2015年6月17日 「党組」のことが分かる「党組工作条例」の全文を公表

 16日、党中央の批准を経て、「中国共産党党組工作条例(試行)」が正式に公布された。6月11日から施行されている。本条例は8章39条から成る。特に注目した規定は以下のとおり。
 第1章総則
 【2条】
  ―「中央と地方の国家機関、人民団体、経済組織、文化組織、社会組織、その他の組織の領導組織に設置される領導機構」
  ―「本単位で領導核心作用を発揮する」
  ちなみに「機関党委員会」とは、党の基層組織。党員大会あるいは党員代表大会の選挙によって生まれ、本単位で協力と監督の作用を発揮する。所属機関基層党組織を領導し、本単位の責任者の任務完成、工作改善に協力し、各党員に対し監督する。
 第2章設立
 【5条】
  ―(設立しなければならない)「県以上の人代常務委、政府とその工作部門、政協、法院、検察院、工会、婦聯など人民団体」
  ―(本級党委員会の批准を経て設立してもいい)「県以上の人代常務委機関、政府機関、政協機関
  ―「中央が管理する国有重要骨幹企業、中央が管理する金融企業は党中央委員会の批准を経て党組を設立してもいい」
 【7条】
  ―「党組メンバーは一般的に3~7人」
  ―「党組書記は一般的に本単位の領導班子の主要責任者が担当する」
 【8条】
  ―「党組メンバーは一般的に党組設立を批准した党組織によって決定される」
 第3章職責
 【10条】
  ―重大問題
   ①上級と組織に伺いを立て報告する必要がある重要事項、下級単位党組、機関・直属単位の党組織が伺いを立て報告してきた重要事項
   ②内部機構の設置、職責、人員編制などの事項
   ③重大な決定、重要な人事任免、重大な項目安排、高額の資金使用などの事項
   ④基層党組織と党員隊伍建設での重要事項
   ⑤イデオロギー工作、思想政治工作、精神文明建設での重要事項
   ⑥党風廉政建設、反腐敗工作での重要事項
   ⑦その他党組が討論、決定すべき重要事項
 第7条 国家工作部門党委員会
 【32条】
  ―「一部の国家工作部門設立された党委員会は党組の性質の党委員会であり、上級党組織の直接批准を経て設立される。選挙で生まれた党の地方委員会と基層委員会とは異なる」
  ―「下部単位に対し集中的で統一的な領導を実行する国家工作部門は党委員会を構築してもよい」
  ちなみに現在は外交部、公安部、国家安全部、中国人民銀行、国務院国有資産監督管理委員会、銀監会、証監会、保監会、国家行政学院の9つの中央国家工作部門と単位に設置
 特に国有企業の党組については以下のとおり。
 【7条】
 ―「国有企業党組書記はコーポレートガバナンスの形式に基づき確定する。董事会のあるところは一般的に董事長が兼任する。董事会のないところは一般的に総経理と別に設置する。その他の党組メンバーは一般的に董事会、監事会、経理層にいる党員領導人員と規律検査組組長によって工作に必要に基づき担当する」
 【15条】
 ―「(国有企業の)経営管理での事項は一般にコーポレートガバナンス構造に沿って、董事会または経理層が決定する。国家のマクロコントロール、国家発展戦略、国家安全などの重大な経営管理事項に及ぶことは党との検討(研究)、討論を経た董事会または経理層が決定する」

 「党組」については現在どのようになっているのかよく分からずに、これまで説明には困ってきた。このような「工作条例」が公表されることで、その理解を深めることができる。
 特によかったのは、「国家工作部門党委員会」の説明もあることだ。「党組」と「党委員会」の違いを説明するときに有用である。党委員会は9部門に設置されている。同時に2面に掲載されている説明記事では、この2つの他に「機関党委員会」があることを紹介している。
 党組で検討される重大事項が7項目あることも党組の役割を説明する上では有用だ。
 とりわけ注目したのは国有企業の党組の説明だ。「国家のマクロコントロール、国家発展戦略、国家安全などの重大な経営管理事項」は党組で優先的に検討、決定し、その後董事会や経理層で決定されるということだ。中央管理の国有企業は重要な業種が多い。その企業の経営管理を左右する重要事項はまず党組で決定される。党が党組を通じて国有企業の経営に関与していることが分かる。

 2015年6月12日のエントリーで周永康の判決記事を紹介しました。その中で、収賄の金額についてきちんと理解できていなかったので、誤って記述していたので修正します。金額に関する記述は以下のとおりです。
 「周永康は職務を利用した便宜で、呉兵、丁雪峰、温青山、周灝、蒋潔敏に利益を謀り、蒋潔敏から73.11万元の財物を受け取った」
 「周濱、賈暁曄は呉兵、丁雪峰、温青山、周灝から1億2904万1013元相当の財物を受け取り、周永康に事後報告した」
 「合計1億2977万2113元相当の賄賂を受け取った」
 「周永康は職権を利用し、蒋潔敏、李春城に周濱、周鋒、周元青、何燕、曹永正などの人の経営活動への支援提供を求め、彼らに非法に21.36億元以上を手に入れさせた」