2017年05月04日

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順番的には、伊藤盛一郎選手の「RIZIN」での試合の事を書こうと思っていたのであるが、気がついたら「ZST.56」が近付いてきてしまっていたので、今回はそっちの話である。

周知の通り、先日の「RIZIN」で、フライ級王者の伊藤選手が見事に初陣を勝利で飾った。こうなると、伊藤選手は暫く「RIZIN」の方に集中する事になるかもしれない。つまりはZSTフライ級戦線において、王者が不在という“力の空白”状態が生まれる事になりそうなのである。

これはフライ級の選手にとってはチャンスである。王者と言えば一番目立つ選手であり、中心となる選手だ。それがいないのである。ならば、これはチャンス以外の何物でもない。ここで目立たずして、いつ目立つというのか。

そして、王者不在のフライ級の行方を左右する、興味深い一戦が「ZST.56」で行われる。

その一人の選手は“ワイルドキャット”竿本樹生選手である。

レスリングではかなりの実績を持つ“レスリングエリート”であり、ZST参戦以降は敗北を知らず、対戦相手をそのパワーとテクニックとで粉砕してきている。なお、趣味は“ネコ観察”であり、散策に出ては、近辺にいるネコからコミュニケーションをカツアゲしているようである。

そしてもう一人の選手は、“ZSTの体操お兄さん”、 “華しかない”、 “ポジティブモンスター”、“妖怪・すだれ前髪”上田貴央選手である。

器械体操ではそれなりの実績を持つ“体操エリート”であり、富山県の頂点に立った事もある。なお、趣味は“前髪を伸ばす”事と“コミュニケーションのカツアゲ”。ZSTに参戦する選手からコミュニケーションをカツアゲしまくっているため、いろんなジムや選手から忌避されているようである。

さて、先程、今後のZSTフライ級を左右する的なことを書いたが、それは本当であろうか。

竿本選手は、まあ問題ないであろう。いまだ無敗であるし、前戦ではフライ級の強豪、田村淳選手に勝利している。

問題なのはTAKAO兄さんの方だ。昨年の成績を見れば、柏崎剛選手の前に轟沈。正城ユウキ選手の前に“3、4年に一度のKO劇”でまたもや轟沈。伊藤盛一郎選手の「RIZIN」出場のための“試練の二番勝負”の二番手に抜擢されながら、一戦目で勝利した伊藤選手が早くも出場内定してしまったため、ただの消化試合に格下げ(なお、結果はドロー)と、結果だけを見れば散々であったのだ。TAKAO兄さんは。

しかし、しかしである。上田選手の持つ真の脅威は結果にはない。そこが上田選手の恐ろしいところである。

「色んな意味で知名度があるんで美味しい相手。極める力とかも、そんな無さそうだし」

これは対戦相手の竿本選手がインタビュー内で語っている言葉であるが、ハッキリ言って上田選手への評価は、それほど高くないようだ。

しかし、

「(ランキング的に)伊藤選手の次に上田選手って感じなんで、ソレ(上田選手)に勝ったらタイトルも組まれると思うんで、上田選手を“踏み台”にして、伊藤選手とやりたいです」

とも語っているのだ。アレ?竿本選手、騙されてないですか。TAKAO兄さん、昨年は勝ってないですよ。ひょっとしたらその“踏み台”、タイトルに届く程の高さはないかもしれませんよ。

このように、竿本選手が上田選手の事を、なぜかそんなに勝っているワケでもないのにフライ級のナンバー2っぽい選手と見ているのは事実であろう。これこそがまさに“上田効果(※)”。既に竿本選手もその深い深淵を湛えた“上田効果”という名の小宇宙に、足を絡め取られているのであろうか。

格闘技の世界(特に上田選手の周辺)において、“説明がつかないこと”、“説明するのがメンドくさいこと”を一言で語るために、この「上田効果」という言葉が用いられる。

まあ確かに昨年の上田選手の戦績は芳しくはなかった。だがそれも、“バンタム級絶対王者”の柏崎選手と、「プロフェッショナル修斗」の世界ランカーであった正城選手を相手にしての結果である。これはもう仕方がない。その二人に勝てる選手が今のZSTにいるのかと言えば、そっちの方が疑問な話ではある。

伊藤選手との一戦が、事実上の“消化試合”になってしまった事に関しては、上田選手が意識せずに発揮する“宇宙の法則が乱れる!”感が最大限に発揮されてしまった点は否めないが、

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それでも、「RIZIN」出場が決まったZSTの若きエースに対し、一切花を持たせるようなマネはせず、“大人気ない”ほどの全力で、ドローという結果に引きずり込んで見せた上田選手の強さというものも、確かにそこには存在していたのである。

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そして前戦の「ZST.55」では、“帰ってきた逆襲の足関一休さん”田丸慶輔選手と対戦。後付の話ではあるが、“クリリン枠”の田丸選手と、“ヤムチャ枠”の上田選手の対戦という、“地球人Z戦士最強枠決定戦”で、見事に上田選手が田丸選手を降し、フライ級での初勝利と、地球人Z戦士最強枠とを勝ち取っている。

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他にも、「LINEスタンプ」であったり、

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「ポジティブモンスター」Tシャツの販売であったりと、

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TAKAO兄さんの、物心両面においての“ZST侵攻計画”は、我々の知らぬ水面下で着々と進められており、今回の「ZST.56」でも、TAKAO兄さんの“アンオフィシャル”大会記念Tシャツが販売されるという、またしても“宇宙の法則が乱れる!”事態になっている。

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画像:今回、会場で販売されるという“アンオフィシャル”大会記念Tシャツ


「完全に散ってもらいます」

とは、竿本選手の上田選手に対する言葉であるが、これを見るに、まだ竿本選手の認識は甘いと言わざるをえない。そう。既に昨年だけでもTAKAO兄さんは二度、完全に散っている。それでもなお、なんだか知らないけど“中心選手っぽい”雰囲気を纏い、話題の中心に居座っているというのが“上田効果”の一端なのだ。そこにこそ上田選手の真価はあり、そここそが上田選手の恐ろしいところだと私は見ている。

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画像:完全に上田選手を散らすことが出来るのは、KINGレイナ選手ぐらいじゃないでしょうか。


さて、今回対戦するこの両者には共通点が多い。

竿本選手はレスリングで、上田選手は前髪器械体操で、それぞれエリートであった選手同士。更に竿本選手は近所のネコから、上田選手はZST選手から、それぞれコミュニケーションをカツアゲすることを得意とする者同士。そして今、王者不在のZSTフライ級で、共にその中心に立たんと志した者同士でもある。

そして最大の共通点は、互いに“ネコ派”という事であるニャ。

試合において、力、技術、気力、時の運。その全てが拮抗したとき、最後に勝負を左右するのは、この試合の勝者が手にするであろう、“ZST最強のネコ派”という称号かもしれニャい。

現時点で私が把握している選手の嗜好としては、

上田貴央選手 ― ネコ派
竿本樹生選手 ― ネコ派
坂巻魁斗選手 ― イヌ派
渡部修斗選手 ― クアッカワラビー派
平 信一選手 ― ボブ・サップ派
佐野哲也選手 ― クジラ派(主に食べる的な意味で)

とニャっている。こうして見ると、やはりかぶっているのは上田選手と竿本選手だけニャ。ここは互いに譲れぬポイント。ニャらば、ありえるだろう。最後の最後で勝負を左右するのが、“ZST最強のネコ派”という称号を得たいという、ネコに対する想いの強さであるというのも。

選手として、譲れぬZSTの中心。ネコ派として、譲れぬ“最強”の称号。

その二つを賭けた戦いが幕を開ける。

それは、譲れニャい戦い―


〜FIGHTING NETWORK ZST〜 「ZST.56」

セミファイナル/ZSTルール/フライ級/5分2ラウンド
上田 貴央(パラエストラTB/GENスポーツアカデミー)
vs
竿本 樹生(BRAVE GYM)


動画:“色んな意味で”を多用する竿本樹生選手のインタビュー。


動画:“妖怪・すだれ前髪”上田貴央選手のインタビュー。

余談として、上田選手本人はインタビュー中で「前髪は(そんなに)切らない」宣言をしているが、上田選手が所属する「パラエストラTB」代表の廣瀬貴行さんは、「前髪切らせます」と発言している。
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会場に行かれる方は、当日の上田選手の前髪の長さで分かる、その攻防の結果にも注目してみて下さい。


zst_fczst_fc at 01:25│コメント(0)トラックバック(0)

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