死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死 (メディアワークス文庫)死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死 (メディアワークス文庫)
著者:野崎 まど
アスキーメディアワークス(2010-10-23)
販売元:Amazon.co.jp
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「永遠の命を持った生徒がいるらしいんですよ」生物教師・伊藤が着任した女子校「私立藤凰学院」にはそんな噂があった。話半分に聞いていた伊藤だったが、後日学校にて、ある女生徒から声をかけられる。自分がその「死なない生徒」だと言ってはばからない彼女だったが、程なく彼女は何者かの手によって殺害されてしまう―。果たして「不死」の意味とは?そして犯人の目的は!?第16回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞者・野崎まどが放つ、独創的ミステリ。

 

  この人の作品に出てくる人達の名前が気になって作品に集中できないのは自分だけでしょうか。少なくとも独特なネーミングセンスを持った人ではあると思うんだ。

  さて、この作品ですが、このレーベルだからこそ成り立つ作品なんだろうなぁ。そう感じました。ラノベと一般的な文庫本の作品の中間に位置する作品だと思います。もしも一般的な文庫本のレーベルで出されていたら、ラノベならではのある意味で反則的な展開が批判を浴びたかもしれないですから。
  この作品は殺人事件というタイトルになってはいるものの、実際には都市伝説系の不思議な話とでもいうのでしょうか。分かりやすいようで分かりにくく表現すると、テイスト的にはデビュー作と同じく、世にも奇妙な物語のグレードを上げたような。そんな感じでした。

  死なない生徒と、実際にそれが実在するとしか思えない展開の隙間をコミカルな会話で補っている様な印象の作品でした。メインの部分は好みが分かれるとは思いますが、コミカルな会話だけでも楽しめるのではないでしょうか。