平成元年、バブルの絶頂期、当時私は高校生でした。その年「一杯のかけそば」という本がベストセラーになりました。その年の衆議院予算委員会で当時の公明党書記長がこの本について言及したのがきっかけでした。
あまりにもテレビとかで騒がれるので、どんなものかと思って本屋さんで立ち読みしてみました。「栗良平作品集」という絵本に収録された短編の一つですぐに読み終わりました。内容はある年の大晦日、蕎麦屋に親子連れがやって来て、一杯のそばを注文し3人でそれを分け合って食べます。それが毎年繰り返されやがて月日は流れ、子供たちは社会人として立派に成長し、3人は3杯のそばを注文するのだった…という感動話です。
私はそれを読んで「ありがちな話だな」と思いました。
その後作者は詐欺で逮捕され、この話は「詐欺師が書いた詐欺話」とバッシングされ、ブームはあっという間に去ってしまいました。本自体に罪はないのに…後味の悪い結末でした。

ちなみに映画も作られましたが、「キル・ビル」みたいに一部がアニメだったり、ニセ親子も登場したり、かなり目茶苦茶やってます。こちらをご参照下さい。

一杯のかけそば−a Black Leaf

そしてかけそばブームもすっかり忘れ去られた今年3月、台湾で「一杯のかけそば」ならぬ「一杯のワンタン麺」という感動話が全土を駆け巡りました。ちなみにこれは実話です。


実話はあまりにも悲しすぎます。