おっす!アマプラ登録したけどやっぱり地味に私生活が忙しくてからくりサーカスしか見てなかったから一念発起してホラー見たぜ!でも二月からホラーだけのチャンネルが出るらしいからきっとそっちも登録しちゃうんだぜ!


・あらすじ
とある一家が無残にも殺害された家の地下で身元不明の女性の変死体が見つかり、検死することになったトミーと息子オースティン。
死因を調べるため解剖を進めるにつれ、驚くべき事実が次々と明らかになる。やがて、親子に不可解な現象が襲い掛かり……。
(シネマ・トゥデイより引用 )

・★★★★
正統派ホラー!緊迫感、ホラー描写かなり良いです!あとグロの描写も良い!おすすめですよ!
しかし結構グロ表現多いのでお気を付けを。


・ネタバレ
解剖ホラーものは昔見たことがあるけれど(屍体)比べ物にならないくらいしっかりしている。
来ると思うところで来るし音びっくり系だけどめちゃくちゃ多様されているわけではない。緊張感のある作りなので来るだろうと分かってても結構びっくりしますね。

一家惨殺が起きた一軒家の地下に埋まる、美しい女性の死体。これを検死するのが主人公、オースティンとその父のトミー。
彼らがジェーン・ドウ(日本語で言う名無しの権兵衛の女性版)を解剖すると血が出たり死後硬直もなく不可解。
手首と足首の骨が折れており、肺は焼け、舌はちぎり取られている。でも外傷はない。何故・・?と。二人は少しずつそのジェーン・ドウの謎を解いて行くんです。拷問された?肺は熱によって焼けた?なのに何故無事なのか。
少しずつ理解して、少しずつ世界が壊れていきます。緊迫感たまんねぇ・・・。
この映画後半にならないと幽霊の類は出ないんですよね。前半は死体と親子だけ。冷静に、医療的観点からジェーン・ドウを紐解いていく。
段々、腸から聖骸布に包まれた奥歯や、皮膚の裏に描かれた模様、北東にしか生息しない麻酔に使われる花(朝鮮朝顔?)などが出てきて、オカルトチックになって行きます。

ここら辺で解剖室のある地下に閉じ込められ、遺体が動き出したりするんですが、最初の方の遺体に取り付ける昔ながらの生死を見分けるための鈴が鳴り出し、視覚も聴覚もビビらせて来る感じたまらんですね!!
王道であり正統派。けれど画面の作りとかがしっかりと緊張感を演出してくれるのでドキドキします。
あ、因みに僕が一番びっくりしたのはオースティンの彼女がビビらせに来るところでした。絶対来ると思ってたけど音に驚いた。
歩き出す死体も、顔を飛ばした男とガンで亡くなった目と口を縫い付けた男とかビジュアルも満点!最初の焼死体のクオリティが高くて怖くて好き。すごいリアルなんですよ。

そうして親子二人は『この怪奇現象の原因は彼女にあり、彼女の秘密を暴かなければ終わらない』と悟ります。そうして彼女を更に調べるのですが・・・・。
出てきた聖骸布を折りたたむとなんだっけ・・レビ記?聖書かな?の名前と章が出てきて、それはかつて『セイレム魔女裁判』で出てきた言葉だった。セイレム裁判自体はアビゲイルの狂言で、罪のない女性がアビゲイルの証言によって殺されたけどただ一人本物の魔女がいた。それがジェーン・ドウ、というわけか。
そして彼女の脳を顕微鏡で見てみると細胞が動いている。つまり彼女は、『今も尚、死んでいない』。彼女は生きながらにして解剖されている。
はーーーーーなるほど!!ってなりましたね。彼女は拷問(舌を抜かれたり内臓に傷がついていたり)火炙りにされた(手足を縛られ火に掛けられたので骨折と肺が燃えている)時も、死因を特定すべく解剖されている時も『死んでいないが故に痛みを感じている』という、恐怖。
魔女裁判、相当酷いことされたでしょうね・・・。人としての尊厳も台無しにされて、身も心もボロボロにされて。
しかし彼女が動かぬ体になったのはいつなんでしょうね?(他レビューサイト様で『拷問の後こうなったとあったので火炙りにされた時に植物人間状態になったのか、と納得)あと外傷は治せたのに内傷は治せないのかな?皮膚の裏側の文字や奥歯の意味は???まあそこまで魔女裁判に詳しくないのできっと聖書やら当時の魔女の文化を見れば分かるのかもしれませんが、作中では特に追求はないです。

そして父は今の現状を『感じた苦痛を他人に知らしめるために彼女がやっている』と言う思考に行き着き、彼女に『君を助けるから息子は見逃してくれ』と懇願し、彼女と同じ苦痛を味わうのです。
そして父が手首を折られるとジェーン・ドウの手首が治り、父が苦しむたびジェーン・ドウの傷が癒えていく。
もーね、可哀想過ぎて泣きそうだった。『私を殺せ』と息子に言うところも、飼っていた猫ちゃんの首の骨を折って安楽死させたところもきちんと生きていて、彼の死生観が表現されているな、と。キャラに一貫性があるところもすごい良いと思いました。
でもこれで助かったのかも、とオースティンだけはお父さんのおかげで逃げられる・・・・・・・

と思ったかバーカ!!!!!!!!!!!

で、彼女は『苦痛を味わわせたいから呪いを振りまく』のではなく、彼女は復活したいだけなのかな。
二人を生かした理由は自分のことを知って欲しいから。謎を解いて貰い傷を全部押し付けて動けるようになる、というのが最終目的?
だから最後の運転手が彼女に親しげに話しかけていたのは、大分復活(父に傷を押し付けたので)したから運転手を操り、傷を全て押し付けられる人を探しに行く・・・みたいなあれか!!??

グロ描写、話とキャラの一貫性、オチ、BGM、どれをとっても良かったです。あまりにも可哀想過ぎるお話ですが。
ジェーン・ドウが安易に動かないし喋らないし素性も魔女であること以外分からない(ジェーン・ドウで有り続けた)のもまた良かったなー。
人間的な見た目なのにあくまでも人間より遥かに強い存在として、彼女は動くことなく人を殺すことが出来るわけだ・・。

悪魔が取り憑いて居て、彼女は受け皿で開けてしまったので悪魔出てきた、みたいな話かと思ってたのですが全然違った。かなしい。