いま、地下鉄に乗った。

空いてるが席は大体埋まってるくらい。

ひとつ空いてる席にひとを突き飛ばして座る女に呆れながら、わたしは隅に立った。

割合背の高い、三年生と名札のついた小学生を連れた母親。

子どもがいきなり膝から倒れる振りをして言った。

「座りたい!」
母親「次降りるから!」

その前に座っていた優しそうな女性が立ち上がり、「座りたい?いいわよ。」と譲り、母親がお礼を言い、子どもが座るのを苦々しく見るわたしだった。

わたしの母を全て正当化するつもりはないが、わたしの幼い頃、母はこう言った。

「子どもは立ちなさい。」

グタグタした動きでもしようものなら、「だらしない!しゃんとしなさい。」

わたしは心から母にいま感謝している。

だらしない姿を注意してくれるのは親だけ。(昔なら?通りすがりのご年配が叱ってくれたかもしれないが。)

子どものときにきちんとすることを学び、我慢を学ばずして、大人になってしまってからはよほどでないと、自分でわかることはないからだ。

もちろんきちんとしたことは美しい姿勢を身につけることでもある。

ところがいま、目に余るほど、だらしない、情けない、おとなたちだらけだ。

正直、学校の成績なんかより、人に気遣いができ、キリッと美しい佇まいを身につけることのほうがずっと大切だと思う。

それが教育だと思う。

そんな意味で、あの子どもには怒り以上に不憫だとさえ思う。

優先席にだらしなく座り、寝るか、スマホをいじる20代から50代くらいの連中を見ると、わたしは心の底からがっかりする、、、、



 


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