2005年01月25日

“ワタクシ”という巨獣 『モナリザ・スマイル』

モナリザ◆トレンドという実体のない巨獣タイタンに立ち向かうには、
強靭な肉体も、無敵の盾と矛も必要ではなく…生身のカラダでもう一匹の巨獣になればイイ

この作品においてピックアップされているトレンド、それは
“良き家庭を作る、良き妻”
戦後において国を再復興させる為に流されたこのトレンド、その最前線は女子大学において繰り広げられていたという物語。

主人公はジュリア・ロバーツ扮する美術教師、“本当の賢さ”を教鞭しようと訪れたが、そこには礼儀作法をカリキュラムに組み込んだ良妻賢母牧場だったのです。
これぞジェンダー(性差)蔑視の骨頂っ!

「誰が誰を何から守る規則なの!?」

劇中、避妊具を配った為に解雇処分を受けた保険教師のセリフ。

校風、伝統を守るが故に欠員補填を卒業生で埋めるという徹底した壁を築き、校内の風紀を一定に保つという方針への嘆きの言葉です。
答えは勿論

学校が学校を“ノイズ”から守る規則

“ノイズ”とは伝統社会、トレンドからの逸脱を意味します。
避妊具を常備することを“イツでもOK”と読むか“理性の証”と読むのかは、その社会作法が決定することなので個人の主張は“思い込み”として扱われます。

そんな強固な壁を“芸術への眼差し”により砕こうとした主人公は、在りのままで立ち向かうが生徒の中に新たな“私”を発見させるには至らなかった。
トレンドに作られた“ワタクシ”という巨獣を葬るには、新たな巨獣でもって立ち向かわないと駄目なのか…
その巨獣タイタンの名は、

自分が自分を伝統から守る規則

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この記事へのコメント
はじめまして。
この時代、結婚がすべてという女性の生き方は、
トレンドといよりは女性が生きる道だったのでは・・・と最近おもいます。
Posted by えふ at 2005年01月25日 20:31
どうも、はじめまして☆

生きる道…と感じさせている風潮、女は家庭に入るのが理想…と思考を固められている道徳、社会情勢も広い意味でのトレンドだと思うんです。

その時代にしか通用しない道徳というものも、後から見ればトレンドでしかなかったという風に考えられます。
そういった逃れ、見付からない術のないレベルのトレンドという意味で私は巨獣と例えたのです。
(大きければ遠くまで見通せますから)

ですから、今現在“生きる道”と感じることも、今の時代のトレンドでしかないわけです。

選択しているつもりが、その対象を選ぶように環境を作られているということも多々ありますし、気を付けなくては流されてしまうんですよね。
Posted by 163 at 2005年01月25日 20:52
zooey163さん、はじめまして。
トラック・バックいただいて光栄です。
ありがとうございました。
この映画を50年代当時の伝統的な男尊女卑社会
に対するフェミニズムの台頭であると見るのは
当然なのですが、もっと深く、「自分が自分らしく
あるために」どう生きるかというテーマが根底に
流れていたと思います。
ガードルが女性を最も自由にする道具と宣伝されていたことには笑えましたね。
また遊びに来ます。
Posted by highhonor at 2005年01月26日 07:46
トラックバックありがとうございました。
なかなか上手く映画の感想が書けないので
同じ作品の批評をこちらで見てびっくりしました。
とっても切り口が良いですね。

これからも素敵な映画の紹介お願いします。
最近映画も飽和状態で何を選べばよいのか
レンタルショップで悩んでしまいます。
またお邪魔させていただきますね。
有り難うございました。

Posted by めぐり at 2005年01月26日 22:25
どうも、ありがとうございます☆

highhonorさん
“自分”という意識を手に入れることって本当に難しいと思います。
現代においても何かしら権威的な後ろ盾がなくては、発言力すら薄くなる様な世界ですからね。(学歴、社会的ポジションetc...)
今現在の生活での自由について考えてみるのも、一つ社会を考えるきっかけになりそうですね。

めぐりさん
この映画の場合、保険教師のセリフで映画の視点を得られたのがあります。
大衆娯楽モノでとなると中々書けませんから…
このBlogで僕が紹介した作品は実写もアニメも、一つ味を感じたモノばかりです。
この辺の監督を追ってみるのも一つイイ映画の探し方になるかもです。
そして、イイ作品を見つけたら是非教えてください☆

Posted by 163 at 2005年01月26日 22:39