2014年09月04日

企画の作法をまとめたよ

ひさっびさの投稿。

ツイートの自分まとめっす。

【企画の作法その1】
企画には「発想力」と「構成力」と「突破力」が求められる。中でも一番大事なのが「突破力」。これさえ抜きん出ていればまずコンペに負けない。んだとおもうんだけどなあ。で、いちばん磨きにくいのが突破力である。

【企画の作法その2】
突破力がなぜ身につけるのに難しいか。それはもう2つの大事なチカラ。発想力と構成力の対極にあるから。

【企画の作法その3】
なぜなら発想も構成も、その企画者の経験値に左右されるから。生まれ育ちと云ってもいい。でも、突破力はそれらを吹き飛ばすチカラ。

【企画の作法その4】
また突破力は、プレゼンメンバーとの摩擦を生む要因になる。そこを突破しないと突き抜ける企画を通せない。いくらプレゼンの場数を踏んでも「常識を突破する」「人を動かす」「説き伏せる」を積まなければ・・・意味なし。

【企画の作法その5】
じぶんの経験値を吹き飛ばして、メンバーの思惑をも吹き飛ばす。それが企画の突破力。クライアントは吹き飛ばしちゃいけないけどw(ここは広告マンの限界)

【企画の作法その6】
ただし、クライアントも快感を持ってもらいながら吹き飛ばすのが理想の突破力企画だと思う。クライアントといっしょに壁を突き抜けていく企画を構築して、実行できたとしたら。最高です。

【企画の作法その7】
突破力、突破力ってうるさいよね。でもね、みんな陥りがちだから、ぼくも含めて。企画書をつくるとき、なぜか「正しいロジック構築」にこだわっちゃうんだよね。間違ってないことに気を使っちゃう。そんなことない? それが突破力をそぐんだ。

【企画の作法その8】
クライアントの人は、正しい企画書って目にイカ、耳にタコ。突き抜けたのを待ってるわけ。そういうのを選びたい。選ぶ理由がある企画を。(もちろん、相手は出来るクライアント担当者だよ。右から左に受け流すぼんくらは相手にしないこと)

【企画の作法その9】
勝てる企画は「選ぶ理由を作ること」。その鍵が突破力。発想も構成力も大事だけど、いちばんは突破力。その鍛え方をこれから語る。

【企画の作法その10】
突破力の鍛え方。まず企画書バージョン1.0を出来る限り速く描き上げる。目標はクライアントの課題に叶うこと。そしてメンバーに見せる。上司に見せる。意見を聞く。練り直す。

【企画の作法その11】
それで、筋が通っていて、理路整然としていて、落ち度のない企画書になる。

そこで、捨てる。


【企画の作法その12】
なぜ捨てるか。それは正しい企画書だから。間違ってないだけの企画書だから。
それはクライアントにとって、わざわざ「選ぶ理由」のない企画書のレベルなんである。


【企画の作法その13】
でも、自分のアタマとこころの中にはそこからジャンプするための、見えない土壌と基礎と土台ができている。
ここで目指してるのは、正しい正しくない・間違ってる間違ってない・という判断基準からの脱却。

【企画の作法その14】
ダメな企画書は何か。それを見極める経験値が必要。ダメな企画書がわからないと、自分の発想に酔って、ダメなアイデアや企画案を捨てられないから。


【企画の作法その15】
肝心なのは、良い企画をいきなり作れる能力じゃない。それは天才だけの才能。
僕ら凡才は「ダメなもの」に気づき、見極め、それを捨てられる勇気と決断力を鍛えることしかない。


【企画の作法その16】
プレゼンに負けたら、その都度率直に、負けた理由と勝った(他社の)企画案を聞き出すべきだ。それなしで、自分のダメさを棚に上げて、負けた理由を他の部分に見いだして自分を慰める、不平を言う、そんな人間になってはいけない。


【企画の作法=補足1】
ダメな企画と良い企画の見分け方。経験が浅いうちは自分ではわからない。そんなときの見分け方。とにかく自分が信頼するメンバーなりまわりにアイデアを話す。見せる。その時の相手の目を見る。輝かなかったら、潔く捨てる。「ああ、いいんじゃない」の反応でも捨てる。


【企画の作法=補足2】
自分が考えて「やった!」と思う企画やアイデアはなかなか捨てられない。でも、たとえ5人が良いんじゃない?と言っても、信頼する一人が「ちょっとね・・」という素振りを見せたら、捨てる。その決断ができるか。また悪戦苦闘の夜を迎えられるか。考え直せるか。突破力を鍛えるにはそれしかないと思う。少なくとも僕には。

とにかく、単にサマになってる企画書だけは作っちゃいけない。

2013年07月28日

コピーライティング家伝の書(4)

(3)で最後にしようと思ったけど、おまけ。



<大局観>

■メディアは人につれ。人はメディアにつれ。当然、コピーも同じ流れの中にある。

 

 

無刀取りという剣の極意がある。刀などの武器を持たなくても相手に勝つ極意だ。コピーライターはそれを身につけるべき。なんちゃらマーケティングみたいなメソッドやツールなどなくても、アタマと心と体があれば、勝てる。そこがコピーライターの強みであり、弱みでもある。自覚せよ。

 

 

<書く前に>

コンセプト(切り口)は初回打合せの時に見つけろ。帰ってからゆっくり考えようとか思うな。初回打合せこそ真剣勝負の場だと思え。そこで浮かんだコンセプトはだいたいにして突破力がある。(ただし、クライアントの担当者の力量による)

 

 

クライアントのオーダーを頂戴仕るだけのための打合せなぞ意味なしと思え。それはダメ営業の仕事。コピーライターはその場でアタマを高速回転させて、イメージの輪郭くらいは言葉にして描き出せ。相手の面に寸止めくらいの言葉を打ち込んでこい。次の提案以降が超スムーズになる。

 

 

なんでもそうなのだが、信頼を得ることが第一。信頼を得ないうちは何を言ってもやっても受け入れられない。前述のすべては相手の信頼を得るための所作なり。信頼を得ても油断はしないでね。

 

 

■伝えるべきことを伝えて伝えて伝えきったか? それをやる前に人の声を聞こうとしてないか? それは「逃げ」だと思わないか?

 

 

コピーライターは伝えるプロだ。人の興味や気持ちを読むのは当たり前だ。そんなことは仕込みの段階で終わってなきゃいけない。伝えるべきことをすべて伝えることに誇りを持て。

 

 

伝えるべきことを自分で調べて考えて考え抜いているか? その前に「傾聴」が大切だとか、知ったかぶってないか? 知ったかぶる奴にコピーを書く資格はない。

 

 

コピーライターはサムネイルをかけたほうがいい。コンセプトの図示だ。それをやることで頭のなかが整理されて、コピーの方向性が明確になる。言葉は言葉で考えちゃいけない。図式で考えるのだ。立体的に。

 

 

あえて言うけど、コピーライターは商品を買わせるとこまで保証しようとしちゃいけないと思う(そもそもそんなことできないけど)。商品と人の出会いの場作りまで。それ以降は、その人の判断に任せることでしょ? 僕らの仕事はそのための判断材料を提示することだと思う。

 

 

<さあ、書くぞ>

リズムの良い言葉に酔うな。(4・4・5のリズムは秋山晶さんしか使っちゃいけない)

 

 

気の利いた、いかにもアタマ良さげなコピーは(なるべく)やめろ。楽屋ウケしかしないぞ。

 

 

すげーキャッチコピーが出来た!と喜んでもいい。ただし、必ず、最低1日寝かせろ(一晩寝ろ)。翌朝、起きて、なにげなく見て、同じ感動があったら採用(提案)しろ。その狙いと方向性は間違ってない。

 

 

<設計図を描け>

当たり前の言葉と当たり前の言葉を掛けあわせて新しい切り口や価値を作る。それがコピー。の場合もある。当たり前の言葉だけを投げつけてイケる場合も、まだあるぞ。要するに、決まりなどない。

 

 

歌作りに例えれば、いきなりヒットするメロディーが思い浮かぶのは天才だけ。僕ら凡才はまずコード進行を考えたほうが良い場合が多い。コード進行とは世界観。それが独自なら独自のメロディが自然と出てくる。心に引っかかるコピーになる。

 

 

ロジック(ボディコピー)を構築するとき、考え方の骨組みをがっちり組むことが大事。いわば「顧客価値を伝える筋道」。骨組みさえがっちり組んであれば、周りや上からどんな修正要求が入ってもブレずにすむ。肉付きや皮付きを合わせれば対応できるから。

 

<修正は改善のチャンス>

周りや上から修正が入ると、そのとおりにやっちゃう人がいる。そういう場合、大体、全方位から直しが入り続ける。で、あとで九龍城のようになっちゃって、にっちもさっちもいかないくなる。それで良いものが出来るわけがない。

 

 

なんだかんだ言われてぐちゃぐちゃにならないために、考え方の骨組みだけはしっかりつくっておくことが大事。修正依頼を受けたら必ずコンセプトの原点・源流まで戻って考えなおすこと。そうすれば妙な直しをせずに、価値ある改善ができるようになる。

 

 

ただし一見理不尽な修正依頼も、その場で拒否しちゃダメ。ビジネスだからとかいう理由じゃなく、単純に「強く改善できるチャンスかもしれないから」ということ。  なぜそんな直しが入ってきたのか? 考え方の筋道に曖昧な部分があったからじゃないか? と思えることもある。

 

 

<どうでもいいけど>

村上春樹のなんだかの小説に「計算士」みたいのが出てくるでしょ? なんだかの大事な計算のために自分の脳をレンタルする仕事。コピーライターは心技体を通して商品と見込み客を結びつける仕事と考えたら、かっこよくなくなくなくない? どうでもいいけど。

 

 

昔、ある住宅メーカーの社長が言っていた言葉がある。「営業は商品が良くなくても売れるチカラをつけろ」「技術は営業が良くなくても売れる商品を作れ」それを聞いた当時は感動したが、今は感動した自分を恥じている。

 

 

<デザイナーはあなたの右脳の拡張>

コピーライターである自分と、信じられるデザイナー(アートディレクター)のふたりが揃えば世界は変えられると思え。思え。 ちょっと思ってみよう。

 

 

仲良く楽しく仕事できるデザイナーを気の合うデザイナーだと思いこむな。喧嘩してもいっしょに仕事したいデザイナーを見つけろ。そして付き合え。食いついて離れるな。離すな

 

 

<迷ったら>

「自分がやりたい仕事なんてこないんです。やりたくない仕事しか来ない。でも運はそこにしかないんです」by萩本欽一

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2013年07月25日

コピーライティング家伝の書(3)

最後に細かいこと言うよ。


<心構え・気構え>

企業広告や商品広告を考えるとき、その企業や商品をいいものだと思わせたいと思って作っちゃいけない。それは媚ビーライター。コピーライターぢゃない。

 

 

その企業や商品をいいものだと思わせようというコピーを考えるな。ターゲットに、その企業や商品を判断してもらうために、どんな情報をどんなふうに提供すればいいか? それを考えるのが真のコピーライター。それ以外は媚ビーライター。

 

 

その企業や商品を判断してもらうためにはどんな情報を提供すればいいか? 事実だよ。めちゃくちゃ具体的な事実。 それを伝えるためには、どうするか? 取材でしょ? 鵜の目鷹の目の。

 

 

読者が主役。主役がジャッジできる材料を提示する。それがコピー。それが広告。そうなれば広告は情報になり、受け入れられ、人に教えたくなるネタにすら、なる。と思え。

 

 

大事だからもっかい云う。その企業や商品を「良いものだ」と思わせたいと思うな。そう考えてる限り、心に響くコピーは、まぐれでも書けない。

 

 

<さ、書くぞ。その前に>

目立つコピー、インパクトのあるコピーを書こうと思うな。その強迫観念を持ったら何も出てこないぞ。その商品やサービスを使ったらハッピーになるであろう見込み客の心の扉をノックする言葉を探せ。その言葉は君のまわりを漂ってる。

 

ボディコピーから書け。先にキャッチコピーを書くな。

 

 

キャッチコピーに形容詞を使うな。コピーライターは短刀を直入せよ。ボディコピーにすら形容詞は使うな。

 

 

倒置法の文章を使うな。主語⇒目的語⇒述語(動詞)という、ふつうの文章を鍛錬せよ。小学生でも読める文章だ。

 

 

やたらに「、」を使うな。

人は、海苔だ。とか、中心を、住まう。とか、意味不明な文章はやめろ。

帰れ、北方領土。とおんなじだぞ。

 

 

<文字校正だって大事>

文字校正は、初校のあとも、すべてのコピーを読み返せ。修正が入ったとこだけチェックして澄ましているな。その繰り返しだけがコピー力を高める。(だって、自分で高めるしかないんだぜ)



2013年07月20日

コピーライティング家伝の書(2)

コピーライターの心技体・情を磨き上げよう。

言葉はいつだってキミの味方だ。



<不断の勉強>

新聞を読め。が、読み方に気をつけろ。たとえば人生相談。高名な先生の答えなんか読まなくていい。質問者の質問をよく呼んで、考えろ。なぜそういう質問をしたのか? 質問の文章は適切か? 自分ならどういう質問をするか?(答えをよく勉強して為になるのは小説家志望くらいのもん)

 

 

コピー年鑑なんか間違っても買うな。業界誌も読むな。買ってもいいけど、読んでもいいけど、枕にしろ、寝たら忘れろ。感動しちゃいけない。真似したくなるぞ。

 

 

どういう文章が反応率が高いか?それをテストできるのはツイッターというメディアだ。君のゾンネンなど、どんなに気の利いたことを書いても反応はないだろう? レスポンスがあるのは「情報」だ。ドライなネタだ。たくさんRTされているだろう? それが骨身にしみるだけでも勉強になる。

 

 

もし自腹を切ってでもコピーのパワーを高めたいと思う奇特なコピーライターが居るなら、アドワーズをやってみろ。架空の商品で、架空の広告文案をつくって、出してみろ。自分の得意としてるコピーで。打ちのめされるぞ。

 

 

<書き出す前に>

コピーの提出期限は人に決めさせるな。スケジュールは自分で作れ。締め切りから逆算して、自分が時間をデザインしろ。

 

 

とにかく取材しろ。宣伝部の人の言うことだけ聞いて、戻って、すぐ机に向かって唸るな。家族でもいい。友達でもいい。ツイッターでもいい。とにかく人の言うことを聴け。が、そのとおりにはするな。

 

 

人の言うことはどんどん聴け。ただし、そのとおりにするな。このコピー作法もね。ポジティブな天邪鬼のコピーライターの諸君なら、当然、わかってると思うけど。

 

 

競合他社との比較を徹底的にやるのはいい。だけど、気にしすぎるな。忘れるくらいでいい。コピーの視座が低くなる。コピーのスケールが小さくなる。

 

 

人の心を捉えるコンセプトの出し方。

まったく違うジャンル、まったく違う方向の言葉を2つ選んで、無理やりくっつけてみる。  そして、じっと眺める。     そこから新しい切り口が見えてくればオーケー。まず、これが基本技。

 

 

<さ、書くぞ>

いきなりキャッチコピーを考え始めるな。まず伝えたい世界を思い描け。構築しろ。そのためにはボディコピーを書くのが一番。250字でまとめろ。まとめ終える頃から自然に5〜10個はマシなキャッチコピーが出てくる。行き詰まったらまた違う視点でボディを書け。それを続けろ。

 

 

コピーでは絶対に「嘘」をつくな。いかにもありそうなシチュエーションをつくって、いかにも誰かが言いそうな言葉を、たとえばタレントに吐かせるな。反吐が出るぞ。

 

 

行き詰まったら、歩け。部屋の中だけでもいいから、うろうろ歩け。

 

 

「 〜 だと思う。」というコピーを絶対に使うな。 それを使った途端、コピーライターとしての成長は止まる。と思え。

 

 

今までにない、新しい、斬新な言葉をさがすな。 お客様が(潜在意識で)待っているのは、自分の心の中にある興味を揺り動かす言葉だ。物語の扉をノックする音だ。それをさがせばいい。 それが一番むずかしいんだけど。

 

 

アタマを使うな。ココロを使え。 (けっして小手先やレトリックを使うな。それは最後の手段だ)

 

 

<ネーミングとコンセプトワードとキャッチコピー>

ネーミングとコンセプトワードとキャッチコピーの相似点を知れ。 すべてがひとつの言葉になる時がある。それは快感。  でも、すべてが違う言葉になったっていい。 形式にこだわるな。  とにかく「こだわり」を捨てろ。 コピーに大事なのは「理(ことわり)」だ。

 

 

ネーミングほど様式美という邪悪なチカラに邪魔される仕事はない。 むずかしい。まったくむずかしい。 鍛錬しかないがネーミングの仕事機会は少ない。 まずは特許庁の簡易商標検索くらいはマスターしておけ。

 

 

ブルーレットおくだけ。このネーミングのすごさを百遍味わえ。

TRIZブログ:「ブルーレットおくだけ」ネーミングのプロセスに発想のヒントあり

shar.es/k25Mt

 

 

コンセプトワードは、出来る限り長期間、価値と伝達力が持続する言葉で在って欲しい。そして、求心力のある言葉で在って欲しい。そう願って書け。

 

 

コンセプトワードとは違って、キャッチコピーは、放射力、拡散力のある言葉で在って欲しい。 そう思え。(その1)

 

 

キャッチコピーは、「その時」「その場」「そのひと(タレントとは限らない)」しか発せない「特別限定」の言葉でありたい。そうあることが理想。でも、そうじゃなくてもいい。 心をつかめればいい。 こだわるな。

 

 

<さあ、提案だ>

提案するキャッチコピーが決まったら。今一度チェックしろ。  その言葉には、選ばれる理由があるか?  他人(ひと)が選びたくなる理由がなければコンペに勝てない。コンペじゃなくても、ターゲットの心に刺さらない。

 

 

「そのコピーで売れるの?」という脅しに屈するな。『たくさん売るんじゃなくて、使ってハッピーになれる顧客をさがすコピーなんです』と心のなかで叫んで、一晩寝てから考え直せ。

 

 

否定されても感情的になるな。相手を憎むな。怒りや憎しみは正確な判断を狂わせる。とゴッドファーザーのドン・コルレオーネは、息子のマイケルに教えてた。

 

とまあ、自分で自分の首を絞めて大丈夫なのか、おれ。 (ま、しょうがない、心の声だ。)



2013年07月19日

コピーライティング家伝の書

 

 

<身構え・心構え>

商品・サービスそのものを「説明」しようとするから、誰が書いても同じようになって、つまらないんだ。その商品・サービスに自分なりに「取っ手」をつけてみたら・・? ほら、自分だけの言葉が出てくるでしょ?

 

 

とにかく説明はダメだよ。トリセツ書きやカタログ書きにしかなれない。コピーライターになるなら、見込み客をその商品・サービスに導く「道路」職人や「トビラ」職人や「照明」職人や「ソムリエ」職人のスキルを身につけなくちゃ。

 

 

お客様の興味だけ考えて作っちゃだめだよ。商品・サービスの強みだけ考えて作っちゃだめだよ。その両方を自分の両手で持って、真ん中でぶつけなきゃ。そして、パンっと出た心に響く音をそのまま言葉にしなきゃ。虚飾はいらないよ。

 

 

クライアントやまわりが「これでいいんじゃない?」といってくれても、自分で満足ができてない時は、考えを止めない。必ずもっといいのが降ってくる。

 

 

商品・サービスの説明をして、わからせようと思っちゃダメ。コピーライターにできることはせいぜい「わかった気にさせること」。「ハッピーへの扉」を示すことだと知れ。

 

 

とにかく「こだわるな」。こだわると、考えが止まる。考えがどこか一点に止まると、思いがけないグッドなアイデアは出てこなくなる。考えをどこかに止めてはならない。

 

 

とにかくクライアントをバカにするな。バカにした時点で、キミのアタマからは良いアイデアは何も浮かばなくなる。商品について、キミ等よりクライアントは血尿が出るほど考え抜いているのだ。これはコピー作法ではあるようなないような。

 

 

強いコンセプトは説明を要しない。会議室でコンセプトワードを発した時、部屋の空気が揺れるかどうかを感じろ。揺れなければ、その企画はどんだけ自分が気に入っていてもゴリ押しするな。「いいと思いますよ」というメンバーの言葉にも揺り戻されるな。(空気を読むとはそういうことだ) 持ち帰って、顔を洗って、もう一晩考えなおせ。

 

 

商品販促と人材採用は、一見別物だけど本質は同じ。企業・商品・サービスと見込み客との「接点」にハッピーが生まれることを目指し、マッチングさせる仕事という点では。

 

 

レガシーな商品広告。人材採用。そしてネット通販。この3つの領域をガチで体験できたら、相当な強者になる。はず。

 

 

<さて書くぞ>

 言葉が勃起してるか? (これは最初の師匠から叩きこまれた言葉でござった)

 

 

良いコピーは、木の切り株から仏像を彫り出すが如く生まれる。けっして、粘土をこね回したり、つぎ足したりして作るものじゃない。

 

 

サマになってるコピーを書こうと思うな。それは、たいがい、どっかのコンビニでもう売ってる。自分を信じろ。ゴロンとした、異物感のある、塊感のある言葉のほうが強く心に響くものだ。


「自分」が作ることにこだわるな。心に響く言葉なら、たとえお客様や営業さんが云った言葉でもいただけ。気づくのも才能なら、いただくのも才能だ。

 

 

ボディコピーに起承転結など考えてはダメ。はじめから最後まで、どこを切り取っても「セリングポイント」「選ぶ理由」になっていることが理想。お客さんは、せいぜいどこか1ヶ所しか読まない。

 

 

パッチワークはダメ。削り出しが良い。

 

 

点描はダメ。一筆書きがいい。

 

 

考え続けろ。24時間。脳の体力がなければコピーライターはつとまらない。

 

 

<修正時>

クライアントに直されても、イヤイヤやっちゃダメ。「よし、もっといい方向にしたる」と思えば、思いがけない明るい出口が見える。

 

 

■文字校正は前回修正したところだけ確認して終わりにするな。その都度、全部読み返せ。もっと良い物にするための最大のチャンスだ。

 

 

原稿チェックで修正依頼を受けたら、それが細かな1箇所であっても、原点に戻れ。その直しが他の部分に波及することがないか?を考えよ。その1つの直しによって、仮にコンセプトすら変えるべきなら、勇気を持って、そう提案しろ。

 

 

クライアントから修正を受けたら、そのまま直すな。その延長線上でもっと良いソリューションがないか考えよ。思いがけない突き抜けるアイデアが浮かんでくることもある。

 

 

そういう出すぎた提案に対して「めんどくせえなこいつ」みたいな顔つきをするクライアントとは付き合うな。頑張っても、どうせ長い付き合いにはならない。(←これはコピー作法ではないな)

 

とまあ、、、がんばれよ、おれ。

 



2013年01月17日

一般からの物言いに対する企業アカの対応?

本日、ちょっとしたボヤ騒ぎを
ツイッターのTL上で見かけました。

ソーシャルメディアを使った企業アカウントの心構えとして
いろいろと考えるべき材料になると思いましたので、
教材としてあげてみますね。

それは、こんな事例です。


***
企業のツイッターアカウントが発したツイートに対して、
一般の方が「そのツイート内容はいかがなものか」的なリプライを返しました。

それに対して、企業のアカウントから反応がありました。

企業が一般のかたの物言い的なツイートに反応すると
それはRTの嵐の引き金になります。

これは日常茶飯時に起きていることですが、
たまたまぼくの目についたものが、下記。

本来、コピペはいけないのですが、
企業と一般のアカウントのやり取りについて
考えさせられる出来事でしたので、
固有名詞を伏せて再現しましょう。

まず、このツイートが、
ある食品メーカーのブランド公式アカウントから発せられました。

2013.01.17 09:36
おはようございます!今日は18年前に阪神・淡路大震災が発生した日です。平穏な日常にこそ、防災・減災について考えましょう。常備食としては、■■■■よりも○○○○をオススメします^^


で、その後、一般の方からこんなリプライ。

2013.01.17 10:00
(@ブランドアカ)_ 企業である以上自社商品を売るためにあらゆる努力を惜しまないのは当然です。しかし、この宣伝は拙劣すぎる。あの震災で命を落とされた方々が助かる道は、貴社商品を常備することだったのでしょうか。

それに対して、
別の一般の方から「横から失礼しますが」的な引用RT。
(ま、これもよくあること)
2013.01.17 10:13
(@物言い者アカ)(@企業アカ)_ 震災で命を落とした人は大半が圧死で常備食どころではありませんでしたが、生き延びた人にとっては食は大切です。交通も情報も分断されてたんです。○○○○常備案は悪くないと思いますよ。カンパンだけでは気持ちもちこたえられませんし。

と、物言い者から二者に対してリプライ。
2013.01.17 10:33
(@弁護者アカ)(@企業アカ) 私も当日▲▲▲におりましたから、防災減災の意義はわかっているつもりです。ただ、それにからめて自社商品の宣伝をするにしても、事実は惨事なのですから、いま少し表現を考慮する余地があったのでは、と思ったまでです。



そして、当の企業アカから反応ツイート。
2013.01.17 10:40
朝のツイートが「震災で商品を売るための稚拙な広告だ」との指摘を頂きました。弊社は阪神・東北の震災の有無にかかわらず、1923年の関東大震災での被災者支援に始まり、長い間「お菓子でできる防災」の呼びかけを続けています。当然、お菓子でできることが限られているのは分かっています。



ここから、このツイートに対し、
フォロワーさんを始めとする
大勢の方からの公式RTの「小さな嵐」が始まる。



そして、
企業アカから追伸的なツイート2連発。
2013.01.17 10:45
弊社が続けている防災の呼びかけに、全国各地のの自治体からのご協力を頂いて、各地ごとの「防災のしおり」を作成し、防災対策を呼びかけ続けています。よかったらご覧ください→ (サイトコンテンツURL)

※上記、慌てたのか、「の」をダブりミスタイプ。

2013.01.17 10:50
メーカーとしては、役に立つ商品を作るもの社会的責任の一つだと考えています。家庭での防災準備を具体的に行ってもらえるように、2008年に最長5年間保存可能な「○○○缶」を発売しています。ニュースリリースはコチラです→ (URL)

※まだ慌ててるのか、「作るのも」を「作るもの」とミスタイプ。


ここで、ついに謝罪的なツイート。
2013.01.17 10:55
「震災に便乗して商品を売り込もう」というような軽い考えは全くありませんが、気分を害された方には申し訳ありませんでした。

この期は、好意的なフォロワーさんからの慰めのリプライ、RTが続く。


という顛末だったわけですが、ね。
***


いわゆる炎上事例でもなく、
別にどうってことはないんですけど、
やはり物言い者さんがいうように、
この企業アカの最初のツイートは配慮にかけていると
言わざるをえないですね。

そのツイートを分解すると、
下記のように3つのセンテンスからなっていますが、


(1)おはようございます!今日は18年前に阪神・淡路大震災が発生した日です。



(2)平穏な日常にこそ、防災・減災について考えましょう。



(3)常備食としては、■■■■よりも○○○○をオススメします^^



たった140字の中で、この3つの文章を安易につなげちゃうと、
やはり、ある種、配慮にかけた「宣伝」臭い文章と受け取られかねません。
とくに(1)は「記念日のような扱い」で済ませてはいけない事柄です。

少なくとも
(1)(2)(3)は、それぞれ独立したツイートにすべきですね。

で、
(1)(2)(3)それぞれで
伝えたいことをきちんと丁寧に書くべきですね。

この企業アカの書き手さんは、きっと
「災害に備えて、○○○を常備しましょう!とさらっと伝えよう」、
という安易な気持ちで書いたんでしょうね。

また、せっかくリプライしてくれた方への
Tw上での対応もマズイです。

その人と目を合わせないで、処理しようとしています。

この文章を読めば、物言い者はクレーマーではないことがわかります。

ちゃんと正面から指摘してくれたことに対して
感謝し、訂正すべきでしたね。

あさっての方を向いて、自分たちはちゃんとやってるというような
追伸的なツイートをするのはフォロワーは喜ぶ(慰める)かもしれないけれど、
たまたま目にした僕のような部外者には、違和感ありありですよ。

ま、そんなわけで。また。

2012年02月18日

刺さるコピーって、どんなカタチしてると思う?

広告では相手に刺さる言葉が必要だね。

さて、じゃさ、
その刺さる言葉って。どんなカタチをしてると思う?

フェンシングの剣のように切っ先が鋭いのを想像するかな? ちがうよ。

キミは蚊の吸口の拡大図を見たことがあるかな?
見たことが無ければ、ググれかす。

見たかい? どう思う? 

優れて機能的なグロテスクでしょ? 

吸口を人間の肌に刺したとき、痛みを感じさせないように、快楽液を送出するんだ。
でもって、同時に血を吸うんだね。

快楽液が送り込まれているから、人間はその間、刺されていることに気付かないんだ。

さて、そして血を吸い終わると、蚊は飛び去る。

その後になって、人間は蚊の「記憶」を鮮烈に味わうんだね。

どうだい? 理想的な広告のメタファーだろう?

フェンシングの剣が刺さったって、そのとき鋭い激痛が走るだけだろ? 
あとあと痛いだけだろう?

広告はモスキートのようでなくちゃイケない。
後になって強烈に思い出させる。 その時は気付かないくらいで良い。
いまの広告なんだった?なんてことにね。

  もちろんごく一握りのメガ広告主の広告は違うよ。
  そういう企業のは立派なエンターテイメントだからね。
  それでブランドを作ってる。

  ぼくが言及してるのは、ごく一般の中小企業のこと。
  大きくても、ふつうの企業の広告のこと。

話を戻すよ。
コピーは機能的なカタチをしていなくちゃイケないんだってことが、わかったかい?

絵になる言葉や、サマになる言葉。きれいな言葉。
コンビニでも売ってるような言葉。

そんなのを追いかけてるうちは、
まだまだ甘いぜ?ひょっこぴーらいたー君。

どんなにグロテスクだろうが、
機能的なら、おK!!

届けたい人の心にぶっとく刺さる言葉。
あとで効いてくる言葉。がいいねっ。


2012年01月26日

「課題解決」と聞いて「悪いとこを直すこと」と思い込んでる人に、物言うよ。

マーケティングはビジネスの課題を解決するためのメソッドですよね。

それはわかってんだけれど、
勘違いされがちなのが「課題」という言葉。

課題というと、どうしても問題点、悪いことを思い浮かべちゃう。
それを見つけて直すことがマーケター、コンサルの仕事と思い込んじゃってる。

じゃねーんだよな。

ジャック・ウェルチさんもこんなことを言ってたな。
「コンサルに仕事を頼むと、わが社の問題点を探し出して報告に来る。
それを直すとまた次の問題点を探し始める。それを一年中やってるんだ」と。

まあ、ね。

他より劣った点を直すことも間違いじゃないんだけれど、
問題点や悪いことを直すために、どんなに頑張っても
せいぜい競合他社と肩を並べるとこまでしか行かないと思うんだ。

ぼくは「課題」って言葉を、こう捉えてる。
隠れた強み、自社の人たちが気付いてない魅力を探し出すこと、
そして、それを磨き上げること。育てること。

ぼくらベンダー側から言えば、それをサポートしてあげること。

その企業ならではの強みを伸ばす方が、絶対強い。

その強み探しをし始めると、不思議に後からあとから
見つかり始めるものなんだ。

これはぼくの経験則。ま、ポジティブなものに引力があるんだよね。

で、それを旨い方向に結集してあげるマーケティング施策を構築してあげれば、
ワンアンドオンリーの企業価値、ブランド価値、
商品価値になるんだ。


くれぐれも、言うよ。

他者より劣っている部分ばかりを見つめすぎちゃイケない。
自分のいい所を探そう。そうすれば、それまでカッコ悪いと思われてた所まで
カッコヨク見えてくるものなんだ。不思議だね。

「商品」も「人間」と同じなんだよ。


2011年12月10日

なぜ日本はルールを創れないのか?

世界に通用するルールとか
プラットフォームをつくるのは、日本人は凄く苦手だね。
歴史を見れば一目瞭然。ほとんど実績なし。

なぜか?
日本人の国民性は「君子危うきに近寄らず」。
要するに、リスク・エスケープが基本だからなんだ。

ま、喩えとしてPCとかのOSで話そうか。
技術話じゃないから安心してね、ぼくもド文系だし。

OSとはエコロジーそのもの。
エコロジーとは省エネとか自然保護のことじゃないよ。
生態系そのもののこと。

生態系は矛盾に満ちている。
トレードオフとコンフリクトの凝縮された世界なんだね。

でも、その矛盾に満ちた世界でも
生きとし生けるものは何とか価値を作り出し、
自分たちが生きていく環境を作り出す。

ちょっと脱線するけど、
その生態系が、夢のような矛盾のない世界だったら
どうだい? 幸せだと思うかい?

なこた、ないね。ガラパゴスよりもっと酷い、
何も起こらない世界になるよ。

生き物は矛盾があるから生きるエネルギーを出すんだ。

で、どうだい?
OSの話に戻ろうか。

OSは生態系だね。
その上でいろんなものが動く。
好きな者同士も、嫌いな者たちも同居して、
いろんなものが何とかやりくりしていくね。

究極の、多様性の世界を許容するもの。
それがOSなんだ。

そんなものを創ろうとするとき、
君子危うきに近寄らず。リスクエスケイプの精神構造で
創り切れると思うかい? 無理だよね。

さて、一方、アメリカ人達はどうか?
リスクマネジメントの国民性だ。

もちろんリスクは怖いものだと知っているけど、
知っているからこそ、リスクを極限まで低減しようとする。
リスクに向き合うんだね。

なぜリスクに向き合う勇気が出るのか?
それも興味深いね?

なぜだと思う?

ぼくはこう思うんだ。

矛盾に満ちているけれど、それと同時に
多様性と活力に満ちた生態系(エコロジー)を創りたいから。

日本人は生態系なんかに興味がない。
いまある生態系の上で生きることに興味がある。

生態系という神のルールを作り出すことに
命を懸けるようなことはしないんだ。

プレーヤー志向だからね。

そして、
君子危うきに近寄らず。

踊る阿呆に見る阿呆、
同じ阿呆なら踊らにゃそんそん。

どうだい?

「人を踊らせる」側になるという発想が、
見事なまでに抜け落ちてる国民性だと、わかるかい?

でも、ぼくはそれが悪いことだとは思わない。
そういう国民性があることも、多様性の世界の一つなんだから。

何らかのルールや制限のある中で
創意工夫を凝らして、素晴らしく新しい価値を生み出す。
そんなことができる国民は日本人だけだと思うんだ。

和室。畳。障子。風呂敷。和服。和食。お箸。印鑑。
アニメ。東京ディズニーランド。ただ同然の水道水。
セブンイレブン。電車のダイヤ。おもてなしの旅館。
やまとなでしこ。カレーパン。あんパン。将棋。落語。

どうだい?すごすぎないかい?


そこを、自らが、わかっているかどうか?

そこをわからずにやみくもに世界の真似して
外人のふりして日本を出ていこうとするバカがいても
まあ、ぼくは微笑みながら見ているけれど。

やっぱり、
そこをわかって、価値を作り出して
世界の人々に届ける仕事をする日本人を見たいよ。

だから、OSなんか、創らなくても良いよ。

これがぼくの結論? そうだよ。


2011年11月13日

コピーライターはもう不要だってね?上等じゃねーか

まあね、たしかに、
昔はコピーライターがたくさん必要だった。

新商品がどんどん出て、
その商品特徴をどんどん翻訳して言葉化する人が必要だったからね。

でも、もう革命的な新商品はそうはでない。

カタログがいらない時代。
ソーシャルメディアでは普通の人が自らコミュニケーションしてるからね。

だから、コピーライターの需要はへっている。

必要とされているのは企画・プロデュースできる人。
で、最終的に言語化できる能力のある人。
概念を再編集して消費者の心に刺さるコンセプトワードを出せる人だね。

でもねえ、それって、30年前から云われてたよ。

ひとくちに広告制作会社といっても、
メカニックプロダクションと
クリエイティブプロダクションに区別されていた。

それは外資系クライアントだけどね。

その頃から日本の企業は遅れてたんだよね、
コミュニケーションデザインという発想がなかった。
中身じゃなくてガワだけ作らされていたんだ。

ぼくはどちらも経験した。
メカプロだって楽しかったよ。
修業になったからね。

最初から企画だけ出せって云われても
現場力が身についてないから無理だったと思う。
言葉をこね繰り回すだけじゃ良い企画なんてできるわけない。

天才じゃないしね。

ソーシャルメディアの時代になったからといって
天才の比率が急に高まるわけない。

だから、あんまり、
もうコピーライターは必要ないから
仕組み屋さんや仕掛け屋さんになれ、なれ!という
パイセンの煽りに惑わされない方がいいよ。

コピーライターになりたいと思えば、
なればいいさ。言葉の職人だってまだ求められてる。

むしろ、希少になって需要があるかもよ。
ま、自分で考えて自分で決めて
自分で責任を持ってやるしかないんだけどさ。

2011年10月28日

やっとリンクトインが話題なので、再掲するよ

ぼくも4〜5年前はずいぶんいろいろネット領域の取材をやっていた。

この時期にボクのネットマーケティング観がかたちづくられた。
かなり偏食気味だけどw

てなわけで、今を盛りの「リンクトイン」のセミナーを再掲するよ。
4年前の会員数はたったの1千3百万人だったんですねえ。。。

創始者のリード・ホフマンさんは
巨漢の体に似合わぬ、とつとつとしたしゃべりが印象的だった。

しかし、ビジネスマンとしての鋭い意見がビシバシ出てましたぜ。

***引用開始***
===================================================================
  Joi Ito's Lab. 特別セミナー レポート
===================================================================
開催:2007.08.28(火)18:00〜 @デジタルガレージ本社ビル・会議室

コンシューマインターネットの大きな可能性

講師:リード・ホフマン氏(リンクトイン、チェアマン&社長)
Speaker:Mr. Reid Hoffman(Chairman and President, Products at LinkedIn)

『LinkedIn(リンクトイン)』が生活を変える?
2003年5月にオープンしたLinkedIn(リンクトイン)は、いわゆる人材SNSサイト。その創業者であるリード・ホフマン氏は「当初は “これを知っている人はいますか?”というリクエストに対し、知っている人が答えてくれる単一のサービスでスタートした。現在、会員数は1,370万人に達し、バイラルマーケティングのみで月90万人増加している」と語った。

寄せられる質問の内容は、「クリエイティブコモンズについて知っている人はいますか?」といったものから「日本でグーグルニュースに関わっている人を知っていますか?」「ヤフーを辞めたばかりの人を知っていますか?」「自分と似たような仕事をしている人はいますか?」など、様々なものがあるという。

ホフマン氏は「データ分析した結果、一つの質問に対して平均7つの回答が得られ、うち75%が役に立つ情報と認識されている」と、ユーザーから高い評価を得ていることを示した。

メインユーザーは、ジャーナリストと起業家。ジャーナリストは会社情報や専門家を探す際に使い、起業家はパートナーやアドバイザー、投資家、社員、顧客などを探す際に使っているという。さらに、氏は「ベンチャーキャピタルに聞いたところ、資金調達の際には、ほぼ100%使われているようだ」と述べた。

リンクトインを立上げた理由として、ホフマン氏が挙げたのは2点。
第一に「インターネットではエンターテインメント系が主流だったが、同じようなものでは意味がないと考えたから」。第二に「テーマを“仕事”にフォーカスしたのは、世界中で働き方が変わってきていると感じるから」だという。

さらに、氏は「ビジネスをする相手の情報が得られる。また、自分が就職する会社のマネージャーがどういう人か、周囲の人の評価も知ることができる。リンクトインは単なるビジネスツールではなく、そうしたサービスで、人々の生活が変わると考えている」とビジョンを語った。


ネット起業は“スピード”が命
「コンシューマインターネットを立上げる際は、何よりもスピードが重要」とホフマン氏。

「ローンチ時の製品はversion1.0に届かなくて良い。ちょっと恥ずかしいくらいの完成度で十分。完全を目指すとローンチの時機を失うからだ。実は、リンクトインも未だ1.0までいけなくて恥ずかしいと思っている(笑)」とジョークも交え、スピードの重要性を強調した。

また、コンシューマインターネットが成功するための条件を3つ挙げた。
1 アクティブであること
2 みんなと違うことをすること
3 仮説を立てて、リスクをとること

この中で、氏が強調したのは2と3。「例えば、10社同じようなことをやっている会社があるとしたら、私はどの1社にも投資しないだろう。なぜなら遅かれ早かれ10社とも潰れるからだ」と、投資家としての意見を述べた。

そして「すぐに何百万人のユニークユーザーを集める巨大サイトにならないと意味がない。そのためにはゼネラルなユーザーニーズが必要。 1千万人から1億人まで行くようなものなら面白い。しかし、100万人以下のサイトは無いに等しい」と指摘した。

また、氏は「一つのプラットフォームを使って、みんなが勝手に書き込むようなサイト(CGM、マーケットプレイスなど)はすぐに大きなスケールができるから良い。一方、送り手側が手動で作るコンテンツビジネスには投資しない。巨大なサイトには絶対にならないからだ」と述べた。


ディストリビューションの重要性
次の問題としてホフマン氏が挙げたのは「どうやってたくさんの人たちに伝えるか」というディストリビューションの問題。ここでよく“よい商品があればディストリビューションはうまく行く”と誤解されがちだが、実際は違うと問題提起した。

その理由とは・・・。「良い製品があることは当然重要だが、製品は少しずつ手を加えていけばよい。それよりも、多くのユーザーがいることが大事で、ユーザーさえいれば必ず良くなっていく」と強調。続けて、「ディストリビューションのためのマーケティングやブランディング広告、人的プロモーションが必要なものはスケーラブルとは言えない。巨大化するのに、お金も時間もかかり過ぎるからだ」という。

氏は「起業家は失うものがないのだから、一刻も早く巨大なサイトにするためにリスクをとることが大切」と語るが、「ただ、リスクは無闇にとるものではない。例えば、3つの仮説を立て、それらを満たせば巨大なサイトになるというビジョンに対してリスクをとることが肝心」と重要な視点を示した。さらに「リンクトインの場合も、“新し物好き”な層が好奇心でアクセスするだけでも十数万人を超えるだろうという仮説を立て、ローンチに成功した」と自身の例を語った。

「Web2.0は、いろいろなパブリッシャーがコラボレートして、想像もしていなかったような新しい価値が生まれることが面白い」とホフマン氏。そのためには「技術だけを見ていてもダメで、技術と人がどういうインタラクションを起こすかがキーポイントになる」とした。

最後に、ホフマン氏は「コンシューマインターネットは始まったばかり。ネットを使う人々の層が変わり、技術が変われば、可能性も変わる。これから5年で状況は大きく変わるだろう」と展望を述べた。
***引用終了***

うーん。ローンチの際のコンセプトがシャープ。
ビジネスモデルを最優先している。

日本のSNSにありがちな甘っちょろい「志し」「情」は二の次、三の次。

(1)
これを知ってますか?
知ってるよ?
それでバイラルが生まれる。

(2)
ネット市民は、
知りたい欲と、教えたい欲でできている。
その欲に「カギ手」を付けてあげれば良い。
一人に一つずつ、雌鍵と雄鍵がついてるイメージ。

(3)
日本人のサイト運営者が陥りがちなのが、
完成度の高いプラットフォームをつくることに意識を奪われること。
良いプラットフォームがあれば、良さが伝わると思うのは間違い。
何より「人が集まる」プラットフォームであることが大事。


多くのユーザーがいることが大事。
ユーザーさえいれば、必ず良い方向に行く。
良いプラットフォームがあることは当然大事だが、手を加えていけば良い。

で、これを知ってるかい?知ってるよ!という
シンプルなコミュニケーションをサイト拡大のエンジンに
したってわけだね。

今、日本ではいろいろなSNSが立ち上がっているけれど、
いま一、いま二、ユーザー集めに苦労しているみたい。

理想や思想は良いんだけどね。

「自社のお金と努力」で人を集めるんじゃ、急速にメガサイトにはなれない。
「ユーザーがユーザーを呼ぶ」強力な仕組みが内包されてないとね。
ポリシーやビジョンだけでは、
やっぱり、サイトビジネスは成功しないんだね、と。

アタマを完全に転換しないと。

2011年10月26日

ハードボイルド系Q&Aの鉄板。by村上春樹

村上春樹のジャズ喫茶マスター時代の文章を採録。
これ、Q&Aの鉄板ネタですね。

ちなみに、
「ジャズマスター」っていうと、
fenderのエレキギターの名前ですが、
これはなかなか弾きこなすのが難しいギターなんすよね。

たしか、昔ナンバーガールの田淵ひさこさん(だっけ?)が
弾いていてカッコいい弾き姿だなと思ったことがある。
脱線はこれくらいにして。

***引用開始***
Lynceus: ジャズ喫茶のマスター

ジャズ喫 茶のマスター
村上春樹が、ジャズ喫茶店主(たしか国分寺)であった時代に、
今はもうない「JAZZLAND」という雑誌 で、ユニークな文章を書いている。
当時から文章の芸は冴えている。

「ジャズ喫茶のマスターになるための18のQ&A」(「JAZZLAND」昭和50.8.1号)

Q1  ジャズ喫茶を始めたいと思うのですが、さしあたって一番要求される資質は何でしょうか?
A 恐れを知らぬ行動力です。

Q2 それでは一番不必要なものは?
A 知性です。

Q3 現在大学に在学中ですが、卒業はし た方が良いでしょうか。
A 経験から言うと、卒業証書の表紙はメニューにぴったりです。

Q4 好きな女の子が居るのですが、ジャズ喫茶のマスターとしては結婚していた方が得でしょうか、 それとも独身でいた方が得でしょうか?
A あなたが一体何を指して 得とか損とか言ってるのか、よく理解できないけれど、この世の中で結婚して得をすることなど何ひとつないのです。

Q5 よ くジャズ喫茶のマスターは女の子にもてるっていう話を開きます。そんな時、客の女の子には手を出していいのでしょうか?
A まったくの取り越し苦労です。

Q6 レコードは最低 何故必要でしょうか?
A 度胸さえあれば15枚でOKです。

Q7  でも、「ファンキー」や「DIG」に行って、レコード棚やオーディオを見る度にガックリして、僕なんかにとても……という気分になるのですが?
A そんな所に行くのが間違っているのです。国分寺に来なさい。

Q8  僕は前衛ジャズに弱いので、それ以外のジャズを中心にやりたいのですか?
A お好きなように。

Q9 お客に文句は言われませんか?
A もちろん言う人は居ます。気にしなければいいのです。
あなたのお店なんだし、好きなようにやってみて、 儲かるのもあなた一人だし、赤字を出して首を吊るのもあなた一人なのです。

Q10 お酒を出すつもりなのですが、酔って騒 ぐような人が居たらどうしたらいいのでしょうか?
A 「戦艦バウン ティ」という映画が昔ありました。その中で異端分子は全員船から突き落とされていました。

Q11 「スイング・ジャーナ ル」に広告を出すべきでしょうか?
A もちろんです。その上に「ス クリーン」と「週刊平凡」に広告を出せば効果は抜群です。

Q12 僕はコルトレーンの『至上の愛』が嫌いなので店には置か ないつもりなのですが、
友人は“『至上の愛』のないジャズ喫茶なんて…と言います。どうでしょうか?
A バカは相手にしないことです。

Q13 ジャズ評論家 にコネがきくのですが、レコ−ド解説やコンサートをやった方が良いでしょうか?
A テスト盤をもらうだけくらいの方が賢明です。ロシア革命の時、一番最初に銃殺されたのはジャズ評論家だったそうです。

Q14  ジャズ喫茶という職業は一生続けていくに値いするものでしようか?
A  田中角栄にとって土建業が一生続けていくに値いする職業なのか?
川上宗薫にとってポルノ小説家が一生続けていくに値いする職業なのか?
猫 にとってキヤツト・フードが一生食べていくのに値いする食物なのか?
非常に難しい問題です。

Q15 僕にとって ジャズ喫茶はまるでなにか青春の里程標のような気がするのですが、 こういう考え方は間違っているのでしょうか?
A 間違ってはいませんが、明らかに誇張されています。

Q16  それではジャズ喫茶とは一体何なのでしょうか?
A ジャズを供給 する場所です。ジャズとは何か?
僕はそれは、人生における一種の価値基準のようなものではないかと思うのです。
茫漠とした時の流れの中 で、僕たちの人生がどんな風に輝き、どんな風に燃えつきていくのか?
ジャズの中に沈みこんでいる時、僕たちはそんな何かをみつけだせるような気が するのです。

Q17 そういう考え方は少し誇張されすぎてはいませんか?
A すみません。その通りです。ただ僕の言いたいのは、ジャズ喫茶のマスターがそういった使命感を忘れたらもうおし まいだっていうことなのです。

Q18 ところで話はガラッとかわりますが、今年のヤクルト・アトムズはどうなるのでしょう ね?
A 当然優勝します。巨人は最下位になり、王はナボナのCMか ら下ろされます。
***引用終了***

特にお気に入り。この2つ。ぼくは好きだなあ。

Q3 現在大学に在学中ですが、卒業はし た方が良いでしょうか。
A 経験から言うと、卒業証書の表紙はメニューにぴったりです。

Q13 ジャズ評論家 にコネがきくのですが、レコ−ド解説やコンサートをやった方が良いでしょうか?
A テスト盤をもらうだけくらいの方が賢明です。ロシア革命の時、一番最初に銃殺されたのはジャズ評論家だったそうです。

ふふふ。ハードボイルドに通じるユーモアセンスだね。

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