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8月8日~9日の2日間かけて、中央アルプスの空木岳&南駒ヶ岳&越百山と三山を縦走(周回)する登山をやってきた。今回は日帰りではなく1泊2日の避難小屋泊登山となる。

中央アルプスと言えば何と言っても北部の木曽駒ヶ岳が横綱的ポジションとして君臨しているが、木曽駒ヶ岳から南方に目を向けると北から、
・空木岳 ~ 標高2864m、日本名山
・南駒ヶ岳 ~ 標高2841m、日本二百名山
・越百山(こすもやま) ~ 標高2613m、日本三百名山
と3つの選定名山がそろっている。語呂が良いということでこの「百・二百・三百」名山を繋げた中央アルプス1・2・3(ワン・ツー・スリー)周回登山(造語です)をやろう!という話が2014年から出ていたものの、2014年夏は毎週末の悪天候でお蔵入りに。この1年越しの企画を装い新たに2人のメンバーを加え、2015年夏にやってきた。

・・・のだが例によって1年前から温めていた企画の割には誰もロクな調査も行っていなかったので、行ってみたら2日間で単純高低差1800m(累積だともっと)、30㎞以上歩くという割とロングトレイルだったりした。想定外のキツさに参ったものの、自分にとっては初の山域である夏の中央アルプスを大満喫した2日間の記録を記します。
■スケジュール
【Day1:8/8(土)】休憩込み行動時間:11時間50分
伊奈川ダム上登山口0602→0644福栃橋(越百山3合目)→1058越百小屋→1223越百山山頂1307
→1439仙涯嶺→1655南駒ヶ岳山頂→1752摺鉢窪避難小屋

【Day2:8/9(日)】休憩込み行動時間:10時間1分
摺鉢窪避難小屋0400→0450赤椰岳0544→0707空木岳山頂0829
→0928木曽殿山荘0954→1233うさぎ平(林道終点)→1401伊那川ダム登山口

↓flickrアルバム↓
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day1~2015/08/08(土)

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この中央アルプス1・2・3という稚気溢れる企画に参戦した3人の男達。左から昨年この企画の構想を練ったいつものveryblue氏、中1日で同じ山に登るくらいの早池峰山フェチ・ゆうちゃんあの栗駒山の旅の頃からずっと波乱万丈な人生を歩んでいたらしいアスリート系登山家・くまさん。男が4人も集まりゃそりゃ下世話な話もするさ、比較的程度の低い会話を交わしつつ真夜中の中央道を走りきった先の伊奈川ダム上登山口駐車場をスタートしたのは土曜朝6時です。


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序盤は伊奈川ダムに注ぎ込む沢沿いを歩く林道。登山口の標高は1100mだとか。目指す空木岳は2800m級・高低差1700m以上。先は長い、、、願わくば林道の途中で停車してましたが、この越百小屋ジムニーで上まで運んでほしいものです。。


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スタートから40分程度歩くと、気が付いたら200m高度を稼いでいたらしい。越百山の登山口となる福栃橋に到達していた。ここから南駒ヶ岳に行くルートもあるようだが、我々は越百山への道を選択。それにしても山頂までコースタイム4時間とは、、、長い。2週前の南ア南部・聖岳で長い登りへの警戒心が湧いていたので、「あれ、これひょっとしてこないだと同じパターン?」と不安が募り始める。


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ここらへんで、この日記は「登山系ブログ」を標榜しているのでコースを紹介。初日はスタート・ゴールは全く同じ伊奈川ダム上駐車場(地図のSとG)。初日は緑のルートを歩き3=日本三百名山=越百山、2=日本二百名山=南駒ヶ岳を踏破後、南駒ヶ岳の右手の避難小屋へ。
2日目は青のルート、避難小屋から1=日本百名山=空木岳で中央アルプス1・2・3を完成させ、木曽殿山荘を経て元の駐車場へ戻ってくるという周回コースである。先に書いたように全長30㎞に及ぶ気の長いコースです。


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話を登山に戻してみると、くまさんとか初っ端から思いっきり寝てるし、、、これもどっか(聖岳)で見たような光景である。若干の不安を抱きつつ、AM7時前、本格的な登りに入ります。


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こっからが、、、長かったんだなあ。


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福栃橋から変化が生じる越百小屋までの長い長い登り坂、残っている写真はきのこ写真ばかり。完全に聖岳だけのデジャブなんだなぁ、、、


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記録上の変化、覚えている変化は途中で水場があったぐらいだった。中央アルプスというとロープウェイで楽ちん大展望の木曽駒ヶ岳のイメージがあるけど、この中央アルプス南部登山は南アルプス南部とほぼ同じ雰囲気。中央アルプス南部登山では展望皆無の長い長い単調な樹林帯が4時間続きます


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中継ポイントの越百小屋(こすもこや)に到達したのは11時前、福栃橋から4時間を所要してやっと到達した。途中で寝たというのはあるけど、男4人のパーティーで決して歩行スピードは遅くはなかったはず。途中からほとんど誰も一言も喋ってなかったし、、、ほぼ苦行だったので。
目指す越百山はまだまだ先。福栃橋の看板には「越百山まで所要4時間」と書いていた。わいらここまで4時間使って越百山にすら行けてない、、、標識の歩行スピードも玄人基準であることがうかがえます、中央アルプス南部登山。


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越百小屋ではアルコールの提供があるので、ここまで重い荷物で疲労困憊になってはいましたが当然購入します。これによりさらに荷物が重くなる状況招来へ。


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それでも越百小屋から多少見晴らしが利くようになってきたのは幸い。中央アルプス1・2・3縦走の1座目・越百山もここらへんまで来ると見えてきます。まあガスってるんだけど。。


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急坂とガスという過酷な条件の中(いつも思うんだけど自分達って根性ないよな正直。ガスガスな長い縦走路を嬉々としてテン泊荷物抱えて歩いてる登山レポが世には多く出回ってますし)、随時力尽きて入眠を挟みつつとにかく皆黙々と歩き続けます。


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そして12:23、伊奈川ダム上登山口から6時間半弱、福栃橋から5時間半弱の登りを経て、遂に日本三百名山・越百山山頂に到達します。中央アルプス1・2・3周回登山の1座目踏破ということになる。


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疲労の極致に達した山頂で全員ほぼ同時に入眠。まさかのパーティー全滅です。標高2614mのガスった山頂で男4人が力尽きて眠りに落ちる、、、中央アルプス南部登山のタフさを感じずにはいられない光景である。


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おそらく晴れていたら大感動の越百山山頂だっただろうし、超ハイテンション間違いなしの稜線歩きスタートの瞬間だったがそういうわけにも行かないので、、、どっちかというとまだまだ長い行程にやれやれと感じつつ南駒ヶ岳方面へ、いざ中央アルプス稜線歩行スタートです。森林限界を突破した稜線上はハイマツ帯になっており、100%の見晴らしが担保されています。


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ガスっていていまいち展望は利きませんが、越百山から始まる中央アルプス稜線トレイルの迫力は一級品だと思う。全員私より若いハズの他のメンバーは完全なお通夜モードでしたが、私は稜線歩きにかなり満足してます。人生うまくいくことばかりではないので、こういう天候イマイチな回もまたバリエーション、楽しいものだと思うわけです。


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とはいえ、ずっとガスっていたわけではない。しばしばのぞく晴れ間とひつじ雲。


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何回かの偽ピークに一喜一憂しつつ、中継ポイントである仙涯嶺(せんがいれい)に達したのは14時40分頃。越百山からは約1時間半程度である。晴れていたら非常に見晴らしは良いらしい。


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仙涯嶺からは一旦ぐっと下ります。中央アルプスは南北に細長い花崗岩の稜線だが、ここらへんはまさに岩尾根!という感じ。ちょっとした鎖場もあります。


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仙涯嶺を越えたあたりから、ここまで目立たなかった高山植物もチラホラと顔を見せ始めます。1日の行程の終わりがようやく見えてきて、高山植物を楽しむ心の余裕が出てきただけかもしれないけど、、、写真はコマウスユキソウという中央アルプスの固有種らしい。綿毛が厚めなのが印象的だった。


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「あれが南駒ヶ岳だろ?」「いや違うみたいだな」「いつ着くん?」「知らんがな」・・・大体この手の類の会話を交わしつつ、稜線上のアップダウンを何回か繰り返しつつ、進みます。


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南駒ヶ岳手前のピークの裏手の、このトリカブト群生地を抜けるとこの日の行程もラストスパートに入ります。


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大規模なお花畑が群生するという摺鉢窪(すりばちくぼ)カールと、その中の中央アルプス1・2・3の宿泊地である摺鉢窪避難小屋も見えてきました。


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この時点で16時40分、スタートから既に10時間40分が経過しています。もう一息、もう一息なんだがガスが引かない。南北に細長い中央アルプスは伊那平の街並みがとても近い、あとちょいで綺麗に見えるのに。。。惜しい、、、
が、越百山~南駒ヶ岳という歩く人もまばらな骨太の稜線においては、こういう渋味のある展開も良かったかもしれない。流石に10時間越えは頑張った感があり、もうすぐこの1日が終わるという安堵感も手伝い、割かし至福な気分に浸っていた時間帯です。


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そして17時前、仙涯嶺から2時間超で中央アルプス1・2・3の2座目、南駒ヶ岳山頂に到着します。標高は2841m、日本二百名山ブランドを構成する山である。


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南駒ヶ岳までくれば今回の最大のターゲット・空木岳はそこまで遠くない。あと少しでガスが引かず見えない空木岳、明日は絶対に肉眼で確認し、そして登ってやんよ?


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と思ったられれ?晴れて見えました、空木岳。何だかんだで1日の最後の最後でしっかり晴れて、空木岳を捉えることができた。登山に関しては俺やっぱ持ってるのかなあと悦に浸ることにします。
ちなみに空木岳山頂は、写真の3つあるピークの一番奥(一番左手)と思われる。


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南駒ヶ岳山頂からは迫力のある坂を一気に下ると、、、


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稜線上のこの看板で分岐すると避難小屋です。なお15分と書いてあるが実際はもう10分弱はかかった。中央アルプスの時間表示、全体的に玄人すぎる気がします。


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小屋への道は摺鉢窪カールという地形を抜ける。中央アルプスでもよく整った御花畑になっています。虫が多すぎたのと疲労困憊で楽しむ余裕はなかったが、シーズン終盤ながら結構な花が咲いていた。
最終的に摺鉢窪避難小屋に到着したのは17時52分、スタートから実に11時間50分とうい長丁場の中央アルプス1・2・3初日が終わった。


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摺鉢窪避難小屋は無人の避難小屋だが、内装は非常に清潔感があります。トイレもついているので安心。夏山ハイシーズン土日のアルプス登山でありながらこのタフなコースを歩く登山者はまばらで人も少なく(この日に寝ていた人は、自分達含めて10数人ぐらいだったかな)混雑とは無縁、十二分な広さの寝床を確保することができた。


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荷物をおろして一息つくと、たぶん誰もイメージしていなかったが超大変だった中央アルプス1・2・3初日をやりきったことを祝して乾杯、宴に入ります。


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宴のメインディッシュは、veryblue氏監修の夏野菜カレーと、私のバカの一つ覚えの簡単アヒージョ、および越百小屋等々で調達してきた酒たちです。
ゆうちゃんが担いできた夏野菜カレーの野菜量が多すぎて消化しきれなかったり、その煽りを食らってアヒージョ(的な何か)のオリーブオイルをほぼ私が啜る羽目になり異常な量の油摂取をしたりと色々あり、「ここらへんの荷物をもうちょっと精査していれば荷物軽くなてもう少し楽な登山だったんじゃね?」疑惑はありましたが、愉快な会だったことは間違いない。


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宴の後、くまさんとveryblue氏は早々に力尽きて寝てましたが、若いゆうちゃんと最年長ながら無駄に元気な私は居残って星空撮影大会。時間が早すぎたのか煌々と輝く月とピント合わせ技術力不足のせいでイマイチな出来ではありましたが、やっぱ山の中で過ごす夜に星空というのは欠かせない。
こうして中央アルプス1・2・3Day1の夜は更けていくのであった、、、、


day2~2015/08/09(日)

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2日目!
この日は御来光をgoodPointで見るべく、朝3時には起床、まだ空の暗い朝4時には小屋を出立し行動開始します。


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小屋から50分弱で御来光ポイントの赤椰岳(あかなぎだけ)に達します。ギリギリ間に合った。前日はちょいガスってた南駒ヶ岳もハッキリと見えてます。


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そしてAM5時手前。


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始まります、今日とかいう最高の1日が力強く。東の南アルプスから太陽が上がってきます。


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前週の富士山でもそうでしたが、ご来光を見ると「今日も1日いいことがありそうだな」とホントに思います。泊まり登山の醍醐味である。


20150809空木岳_ご来光らぷす
「御来光らぷす」
ホントはもうちょっと太陽が空高くまで上がるのを撮っとくといいんですが、この日も先は長いのでさっさと動き出します。


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この朝の雲海は完璧だった。東の雲海に浮かぶは輝かしい太陽と南アルプスの高峰達、西の雲海に浮かぶは異様な存在感を醸し出す御嶽山である。


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中央アルプスの戦い(2015年8月9日)


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中央アルプス主稜線上に位置する赤椰岳で迎えた朝はそれはそれは愉快なものだったがこの先も引き続き長い。いつまでも遊んではいられない、再び中央アルプス主稜トレイルへ。
南アルプスと比較したときの中央アルプスの特徴は南北の細長さ。どっしり雄大な南アと、細長い中央アルプス。甲乙つけ難い味わいがある。


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前日は白いガスガスの中だったのであまり意識しなかったけど、こうやって青空のもとにいると中央アルプスが花崗岩の白い稜線であることを実感します。


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「中央アルプス・スポットライト」


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中央アルプス1・2・3、2日目にして我々は完璧なドピーカンを掌握した。


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至福の時間です。ここでは他の連中に大幅に遅れを取ってしまったけど間違いなく今回の旅のハイライト。じっくり噛みしめ味わい思索にふけりながら、歩く。


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この細長い稜線の東側は完全な雲海である。麓にいる人達は「今日は曇りか」と思っているのだろうか。気持ちはまさに、雲上人。


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空木岳山頂は前から2番目のピークだろう。


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逆サイドの南駒ヶ岳への稜線もとんでもない迫力になってる。


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いよいよ空木岳山頂ピークが間近に。


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そしてAM7:07、空木岳山頂へ到達です。中央アルプス1・2・3、1年越しに完成の瞬間である。


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イヤッッホォォォオオォオウ!気分は格別です。以下、空木岳山頂360度です↓↓↓


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南に目を向けると中央アルプス主稜縦走路の先に、昨日踏破した南駒ヶ岳が鎮座する。


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ちょっとだけ目線を西側に向けると、おそらく恵那山と思われる山塊が雲上に頭を出している。


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西方向を見ると御嶽山です。


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北のほうは木曽駒ヶ岳まで至る中央アルプス主稜縦走路が繋がっています。写真の右手のちっことんがりコーンみたいなのが宝剣岳かな?と。


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東に目を向けると伊那谷から登る空木岳登山道のスタンダードコース・池山尾根。手前に見える小屋は駒峰ヒュッテ。次の中央アルプスに来るときは、おそらく池山尾根から登って中央アルプス主稜を縦走、木曽駒へ至るというルートを歩いてみたい。


20150809空木岳_雲らぷす
最後に南東の空を見ると、大雲海の奥に南アルプスが見えます。ここは「雲らぷす」ということでタイムラプス動画にしてみた。


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時はおりしも2015年夏の甲子園真っ盛り、早実の1年生・清宮君が大暴れしている時分、、、ということでそれにあやかり甲子園ラーメンで朝飯とします。


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空木岳山頂は1時間20分の大休止。気分はこんな感じで超ハイでしたが、、


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この日もまだまだ先が長いのでAM8時半、ようやっと空木岳山頂を後にして中央アルプス1・2・3下山を開始します。


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空木岳山頂~次の中継ポイントである木曽殿越までは引き続き今回の旅のハイライトです。東川岳~熊沢岳~檜尾岳~宝剣岳~木曽駒ヶ岳と至る縦走路はCT10時間ぐらいでとんでもなくキツイようだが、おそらく常時御嶽山と乗鞍岳の展望も良いんだろう。まず間違いなく絶景登山になりそうなんで、来年には歩きに行きたいところ。


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宝剣岳、必ず行ってやんよ?の図。ちなみにこの写真はゆうちゃんの撮ってくれた写真である。上手な写真は大体ゆうちゃん作、今回の記録にもちょろちょろ混じってます。


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花崗岩の稜線歩きが続く。北アの燕岳ってこんな感じなんすかね?大混雑の燕岳と違って中央アルプスは空いてますよ?皆さん(ただし登ってくるの超キツイけど)


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不気味な佇まいを見せる御嶽山方面へ、一気に高度を稼いで下っていきます。途中にちょっとした鎖場もあったっけかな。


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空木岳山頂から約1時間程度、絶景の稜線を堪能した後に出てくるのが木曽殿越です。


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AM9:30、木曽殿山荘に到着。木曽義仲の伝説の地らしい。
ここに至ってようやく気づきましたが、今回の中央アルプスの旅は、一般に馴染みの深い木曽駒ロープウェイ側=伊那谷側から歩いたのではなく、マイナーかつクラシックな木曽側のルートを取っていたようです。


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木曽殿山荘は内装超綺麗、トイレも綺麗、CCレモンの提供有とそのうち利用したい山小屋認定。次回中央アルプス主稜縦走時には利用させてもらおうかな。


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AM10時前、木曽殿山荘を後にして長い長い下りへと入ります。そうここからがとてつもなく長かった。完全に聖岳のときと同じ展開です。


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森林限界の高い中央アルプスは木曽殿山荘以降はずーーーーーっと樹林帯。正直見所はないと言っても良い。割と苦行です。


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途中のポイントは少数。1つは山荘すぐにありますが、(木曽)義仲の力水。水場ですが、うめえうめえ。義仲の力水の賜物か、山荘直下~ここらへんまでは御花畑が広がってます。


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途中の吊り橋を渡った後に出てくる丈の高い笹エリアの登り返し。そんなに長くないですが、長い長い下りになれて登る気力が失せているので結構きつかった。


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殿山荘から2時間半ぐらい下るとこのうさぎ平というポイントがあり、以後は駐車場まで1時間半という気の長い林道歩きになります。自分達は伊奈川ダムの駐車場まで戻ったけど、途中の分岐で西方向に進むとJR中央本線の倉本駅から歩くルートもあるみたいだな。


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長い長い林道を歩き通して駐車場へ帰還、中央アルプス1・2・3周回を完成させたのは14時頃だった。山荘から展望のない下りを都合4時間、初期の「空木岳近辺の稜線最高だったよね」な余韻はメンバー全員から余裕で吹っ飛んでいたと言って良いだろう、、、なかなかに疲れた。達成感はあったけど。


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下山後の温泉は、大桑村の阿寺渓谷のほうにある日帰り温泉に行こうと思ったら閉店してしまっていたので、国道を東京方面にだいぶ戻ったところにある木曽温泉・せせらぎの四季というところを利用させてもらった。


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下山後の登山フードはほぼ夕食。中央道・伊那ICすぐ近くにある安心と信頼の食べログ3.5越え、伊那ソースかつ丼の良店・青い塔へ。
肉厚のソースかつ丼は、そこらへんのものとは一線を画するクオリティがある。ここはレベル高いです。2年前の仙丈ケ岳以来の訪問、個人的には伊那方面登山に行った際の指定登山フードです。
食事後、帰りは中央道小仏近辺の恒例の渋滞にはまりつつ、他のメンバーにも運転してもらい無事に町田へ帰還しました。


ということで

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中央アルプス1・2・3のまとめです。
ここまでご覧いただいた気の長い方は感じられていると思いますが、この回は初日のスタート~越百山~南駒ヶ岳が相当ハードだったうえに天気も悪かったので、中央アルプス1・2・3というよりは空木岳の登山記録になってしまっている気がします。下山後のメンバーも「中央アルプス1・2・3の旅」というよりは「空木岳の旅」として振り返っている奴ばかりだったりします。


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まあだがしかし、赤薙山からのご来光を観れるのは擂鉢窪避難小屋に泊まった人だけ!擂鉢窪避難小屋に泊まる=中央アルプス1・2・3縦走登山をするとほぼ同義なので、やはりこのコースは間違いないのではないかと思ってます。次は好天時に歩きたいと思います、越百山&南駒ヶ岳。


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そして空木岳山頂。この優美な名前を持つ日本百名山になぜ歩いている人が少ないのか、今回の旅でよく分かった。この山はどのコースから登っても降りてもキツイ、そらロープウェイでお手軽山頂まで行けてしまう木曽駒ヶ岳や宝剣岳に、中央アルプスの人気が集中するのは道理である。
しかし山頂からの360度大展望、そして何より美しい花崗岩の稜線・中央アルプス主稜を歩くにはやはり空木岳は外せないんじゃないかなと。単品で歩きに来るというよりは中央アルプス縦走コースの最大の目玉として、最低1泊以上でガッツリ歩きに来るのに適した山なのかもなあ。次は池山尾根~空木岳~中央アルプス主稜~宝剣岳~木曽駒縦走ですかね。

今回の夏の中央アルプス企画、初日12時間2日目10時間。自分の体力的にはほぼ限界というレベルにキツかったけどお釣りが余裕で出るぐらい最高の見返りがあった登山だったかなと思ってます。