2018年08月15日

ときめき

tsuki 職業訓練校は人生で二度目になる。初回は十数年前に公営の温泉施設を不本意にして退職してしまった後にパソコン一般のコースに進んだ。15名のクラスの12名が若き女子で、そらまー楽しか三ヶ月だったな。お昼時には特に賑やかで楽しみでありました。現在の電気設備技術科は全員オトコで色気など皆無だ。昼飯時はもぐもぐと咀嚼の音しか聞こえん。実に味気ない。その際にはパソコン検定3級を含む数種の資格まで取ったのだが、Excelなんてその後使う機会も少なく、かつ自分にとってはとても相性の悪いソフトだったので今では殆ど使えん。

 本来の目的が再就職のタメにあるからなのか約10日間もWordとExcelの講座がある。当節パソコンいじれない方が希少になってしまって本当に意味があるのかと思うのだが、履歴書やら職務経歴書の作成に役立てようといった魂胆があるようだ。まれにいらっしゃる素人さんのペースに合わせて進むので授業中手持ち無沙汰だ。先日の「チコちゃんに叱られる!」でオトナになると何故一年が短く感じられるか?な〜んてのがテーマだったが答えはズバリ「オトナになるとときめきが少なくなるから」なんだと。十数年前はExcelですら楽しくて新しい事を覚える度にときめいていたもんだが今となっては関数だの絶対参照だの単なる苦行に過ぎない。Excelも随分と進化していて、より便利に、より賢くなっているのだが、自分自身に数字は苦手と言った縛りを設けてしまっているのでハナっから拒絶体制に入ってしまうのだ。

 せっせと輸入レコードを蒐集していた20代の頃。今とは違いヤフオクもアマゾンも当然無い時代故、遠い海外よりタイプで打ったみたいなリストを取り寄せ金額を記入して入札。エアメールで送り結果を待つ。「おめでとうございます!あなたが最高入札額で落札されました!」…なんてのが英語で書かれて返送されて来る。そんでもって当時は九段にあった太陽神戸銀行に行って円をドルに換えてから現金書留のエアメール版みたいなので送金。先方が入金を確認してから船荷でどんぶらこっこと日本にやって来る。一枚のレコードを手に入れるまで半年近くを要したのだが郵便局まで引き取りに行く時はそらもー嬉しかったもんだ。マウスをポチポチで即送られて来る現在とは何もかも重さが違う。知識もツールも乏しかった頃の方が時間が濃密に流れていたなんて文明とは皮肉なもんだな。残された人生でときめいていられる時間…どうやって探すかね?


zunboh at 12:43|PermalinkComments(0) つれづれ 

2018年07月29日

熱源

no 暑いな〜…。あまりにも暑いと酒が旨く無い!なんとかしてくれっ!

 職業訓練校でトナリの席の荻野目さん(仮称・60歳)はハンターだ。父親から受け継いだらしい。仕掛けの方法や猟銃の事をそれはそれは事細かく教えてくれる。峰竜太のお陰で全国にその名を知らしめた下伊那郡下条村から電車で3時間以上かけて松本に通っている。電気工事士の資格を取って自宅近くに太陽光発電の施設を造り一儲けしようと目論んでいるが、その熱意には実際アタマが下がる。ハンターだけあって攻める姿勢が如実で受験の準備にはカネも時間も惜しまない。嫌だ嫌だでさっさと試験など終わらんものかと念じている自分とは対極にあって、全てのプロセスを楽しんでいるかの如きだ。ま、どーせやらなきゃならんもんなら攻める、楽しむのスタンスの方が人生潤いに満ち溢れるんだろうが。

 バンブーのブランクを納めている世田谷の釣具店は基本的にトラウト用ルアーがメインの店だが店主は元来フライ好き。フライは商売にはならない事を承知の上でラインナップをリニューアルした。う〜〜ん…攻めるオトナはかっこいい。おらの削ったバンブーも末席を汚しているが、やはりルアーに比べると動きは鈍いようだ。頑張ってほしいな。

 荻野目さんは豪放磊落な性格故、説教好きで若い生徒を捕まえては人生を問うもんだから煙たがられてはいるが、昨今あんな年配をトンと見かけなくなった。彼曰く。「オンナもクルマも酒も興味が無い。いったい今の若いのはどーなってんだ?打っても響かん、引き出しも無い。パソコンは得意なクセに金槌の使い方も知らねー。今時は若いオネーちゃんの方がよほど男らしいぞ」 ごもっともでございます。荻野目さんは源流の岩魚釣りも暇つぶし程度にやるらしい。或る日若い生徒に「釣りぐらいはやった事あるら?」…と聞くとその若いの曰く。「ありますあります!ゲームで!」

 釣具の業界が痩せて行くのは最早避けられない事実なんだろうか。若者にあまり体温を感じなくなってしまったのはおらだけじゃあるまい。


zunboh at 18:51|PermalinkComments(0) つれづれ 

2018年07月24日

粗忽&迂闊

KIMG0101 「危険な暑さ」の日本列島。暑中お見舞い申し上げます…なんて甘っちょろい文言では通用しない気候になってしまったな。そんな危険な某日、第二種電気工事士実技試験に立ち向かうべく35℃超えの長野市ビックハットに向かう。13種の予想課題の内、時間を要しそうなイヤらしいのとか、ちょっと捻りの入ったヤツとか数種を訓練校の放課後に特訓したので「かかって来い!」くらいの態勢ではいたのだが…。

 体調もよろしく席に着き問題用紙が配られる。試験開始までに与えられた材料の確認の時間が設けられている。チェックしている間に何度か練習したヤツだと容易に判断されてわはは!こいつはいただきだっ!とほくそ笑んだ途端に机上に並べた自分の道具を見て愕然とする。マイナスのドライバーが見当たらん!慌ててカバンの中もがさごそ探すがやはり無い!ど、どーしよう?前日の補修の際に訓練校に置いてきたに違いない。楽観していた気分は真っ逆さまに奈落の底に転落する。受験生同士で道具の貸し借りは厳しく禁じられてはいるが、隣りの席の中年男にそっと事情を話し、受験中にそっと受け渡しをしてくれんかと頼もうかと思ったがやはり迷惑も掛けられんので対策を必死で考える。最悪の精神状態のまま試験開始。この40分と言う時間設定が実に微妙な時間で、滞りなく作業を進めてさらっとチェックしてちょうどくらいなので、どこかで失敗したりするとかなり慌てるハメになる。悩んでいる暇は無い。あっさりとイラストの様に書いて出題される単線図を実作業用の複線図なるものに書き換えて、長いまま渡される電線をどうカットするかを見積る作業は通常5分程。混乱したまま取り掛かるがアタマの回路がブっ飛んでしまってうまくまとめられない。手だけの単純な作業を先にやりつつ平常心を取り戻そう。が、負の連鎖は止められずコードに致命的な傷をつけてしまう。芯の銅線が見える程の傷は一発アウトなのでココロが折れかかるが、白黒二本の絶縁被覆を外から覆うグレーのシースを引っ張りあげて傷口を隠す。額から脂汗、ワキの下から冷や汗だらだらの内に時間だけは容赦なく進む。恐る恐る時計を見ると残り10分!やばいよやばいよ!埋込みのコンセントとタンブラスイッチを軟鉄製の取付枠に固定する際にマイナスドライバーが唯一の出番となる。T字を残して周囲を打ち抜いた部分にドライバーの先端を突っ込みテコの作用でクニっと曲げるだけの単純作業で10秒程のコトなのだが、ヒトは道具が無いと実に無力だ。電工ナイフ、ケーブルストリッパー…持参した殆どの道具で試みるが曲がらん…。再びココロが折れかかる。秋の再試験で九千何某円の受験料、長野までの交通費、それより秋までテンションが保てるのか、様々な感情が交錯する。追い詰められついにはラジペンで力技に出る。とにかく枠に取り付けないと落っこちるのだ。ぐりぐりと押し付けるとかなり傷が付いたが取り敢えずは成功。後はひたすら結線、結線…。終了の二分前に完成する。細かく見直す余裕などないのだが配線だけはチェックする。口腔内がカラカラに乾いて異も痛い。もう後は運を天に委ねるしかない。中学の剣道大会で試合開始直後に、頭に被った手拭がするっと下がり目を覆い試合不能で不戦敗になった事があったが、そんな事を思い出した。粗忽な自分を散々罵倒しつつ猛暑の長野を後にしたのだった。一ヵ月後の結果発表まで悶々とした日々を送るのか…。あ〜やだやだ。


zunboh at 18:56|PermalinkComments(2) つれづれ 

2018年07月21日

念じる

heiwa 昨年のハナシになるが広島の伯父が元気な内に一度会っておこうと思い立ち戸塚の姉と、ついでに登校拒否的症状のある姪の息子(当時小学6年生)の三人で珍道中して来た。ついでに厳島神社やら平和記念館やらマツダスタジアムやらの物見遊山有り有りの実に非日常的な二泊三日だったが、伯父は高齢にも関わらず元気でちょっと安心した。親世代の生存者?は自分の母と伯父だけになってしまった。長生きしてほしいもんだ。二日目には生家のあった島根の県境近くまで足を延ばした。オオサンショウウオを捕まえた故郷の川。大きな青大将に怯えた向かいの家の裏庭、シオカラトンボを追いかけた学校の校庭。何もかもが懐かしく姉と共にどっぷりと想い出にひたる。東京〜長野、更にはまた他県へとへと渡り歩くが自分の根幹はヒロシマにあると、改めて実感した。小さかった頃、中国地方特有の神楽の舞いにすごくエキサイトして祭りの後数日間は熱冷めやらずと言った感じだったが今も動画で観ると血湧き肉踊るのだ。何とか今一度ホンモノを観に行きたいのう…。

 広島を含む西日本のあちこちで大変な目にあってしまった。連日の猛暑で汗をかきながらの片付けに追われる映像を見ると心が痛む。自分の故郷はTVで見る限りは甚大なる被害は無さそうだが耳にしたことのある地名が幾つか出てくる。一日も早く日々の暮らしが取り戻せるよう念じております。


zunboh at 17:37|PermalinkComments(2) つれづれ 

2018年07月16日

依存

ryuusui 第二種電気工事士筆記試験、合格したぞっ!まるっきりのドシロートに94点もの高得点で合格に導いてくれた講師諸氏に感謝の気持ちでいっぱいであります。21日の実技試験は緊張と時間との戦いになるんだろうけど、自分との戦いに勝つしか合格への道は無い。障壁を設けないとモチベーションを維持できないなんて生来グータラなんですな。

 職業訓練校は1月入学生15名、4月入学生が自分を含む15名でスタートしたが自分を含む約三分の一の定年組はおしなべて真剣で授業の内容を可能な限り100%吸収しようと努力を惜しまない。が、就職により積極的に向かい合わなければならないはずの若年層はスマホいじったり居眠りしたりのやつらが目に付き他人事ながらもイライラさせられるのだ。一度講師に目に余るふざけた受講態度に一言くらい忠告した方がいいんじゃないか?と進言したのだがスマホの依存症は立派な病気扱いで頭ごなしの叱責は不用意には出来ないんだと。なんとまあ生ぬるい教育現場になってしまったんだな。ラジオで言っていたけど長野県は若者のスマホ依存率?が全国で一番低いんだと。全国上位の県の教室見てみたいよ、まったく。働く皆さんの雇用保険で学ばせてもらっているなんて実感は皆無なんだな。ん〜〜…自分で言ってて年寄りくさい意見だ。

 それにしてもここ数日の異常高温、参るな〜。作業小屋は40度に迫る勢いであります。常備してあるパックの鬼ころしは自然にいい塩梅のぬる燗になってる…。さっさと母屋に戻って冷たいビールぐぴぐぴ呑りたいっ!…あ、こりゃ立派な依存症かも。


zunboh at 10:49|PermalinkComments(2) つれづれ 

2018年06月24日

出っ張る

チャル  4月より職業訓練校で電気設備のお勉強を始めてからそろそろ3ヶ月が過ぎようとしている。6ヶ月のコースなのでもう折り返しか。早いもんだ。

 昼食は食堂が無いので行きがけのコンビニで買って行く。失業者の身分なので高価なお弁当は買えない。休日にドラッグストアのワゴンに山積みにされた処分品のカップ麺をまとめ買いしておいて後は日々それに補足するパンやらおにぎりやらを買い求める。そんな昼飯を3ヶ月続けていたら見る見るうちにぽっこりお腹になってしまった。炭水化物の重ね食いの恐ろしさをまざまざと知る。

 自分で会社を興した30代の頃。銀行からの融資に失敗して約1年半無給状態に。年金、健康保険税、ガス代、電話代諸々は支払いが出来ず、食費も限界まで切り詰めた。以前に書いたかも知れんが、近くのパン屋で「小鳥の餌にどうぞ」と書かれた無料のパンの耳と、スーパーの特売日にまとめて買う5食入りのチャルメラが昼飯で、夜は豆腐だけの湯豆腐とトリスのウィスキーでさっさと寝込んだ。そんな栄養失調状態にもかかわらず、なぜかムクムクとむくんでしまい当時の写真を見るとむしろ健康に見える。一度貧血状態に陥り寝込んだ事もあったが今となっては若き日の遠く苦い想い出だ。

 そんなもんで昼飯メニューをサラダ中心に変更する。サラダ+おにぎり、サラダ+カップ麺、サラダ+パン…。どうなる?おらのぽっこりお腹。それにしてもコンビニのサラダは如何にも女性をターゲットにしている感じで少量にも拘らず高価。しかもドレッシング別売りなんてトンでもない!毎年会社で行かせてもらっていた健康診断。今年は受けてないけど、こんな食生活続けてると悪玉コレステロールや尿酸値がどうなっているのか心配だ。健康維持にはカネがかかるってのはよ〜っく解かった。

※画像:チャルメラは30年ぶりにお世話になってる感じ。当時は袋麺だったけど。黒猫の広瀬すずが囁く…「今更お腹なんて出っ張っててもど〜ってことないでしょ。お腹いっぱいの方がいいんじゃニャいの?」


zunboh at 18:56|PermalinkComments(2) つれづれ 

2018年06月20日

腫れ物

BMW  昨年夏に買った中古車に年一回、計三年分の無料点検サービスが付いていたので松本にあるディーラーに持ち込む。朝9時半から夕方の4時半迄の7時間。梓川でまったりと釣りをしようとウェーダーやらベストやらを積んで行った。が、サービス工場に行くと用意されていた代車がBMWのRVタイプで見るからに高そう。しかもピカピカ。これしかないのか?と食い下がるが「こちらのクルマは試乗用に使っております。この機会にお試しになってください」…との事。え〜〜、河原は砂利道だし、何時ものポイントはぬかるみだし雑草ぼさぼさだし困るよな〜。腫れ物に触るとはまさにこんな感じか?前車のカローラバンを点検に出していた知り合いの板金屋は10万km以上走って廃車寸前のガタガタぼろぼろの軽が代車だったもんで全くもって気など使わんかったもんだ。しかもこの腫れ物,乗り出す前に誓約書みたいなのにサインさせられて、文字が小さくてちゃんと読まんかったけど要するに傷とか付けたら自腹じゃけんね〜…みたいな記載有り。

 梓川、中央橋近くの舗装路に駐車。のろのろと仕度して河に降りる。朝方、久々の釣りで高揚していた気分は半分くらいに萎んでいた。しかもワンキャストで虎の子のキングオブアレキサンドラを根掛かりで失う…。その後も腫れ物のBMWをちらちらと振り返りながら確認しつつで、集中出来ない。まあ誰も悪さなんてしないんだろうがビンボー人故に必要以上に気をつかう。30分程でクルマが視界から消えかかるカーブになり、ここらで集中力が切れる。砂やら枯葉を車内に入れないように帰り支度をして一旦帰宅。夕方までふて寝をして再び松本まで返しに行く。「燃料はお乗りになった分だけお願い致します」との事だったので距離を測りまあ4ℓでよかろうと何時ものセルフスタンドに寄ると、最低10ℓ若しくは1,000円。で〜!冗談じゃね〜。細心の注意を払い腫れ物を返すと「乗り心地はいかがでしたか?」だと…。皮肉たっぷりに「も〜最高でした。乗り心地良すぎて眠くなってしまいました…」

 後で冷静になって考えたのだが、満タン給油のボタン押しておいてちょびちょび出せば4ℓOKだったんだな。馬鹿け〜!


zunboh at 19:22|PermalinkComments(0) FISHINGとか 

2018年06月17日

乖離

P6170177  死後の事まで考える生き物は人間しかいないらしい。更にご丁寧に来世の事まで心配している。動物なんておそらく今日の食い物と子孫を残すが故の交尾くらいしか考えちゃいないだろうに、なんとまあ人間様は複雑な精神構造なんだろうか。面倒くさい。実に面倒くさい生き物に当たってしまったもんだ。願いが叶うなら次はゆらゆらと波間に漂うクラゲがいいな〜。あ、来世を考えてる。やはりおいらも人間だもの。

 十年と四ヶ月勤めた会社を昨年暮れに退社した。小さな有限会社だから定年なんて存在しなくて、自分で辞めますと言わない限りは腰が曲がっても使い続けてくれそうなルール無用な職場だったが、自分の及び妻の実家が首都圏にあり、行ったり来たりで随分と休みを頂戴したりしていて何となく心苦しくもなり、更にそれに対応する自分の体力も急激に落ちて来ていたので線を引いて退職の道を選んだ。随分と引き止められてありがたいこっちゃな〜としみじみと思った。

 貰えるものはちゃんと頂こうと雇用保険の手続きにハローワークに出向く。待っている間に目にした職業訓練校のパンフレットの中の「電気設備技術科」なるコースが妙にココロの琴線に触れてしまい、しかも通常なら四ヶ月程度で終わってしまう失業手当が六ヶ月の受講期間中支払われるらしい。途中やる気と根性があれば「第二種電気工事士」の資格も取れるかも!今更資格を生かしてどうこうするワケでもないが、生来電気は苦手中の苦手でクサいものには蓋をしてしまえ的な今までの自分を今なら乗り越えられるんじゃないだろうかと、勇猛果敢に受講を申請する。じ、じ、人生は挑戦に満ち溢れているっ!

 なんて〜大袈裟なもんじゃなくて、毎日忙しい忙しいと働き、休日には竹を削る。クルマは洗えず庭の木は伸び放題…で気がつきゃ十年。音符にちょこっと休符を入れてみたくなっただけであります。続く。


zunboh at 18:55|PermalinkComments(0) つれづれ 

2016年12月23日

年の瀬

ポスト   なんだかここのところず〜〜っとCADでの設計が続いていたので帰宅してまでPCなんて見たかない!ってんで長々と更新怠る。大半の方がスマホになってしまい、コメントやらコメント返しやらが速攻でやって来る世の中になってしまい、未だガラケーのおいらみたいに数日後にお返事なんてノリは最早時代に乗り遅れてしまっているのかも。しかしまあ、なんでもかんでもスピーディーでその利便さにはすっかり馴染んでしまって、たまにメール便で荷物を頼んだりすると2〜3日後の到着が実に待ち遠しかったりする。若かりし頃、海外のレコードオークションに夢中になっていた事があったが、落札してから商品が届くまでふた月くらいかかるのはざらだった。まあ船便だからしゃーないか…くらいのノリだったけど今じゃ待てるかな?

 今年は喪中で年賀状を欠礼したが、来年は出さねばなるまい。切手や葉書は昨今コンビニで買えるが、わざわざでも郵便局で求める事にしている。しかも本局では無く民家みたいな簡易的な郵便局がいい。せっせと書いた年賀状もポストにポンじゃなくて局に持ち込む。年末の慌しい時に、あののんびり感がなんだかほっとするんだよね。日付のスタンプをガチャガチャ押したり、領収書を定規で抑えてビッと切ったり何だかいちいちが人間らしいのだ。ピュっと飛んでくメールと違ってクルマやら鉄道で紙切れ一枚を52円で運んでくれるなんて今となっちゃ何だかすごく尊くかつ申し訳ない感じがする。今年ももうそんな時期になりました。


zunboh at 10:11|PermalinkComments(6) つれづれ 

2016年09月17日

有終の美

enome  物事には終わりがある。悲しいが。ここのところ法事が重なり人生の終わり方をしみじみと考えさせられた。夏に検査的な入院をしてそのまま急逝してしまった東京の伯母は最後に”皆さんありがとう よろこんでゆきます”…と一筆残したそうだ。おいらにゃとてもそんなに清々しい終焉は迎えられそうにないが。

 命の終わりとなると些か話が重たいが道楽に関してもそろそろどこかで線引きを…と思う年齢に差し掛かってしまった。先日犀川でご一緒した釣友から”あと五年くらいかな?”的なメールを頂戴し、え?まだ早いだろう、と一瞬戸惑うも、思うように河を渡れなくなる日は刻々と近付いているのは紛れもない現実だ。

 古いバイク乗りの先輩とブラっと一泊の旅をした。何とか能登島まで辿り着き飛び込みの様なかたちで宿へ。開け放たれた民宿の窓から海風がそよぎ込み潮騒と相まってなんとも爽快。信州からそれ程離れてはいないのに随分と遠い所に来てしまったな〜と錯覚する。奇しくもその夜広島カープが二十五年ぶりの感動的な優勝を決め大リーグから戻ってきた投手、黒田が感極まって男泣きしていた。ファンとしては満身創痍の二年間よく頑張ってくれた。このままCS突破、激戦の日本シリーズを制して再び涙の胴上げ、引退への素晴らしい花道だ!と勝手にドラマを作り上げてしまっているがそれはシーズン終了後に彼自身が決める事なのでとやかく言うまい。が、アスリートには美しい引き際がある。自分がフライやバイクと決別する日は誰も注目などしないだろうがピシっと決められるんだろうか?民宿での冷酒に少々酔っていた自分は、若い頃の様に宿も決めず気儘に走ってきて愛するカープの胴上げシーンまで見られもうこんなに幸せな夜も無いだろうからいっそ今夜で酒もバイクも断ち切ってしまおうかとさえ思った。

 バイクはともかく家でズルズル呑む晩酌は止めようと或る日強く思い出勤。飲酒と決別した自分を一日中イメージしてみる。夕食後クルマで外出可能だ、家計への負担もかなり減るんじゃないか?ウーロン茶やジュースやコーラのグレードやブランドに精通出来るぞ。第一昼間から酒呑んでるなんて品が無い。今宵から決行だ。

 帰宅する。妻に告げよう。たまげるだろうな、きっと。するとそれよりも先に妻曰く。「連休はおいしそうな秋刀魚買ってきてひやおろしでチビチビ呑ろう。物置に炭あったかな?」「う……探しとく…」

 煩悩とよろしく付き合っていた方が人生はきっと楽しい。


zunboh at 08:30|PermalinkComments(6) BIKEとか