2006年06月03日

緊急企画〜ジミヘンギターを作れ!PART1〜

だんです。



前回の予告どおり、ワウ祭り開催中にも関わらず、緊急企画挟ませて下さいm(__)m

というのもこのモディファイ企画は先生への納期が絡んでますので、最優先に

やらなあかんのです…




ぐだぐだにならないよう気を引き締めて掛かります!

では早速始めたいと思います。





あ…この緊急企画終わったら、ワウ祭りに戻りますよ〜〜。
まずはちょっとジミヘンギターの特徴について解説したいと思います。偉そうに解説

なんて言っちゃってますが殆ど先生から教えて貰った事なんですけどね。

今回、「ジミヘンギターを作れ!」と命名しちゃってますが、ボディ、ネックから

作るわけではございません(汗)ちゃんとギターがあって、そのギターをジミヘン

仕様にしてくれって話なんです。ちょっとその預かってるギターを見てみましょう。






これはフェンダージャパンのST-68の左利き用です…が




右利き用なんです!!!




そう!ジミヘンが右利き用を逆さに構え左で弾いてたことを逆で体験できちゃう

ギターなんです。先生の話によると、こいつを見たとき飛びついたらしい…(汗)


見た目は十分ジミヘン仕様です。しかし買ったときは普通に右利き用のテキサス

スペシャルが積んであり、今もそのままらしいんです。そこで今回の依頼があった

わけで、つまりPUから交換してジミヘンサウンドに近くしてくれ!て事なんです。


ジミのサウンドを追及するにあたってやはり左利き用のギターで右利き用のセッティ

ングが施されているギターでないと駄目な理由が実はあるんです。僕は先生からそれ

を懇々と聞かされて「なるほど」って思いました。その辺をちょっと今回は深く解説

します。



まず、大きな特徴はズバリ「ピックアップ」です。ストラトは70年代に入るまで

ピックアップのポールピースに格弦ごとに高さが違う「スタガードポールピース」を

採用していました。ポールピースは弦に近ければ近いほど大きな出力を得られること

はご存知だと思いますが、各弦で高さを微妙に変えて上手くバランスを取っている

んですね。





図のように右利き用のポールピースの高さはこのようになっています。図ではわかり

やすいようにちょっとオーバーに書いてますけど。ただ、バランスを取る部分はこの

ポールピースの高さだけではありません。コイルの巻き方やターン数もバランスを

決める部分になります。それによってはポールピースの高さも上図のようにならない

場合があるでしょうが、通常は図のようになっているはずです。


弦に一番近いポールピースは4弦、次に3弦、次に6弦、5弦、1弦、一番遠いのが

2弦となります。出力の違いは微々たるものですが、サウンドを決定付ける重要な部分

です。これをジミは逆に弦を張るわけですから





となります。ここでフェンダーが意図したバランスが微妙に崩れてしまうのがお解り

頂けると思います。これは各リア、ミドル、フロントPU全て崩れることになります。


ここがまずPOINT,砲覆蠅泙


この図から通常(右利き)のサウンド比べて「より高音域が出易く低音域が失われる」

ことが分かります。当時のPUの特性はかなり高域倍音を多く含んだものだった

と聞きます。けどジミヘンは更にそれを強調してしまうハメになるんですね…。

この崩れたサウンドこそジミヘンサウンドの肝になります。





次にリアピックアップのスラントアングルについてです。



図は右利き用のストラトで右利き用のセッティングです。リアピックアップだけ

図のように斜めの角度が付けられています。低音弦はよりボディ中央へ、高音弦は

よりブリッジ寄りへと。これはレオ・フェンダーがホーンセクションの中でも音が

抜けるようにと意図した設計なんです。こうすることによりリアピックアップは

バランス良く低音から高音まで出るようになっているんですね。これがジミの場合

またまた逆になり、バランスを崩します。



ここがPOINT△砲覆蠅泙







写真では弦が普通に張ってありますがこれが逆になると想像してください(苦笑)

するとどうでしょう?高音弦は低中域特性が増え、低音弦は高音域特性が増えること

になります。トータルサウンドとしては普通のリアピックアップに比べてかなり中音

域が突出したサウンドになることが想像出来ます。

このサウンドもジミヘンサウンドの肝になります。このスラントアングルだけは

ギターを特注しない限り右利きの人は左利き用のギターを買わないとクリア出来ませ

んよね。スタガードポールピースだけの問題なら左利きに付いてたPUをそのまま

移植すれば済む話ですが…


POINTをもう一度整理します。

.好織ードポールピースのバランスが崩れる

▲螢▲團奪アップのスラントアングルが逆になる

´△鵬辰┐董■僑闇代後半のピックアップの特性として、高音域倍音を多く含む



で、ジミはこの崩れたバランスを少しでも改善するために、大胆にピックアップ自体

の高さを変えている映像を良く見かけます。特に全体的にかなりピックアップの高さ

を落して、ちょっと低音弦側を持ち上げている感じでした。




とはいえ、もともとのバランスを大きく崩してしまっている以上この高さを変える

だけでは補えきれていないと先生は言ってます。だからこそ上で述べた点はジミヘン

サウンドを追求するにあたり重要なのだと、拳握り締めて力説してました(汗)




とまぁ、ピックアップについてはこんなところでしょうか。


あとは預かったギターを見つつ解説していきます。




逆になれば不便な点はやはり出てくるのでしょうね…コントロール関係は誤って

手首が当たって特にTONEノブはいつの間にか回ってたなんてあるだろうなぁ。

実際ジミヘンのライブ映像でも慌ててノブを修正するシーン良く見ます。








先程話したスラントアングルですね…確かにここが真逆になると相当音が違うだろう

な…








ここにも左利きを選ぶ理由があります。ペグとブリッジの弦の長さが逆になります。

普通ストラトは高音弦(細)が最も距離が長く低音弦(太)が最も距離が短いです。

これが逆になると弦の張り(テンション)が変ってくるので、演奏上の違い以外にも

音として現れて来ます。






しっかりJAPAN製です(笑)










それでしっかり右利き用ですな…


以上のことを踏まえてパーツ(特にPU)を選定して、手元に全て揃いました。

あとはこれらを組み立てて行くだけです。


今回はここまでにして次回は選定したパーツについて紹介致します。結構苦労しまし

たよ…



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zz_zz_top at 12:00│Comments(1)TrackBack(0)ストラトST68 | 改造

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この記事へのコメント

1. Posted by 地味変   2011年06月24日 12:07
ためになりましたありがとうございます。
Youtubeの動画を見てて、どうしているのかなと思って検索してみました。オクターブ調整もピックアップ同様、ブリッジが逆になって辛いと思いますが、どう対応していたのでしょうか。。

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