今日はこの悪天候だろう。15時までお客が来ないことになったので、「これはチャンス」だと思って、六本木のミッドタウンに、ロートレック展を急ぎ見に行くことにしたのさ。空いているだろうと期待していたのだ。「ねらい目だ」と思ったのだ。ウイークデイの雨の日だ。だが、いざ行ってみると、おばさま軍団がまるでバーゲンセールにたかっているような感じで、行列、ごったがえしだった。おいらだんだん不機嫌になってきた。面白くねえなあ、ロートレックってこんなに人気あんのかよ。おいらだけのロートレックだと思っていたのに。今度行くときこそ、だあれもいない時にまた行くぞ。と誓って帰ってきた。でもたった一つおいらが「来てよかった」と思った絵があったのだ。それが「シャノアール」(黒猫)だ。帰りにこの絵を買おうと思ったら「シャノアールは今回は扱ってないんですよ」だってさ。なんか欲求不満だ。仕方ないから「ブリュアンの黒いTシャツと黒いバッグと一筆銭」を買って、飯喰うことにした。このビルの道路の向かい側に「元」という食堂があるって彼女から聞いていたので、そこへ初めて行ったんだ。入り口のドアーには「ウオッシュルーム」と書いてあるヘンテコなレストランだ。でもいい雰囲気だった。椅子は低めで、照明も薄暗く、黒猫の大きな絵が飾ってあり、従業員のマナーもよく、メニューもおいらの好きなものばかりだ。それに何といってもタバコを堂々と据える店なんだ。せっかく憩いの場所にきたのに、最近はおたばこ禁止の店が多いのに、この店はわかっている。おいらと合う。処女じゃああるまいに、「不潔」とか「体に悪い」とかおおげさに騒ぐ女のために、店が禁煙にする店が多いのにね。ここは大人だ。そこで「ステーキ丼」を喰って帰ってきたのさ。それにしても、あの「シャノアール」の絵、なんとかならんかな。でも今回のロートレックはどうもうわべだけを見せている感じだな。5年前の方がよかったな。ダレカショノアールを知らないか」もってきてよね。ミッドタウンってえのもあまりいい感じのビルでないね。すべてわざとらしいんだよな。うわべだけ。シャノアール、ネコちゃん。