主がイメージする県内各病院序列
横綱-広島大学病院(広島市南区)
大関-
広島西医療センター(大竹市)、呉医療センター(呉市)、東広島医療センター(東広
   島市)、賀茂精神医療センター、福山医療センター(福山市)
関脇-広島・安佐市民病院、県立広島病院などの公的病院。広島赤十字・原爆病院などの半公的病院
小結・前頭上位-JR、中電、マツダ、福島生協病院などの企業・各組合系病院や大規模医療法人グ
        ループの中心病院など

大関、関脇クラスの受診科が多い総合病院は、各科の常駐医が必ずいるのだが小結以下となるとそう患者を抱えていない科などは、常駐医はいない。非常勤医師で対応しているところが多い。私が住む近所でも設定した前頭上位クラスの総合病院が数件ある。一例として私の持病の封入体筋炎(脳神経内科)を挙げてる。近所の総合病院には脳神経内科もあるのだが、科自体の需要が少なく全て広島大学病院からの派遣医で対応。大体週に2度程度午後、午前だけみたいなパターンが多い。脳神経内科自体、希少疾患を多く取り扱うのでもう少し需要がある科で見る。私は今年の初めに慢性前立線炎となり泌尿器科がある福島生協病院へ数度通院した。ここの医師も広島大学病院からの派遣医師だった。万事、そんな感じだ。ミオパチー系-筋疾患の病名特定で必須となる検査で、筋生検がある。この検査が可能なのは広島大学病院のみ。検査入院が必要となるので、大関以下の病院患者も引き受け入れている。今回、分娩休止を表明した中電・JR病院もこの例だ。広島大学病院の広島県内での存在感の大きさが、際立つ。大袈裟な表現を借りると、広島大学病院を中心に回っていると言っても差し支えないレベルだ。他の公立大学や私立大学の附属病院がない地方の広島の場合、唯一無二の存在に近い。私個人の実例で大変恐縮だが、些細な実例でも広島県の医療の状態が垣間見れるとして、紹介した。これを踏まえ、次の項目に進みたい。
 
配置図
画像4 
二次保健医療圏域及び医療施設等配置図(広島県HPより)

2 背景にある問題-働く女性の家事(子育て)
  と仕事の両立の難しさ


画像5 2018年7月から分娩(出産)休止となるJR広島病院(広島市東区 アンドビルド広島より)

 今回の決定は中電、JR病院の事情ではなく派遣元の広島大学病院の事情との事で、要は他の病院に派遣する余裕がなくなったからだ。さらに突き詰めて、なぜその余裕がなくなったのか?。これには産科特有の理由があると ~
関連記事 産科医不足都市部にも(要拡大) に書かれている。産科婦人科医局の人員構成は約90人。半数が女性で、20年以下の中堅・若手医師では6割にも上る。男性の大半は50~60代層のベテラン医師が圧倒的に多く、バランスが悪い。30~40代女性医師は既婚者が多く、当直や転勤で家事・子育てと仕事の両立が困難などの事情が横たわる。これが理由で職場を去ったりする事例も決して少なくないという。この種の話題に疎い方のために、体験談を再度、紹介する。私は2011年10~11月にかけて4週間ほど、広島大学病院に検査入院をした。原則、医師は外来患者と入院患者を受け持っていることが多く、朝から夕方の定時は外来患者の受診、夕方以降入院患者の受診のパターン(私の場合)。月平均の残業時間は傍から見ても、50時間は余裕で超えている印象を受けた。検査など定時以外の時間だと、検査技師が出払っているので自ら行うこともあり、公的大病院の看護師共々に医療の現場の実情が垣間見えた。これを女性医師に置き換えると、子育てや家事等する余裕などないと推察できる。夫の理解があり協力的か、どちらかの両親が同居、または近くにいてサポート体制が敷かれていないと両立は困難だ。子どもが手がかからなくなると、両親が老いて介護の問題が発生することもあり、またそれはそれで困難な問題に直面する。この職場こそ、安部政権が推し進める『働き方改革』(首相官邸HP)の果実を届ける必要性をつい感じてしまう。優秀な人材は性別や国籍関係なく、失うのは本当に惜しい。特に医師などは、職種が人を選ぶので誰もが就労可能ではない。


画像6 2018年4月以降の分娩休止の中電病院(広島市中区 公式HPより)

3 広島二次保健医療圏の分娩体制について

 今回の中電病院とJR病院の分娩休止が即『お産難民』を生み出す訳ではない。新聞記事でも指摘している。この両院の昨年の分娩数は、
合計682件で全体の6.4%に過ぎない。あくまでも再開可能となるまでの臨時的な処置の意味合いが強く、廃止ではない。広島二次保健医療圏(上記画像4参照)に限れば、県内最大の人口を擁しており最も分娩件数が多い。総合周産期母子医療センター(県立広島病院、広島市民病院)、地域周産期母子 医療センター(広島大学病院・土屋総合病院)も計4件抱え、他の 病院・診療所の役割分担が機能している。結婚して子供がいる方はお分かりだと思うが、分娩は入院施設がある産婦人科専門病院を殆どの人が選択する。妊娠期間中、定期的な母子検診だけで無事分娩できれば理想だが、10カ月前後お腹の中にいるのだ。こちらの都合だけで計算通りにはいかない。家内も、今から17年くらい前に当時お腹の中にいた息子が動かないと言って、突発的に通院したことが何度もあった。定期通院と分娩を別の場所、との考えもあったりするが、両院の分娩休止の影響は最小限度に留まると予測する。ここまで少子化が進み、出生数が低下すれば産婦人科専門病院の新規開業はそう望めない。となると現施設の維持が至上命題となる。多数の派遣医を抱える大病院の人材確保や、比較的不得手とする分野の他の病院への分業化の推進 ~広島都市圏における基幹病院等の連携~(広島県HP)、女性医師が多い特殊性を鑑み就労環境の大改善、離職した経験ある医師の再就労の強化などを進める必要性がある。広島市は、政令指定都市の中でも合計特殊出生率が1.51人(2016年)と高く、今後も少子化対策でこれが改善される可能性もある。分娩施設不足による、子づくりのためらいが生じるようではダメだ。この種のブログを書いているといつも思うが、地域活性化や浮揚策など色々と論じているが、究極に突き詰めると人間に行き当たる。人間とは結局、教育だ。その出発点となる結婚、出産は見落としがちとなるが基本中の基本になる。ブログ主の独自の視点の主張だが、この考えは信じて疑っていない。


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